2009年5月31日

モンベル「トライ & キャリー2009」取材レポート

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンは、モンベル「トライ & キャリー2009」取材レポートです。
「トライ&キャリー2009」会場の模様「トライ&キャリー2009」会場の模様
「トライ&キャリー2009」会場の模様「トライ&キャリー2009」会場の模様 「トライ&キャリー2009」会場の模様

 アウトドア・ウェア & グッズの総合メーカー「モンベル」が毎年開催している日本最大のカヌー/カヤックの大イベント『トライ & キャリー』が今年も5月2日から4日まで、石川県羽咋市のモンベル流通センターと千里浜海岸周辺で開催されました。
 今年も千里浜海岸でカヌーやカヤックの体験会、メイン会場で、カヌーイスト「野田知佑」さんによる投網体験会、「シェルパ斉藤」さんのバックパッキング塾、シーカヤッカー「内田正洋」さんによるツーリングの装備説明ほか、フリー・クライミング体験会や子供カヌー体験会、テント組み立て & 収納レースなど、盛りだくさんのプログラムが用意されたほか、お馴染みのトークショーや「宗次郎」さんのオカリナ・コンサート、講談師「神田山陽」さんの講談、シンガー・ソングライター「河島翔馬」さんのライヴなど、お天気にも恵まれ、楽しさいっぱいの3日間でした。
 そんな『トライ & キャリー』にこの番組への出演がきっかけで参加することになったボサノヴァ・シンガー「小泉ニロ」さんに今年は取材リポートをお願いしました。

小泉ニロさん

ニロさん「エイミーさん、リスナーのみなさん、お久しぶりです。ボサノヴァ・シンガーの小泉ニロです。今回、私がザ・フリントストーンの特別レポーターとして『トライ & キャリー』の取材レポートをお送りします。石川県羽咋市で今回7回目というこのイベント、初めて参加して、カヤックもやったことがなくて楽しみにしているので、そのあたりをみなさんにお届けできたらと思っています。どうぞ、お楽しみに。」

★        ★        ★

辰野会長にインタビュー

ニロさん「それでは、モンベルの会長、辰野勇さんにお話をうかがおうと思います。私、『トライ & キャリー』に初めて参加しているので、色々質問があるんですけど、このイベントはゴールデンウィーク中ということもあって、家族連れで参加される方が多いじゃないですか。そこで私は思ったんですけど、お父さんがいいところを見せるチャンスですよね!(笑)」

辰野さん「それは言えていますね!」

ニロさん「それでは、モンベルの会長、辰野勇さんにお話をうかがおうと思います。私、『トライ & キャリー』に初めて参加しているので、色々質問があるんですけど、このイベントはゴールデンウィーク中ということもあって、家族連れで参加される方が多いじゃないですか。そこで私は思ったんですけど、お父さんがいいところを見せるチャンスですよね!(笑)。」

辰野さん「それは言えていますね!」

ニロさん「竹とんぼなんかもそうですけど、お父さんがシャキシャキっと子供の前で作ったら、『お父さんかっこいいぜ』みたいな感じになりますよね(笑)」

辰野さん「親権回復っていうのはあると思いますよ(笑)。今、お母さんのほうが強いからね。お父さんなんか小さくなっているから、こういうところに来たときは是非!」

ニロさん「『お父さん、船も運んでくれるし』みたいな(笑)」

辰野さん「そうそうそう!(笑)」

ニロさん「漕いでくれるし(笑)。『トライ & キャリー』は今回が7回目ですけど、最初は会員さん向けにスタートしたんですか?。」

辰野さん「いえ、会員さんはもちろんなんですけど、一般の方も大いに来ていただいています。特に最初の頃は羽咋市の地元の方々が楽しみにしてくれて、特に宗次郎さんの演奏とか、毎年恒例なので地元の方がすごく楽しみにしてくれて。そういう意味では我々が仕事をしていく上でも、地元の方々の理解と協力をいただけてすごく助かっています。」

ニロさん「それが今や、全国からアウトドア・ファンの方々が集まるイベントですもんね。毎年、大体何人くらいの方が参加されているんですか?。」

辰野さん「のべにして3000人くらいでしょうかね。」

ニロさん「3日間ですよね?。」

辰野さん「はい。3日間です。もちろん、3日間いらっしゃる方もいて。」

ニロさん「オート・キャンプ場が隣についているんですよね?。」

辰野さん「いえ、あれはキャンプ場ではなくて、みんな適当にテントを張っているだけなの(笑)。僕はこういうイベントができたら、大人のイベントっていうか、何もかも用意して『はい、どうぞ』っていうのではなくて、自分たちの理性で考えてやってもらったいいと思うんですね。」

