お相撲さんの四股と地鎮祭

2008年1月放送

 大相撲の一月場所が始まり、ひいきのお相撲さんの取り組みはもちろん、取り組み前に行なわれる横綱の土俵入りを楽しみにしている方も多いと思うのですが、皆さんはこの「土俵入り」という行為が、家を建てるときに行なう「地鎮祭」と深い関わりがあることをご存知ですか?
 地鎮祭は、地の神様を鎮め、その土地に家を建てて暮らしていくことを伝えるために行なうものですが、土俵入りのときに行なう四股も同じ意味を持っているそうです。大相撲の土俵は場所ごとに土を入れ、押し固めて作る・・・これは家を建てるときの整地作業と同じ。つまり土俵入りで行なう四股は、地の神様を鎮める行為なんです。ちなみに、家を建てるときに相撲取りに来てもらって四股を踏んでもらう地方もあるんだとか。
 古くから伝わっている伝統やしきたり。最近ではそれらの意味を知らずに、形だけが残っているケースがあまりにも多いといえるかもしれませんね。

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