2014年11月1日

マヤマヤのLOVE LOVE 野菜づくり！

　今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンのゲストは、林マヤさんです。

　元パリコレモデルの林マヤさんは、現在“芸農タレント”として、野菜づくりや米づくりなどの作物を茨城でご主人と一緒に作っていらっしゃいます。そんなマヤさんに、農業に目覚めたきっかけや、野菜づくりのお話をうかがいます。

愛の野菜！？

●今回のゲストは、芸農タレントの林マヤさんです。よろしくお願いします！

「初めまして。ボンソワー！　マヤマヤです！」

●いきなりフランス語ですね！

「元パリコレモデルでしたので。今では“ナニコレ”っていう感じになっちゃいましたけどね（笑）」

●今もお美しいじゃないですか！　マヤマヤさんってお呼びしていいですか？

「それがうれピーでございます（笑）」

●（笑）。そんなマヤマヤさんですが、パリコレモデルから農業というのは、かなりギャップがありました。

「とはいえ、私は長野県出身で、実家は兼業農家だったんです。お米も作っていたし、田んぼやリンゴ園もやっていましたし、家で食べる分の野菜は庭で作っていたりしていたので、農業にはずっと携わっていたんです。でも、途中でシティ・レディを目指して、東京に住んでみたりパリコレに行ったりしていたので、農業のイメージがあまりないかもしれないですが、“三つ子の魂百まで”というように、DNAの中には農業がどっぷりと入っています」

●ということは、むしろ、本来の自分に戻った感じですか？

「そうかもしれない。今、原点に返ってるのかもしれないですね」

●パリコレモデル時代は、大変なことだったり辛いことがあったんじゃないですか？

「他のモデルさんと比べると身長が低かったので、身長が高くてナイスバディのモデルさんたちの中で生き残っていけばいいのかを考えたときに、ダイエットをして細くなって、胸にはパットを３枚ぐらい入れて、腰パットとか付けたり、上から腹巻を伸ばして隠してしまえば、ナイスバディになるんじゃないかとかして色々やっていましたね（笑）。そのときにダイエットをものすごくしていたので、体を壊してしまったんですよ。それに都会での不摂生が続いたことで、性格が体重に比例して、どんどん尖がっていったんですね。
　嫌なことがあるとすぐ人のせいにしたり、暗くなっていってしまったり、拒食症気味になったりしていったんですね。『このままじゃダメだ！』と思ったときに、“体も精神も元気になってほしい”ということで、ダーリンが『健康にいいものを食べたらいいんじゃないか？』って言ってくれて、野菜づくりを始めたんです」

●ダーリンというのは、旦那さんのことですか？

「主人のことです（笑）。ダーリンが一生懸命勉強してくれて、可愛い野菜を作り始めて、持って帰ってくる野菜がすごく面白かったんですよ！　例えば“フェアリーテイル”っていう紫と白のゼブラ模様になっているナスがあるんですが、大きさが大きくなっても人差し指大ぐらいで、イヤリングにしたら可愛いようなナスなんですね。あと、“フィオレンティーノ”というトマトがあるんですけど、そのトマトには、みかんみたいに“クビレ”があるんです！　それをスライスすると、花びらみたいに見えてすごく可愛いんですよ！　それらを見たら『こんなカラフルで個性的でステキな野菜がいっぱいある！　知らなかった！』って思っているうちに自分でも作りたくなって、インターネットで色々な種を取り寄せて、自分も段々ハマっていって、最終的には茨城に引っ越しちゃいました」

●そういうことだったんですね。旦那さんは元からそういうことに興味があったんですか？ 「全然（笑）。ダーリンは大田区蒲田出身という都会っ子で、土なんて触れたことがないような人だったので、野菜を作るなんて思ったことはなかったみたい。でも、『マヤマヤが具合悪くなったから』ということで研究したんですね。都会っ子だったダーリンが、今や本を300冊ぐらい持ってますよ！」

●愛ですね！

「愛が深いよね！　ダーリン、メルシー！」

クチバシピーマン！？

※そんなご主人と一緒に大切に育てた野菜を持ってきてくれました！

「もう秋になったので、“最後の夏野菜”ということで、今日少しだけ持ってきました。見てみます？」

●はい、お願いします！　カラフルな野菜をたくさん持ってきてくれました！

「これはピーマンです！」

●これは初めて見ます！

「うちでは、850平米の小さな畑で年間120種類の野菜を作ってるんです」

●そうなんですか！

「トマトだったら、今年は24種類作りましたし、ピーマンは４種類作って、それを持ってきました」

●私の目の前に紫・茶色・白・オレンジの４種類って、形も様々ですが、これ全部ピーマンなんですか！？

「そうなんです。紫と白が普通のピーマンみたいな形をしていますが、茶色のピーマンは“チョコレート”っていう名前のもので、シシトウを大きくしたような大きさで、オレンジのものはモンキーバナナみたいな大きさのものですね。その中でも、マヤマヤが一番お気に入りのピーマンは“クチバシピーマン”なんです！」