小泉ニロさんとモンベル会長の辰野勇さん
モンベル会長の辰野勇さんと記念写真。

ニロさん「自由に考えて、好きなようにしてくださいというイベントなんですね。」

辰野さん「はい。ニロさんはカヌーとかカヤックって乗ったことあります?。」

ニロさん「それが初めてで、それを楽しみに来たんですよ。」

辰野さん「是非、体験してください。今日、ここに用意した舟は色々な種類の舟があるけれど、先ほど見ていただきましたけど、海は波が少し出ていますよね。ですから、出だしは乗り越えていかなアカンね。サーフィンに乗ったようなつもりで乗り越えていって、沖に出たら穏やかなのでね。」

ニロさん「初心者の指導もしてもらえるんですか?。」

辰野さん「もちろん、うちの社員がやります。僕が言うのもなんだけど、このイベントのすごいところは、全部うちの社員がやっているわけですよ。大体、1週間くらい前からこっちに張り付いて準備して、インストラクターから何からうちの社員がやって、それこそカレーを作ったりとか、食材から何から全部うちの社員がやっているってところが、企業文化としても大事だと思うんですね。誰かがやるんじゃなくて、自分たちの手で全てを作り上げていくっていうね。『あの時、みんなで頑張ったな』って、結構これでみんな団結するんですよ。これから会社がいくら大きくなっていっても、残していきたい企業文化ですよね。」

ニロさん「なるほど。では、これから早速カヌーに・・・。」

辰野さん「カヌーは是非、体験してください。僕もあとでのぞきに行きますから。」

ニロさん「では、これからカヤックに挑戦してきまーす!」

 

小泉ニロさん、カヤックに挑戦

 特別リポーターの「小泉ニロ」さん、モンベルの「渡辺賢二」さんの指導のもと、千里浜海岸から二人艇で日本海に漕ぎ出していきました。

小泉ニロさん小泉ニロさん
モンベルの渡辺インストラクターに指導を受ける。

ニロさん「さぁ、これからカヤックに挑戦すべく、今装備も揃えてきまして、モンベルの渡辺さんにご指導いただきに参りました。渡辺さん、よろしくお願いします。」

渡辺さん「こちらこそ、よろしくお願いします。」

ニロさん「本当に初めてなんですけど、乗るときの留意点、注意点はありますか?。」

渡辺さん「まずは、カヌーなので楽しんでいただくということが大切ですね。なぜかというと、今日、実は波がかなり高いんです。」

ニロさん「そうなんですよね。普通にサーフィンができそうです。」

渡辺さん「だから、ニロさんも緊張されていると思いますが、今日は一緒に漕がせていただきますので、楽しみましょう。」

ニロさん「じゃあ、身を任せてよろしくお願いします。」

渡辺さん「それでは、カヌーの漕ぎ方をご説明します。今、お持ちになっている棒のようなもの、これはカヌーの一番大事なパワーになるパドルというものです。パドルというのは両端にブレードという、しゃもじのようなものが2つついています。で、このブレードで水をかきます。まずは、ブレードがそっているほうを右側の上に向くように置いてください。そしたら、次に初めての方っていうのは、カヌーは必死に漕がなきゃいけないって考えがちなんですけど、カヌーは楽しみながら漕ぎたいので、漕ぐというのはパドルを持った自分の手を引く。引く動作っていうのは力がすごく要ります。反対側を押す動作のほうが楽です。パンチしたほうがより楽しく漕ぐには、疲れない漕ぎ方としてオススメです。反対側を真っ直ぐにして自分の目線に来るように。で、胸を張って遠くを見て、楽しみながら笑顔で漕ぎましょう。はい、いいですね! これが真っ直ぐの漕ぎ方ですね」
 それではニロさん、今から行きますので、心の準備は大丈夫ですか?。」

ニロさん「大丈夫でーす!。」

渡辺さん「楽しいですよ、カヌーは。それではいきましょう!」

ニロさん「じゃあ、いってきまーす!」

★        ★        ★
小泉ニロさん
“沈”して、笑いながら戻ってくる小泉ニロさん。

(笑いながら海から上がってくる2人)

