2002年5月12日

THE FLINTSTONE 10周年記念特別公開録音
 夕陽評論家・油井昌由樹さんトーク・ライヴ
 宗次郎さん、ウォン・ウィンツァンさん演奏会

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンは10周年記念特別公開録音です。
公開録音の模様

 1992年4月にスタートし、今年2002年の4月で10周年を迎えた「ザ・フリントストーン」。10周年の記念、そしてCDアルバム『ザ・フリントストーン・ミュージック・アルバム』の発売を記念した公開録音が、4月24日、都内、ユニバーサルのスタジオで開かれました。今週はその時の模様をオンエア。この公開録音は夕陽評論家であり、我々にとっては兄貴分的な存在でもある油井昌由樹さんを迎えてのトーク・セッションと、『ザ・フリントストーン・ミュージック・アルバム』にも参加して下さったオカリナ奏者の宗次郎さん、ピアニストのウォン・ウィンツァンさんのお二人によるライヴ演奏という二元企画で進行しました。まずは、夕陽評論家・油井昌由樹さんの登場となりました。

●この番組は“地球と遊び、地球を学び、地球に生きる”ということをテーマに、この十年間やらせていただいたんですけど、その意味では油井さんはまさに地球と遊びまくっているという感じですが。

「世界各地回れば回るほど、日本のことが好きになったり、気になったりするもんですね。それから、俺の親の代、おばぁさん、曾おじいさんの代のことは、ちょっとは聞いてますよね。そのことが素敵なことなんだと気づかされる場所がたくさんありますね」

●あぁ、海外にでるとね。

「うん。この間もフィジーにいったんですけど、フィジーの離島にいくんですね。空港がある大きな島ではなくて小さな島で、それこそ、全くプリミティヴな生活をしてる人たちと一緒に泊まって暮らすんですけど、いやぁ、ホントにね、素敵! あのね、ひと言で言うとね、先進国だと思ってた我々が、なんだ、周回遅れだったんだと思わされてしまうように、彼らの自然に則した生活を目の当たりにしていると、結局俺達いろんなことして都会にコンクリート敷いて生きているけど、目指してるのは、そのプリミティヴな生活をしてる村の人たち、この生活を目指してるんじゃないかということに気づかされますよね」

油井昌由樹さんとエイミー

●地球と遊ぶとひと言で言ってもいろんな遊び方がありますよね。道具などを揃えていくのではなくて、地球にある自然の恵みを使っての遊びもあるし・・・。

「だから簡単に“地球と遊ぶ”という言い方でよくわかるのは、サーフィン?波は誰が作ったものでもない、自然のものですよね。例えば風と戯れるでもいいし、木に登るでもいいし、土に寝っ転がるでもいいですよね。そういうことをキャンプなんかいくと実際にやっちゃうわけですよね。俺が行くキャンプ・サイトでプライヴェートなものがあるんですけど、そこでは靴を脱ぐんです。冬はちょっと冷たいですけど、これからの季節は裸足で土の上を歩く。これも地球と遊ぶって感じがしますよね。それだけでも全然違うから。あのね、例えばね、今ごろの時期だったら朝晩はまだ少し寒いじゃないですか。そうすると、少し大きめな木に抱きつくんですよ。あったかいんだよね、木って。雪なんか残ってると特にそうですけど、木の周りって雪が溶けてるでしょ。あれは色が黒いってせいもあるんですね。太陽の光を吸収してあったかくなってる。だから溶けるんですけど、そういうこともあるんですが、木に抱きつくとホントにぬくもりを感じるんです。だから地球と遊ぶということを大げさに考えずに、土に触れるとか木に抱きつくとか登るとか、そんなことで充分だと思います」

●すなわち地球と遊ぶためにはあまり神経質になりすぎないこと。

「そうかもしれないですね。ただね、例えばウィンドサーフィンで風と波と両方と遊んじゃう。技術を駆使してね。それはそれで相当鍛練を重ねるということはありますけど、そんなに難しいわけじゃないし、そう遠くもない。すぐ近くに自然もあるし。都会っていってみんな、自然と線引くようなとこありますけど、実は都会も風も吹いてるし、雪も降るし、雨も降るというね、それを楽しむことも出来ますよね」

●このあいだ、ある写真家の方がおっしゃっていたのが、どんな人の頭にも手付かずの大自然、空がある。これは誰に対しても隔たりなく、みんなの上にあるものなんだとおっしゃっていて、あぁ、大都会でも空はあるもんなぁっていう?

