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2007. 11/19〜11/22 ゲストトーク(概略)
● 「80*80」について
 80キロ圏内の食材を80%使おうという宣言というか、やりたいことをお店の名前にしています。これは僕のオリジナルではなくてアメリカのバーモント州にある食堂が「80マイル*80%」(というシステム)だったんです。それがけっこう大きな記事で出ていたのです。とってもおもしろいと思って、ずっとそういうことをしたいと思っていたのです。
赤木徳顕さん
 100%といってしまうとコーヒーなんかはありませんし、調味料関係もきびしいものがあります。100%にしてしまうと多分ストイックな昔のご飯みたいになると思うのですが、これぐらいでいいのでは?というのが80%だと思います。有機野菜なんですか?と聞かれることがありますが、このお店はランチ中心なので、非常にこだわりの商品だと難しいのです。また非常にこだわった個人店というのはたくさんありますが、それでは世の中が変わっていかないのかなと思う。
Profile
スープ&デリ「80*80」オーナー。
89年早稲田大学理工学研究科修了。96年マサチューセッツ工科大学経営大学院修了。
2000年4月に獲れたての魚をインターネットで販売する「まごころドットコム」を創業。
05年に“地産地消”がコンセプトのカフェレストラン「みぢかな安心ごはん80*80」を横浜にオープン。
「80*80」のオフィシャルサイトはこちら
 ランチ勝負でなるべく多くの方に食べて頂くということを考えると、安心安全基準を少し緩めるというとおかしいですが、たとえば米に関しては一回除草でそれ以外は使わない、という米しか使いませんよとか、で、だんだんお店の需要、そして食品の需要が増えればもっとこだわったものを仕入れられるかもしれないです。まずは80*80で、緩い規準からより多くのいいものを集めて多くの方にお使い頂き、食べて頂き、少しずつ世の中が良くなっていけばいいのかな、というコンセプトなのです。
●「80*80」を理解してもらうために
 地産品だから食べよう、という方はまだいらっしゃらない。といってはおかしいですが、おいしくて(はじめて)あ、これは藤沢の野菜なんだ、お米なんだ、そういうものだと思うのです。そうするとまた愛着がわくというのが理想の形かなと思います。まずおいしくなければいけない。やはりより多くの方に、そういうことを考えるとストイックさからどうやって脱却するのかというところです。
 そういう面ではほんとうに試行錯誤ですね。だから自家製のジャムやジンジャーエールを作ったり、地元の生姜で。その分、時間がかかってしまいますが、ここの店で会っているようじゃ、仕事の仕方としてはダメだと思っているのです。テイクアウトのお弁当や最近始めたのは仕出し弁当とか、リターナブルという意味ですね。うちもお弁当は毎日出していますが、やはり使い捨ての容器なんですね。そうではなくて、宅配して回収もしますよと。だから弁当箱のゴミは出ない、あとはスープカップもみなさんマイカップをご用意頂きます。できればマイ箸までいくといいな、とは思っています。そんなふうに広がっていく形でやらなくてはいけないかなと思いますね。
 食の安心、安全を誰かの目利きではなくて、仕組みを作ろうと思ったら地産地消に行き着くのかなというのが僕の考えです。全国どこでもいいとなると、どなたかの目利きが絶対に入るんですね。そうすると誰々さんのスタイル、となってしまう。ある安心、安全基準で近くのものをなるべく取りましょう、使いましょうという考え方は個人的判断が入りにくくなる、仕組みになりやすいということかなと。地産地消というのがいちばんキーワードというか、鍵になる方向性なのかなと思っています。