2007年2月18日

写真家・佐野高太郎さんが語る高尾山の魅力

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは佐野高太郎さんです。
佐野高太郎さん

 新進気鋭の動物写真家・佐野高太郎さんをお迎えし、都心から1時間足らずで行ける身近な山、高尾山の余り知られていない顔や、直面している問題などうかがいます。

高尾山は自然豊かな山

写真集『高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち』

●佐野さんは今日、2月18日にかもがわ出版から「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」という新しい写真集を出されたばかりなんですが、高尾山って本当にすぐ近くにある山ですよね。

「そうですね。東京からだと1時間もかからずに着いてしまいますね」

●そんな高尾山には生き物がたくさんいるんですか?

「そうですね。生き物の種類は驚異的に多い山です。植物の種類が1300種類で、昆虫の種類が5000種類で、鳥の種類が130種類いて、って言ってもピンとこないかと思うんですけど(笑)、植物が1300種類っていうのは、イギリス全土の植物の種類が1600種類くらいなので・・・」

●イギリス全土で1600種類で、高尾山だけで1300種類なんですか?

「そうです。で、それがいかにすごいかということなんですけど、植物が豊富だっていうことは、動物が植物を食べますので、動物が生きる環境も出来てくるわけなんですね」

●私が高尾山で印象に残っているのが、水が豊富で「水の山」っていうイメージがあったんですけど・・・。

「そうですね。まさにその通りで、高尾山には植物を含めて動物もいるんですけど、そのほかに特異なのが土壌生物がたくさんいるんですね。ミミズとかムカデとか落ち葉の下の動物ですね。で、ああいうのがものすごく豊富なんですね。そういう土壌生物達がものすごく長い年月をかけて豊かな土を作って、その土の中にものすごく細かい水の道が通っているんですね。水道(みずみち)っていうんですけど、その水道(みずみち)が人間でいう毛細血管みたいに細かく張り巡らされていて、それが高尾山の土全体にあるんですね」

●そして、それがゆえにたくさんの生き物たちが生息できる環境が整っているんですね。でも、あまりにも身近な山だけに、そんなにすごい山だっていう意識をしている人ってそんなにいないと思うんですよ。しかも、それだけ豊富な生物達のパラダイスなわけじゃないですか。どうして、高尾山って都心から近いのにそんなに豊富な自然が保たれているんですか?

「高尾山を守ってきた歴史っていうのが1000年以上前からあるんですけど、高尾山は特異な山だったわけですね。特異な山だったから薬王院という大きなお寺が建てられて、宗教的にも政治的にもすごく重要な場所として守られてきたんですけど、そういう歴史と絡み合って、気候的な条件もあるんですけど、植物層の境目なんですね。例えば、ブナはもっと北のほうに生息する木なんですけど、高尾山にはなぜかあるんですね。ブナって白神山地とかが有名ですよね。本来はそういうところにあるんですけど、関東地方でかつてものすごく寒かった時期があったらしいんですね。で、その時期にブナがものすごく繁殖した時期があるらしくて、その頃に繁殖したブナたちが今の林を作っているんですね。そういうことで、ブナの生息地としては日本で一番南のひとつとされているんですね。で、一方で大阪とか屋久島とか南の方に生息する樹木とか植物も、高尾山を北限にして生息しているわけですね。で、そういう色々な事情があって種類数が増えて、種類が増えると色々な動物が増えていって、うまく繋がっているわけですよね」

●今回の写真集「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」を拝見していると、ちょっとした植物図鑑としても使えるように学名もあったり、佐野さんの思いも書かれているので、名前を覚えるにもいいですよね。

「そうですね。写真集を作るときに編集まで色々関わっていたんですけど、その時にただ写真を並べるだけでは訴える力がないと思ったんですね。やっぱり写真がどんなにきれいでも、その写真がどういう意味を持っているのかっていうのがよく分かっていないともったいないですから、それが分かるように最低限の情報を入れておきました。専門誌のように詳しくてなくて、名前しか入れていないんですけど(笑)」

●(笑)。ただ、名前が分かって一致すれば、今度それでもっと知りたい人は植物図鑑を見て細かいデータをゲットすればいいわけですもんね。今回の写真集「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」にちょこっと書かれている佐野さんの視点がすごく新鮮であり、きっと次に高尾山を訪れたときは、全然違った見え方をするんじゃないかなぁと思いました。

「そうだと嬉しいですね。例えば、落ち葉に寝転がってみたり、大抵の動物って人間より視点が低いですから、這いつくばるような視点で見てみると、同じ山がもっと色々な魅力を持って世界が広がるんじゃないかと思います」

ブナとゾウの足は似ている!?