●トウガラシやプチトマトと思ってしまうようなキレイな赤色をしていますが、これもピーマンなんですか？

「そうなんですよ。大きさは親指の爪ぐらいで、“クチバシピーマン”という名前の通り、球体の先にクチバシのように尖ったところがあるんですね。これを割ると、中に種があるんですよ！」

●ピーマンの形の種が入ってますね！

「あと、ラジオのお聞きの方には分からないと思いますが、香ってください！」

●ピーマンのいい香りがします！

「赤いので、ちょっと熟したような感じのフルーティーな香りがしますよね」

●これ、食べてみてもいいですか？

「これを？　チャレンジャーですねー！」

●生で食べられますか？

「もちろん食べられますよ。食レポ楽しみですねー！」

●食レポ苦手なんですが、あまりにも瑞々しくておいしそうだったんで、いただきます！

※ピーマンを試食してみました。

●すごく瑞々しくて、ほろ苦さはあるんですが、甘みもありますね。後から辛みもきますね。

「あれ？　そうですか？　あ、隣にトウガラシを植えていたので、混雑しちゃってるかもしれないです（笑）。それ当たりです（笑）」

●やったー！（笑）　フレッシュな味がして、すごくおいしいです。

「そんなに小さいのにピーマンの味がして愛おしくなるんですよね。小さかったり色が可愛かったりすると、食卓が賑やかになるので、料理下手なマヤマヤでもすごく楽しくなるんですよね。あと、さっき見せたクチバシピーマンをサラダの上にそのままトッピングしたり肉じゃがの上に乗せるだけでもすごく可愛いんですよ！」

●今、その姿を想像したんですが、オシャレですし、可愛いですね！

「でしょ？（笑）　ファッションをやっていたので、野菜も形から入ったんですよね。なので、色々なものを作ってます」

●これだけ色とりどりで形も様々だと、お子さんも楽しめそうですね！

「是非ともそれをキッカケにして土に触れてほしいし、種まきや収穫も体験してほしいですね！　畑を持っていなくても、ベランダで洗面器みたいなものの下に穴を開けて土を入れて、種撒いてくれればできるんで、是非ともお子さんと一緒に野菜に話しかけたり歌いながら、毎日水を撒いて育ててほしいですね。芽が出たときの愛おしさはたまらないですよ！　たまにハート型の双葉が出たりするんですけど、それがものすごく可愛いですよね！　それが大きくなって枝が分かれていくんですけど、その枝分かれも面白いし、そこに花が咲くんですよ。野菜の花って小さめですごく地味なんですが、実を実らすために花を咲くけなげさがすごく可愛いんですよ！　だから、うちでは外で花を買わずに、野菜の花を飾るようにしてます」

●ホームページを拝見させていただきましたが、野菜の花の写真がたくさん掲載されているので、是非見てほしいですね！

田舎暮らしはスローライフじゃない！

●農業を始めたことでライフスタイルの変化がたくさんあったと思いますが、一番変わったのはどんなところですか？

「都会にいたときと比べてですか？　夜、呑みに行かなくなったことですね（笑）。だってお店がないですからね（笑）。夜、バスに乗って帰ってくると、カエルがうるさい（笑）」

●ということは、夜は早く寝ちゃおうっていうことですね（笑）。

「そうですね。田んぼも畑もやっていると、昼は暑くて仕事ができないので、朝が早いんですよ。だから、早起きするためには、夜早く寝ないといけないですね。そうやって外に呑みに行かなくなった分、家で呑むことが多くなったので、ラブラブ度が上がりました（笑）」

●あら？（笑）　ごちそうさまです（笑）。

「ダーリンが聞いてたら恥ずかしい（笑）。そうやって、家で今日あったことを話したり、畑のことなど、夫婦間で話すことが増えました。都会にいたときは情報がありすぎて、その情報に追い掛け回されている感じで、自分を見失っていたところがたくさんあったんですが、都会から離れて自然の中で生活すると、自分のことを考えるようになったり、自分を探すようになったかもしれないですね」

●これからは色々なことがゆっくりと始まっていく感じですね。

「そうですね。だけど、田舎暮らしのことを“スローライフ”って表現することが多いかと思いますが、全然スローじゃないですよ！　毎日やることがいっぱいで忙しくて、時間が足りないぐらいです！　でも、毎日違うことが起きるし、都会にはなかった地味なこともいっぱいあるんですが、今まで経験したことがなかったことの毎日なので、楽しいです！　新しい発見と驚きがいっぱいですね」