ニロさん「とうとうやっちまったよー!(笑) 泳いでしまいました。カヤックは帰りが難しいそうです。すみません。シナリオ通りにやってしまいました(笑)。帰りに転覆してしまいました。」

渡辺さん「どうですか、ニロさん。トラウマにはならなかったですか?(笑)」

ニロさん「超楽しかったです!(笑)」

渡辺さん「ハハハハ(笑)」

ニロさん「半分泳いで帰ってきました(笑)」

渡辺さん「じゃあ、次もカヌーできますね?。」

ニロさん「全然大丈夫です! やっぱり帰りがサーフィンと同じなんですけど、横から波に飲まれると転覆するそうです。」

渡辺さん「舵が悪かったですね。ごめんなさいね(笑)。ハハハハ(笑)」

ニロさん「アッハッハッハ(笑) 渡辺さん「また次回もカヌーを楽しんでください!」

ニロさん「はーい! 私の楽しいカヌー体験はこれにて終了でございます。楽しかった!(笑)」

渡辺さん「お疲れ様でした。ありがとうございます。」

 トライアスロンにもチャレンジするようなスポーツ・ウーマンの「小泉ニロ」さん。さすがの彼女も初めて挑戦したカヤックで見事にチン/転覆してしまったわけですが、なんだかとても楽しそうでしたね。

 

野田知佑さんインタビュー

 「ニロ」さんは初めてカヤックに乗って、見事に転覆した翌日、カヌー界の重鎮「野田知佑」さんにインタビューをしました。その時の模様をどうぞ。

ニロさん「カヌーイストの野田さんにお話をうかがっていきます。今さらなんですけど、野田さんがカヌーを始めたきっかけは何だったんですか?。」

野田さん「今から50年位前かなぁ。ヨーロッパに行ったときに、カヌーにキャンプ道具を乗せて下っていたんですよ。ドイツはヒットラーの時代からそういう伝統があるんです。日本のカヌーっていうのは競技カヌーでつまらないんですよ。遊びの要素が全然なくてね。スラロームとかあそこにあるんだけど、クルクル回ってね。ヒットラーのときに2人用の大きなカヌーがあったんですよ。それで、おじいさんが孫を前に乗せて、キャンプ道具を満載にしてドイツの川を下っているんですね。で、これだったら好きになれるし、僕のほうが彼らよりもうまいから、潜って魚を取る、手掴みできるし、日本の川っていうのはヨーロッパに比べて水温が高いので、1年の半分は泳げるんですよ。それは楽しいですよ。こういうカヌーのやり方だったら面白いと思ってね。で、日本の川っていうのは川原が広いので、どこでもキャンプができるんですね。これは、日本が最高だろうと思って始めたんですね。」

ニロさん「そうなんですか。旅の手段みたいな感じでカヌーがいいなって思ったんですね。」

野田さん「そう、旅なんだね。それで、キャンプ道具、本、ギター、全部持ち込めるでしょ?。」

ニロさん「ええ。」

野田さん「僕はそれまでヒッチハイクだったから、20キロ以上の重さの荷物を持つと頭がボーっとしてくるんだよね(笑)」

ニロさん「アッハッハ(笑)」

野田さん「重いから、本1冊入れるのもどうしようかと迷うくらいでね。カヌーだと200キロくらい簡単に積めるからね。何もしなくてもビールを飲んでいるとカヌーがどんどん進むでしょ?(笑)」

ニロさん「はい(笑)」

野田さん「それは楽ですよ。最近ではアルミのがあるから、机とかイスも持っていけるんですよね。」

ニロさん「本当にカヌーの上で生活しているような感じなんですね。」

野田さん「で、誰もいないところに1人でキャンプをする。そういうのが僕、好きでね。」

小泉ニロさんと野田知佑さん
カヌー界の重鎮、野田知佑さんとのツー・ショット。

ニロさん「川の長さにもよると思うんですけど、最大だったら何日間くらいかけて川を下ったことがあるんですか?。」

野田さん「4ヵ月だったですね。マッケンジー川っていってね、1500キロを4ヵ月かけて北極海まで出て、ツンドラの海を行って、で、エスキモーの村に行って、そこから飛行機に乗って帰ってきたのね。あれが一番面白かった。とってもしんどいんだけどね。」

ニロさん「そうですよねー! 大体、昼間のうちに進んで、夜はどこかに泊まってっていう感じなんですか?。」

野田さん「そうですね。普通そうだけども、向こう、夏は白夜なんですよ。だから、夜も明るいんですね。だから時々、白夜を選んで下る。」

ニロさん「そういう時は体力の限りは進むんですね。」

野田さん「そうね。だから、30時間も40時間もずっと漕ぎっぱなしっていうことはあるね。すると、森の中からオオカミが鳴いています。そこを1人でポチャポチャ下っていくっていうのはいいですよ。」

 

安東浩正さんと熱気球を体験!