佐野高太郎さん

●佐野さんは今、高尾山のふもとに住んでいらっしゃるそうですね。

「はい」

●ということは裏山って感じですか?(笑)

「そうですね、はい(笑)」

●裏山に好きなときに登る感じなんですね。

「そうですね。ですから、家で仕事をしていても『天気がいいなぁ』と思ったら、カメラを持って山に登っていっちゃったりしています」

●写真集「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」を作るときに、どのくらい通われたんですか? というか、週にどのくらい行かれているんですか?

「多いときで週に5日くらいは行っています」

●ほとんど毎日!(笑)

「多いときはほとんど毎日ですね(笑)。例えば、春の花が咲く時期とかは、メチャクチャ忙しいんですね。ある花が咲いたら、同じ日にしおれて別な花が咲いてっていう時間のサイクルなので、毎日行っていても見落とす花がたくさんあるんですね。むしろ、見落としている花のほうが多いんですね。そのくらいたくさんあるので特に春は忙しいですね」

●1分1秒見逃せないっていう感じなんですね。

「そうですね。花だけじゃなくて、例えばブナにしても、朝、行きがけに見たブナの若葉が帰りがけには育っていたとかね(笑)」

●そんなに極端に違っちゃうんですか!(笑)

「そのくらい違いますね(笑)」

●今年は結構、暖かいじゃないですか。

「はい」

●2月も中旬ですけど、今頃って高尾山はどんな感じなんですか?

「今は色々な葉っぱが枯れて落ちてしまって、スカスカになって鳥を見るにはすごくいいシーズンですね。今の時期っていうのはまず葉っぱがスカスカだっていうことと、鳥が餌を求めて飛び回っているんですね。で、冬って餌が少ないですから、たくさん飛び回らなければいけないんですね。そういう傾向ってアフリカにも北海道にもあることなんですけど、餌が少なくて貧しいところになると動物の行動範囲って広がるんですね」

●じゃあ、この時期はバード・ウォッチングがいいんですね。

「バード・ウォッチングと冬芽が面白いですよ。木の芽って実は秋とか冬から出ているんですね。そういうのが春先になると大きくなっちゃって、あまりかわいくないんですけど、冬芽はかわいいですね」

●そういうのを撮りに行かれたりされているんですね。この写真集は「佐野高太郎シリーズ」の完結編ということで、「KALAHARI〜チーターがいる砂漠」と「北海道〜リスとナキウサギの季節」という2つの写真集に続く3つ目の写真集になるんですよね。「チーターがいる砂漠」っていうのがアフリカで撮られた写真集で、「北海道」は北海道で、今回はそれに続いて高尾山という自宅の裏山での撮影になるんですけど(笑)、実はこの写真集の中で私がとっても印象的だなと思ったのが、「ゾウの足とブナの木のアップが似ている」(笑)。「ブナの木のアップでゾウさんの足を思い出した」というふうに書かれていらっしゃって、「確かに!」って納得できちゃうし、「面白い視点だなぁ!」って思いました。

「(笑)。僕も一目見たときから『ゾウの足』と思ったわけではないんですけど、美人ブナっていう高尾山でもとびきり上等の一番キレイなブナがあるんですけど、そのブナの前で僕は何時間もいて、撮影に時間をかける必要はないんですけど、どうしてもそこにいてしまうんですよね。それで、ずっと何時間もかけて見ていると、肌だけをボケーッと見ていることもあるんですけど(笑)、見ているうちにアフリカにいるような錯覚に陥ってみたり、色々なイメージが頭の中にフラッシュバックするんです」

●「美人ブナ」ってどういうブナなんですか?

「ブナの中でこの『高尾山』の表紙になっているブナの固有名詞なんですね。で、この木があまりに形が整っていて、美しくて完璧なスタイルで木の肌も最高で文句のつけどころがないっていうので、あまりにも美しいからある学者さんが美人ブナと名付けたんですね」

●ということは、このブナだけに名付けられたものなんですか?