●例えば、どんなことがありますか？

「朝、日が昇る前にスズメが鳴くこととかって都会にいたときには気づきませんでしたね。それに、スズメって夫婦でいることが多くて、夫婦でお話してたりしてますし、うちの軒下にツバメが来て巣を作って、子供たちを育てて、その子供たちが巣立っていったり、ヤモリが家に住み着くこととか、日の出や日の入りが毎日違ったり、星の色って違うこととか気づきましたね。都会にいたときは明かりがいっぱいあるから、星が見えませんでした。それがこっちで見てみると、ピンクっぽかったり黄色っぽかったりしていて、星にもそれぞれの個性がなんとなく分かってきたりしましたね」

●四季の変化に対してはどうですか？

「これが、すごく感じます！　特に野菜づくりをしていると、四季が分かるようになりますね。野菜って旬な時期に合わせて種を撒いて、その時期に合ったように育ててあげると、虫もあまりつかなくて、ちゃんと育つんですね。でも、スーパーに行くと、色々な野菜が１年中売ってるじゃないですか。子供たちに『ニンジンっていつできるか知ってる？』って聞いても『ニンジンって１年中あるじゃん！』って思うかもしれないですが、ニンジンって今なんですよ。そうやって、四季が分かるようになりましたね。
　今ニンジンがかなり大きくなってきますが、ニンジンの芽が出てきて、葉っぱが15センチぐらいまで伸びてくると、アゲハ蝶がたくさん集まってきて、そこに卵を産むんです。そして、ニンジンの葉っぱが20センチぐらいになってくると、卵から幼虫が還って、緑と茶色の縞模様になって、葉っぱを食べて大きくなっていくんですよ。その幼虫を捕まえると、オレンジ色のツノが出るんです。そのツノからすごく臭い匂いを出すんですね。その匂いで他の虫が寄ってこないようにしてるんですよね。そうやって、それぞれの生物が自分を守るために色々なことをしていて、その姿も愛おしかったりしますね。色々な虫や植物、人などが助け合って生きているんだということを感じますね」

ベランダでゴボウ！？

※なんと、ベランダで簡単に“ゴボウ”が作れるそうです！

「ゴボウって長いじゃないですか。だから、それだけの土がないとダメだと思うじゃないですか。でも、プランターでそれだけ長いものって無いじゃないですか。そういう場合は、ホームセンターなどに行って、袋に入った野菜を育てる土を買ってきてください。あれの上を切って、袋の中に種を撒いちゃいます。大きいものだと１メートル弱あるので、それだけあれば、結構長いゴボウができるじゃないですか。ちょっとオシャレにしたかったら、上に麻袋とかかぶせてみてください。そして、底のところに水はけをよくするために穴を開けてベランダに置いてください。収穫するときには、袋の真ん中にハサミを入れて割れば、土を両側に寄せやすいので、収穫がしやすくなります。こういう風に工夫すれば、ベランダで根菜物を作ることができるんですね」

●いいこと聞きました！　早速やってみます！　そういった野菜に関する情報やマヤマヤさんのライフを学べるトークショーがあるんですよね？

「そうなんですよ！“Forest for Rest〜里山・里海へ行こう〜SATOYAMA & SATOUMI with勇気の翼2014収穫祭”が11月22日〜24日まで、ららぽーとTOKYO-BAYで開催されますが、マヤマヤは23日に出演します。“サトヤマのススメ”といったテーマで、珍しい野菜“レアベジ”の写真やお花の写真とかいっぱい見せますし、楽しい野菜づくりのことや田舎暮らしのことをトークショーでしようと思っていますので、是非遊びに来ていただけたらと思います」

●ベイエフエムに近いららぽーとTOKYO-BAYで行なわれますからね。私も野菜づくりにすごく興味があるので、野菜づくりや田舎暮らしをしてみたい方にはヒントをたくさん得られるイベントですよね！

「私は珍しい野菜を見てもらうだけでも嬉しいので、それを見にきてもらうだけでもいいです。また、そのときになってみないと分からないですが、当日の朝に家で採れた珍しい野菜を会場に持っていこうかと思っています。そのときには、先ほど見せたクチバシピーマンは見せられないですけど、これは見せられると思います」

●これは何ですか？　タマネギ？　ニンニク？

「これは“エレファントガーリック”というニンニクなんですが、普通のニンニクの５倍ぐらいあるんですね。でも、香りは普通のニンニクの４分の１ぐらいといわれていて、“無臭ニンニク”と呼ばれています。なので、料理に使いやすいんです！　ちなみに、このニンニクは某デパートでは1000円ぐらいします」

●高級野菜ですね！　ガーリックって、こんなにも大きくなるんですね。

「リスナーの皆さんも写真を見てもらって、興味があったら是非作ってみてもらえたら嬉しいです」

●今日お話をうかがって、野菜の可能性を感じました。

「私もこんなに可愛くてステキな野菜がいっぱいあるって知らなかったし、知らない野菜もまだまだいっぱいあるので、ずっと作っていきたいし探していきたいですね。今度うちの畑にも来てください」

●是非！　運動できる格好でうかがいます！

「お待ちしています！」