「ただ都会はちょっと空が狭いかもしれないね。真上は開いてるかもしれないけどね。俺は夕陽をいつも気にしてるわけですけど、都会の夕陽ってすごくきれいだったりもするんだけど、達成感がちょっと足りないんだよね。例えば水平線に太陽が沈んで、最後までみた感じがするでしょ。今日も1日終わったっていう。都会だとビルのどこか途中で消えてしまうんで、それがちょっと寂しいかな」

●満腹にしたいけど、腹八分目で我慢しなくちゃいけない気分。

「まぁ、八分目でいいのかもしれないけどね」

●でも、それでも毎日そういうのがホンの一瞬ずつでも日々重ねていくと、心にゆとりを持てるようになるというか。

「そうですね。ま、朝陽も夕陽も現象としては似てるんですけど、ただ、夕陽の場合は太陽が去っていく感じ、今日が終わるというところで感謝が出来るんだな。朝陽はどうしても今日も1日よろしくって感じになるんですけど、夕陽は今日も1日無事すぎました、どうもありがとうございますっていうふうになるんだな。その感じが好きなんですね」

 公開録音ではここでウォン・ウィンツァンさんが登場します。

 ウォンさんは、『ザ・フリントストーン・ミュージック・アルバム』には『紅葉』という曲を収録させていただいているんですけど、今日は2曲続けて『野ばら』そして新曲『水のうた、森のねむり』という曲を演奏して下さいます。この『水のうた、森のねむり』というのは、NHKスペシャル『水と森が生んだ奇跡〜世界遺産 中国・九寨溝(きゅうさいこう)』のテーマで、6月16日にリリースされるニュー・アルバム『九寨溝〜水のうた、森のねむり〜』に収録されているナンバーです。早速演奏していただきましょう。

ウォン・ウィンツァンさん

 ウォンさんの素晴らしい演奏が披露されました。
 演奏終了後、再び油井さんとのトーク・セションに戻ります。

「いやぁ、なんかあのう、爽やかな、心地の良い気分にさせていただきましたね」

●ウォンさんのピアノってなんかこう、見知らぬところに連れていってくれちゃいそうで好きなんです。さて、今日は油井さんとこうしてお話をしているわけですが、地球と遊ぶというのは先ほどお話をうかがいましたけど、遊びを通してものを学ぶというのが、これはもう自然のこと以外にも一番身に付きやすい気がするんですが・・・。

「例えばね、キャンプなんかに行きますでしょ。ウチの子供が小さいときにも一緒に行きますよね。最初ついね、植物図鑑とか鳥類図鑑とか持っていっちゃうんですよ。で、なんか見つけると子供と一緒に図鑑を広げて、みたいなことをしてしまう。あっ、クヌギの木だ。クヌギだからカブト虫がいるぞとかね、ついお勉強めいちゃう。でもそうじゃなくて勝手にしとくと子供が自分からあとになって興味をもって知ったことって、忘れてないですよ。自分で発見したことは。例えば、子供が一人で、砂場で使うような小さなバケツで水を汲んでね、キャンプ地では水が大切ですから、川や湧き水のところに水を汲みに行くのが、朝の日課の最初の仕事になるのかな。だから子供がついてきて、小さなバケツで水汲んで。それがいつの間にか10代の中盤になると、大きな、俺でも重いようなバケツが二つになって帰ってきたりする。こっちも嬉しいんだけど、本人も重くてフラフラになりながら歩いた森の道の感触を今でも忘れないみたい。やっぱり地球と一緒に少しでも身体を使うということが身に付くということなんじゃないかな?と思いますけどね。何なら、テレビ・ゲームも持っていってキャンプをしてもいいと思うんですけど、出来るだけ、外にいるっていう時間を長くしてやると、新しいこと、見たことないことが目の前で起きますからね、それについて身体の中にしみ込んでいくということがあると思うんですよ。特に季節いいからね、これからね、出かけないと」