 今年の『トライ & キャリー』で初めてお目見えしたのが、熱気球パイロットの資格を持っている冒険サイクリスト「安東浩正」さんによる『気球体験会』。そこで当然「ニロ」さんもチャレンジしました。その時の模様をどうぞ。

安東さん「パイロットの安東です。」

ニロさん「よろしくお願いしまーす!」

安東さん「今回は空の世界へようこそ!」

ニロさん「こんな体験なかなかできないですよね!」

安東さん「今回の気球はロープをつけて、係留飛行っていうんですね。40メートルくらいまで上がって、降りてっていうのを繰り返します。」

小泉ニロさん

ニロさん「どこかに飛んでしまわないように気をつけているってことですね。 安東さん「そう。一応、ひもがついていると。そのひもが切れちゃうとどこへ飛んでいくか分からないのが気球。風任せですからね。」

ニロさん「安東さんって免許を持っているんですよね?。」

安東さん「もちろん。パイロットじゃないと気球を飛ばしてはいけません。」

ニロさん「どんなことを勉強して免許を取るんですか?。」

安東さん「まず、気球の操作そのものは数をこなすしかないんですけど、勉強をすることといったら安全ですかね。危険のないようにする。そのためには気球そのものも、全て理解しておかないといけない。なぜ飛ぶんだろう、どういう理屈で飛ぶんだろう、あるいは、このボーボーと音がしているのはプロパンガスなんですね。家庭で使っているのと同じ。これは火を噴くものですから、こういうものを扱うにも知識が必要です。」

ニロさん「そう言いながら今、安東さんの横には大きなガスボンベがあるんですけど、こういう飛び方をしていると、このボンベはどれくらい持つんですか?。」

安東さん「このタンクはプロパンガスが20キロ入っています。家庭用の大きなプロパンガスのボンベは50キロなんですね。結構、燃料を食うんですね。」

ニロさん「食うと思いますよ。だって、バーナーをガンガン焚いているし!(笑)」

安東さん「普通の家庭用の、台所で使っているガスレンジの150倍のパワーがあるバーナーですからね。」

小泉ニロさん

ニロさん「150倍! 今、私たちがいるこの千里浜は車で海岸沿いをずっと走れるという場所なんですけど、気球に乗っているので日本海を見渡せます。カヤックで海へ出ていく人もボチボチと見えます。今日は波が穏やかですね。すごくキレイです。」

安東さん「でも、気球で海の近くを通るということはまずないんですよ。これは非常に貴重な経験ですよ。というのも、海沿いは風が強いから。気球っていうのは風に弱いんですね。だから普通はやらないんだけど、今回は特別にやったおかげで、僕、気球を長いことやっていても、こんな景色を気球から見られる、上から海を見下ろすというのはなかなかないですよ。今日乗れる人はラッキーですね。」

ニロさん「じゃあ、ますます貴重な体験なんですね。実際に気球を自分の肉眼で見られること自体が少ないと思うんですけど、想像より大きくて、これは容量はどのくらいなんですか?。」

安東さん「2200キュービックメーター。っていっても、分からないですよね(笑)。見てもらうしかないですね。でも、これが普通のサイズの気球。」

ニロさん「家1軒!(笑)」

安東さん「どう表現したらいいんでしょう(笑)」

ニロさん「とにかく想像より遥かに大きいですね。では、たくさんのお客さんも待っているので、そろそろ降りなければいけないんですけど、こんなことを他で体験できる場所はないですよね。」

安東さん「ないですね。しかも今回はロープがついていますけど、ロープなしでやるフリーフライトっていうやつも滅多に経験できないけど、時々あるので、もしそういう機会があれば、是非みなさんも空の世界にチャレンジしてみてください。」