「このブナだけの固有名詞です」

●じゃあ、男性の皆さんは特に、高尾山に行かれたら是非、美人ブナに会って抱きついてみるといいんじゃないでしょうか?(笑)

「もう、抱きついても手が回らないですけどね(笑)」

●ふくよかな美人ブナ(笑)。

写真撮影は被写体との対話

●佐野さんの最新の写真集「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」の中で、もう1つ私がすごく印象に残っているのが、写真を撮りに高尾山に入っているときに急に雨が降り出して、その雨がひょうに変わってっていうのがあったじゃないですか。で、そのひょうが降り終わったあと、地面に落ちているひょうのかけらが岩塩かダイヤのように散らばっていて(笑)、キレイですよね!

「本当にキレイですよね!(笑) 『何でこういう現象が起こるんだろう?』って不思議に思って撮っているんですけど、あの日出掛ける時は本当にどんよりとした天気で、『今日は1枚も写真を撮れないかなぁ』なんて思いながら登っていたら雨が降ってきちゃって、『しまったなぁ。今日は来るんじゃなかったなぁ』って思っていたんですけど、その雨がやがて痛くなってきたんですね。『何だろう!?』と思ったら、だんだんパチンコ玉みたいなひょうに変わってきて、氷の玉ですから当たると痛いんですね。それが、ものすごい勢いでたくさん降ってきまして、20分くらい降り止まなかったんですけど、頭を抱えるのが精一杯で、それでも何とかひょうが降っている写真を1枚だけ撮ったんです。そのあとにピタッと止んで、止んだかと思ったらもう雲の切れ間から陽が見えそうなんですよね。『これは陽が射すんじゃないかな』と思って慌てて、三脚を立ててカメラを出したらピャーッと光が射してきて、『何だこれは!?』と思いましたけどね(笑)」

●(笑)。自然とか野生って厳しい人にとっては厳しかったりするけど、本当に美しかったり、例えようのない瞬間を見せてくれることがあるじゃないですか。写真を撮っている人にとっては最高のご褒美になるんじゃないですか。

「そうですね」

●佐野さんは写真を撮っていらっしゃるときってどういう想いでカメラを向けていらっしゃるんですか?

「まず、被写体との対話っていうんですかね。これはある写真家が言った言葉で、写真って被写体と自分との間に流れている空気を切り取るものだっていう表現をした写真家がいたんですけど、それが僕には悔しかったんですね。ちょうど僕が言いたいことだったんですよ(笑)」

●言われてしまったんですね(笑)。

「『言われちゃったー!』みたいな感じだったんですけど(笑)、相手の気持ちになって、相手の目線に立ったことをイメージして撮ってみるとか、そういうことから新たな発見ってたくさんありますから、そういうのを再現しようとしています」

●特に野生動物を撮るときってじっとしてくれるわけではないし、相手だって用心するでしょうから、通り過ぎたり自分の前からいなくなってしまったり、逆に威嚇するために近づいてきたりとか、色々と状況があると思うんですけど、そういう野生動物たちを撮るときっていうのは、どういう感じで撮られるんですか? 佐野さんって撮影にすごく時間をかけられるそうですね?

「そうですね。写真家の中でもすごく時間をかけるほうで、『本当に仕事になっているのか?』って言われるくらい時間をかけるんですけど(笑)、やっぱり野生動物と人間の間には元々距離があるんですね。人間が二足歩行になってこれだけ独自の世界を築いちゃって、動物と全く違う世界で生きているわけですよね。その時間を埋めるっていうのはすごい作業で、動物は最初、気を許してくれませんね。大抵、野生動物っていうのは警戒して逃げちゃいますよね。僕も最初は逃げられるんですよ。で、逃げられるんだけど、その場所に通い続けるんですね。通い続けることで、そこにいることが当たり前になるまで通い続けるんですね。そうすると、動物はだんだん『あ、こいつ大丈夫なのかな?』って思い始めるんでしょうね。それで、徐々に近くに来てくれるようになるんですね」

自然は繋がっているもの

●「佐野高太郎の視点シリーズ」の完結編になる「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」が2月18日、今日発売されたばかりなんですけど、今、モンベル渋谷店の5階サロンで写真展が行なわれていて、これは最新の写真集からの作品なんですよね?

「はい、そうです」

●2月25日まで渋谷店で行なわれて、そのあとまた・・・。

「そのあと、諏訪店と奈良店と南町田グランベリーモール店の各店舗を巡回します。

●佐野さんにとって高尾山というのは、これからも撮り続けていくフィールドなんですね?