●私はこの番組をやり始めたのが10年前で、ある意味ではあまり自然体験をしていない、ホントの意味で都会生まれの都会っ子で、虫は嫌って感じだったんです。それもやはり最初は知ったかぶりをしようとする自分がいたんですよ。でも、自然の中に入ると知ったかぶりは通用しないんですよね。で、そうなったときに“いいじゃない、知らなくて。知らないんだから、素直に調べればいいし、教えてもらえばいい”って。だからお父さんやお母さんも、子供の手前、私たちがちゃんと知ってなくてはいけない、なんて思う必要はなくて一緒に学んでいけばいいし、子供に調べさせとけばいいし、そうしているうちに思い出すこともあるんじゃないかと・・・。

「あのね、知らないほうが楽しいというか、知らないのがラッキーみたいな。世の中にあることすべて知らないってのがうらやましい。だって、そこに感動が一杯転がってるってことでしょ? 知らないんだから。“えっ、知らない、それ何?”っていうのが生きてることの一番大切なことなのかなと思いますね。だから知らないことは全然恥じゃなくて、知りたいという気持ちがあれば、すごく活力になるというか、だから知らないというのはいいんじゃないですか?」

●知らないままで終わって欲しくないですけど、これから色々発見して欲しいですね。その発見の中には去年はあったのに、今年はなくなっているというちょっと寂しい発見もあるかもしれませんけど。

「同じキャンプ・サイトにいつも行ってると、突然木が切られてたり。あの、今までイワナが生息したすごくいい、その場所が好きで行ってたようなところが、パワー・シャベルで壊してるんだよね。俺が家族のようにしていた愛するイワナたちがいたところを掘ってるんですよ! なんか、水が出たらしくて予算がついて、砂防えん堤でも作るんじゃないですか? で、俺もう言ったんですよ。何してんだって。そしたらちょうどお昼時でうまそうなお漬物とか食ってたの、ユンボー使ってた人が。そしたら、食べる?って言われて、怒れなくなって、食ったらうまいんだ、これが。で、ここが問題なんですよ。これ、やってる人は悪い人はいないの、ほとんど。ただ、普通にやってるだけなんだけど、頼んだ人が悪いんだよね。だから、いろんなことがありますねぇ」

●じゃぁ、結局油井さんが家族のようにしていたイワナ・ファミリーは?

「どこ行ったんでしょうね。2度と会えないですね。今じゃ、どこにでもあるコンクリートになっちゃいましたよ」

●でも、またいつかどこか出会えたらいいですね。

「イワナ本人はそんなことイワナイ、なんて。まぁ、すいません」

●というわけで、お後がよろしいようで。

 公開録音ではここから宗次郎さんと斉藤葉さんが登場します。

 エー。今夜はフリントストーンの10周年ということで、こうして皆さんと夕陽評論家の油井昌由樹さんとお話をうかがいながら素敵なライヴも聞かせていただいているわけですけど、ここで、もうひとかたゲストを紹介したいと思います。オカリナ奏者の宗次郎さんです。宗次郎さんは『ザ・フリントストーン・ミュージック・アルバム』のほうでは『静かな地球の上で』のアコースティック・ミックスを収録させていただいているんですが、今夜はもうひとかた、ハープ奏者、お呼びしております。斉藤葉さんです。今日は素敵なお二人の演奏を聴かせていただくんですが、『天空のオリオン』『アヴェ・マリア』という2曲。地球の息吹を感じていただきたいと思います。

宗次郎さんと斉藤葉さん

 宗次郎さんと斉藤葉さんの素晴らしい演奏が披露されました。
 ライヴのあと、再び油井さんとのトーク・セッションが始まりました。

「いやぁ、オカリナというのはいい楽器ですよ。俺も自分で焼いたやつをキャンプに持ってくんですが、もちろん俺はへたくそでただ音が出るだけなんですが、ちょっと吹いただけで、ホントに鳥が応えたりするんですよ。なんかね、そういう気がするだけなのかもしれないけど、わりと自然と溶け込みやすいというか、そういうものが一つあるだけで、自分の心も開放されるし。いやぁ、よかったですねぇ、素敵でした」

●そういう意味では“地球と遊び、地球を学び、地球に生きる”っていう、私たちは自分一人で生きてるような感じがありますが、私はこの番組を10年やらせていただいて、一番学んだことは“生かされてる”という気持ちなんですよ。周りのすべてのもの、人も含めてなんですが生かされてるんだなと思ったときに、肩の力も抜くことが出来たし、それまで見えなかったものが見えたりもして、それがこの10年で一番大きかったなと感じるんですけど。