ニロさん「ありがとうございました。」

冒険者=先駆者<安東浩正>

 この『トライ & キャリー』ではゲストを迎えた恒例のトークショーが行なわれますが、今年初参加の冒険サイクリスト、安東浩正さんはこんなことをお話していました。

安東浩正さん
冒険家の安東浩正さん。
今回は熱気球のパイロットとして参加。

安東さん「冒険者の定義ということで話したいことがあるんですけど、僕らは色々やっていますけど、人によって全然違うんですね。冒険者なんて定義ないですからね。僕にとって探検的要素、冒険者=先駆者なわけですね。誰もやっていないことをやろうと。例えば、今回、僕気球をやらせてもらっていますけど、今、アメリカにいこうと思ったら気軽に飛行機で行けるじゃないですか。でも、それが達成できるまでに何百人何千人というパイロットが犠牲になってきたか。それこそ冒険者なわけですね。で、熱気球だったら最初に200年位前かな、フランスのモンゴルフィエ兄弟、その人たちが人類で初めて空を飛んだんですね。それこそアドベンチャーであったでしょうし。あるいは僕らに関係する話だと、僕、マイナス50度、60度っていう真冬にシベリアを自転車で走ったので、冒険家と呼ばれるようになったんですけど、自分では冒険家と言わないんですけど、それだって、日本人の祖先はどこから来たかというと、一番濃い血っていうのはシベリアのバイカル湖の辺りなんですね。僕らの先祖は何を食べていたかというとトナカイなんですね。マンモスを追っていたわけですよね。で、人類がこれだけ拡散していったのはなぜかというと、当たり前そうなことを言う人は、食料がなくなったからトナカイを追って拡散していったんだと。で、日本人もトナカイを追って南下してきたっていう人もいるんですけど、僕はそうじゃないと思う。好奇心。例えば、そこにはもともと先住民族がいたとはいえ、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは、腹が減ったからアメリカに行こうと思った? 財宝を求めてアメリカに行こうと思った? 新大陸を見つけた? そうじゃないですよ。絶対に好奇心だったと思うんですよ。で、僕らの祖先のシベリアにいた人たちが日本に渡ってきたのも、トナカイを追ってきたっていうのもあるかもしれないけど、そうじゃない。全ては好奇心。彼らこそ先駆者。新しい土地に向かうっていうのはあったんじゃないかなぁ。それが今、空の世界もモンゴルフィエが腹が減ったから空を飛んだわけじゃなくて、好奇心で飛んだ。ライト兄弟もそうだった。宇宙飛行士もそうですよね。それが冒険者だと思う。」

 

辰野さん3日間を振り返って

ニロさん「『トライ & キャリー』も3日目、最終日になりました。改めて、辰野勇会長にお話をうかがいたいと思います。辰野さん、あっという間でしたね。」

辰野さん「そうでしょう。」

ニロさん「今年はどうでしたか?。」

辰野さん「今年もたくさんのお客さんにお越しいただいて、何より嬉しいのは毎年参加してくれる人。このイベントの特徴は家族で参加される方が多いんですけど、最初は小学校のかわいい子供たちが7年も経つと当然、どんどん大きくなっていくわけですよ。で、そういった子供たちに声をかけられて、『今年も来ました!』とかね。
 正直、毎回やる前は、これだけのイベントを社員全員でやるわけですけど、結構根性がいるんですよ。『今年はもういいかなぁ』とか正直、思うこともあるわけ。でも、やってみて『やっぱり来年もやろうか!』って気持ちになりました。それは普段、お会いすることができない我々とお客様方とが直接、3日間濃厚な時間を過ごさせていただけるというのは非常にありがたいと思いますね。」

ニロさん「私も初めて参加したんですけど、家族の参加が大体ベースになっているんだっていうのが一番最初に気がついて、それがすごくいいなぁと思いましたね。本当に最近、都市型のライフスタイルを送っていると、ゴールデンウィークになっても、休みに何しようかって、水族館にいったりってレジャーを想像したりしますけど、改めて家族でこういう時間の使い方をするっていうのはすごくいいなぁって思いました。」

辰野さん「今年、初めてのチャレンジでカヤックに乗られたんですよね?。」

ニロさん「そうなんですよ。ずっと乗ってみたかったんですけど、私が乗ったときは波が高くて、他の人は乗るのを自粛していたみたいなんですけど、とりあえず乗ってみたら、すごい勢いで転覆して(笑)、かなり楽しかったです!」