「そうですね。地元の身近な自然を撮り続けることっていうのは大事なことだと思うので、この写真集はまだキッカケでしかないと思うんですけど、これから季節を変えて同じ美人ブナの木を撮ってみたり、そういう色々な撮り方は考えられるので、撮り続けていきたいと思っています」

●佐野さんの写真集で始めて知ったことがあったんですけど、高尾山に高速道路を通すためのトンネルを作る計画があったという話があったそうで、そうなったら自然豊かな高尾山の生態系が変わってしまいますよね。

「そうですね。まず、トンネルが通って何が心配されるかというと、先ほどもお話した水道(みずみち)がズタズタに切られちゃいますよね。で、水って水道(みずみち)を通って、あっちこっちへ行っているわけですけど、そのコースが切られちゃうわけですから、今までスポンジのように水をたっぷり含んでいた高尾山の土がスカスカになっちゃいますよね。そうすると、それによって生息できなくなる植物がたくさんでてくると思うんですね。そうすると、せっかく1300種類もあった植物が減ってしまいますよね。僕は自然保護の理論を誰かに押し付けるつもりはないんですけど、ただ僕が撮った写真を見て、それをどう感じ取ってくれるかは見ている人の自由なので、それを見て『いいな』って思ってくれればいいわけですよね。それをキッカケにトンネルのことも考えてくれたらもっと嬉しいし、そうやって色々知っていっていただければ嬉しいですね」

写真集『KALAHARI〜チーターがいる砂漠』
写真集『北海道〜リスとナキウサギの季節』

●今回の写真集「高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち」は、「KALAHARI〜チーターがいる砂漠」と「北海道〜リスとナキウサギの季節」に続く「佐野高太郎の視点シリーズ」の完結編ということで、お話の中でもブナの木のアップがゾウさんに似ているとか色々ありましたけど、アフリカのものが高尾山と繋がっていたり、北海道のものが繋がっていたりとか、全てが佐野さんの中で繋がっているなぁってすごく感じました。

「そうですね。佐野高太郎という1人の人間が、今までものすごい時間をかけてそれぞれのテーマを撮っていたんですけど、やっぱり撮り始めた頃って僕は若造でしたから、その頃からほとんどの時間を撮ることに費やしていたんですね。で、撮ることを10年も20年も続けていると、その中で人間も変わってきますよね。おそらく自分はファインダーの向こうの被写体によって、育てられているんじゃないかと思うんですね。そのモデル達こそが自分にとって一番の先生で、そういう先生達に影響された自分だから撮るものが自然と繋がってくるのかもしれないですね」

●これからもずっと繋がりのある作品が生まれるんですね。

「そうですね。元々自然って繋がっているものですから、その繋がりが見えてくるような表現が出来れば嬉しいですね」

●今日はどうもありがとうございました。


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■動物写真家・佐野高太郎さん情報

最新の写真集『高尾山〜ちいさな山の生命たち
かもがわ出版/定価2,730円
 かもがわ出版からすでに発売されている「佐野高太郎の視点シリーズ」の『KALAHARI〜チーターがいる砂漠』と『北海道〜リスとナキウサギの季節』に続く3巻目で完結編。
 佐野さんがじっくりと高尾山と向き合っていることを物語る写真が満載。また、それぞれのキャプションなどは英語の翻訳も添えてある上、撮影スポットを書き記した高尾山の自然観察路マップも掲載されている。
 

既発の「佐野高太郎の視点シリーズ」
KALAHARI〜チーターがいる砂漠
北海道〜リスとナキウサギの季節

写真展『高尾山〜ちいさな山の生命(いのち)たち』
 同名の写真集の発売を記念して現在開催中の写真展。最新の写真集に掲載した写真を中心に22点を展示。大きなプリントが高尾山の自然の素晴しさを一層感じさせてくれる。
 会期:〜2月25日(日)午前10時30分〜午後9時
 会場:モンベルクラブ渋谷店 5Fサロン(JR渋谷駅より徒歩8分)
 入場:無料
※尚、この写真展はモンベルの諏訪店、奈良店での開催を経て、4月28日からは南町田グランベリーモール店でも開催。

・佐野高太郎さんのHP
 佐野さんのホームページはアフリカや北海道などで撮った素晴しい写真満載!
  HPhttp://homepage3.nifty.com/kotarosano/

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. WALKING ON AIR / STEPHEN BISHOP

M2. OTHER SIDE OF THE WORLD / K.T.TUNSTALL

M3. THE MOST BEAUTIFUL GIRL IN THE WORLD / PRINCE

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M4. MOONLIGHT SHADOW / ASELIN DEBISON

M5. (THE LONG TO BE) CLOSE TO YOU / CARPENTERS

M6. WHEN I LOOK TO THE SKY / TRAIN

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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