「あの、地球と暮らすって、元々みんな地球の上で暮らしてるんだけど、地球の上にいるってことを忘れがちなんですよね。特に都会人はそうかもしれない。まぁ、コンクリートで隔てられてるとか、厚い壁に遮られてるということもあるんでしょうが、ついつい忘れちゃうんだけど、どっかの離島のね、今地球のはじっこと思われてる場所、南米の一番南に行ってみたり、それから北極圏に入ってみたりする。例えば北極圏ならサーメの人たちがいるんですね。この人たちは普通のかわいらしいうちに住んでるんです。雪深いところですよ。冬にいったんですけど。そこにおばぁちゃまと呼んでいいような女性が住んでました。そこは電気は来てるけど、ガスはないんです。だから、薪ストーブが調理用のストーブにもなってるんですね。で、お訪ねしたら当然のことながらお茶を入れて下さるんですけど。お湯を沸かすんでもまず、すぐ火が点くように太い薪にナタで、小さな突起を作るんです。そうするとそこが小枝みたいになるんで、火が点きやすいじゃないですか。で、俺と日常会話をしながら、それを新聞紙にくるんでいくんですね。そうしながらストーブに入れて、火を点けるんですが、憧れちゃうほど一回で火が点くんですよ。で、それが一連のいつもの行動として美しいんだな、見てて。これが家に帰って電気のスイッチ、バチンとやってヒーターで暖まるとか、ガスがパチンと点いちゃうということではない美しさがね」

●風情があるというかね。

「ホント、かっこいいわけですよ。生きてるなって感じが。それがどこであれ、そこの場所に暮らしてる感じがする。それが地球と暮らすってことかなぁと思いますけどね」

●ホントにいつからなんでしょうか、人間がせわしなくなってしまって、生かされてるというのが、やらされてるという意味の生かされてるというのがどんどん強くなっていっていると感じるんですけどね。

「俺の大好きなミハイル・エンデという人がね、亡くなる前にエンデの遺言というのを残されてるんですけど、彼は今の経済システムそのものが、元々おかしいんじゃないかと。長くなるから早口でいいますけど、ある人が西暦元年に貯金をします、100円。で、5%の複利で2001年になりました。2000年間。そうするとどのくらいのお金持ちになってるかというと、たった5%の複利なのに、太陽と同じ量の金塊が4個持てる程の金持ちになる。太陽と同じ質量の金を4つですよ。ところが、西暦元年から8時間毎日休みなく働きます。で、2000年間働きます。そうすると厚みセンチぐらいで1メートル程度の金の延べ棒1枚にしかならない。それぐらい、金利というものは変なものなんですね。それを言い残してエンデは亡くなったんです。そのことを今、みんなが深く考えなきゃいけないんじゃないかと思いますけどね」

●知らないことも知ればいい、まだまだやり直しも効くという部分も残されている・・・。

「それでね、これから皆さんはちょっと考えておくといいのは、普段家で使う道具をアウトドアで使うようなものにして暮らしてみる。そのことによって自分は何かあったときでも、外で使える、ヤワでない道具を使いこなすことが出来る。普段訓練してますから。そのことが大変大事だなと思ってますけどね」

 公開録音では再びウォン・ウィンツァンさんと宗次郎さんが登場、デュエットを披露してくださいました。

 今度お店の方でもその道具について色々と教えていただきたいんですが、ここで素敵な曲を聴きながら、ゆったりした時間を過ごしていただきたいと思います。本邦初公開になります。ウォンさんと宗次郎さんお二人に御登場いただきます。今日の公開録音最後にお二人にデュエット・ナンバーを披露していただこうと思いますが、素敵な曲を用意して下さってます。『守りの天使:スオイエルスエンケリ』

ウォン・ウィンツァンさんと宗次郎さん
宗次郎さん

 公開録音ではここでお二人の演奏があって、閉幕となりました。

■このほかの油井昌由樹さんのインタビューもご覧ください。
■このほかのウォン・ウィンツァンさんのインタビューもご覧ください。

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『宗次郎・オリジナル・ベスト・フィーチャリング・ヴォイス』

■オカリナ奏者「宗次郎」さん

 うっとりするようなオカリナを聴かせて下さった宗次郎さんですが、ユニバーサル・ミュージックから『宗次郎・オリジナル・ベスト・フィーチャリング・ヴォイス』と題したベスト・アルバムを発売中です。