辰野さん「(笑)。カヌーっていうのは親水スポーツ、水と親しむスポーツでね・・・。」

ニロさん「そういう親水なんですね! 私、浸水するっていうことなのかと思っちゃった(笑)」

辰野さん「沈むっていう意味じゃなくて、親しむほうね(笑)。だから、積極的に濡れていいんです。ドライなスポーツじゃないですから、あれは。楽しいスポーツですからね。」

ニロさん「逆に転覆してよかったっていうか・・・(笑)」

辰野さん「踏ん切りがついた?(笑)」

ニロさん「泳いでしまって逆に楽しんでしまいました(笑)」

辰野さん「どの辺で転んだの? ニロさん「どの辺だろう? 結構、沖まで出ていて・・・。」

辰野さん「沖で転んだの?。」

ニロさん「いえ、沖から戻るときのそろそろ波がっていっていたときにすごくデカイのがきて、『デカイ!』っていっていたんですけど、もう間に合わなかった(笑)。アハハハ(笑)。おかしい、本当に(笑)。こんな調子ですから(笑)、本当に楽しいイベントでした。どうもありがとうございました。」

 

神田山陽さん
特設テントの中で行なわれた
講談師「神田山陽」さんの講談
内田正洋さん、野田知佑さん、辰野勇会長
トークショー。
左から内田正洋さん、野田知佑さん、辰野勇会長。
OYAKO
リピート山中さんのバンド「OYAKO」。
本物の親子です。
シェルパ斉藤さん
バックパッカー、シェルパ斉藤さんの
ワンバーナー・クッキング教室。
内田正洋
最近はモデル業もやっている
内田正洋さん。
宗次郎さん
宗次郎さんの恒例ライヴ。
河島翔馬さん
今回も熱いライヴ!河島翔馬さん。
小泉ニロさん
今回特別リポーターをお願いした
小泉ニロさんのライヴ。

 

このほかのトライ&キャリー・レポートもご覧ください。

 

AMY'S MONOLOGUE〜エイミーのひと言〜

 今年の『トライ & キャリー』の特別リポーターを努めてくださった「小泉ニロ」さん。
 ニロさんがイベントを本当に楽しんでいるのを聞いて、来年は私も行きたい! と思われた方も多いのではないでしょうか。また私の予想では、ニロさんご自身、来年もまた参加し、今度は“トライ”だけではなく、カヌーを購入し“キャリー・バック・ホーム”(持って帰る)のではないかと思っています(笑)。
 ニロさん、特別リポーターを努めてくださって本当にありがとうございました。
またよろしくお願いしま〜す!

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ボサノヴァ・シンガー「小泉ニロ」さん情報

最新作『Bossa@NILO〜GOODIES〜
GIZA/GZCA-5154/定価2,800円
 ニロさんにとっては3作目に当たる最新作はカヴァー・アルバム。カーペンターズの“CLOSE TO YOU”や、ビートルズの“IN MY LIFE”、マイケル・ジャクソンの“スリラー”など、懐かしい洋楽ヒットのカヴァー全13曲を収録。
 

フリーマガジン『ふたつの輪』
 「ニロ」さんが編集長を務める、自転車をテーマにしたフリーマガジン『ふたつの輪』の3号目が自転車ショップなどで配府中!
 尚、置いてあるショップなどについては「小泉ニロ」さんのHPをご覧ください。

『トライ & キャリー2009』取材リポート
 ザ・フリントストーンの特別リポーターとしてアウトドア・ウェア&グッズの総合メイカー「モンベル」のイベント『トライ & キャリー』に参加した「ニロ」さん。その模様はご自身のブログにもしっかりアップされています。ぜひご覧下さい!

 小泉ニロさん公式ホームページhttp://www.koizumi-nilo.jp/
 小泉ニロさんブログhttp://blog.livedoor.jp/koizumi_nilo/


 尚、今年の『トライ & キャリー』の模様はモンベルのホームページにもアップされる予定です。
 「モンベル」のHPhttp://www.montbell.jp/

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. DAYDREAM BELIEVER / 小泉ニロ

M2. LET IT GO LET IT FLOW / DAVE MASON

M3. FREE FLOATING / GARY CLARK

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M4. ありがとうのうた / OYAKO

M5. THE RIVER OF DREAMS / BILLY JOEL

M6. 天空のオリオン(LIVE) / 宗次郎

M7. イパネマの娘(LIVE) / 小泉ニロ

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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