2011年12月24日

『環境を守る活動をしないといけない』
グリーンサンタさんからの環境保護に関するメッセージ

　今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンのゲストは、グリーンサンタさんです。

　デンマークの環境親善大使でもあるグリーンサンタさんは、クリスマスの季節に日本にやってきます。そんな活動は今年で10年目。今や子供達にも大人気なんです。
　今回はそんなグリーンサンタさんに、日本での活動やデンマークのお話などをうかがいます。

よりよい世界にできるのは子供たち

※まず、環境親善大使としての活動について話していただきました。

「環境親善大使として環境に関心をもってもらえるような活動をしているよ。もし、我々が何もしなかったら、クリスマスツリーもトナカイもいなくなってしまうし、雪も降らなくなってしまうよ。みんなには、今こそ環境を考えるだけではなく、環境に対して、何か行動をするときだと伝えているんじゃ。
　わしはグリーンサンタの活動は大事だと考えておる。大人たちが子供に注意するよりも、サンタクロースが子供たちに『環境を守る行動をしなくちゃね』と伝えれば、子供は信じてくれるじゃろ。この世界をよりよい世界にできるのは子供たちだからね。」

※グリーンサンタさんは子供たちに、森の役割や環境の大切さを伝えるため、子供たちが集まる場所へ積極的に出かけています。特に今年は東北の被災地の幼稚園や保育園、小学校を訪問し、笑顔のプレゼントを届けました。そんなグリーンサンタさんがデンマークの子供たちのお話をしてくださいました。

「子供たちは、ここ数年、環境についてよく学んでいるよ。デンマークの子供たちは、学校で環境の変化について学ぶようになったんだよ。そこでは、子供たちに何をするべきかが教えられているじゃ。そして子供たちは、科学に興味を持つようになって、世界の緑を守るようなエネルギーの作り方を学んでいるんだよ。今、子供たちはそれについてよく考えているし、学んでいる。そんな子供たちから、親たちも学んでいる。今や、子供たちの方が、何をするべきか分かっているからね。」

北海道の森はデンマークの森に似ている！？

※環境という視点で見たときに、グリーンサンタさんが暮らすデンマークと日本では、どんな点が違っているんでしょうか。

「違う点は食料の自給率だね。昔、デンマークは自給率が低かった。でも今は自給率が上がってきているよ。似ている点は、北海道の森だね。あの森とデンマークの森はそっくりじゃよ。北海道には何度か行ったことがあるが、デンマークの森にいるみたいだと思ったくらい似ていたよ。森の色、そして森にある樹がすごく似ているんじゃ。それから牛を飼っているところも、草の緑色もデンマークと似ているね。北海道のミルクやバター、なんでもすごくおいしいね。」

※リサイクル率が世界的にも高く、エコロジー先進国といわれるデンマークの人たちのエコ意識はどうなんでしょう？

「デンマークでは、ずいぶん前からリサイクルやリユースに取り組んでいるよ。どんなに小さな街でもリサイクルステーションがあって、プラスティックや金属、庭におくコンポストの材料まで、色々なものがリサイクルされているんだよ。市民はリサイクルステーションでいかにいいものをもらってくるか、競い合っているくらいじゃよ。デンマークではリサイクルすることは当たり前のことだからね。
　それからデンマークには中古ショップがたくさんあるんじゃよ。なんでもあって、家具なら少々コンディションがよくなくても充分に再利用できるからね。」

グリーンサンタの森から森の守り方を学ぶ

※2006年に設立されたグリーンサンタ基金では、これまでに全国63の小学校や幼稚園、保育園などに国産の木材で造った机や椅子などを贈っています。他にも、グリーンサンタ基金ではこんな活動を行なっているそうです。

「グリーンサンタ基金は、北は北海道から南は九州まで、九ヶ所にグリーンサンタの森を造っているんじゃ。子供たちは、グリーンサンタの森で森の匂いを嗅いだり、森について学んだりできるんだよ。それが森の守り方を学ぶことができる方法なんじゃ。」

※最後に、グリーンサンタさんから皆さんにメッセージです。

「東日本大震災で被災された子供たち、そしてみなさんへ。みなさんに明るい光が当たることを、そして素敵なクリスマスを過ごせるように祈っておるよ。メリー・グリーン・クリスマス。」

（この他のグリーンサンタさんのインタビューもご覧下さい）