■ハープ奏者「斎藤 葉」さん

 今回の公開録音で、宗次郎さんの伴奏を行なったハープ奏者の斎藤 葉さんも最新作『ハープで奏でる幻想のケルト・アイリッシュ・ミュージック』をユニバーサル・ミュージックから発売中です。ぜひ、聴いてみて下さい。

『九寨溝〜水のうた、森のねむり〜』

■ピアニスト「ウォン・ウィンツァン」さん

 公開録音の際は、話をしたくてうずうずしていたウォン・ウィンツァンさんのニュー・アルバム『九寨溝〜水のうた、森のねむり〜』は6月16日にサトワ・ミュージックから発売します。

■夕陽評論家「油井昌由樹」さん

 素敵なお話を聞かせて下さった油井昌由樹さんは、1996年からザ・フリントストーンの『アウトドアライフ・コラム』を担当して下さっています。日本のアウトドア・ブームのパイオニア的存在で、アウトドア・グッズの輸入販売の会社&ショップ「スポーツトレイン」の経営ほか、俳優として「黒澤 明」監督の映画『影武者』や『乱』ほか、ハリウッド映画にも出演。また、雑誌や番組などの企画・制作など、様々な顔を持っていらっしゃいます。
 尚、「スポーツトレイン」の情報や素晴らしい夕陽や夕焼けの写真なども観ることができる「油井昌由樹」さんのホームページもぜひご覧下さい。

・油井昌由樹さんのHPhttp://www.sunset.gr.jp/

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. ふるさと / 宗次郎
まずは、公開録音の本編に入る前に、宗次郎さんのオカリナ演奏で「ふるさと」をどうぞ。日本の新しい国歌にしたらという話もあるほど、万人に親しまれているこの曲。宗次郎さんのオカリナは、いかにも日本の古きよき“ふるさと”のイメージなんですね。本日のトーク・テーマ“地球と遊び、地球を学び、地球に生きる”を、実感していただくためにも導入部としてこの曲を聴いて欲しいと思い、選曲しました。時間の関係でフルにはオンエアで来ませんでしたが、気に入った方は是非『オカリナ・エチュード2/宗次郎』をお買い求め下さい。損はしませんよ。

M2. 野ばら / ウォン・ウィンツァン(LIVE)
今回の公開録音は、油井さんのお話を挟みつつ、ウォンさんと宗次郎さんにそれぞれライヴをお願いするというぜいたくなものになったんですが、まず登場していただいたのは、ウォンさん。『THE FLINTSTONE MUSIC ALBUM』に収録させていただいた曲『紅葉』は、季節感が合わないということで、ウォンさんが選んでくれたのが『野ばら』。もちろんシューベルト作になるクラシックの名品です。

M3. 水のうた、森のねむり / ウォン・ウィンツァン(LIVE)
そして2曲目にピック・アップしてくれたのが、本邦初公開、6/16発売のアルバム『九寨溝〜水のうた、森のねむり〜』のタイトル・トラック。いつも通り、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

M4. 天空のオリオン / 宗次郎with斉藤葉(LIVE)
演奏パート第2弾は宗次郎さんの登場。しかも今回は特別に斉藤葉さんのハープを伴奏に奏でるというスペシャルぶり。そこで選んでくれたナンバーは2曲。最初の『天空のオリオン』は、フィンランドの風景やオーロラの輝きをテーマに制作されたアルバムのタイトル・トラック。オカリナの調べとハープがぴったりとマッチする素晴らしい演奏でした。

M5. アベ・マリア / 宗次郎with斉藤葉(LIVE)
そして2曲目に選んでくれたのが、アルバム『オカリナ・エチュード3〜デュエット』でも絶妙のコンビネーションを聞かせてくれた斉藤葉さんとのデュエット・ナンバー、『アヴェ・マリア』のシューベルト・ヴァージョンです。実に清楚な演奏を聴かせてくれました。

M6. 守りの天使SUOJELUSENKELI / ウォン・ウィンツァン&宗次郎(LIVE)
最後にサプライズといった感じで宗次郎さんとウォンさんのデュエットを用意しました。アルバム『オカリナ・エチュード3〜デュエット』にも収録されていたナンバーです。宗次郎さんもウォンさんも情念を音にするタイプの演奏家ですから、このデュエットは震えがくるほど凄かった!! 番組の10周年のお祝いとしてもまたとないプレゼントになりました。

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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