2010年5月2日

島系環境ライター・有川美紀子さん
小笠原電話レポート第11弾・2010年4月編

有川美紀子さん

 THE FLINTSTONEでは2009年6月から、小笠原で“島系環境ライター”として活動されている有川美紀子さんに小笠原特派員として、月に1回、電話でレポートを入れていただいているんですが、今回はどんなことをレポートしてくれるのでしょうか。さっそく呼んでみましょう。

●有川さーん!

「はーい。こんばんは。初めまして、有川です。」

●初めまして。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします。」

●早速なんですが、今回はどんなレポートですか?

「今回は、小笠原の花についてお話しをしたいと思います。」

●はい、お願いします。

「この番組では、何度かお話をさせていただいたんですが、小笠原はガラパゴス諸島と同じで、固有種が非常に多い島で、世界にここだけしかない植物がとても多いです。ということは、当然のことなんですが、咲いている花も小笠原でしか見られない花ということになります。」

●ということは、もちろん、東京では見られない花ということなんですね?

「そうですね。ただ、小笠原では、もう夏になりつつあるんですけど、今のような春の時期だと、こちらでは新緑の時期なので、1ヶ月ぐらいまでに葉っぱを落として、新しい芽吹きをする準備をしている植物が、今の時期ぐらいにちょうど若々しい葉っぱを付けています。そこで、私が花を見るのにおススメしたい時期は、初夏〜夏にかけてです。私が住んでいる母島には、標高463メートルの乳房山があるんですけど、そこには、きちんとした遊歩道があって、1人でゆっくり歩くことができるんですけど、6月末〜8月ぐらいまでの間に、そこをのんびり歩いていきますと、固有種の花が次から次へと見ることができるんですね。きちんと遊歩道沿いに植栽しているところもあったり、そこにたまたま咲いているということもあるので、標高が変わる毎に、ここにしかない、キレイな花を見ることができるんです。」

●それはいいですね! 具体的には、どんな種類の花があるんですか?

「まず、ムニンヒメツバキという花があります。これは、非常に背が高い木なので、上を見上げないと花が見えないんですけど、この花のいいところは、ツバキと同じで、地面に花を落としますので、土の上に花が咲いたように、地面が真っ白に埋まる様になることがあって、とても素敵です。」

●それはとてもキレイなんでしょうねぇ。

「それから、母島にしかない、ハハジマノボタン・オガサワラクチナシ・オガサワラシコウラン・シマタケクマランと、色々あるんです。そして、今紹介した花は、小笠原の図鑑にしか載っていないので、気になる方はネットなどで『こういう花か』という感じで予習していただくと、小笠原に来たときに、すぐ分かると思うので、是非花を楽しみながら、山を登っていただきたいと思います。」

●私も是非、機会がありましたら、小笠原にも遊びに行きたいと思いますので、そのときは、よろしくお願いします。

「お待ちしています。」

●有川さんありがとうございました。

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