1998年4月4日

6周年記念!
冒険ライダー/地球元気村村長
「風間深志」さんの “都会人よ、野に出よ!”

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは風間深志さんです。
風間深志さん

 4月第1週目のゲストは恒例「風間深志」さん。スタジオよりもアウトドアが似合う兄貴らしく、収録は東京都内の某公園でカラスたちに囲まれながら行ないました。
 いつも 元気で冗談を飛ばす「風間」さんですが、ガハハな笑顔のほかに、こんなまじめな顔もあります。

「どんな社会現象やニュースを見ても、あ〜全部、元気村に来れば、治っちゃうのになあと思う。いろんな事件が起きても、もしあの子が元気村に来てたら、そんな事件起こさなかったと確信するね。精神的な健康もあるじゃない。子供たちがナイフを持っても、変なことに使うしね。うちの息子には順々にナイフをあげたよ。いつもキャンプ行って遊んでるでしょ。ナイフはキャンプを充実させるために使うでしょ。それでいつか(ナイフ)買ってあげるわけさ。7、8千円とか1万円くらいする高いやつをあげると、俺もオヤジに認められたと思って、凄く嬉しいみたいよ。そんなヤツにとって、ナイフが人を脅かす凶器であるはずがないんだよね。勲章なんだから。学校によって違うけど、俺は(ナイフの使い方を)教えるべきだと思うな」

「環境問題に今、みんな意識高いよね。その環境を改善するキーワードは“人間”だと思うんだよね。人間が加害者でその人間が問題にしてるでしょ。人間そのものがどうなればいいかというと、元気村もそうだけど、俺、アウトドアを提唱してるよね、アウトドアしか脳がないからさ。アウトドア精神というか何を学ぶかというと“自立”なんだよ。夕方の4時を認識し、明るいうちに何をするか、寒ければどうするか、咽が渇いたらどうするか、全部自分でまかなうってこと。それが人間としての“自立”なのよ。学校の先生であろうが、アナウンサーであろうが、大人であろうが、子供であろうが、人間として自立するということは、自然環境と調和することじゃない? 地球人としての自覚じゃない? そしたら環境問題なんてなくなっちゃうってこと。だからみんな、野に出て、アウトドアというか、自然の体験をやって欲しいね」

 そんな「風間」さんに冒険とは何か聞いてみました。

「元気村も冒険のつもりでやってるんだけど(笑)・・・冒険ですか? 結構好きですね。風に向かっていく気持ちは好きですね。それが怖くても未知であればあるほど、向かいたくなるというか、好きですよ。ただ最近はバイクで、いっちょやったるかというフィールドがなくなっちゃったというか、いいわけだけど、ちょっとあるよね。それでも近場は行ってるけど、人様にオホーツクに行ってきましたとかいってもどうってことないよね。それでも、正直いって北極もオホーツクも一緒だね。北極ってさ、いっちゃ悪いけど、殺人的なすげえ風が吹くのよ。厳しいな〜と思うけど、北極の海もオホーツクの海も同じだね。つながってるんだよね。どこに行っても自然と一緒にいられることで、自分が生きていることや豊かさを感じるんだよ」

 「風間」さんは97年にヒマラヤに行って思いを新たにします。

「去年ヒマラヤに行きました。俺、ヒマラヤ、4回目。去年の秋に8年ぶりだったのね。ビヤーッてアンナプルナとか8千メートル級の山があって凄くきれいなんだ。でね、なんでこんなに平和なんだろうな〜と思ったのね、気配が、自分の気持ちとか含めてね。
 8年前、こういったんだ、俺。行ってみろよって。ヒマラヤの高地の人々はなんかみんな平和に暮らしてるぞ、家がいっぱいあって、山の斜面に生きてるけど、池があって、そこにたたずむ水牛、アヒル、ヒツジ、犬、牛・・・みんながさ、一線に生きてるんだよ、ひとつになって生きてるんだよ。あんなにピースフルな雰囲気は世界中にないね。だからおまえ、行ったほうがいいよっていってたのね。
 それが今回驚いたのは、カトマンズが8年前、60万人の都市だった、それが130万人、あっという間に倍以上。文明の足音がガンガンに押し寄せている都市はあるんだけど、目を転じると昔と変わらない、ヒマラヤの山すそに生きている人々がいるんだよ。
 でも、その丘のふもとまで(幅)10メートルのバス道路が通ったわけ。ビックリしちゃった。で、知りあいになったおばちゃんに聞いたんだ、どうだい、バスが通ってよくなったんじゃないって。そしたら何もいいことないさ、こんなとこ、誰も寄ってくんなくて、バスで通り過ぎるだけだよって、怒ってた。そのおばちゃんとこは民宿やっているからね。 その道はムスタン王国に通じる道だから、みんなそこを通って、お茶飲んだり、泊まったりしてた。それが一切なくなったのね。
 たった1本の道路がちっちゃな経済活動をまったく変えてしまう。そういう文明構造だよね。でもね、丘の上に立ってみると変わらないんだよ。ここの人々は自然の厳しさも暖かさも全部受け入れて、すべて乗り越えて生きている。それは牛も同じ、ヒツジもそうだよね。だから一線に立って見られるし、なるほど、それが自然との調和、それがハーモニーっていうんだ。そのハーモニーが俺に得体の知れない豊かさや平和な気配を感じさせるんだ。これが人間と自然の共存、調和だと思ったよ。
 ならば俺達は、東京は(他人と自分を比較して)人を相手に生きることがすべての基準じゃない。俺達は人ばっかり相手にしている以上、自然との共存や共生はちょっと疑わしいと思ったね。もっと自然の中に生きるべきだと思ったよ」

 大自然の中に身を置くことで初めてわかることがたくさんあるようです。みなさん、週末くらいは自然の中に出掛けましょう。地球元気村に参加することをお勧めします。

地球元気村のホームページ:http://www.chikyu-genkimura.com/

■このほかの風間深志さんのインタビューもご覧ください。

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オープニング・テーマ曲
「ARMS / JOHN HALL」

M1. PEACEFUL EASY FEELING / EAGLES

M2. MY FATHER'S EYES / ERIC CLAPTON

M3. 地球は元気 / 地球元気村の仲間たち

M4. A LITTLE TIME / BEAUTIFUL SOUTH

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M5. MANY CLASSIC MOMENTS / KALAPANA

M6. LOOK TO YOUR DREAM / CARPENTERS

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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