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  稲葉俊郎さん   
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P r o f i l e
 
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東京大学医学部付属病院循環器内科助教。医学博士。
往診による在宅医療、夏には山岳医療も行う。西洋医学だけではなく伝統医療、民間医療なども広く修める。 また、伝統芸能、芸術、民俗学、農業などあらゆる分野との接点を探る対話を積極的に行い、講演・勉強会なども各地で行っている。著書に『いのちを呼びさますもの ひとのこころ と からだ』 (アノ二マ・スタジオ)などがある。

稲葉俊郎さんのオフィシャルサイトはこちら

 
 
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2018. 3/19(月)〜22(木) ゲストトーク(概略)

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フィギュアスケート羽生結弦選手に学ぶ“人のこころとからだの関係”について
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羽生さんは怪我をされていて、ずっと動けない時期があって、僕が聞いた話だと、そ の中でできることをいろいろやっていたと伺ったのですね。例えばイメージトレーニ ング。それはつまり自分の中の頭のイメージと実際体が本当に連動して動くかをもの すごく精度高くやっていたと思うのですね。

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実際に体は動かなくても、自分の体はどうやって動いているのかという、すごく根本 的な探求を羽生さんはされていたと思うのです。実はそういうことが本当はいろいろ なスポーツのベースに必要だと思っていて、例えば立つとか座るとか走るという行 為、それはとても単純な行為です。

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でも、そういうことってみんなちゃんと追求していないですよね。立つとはどういう ことなのか? 実は伝統芸能とか気功やヨガも、人間が二足歩行で立つことが究極の 動作だったりするわけです。いかに立つか、みたいな。それは多分、人間の体という のはものすごく複雑なユニットの中の奇跡的な共鳴でできていて、それが最も円滑に 心地よく動く体の連動とはどういうものか。

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それがおそらく本当に立つということになると思うのです。赤ちゃんが筋肉を使わず に、すくっと立つ。初めて立った時は本当に骨のバランスだけで体の構造のバランス だけで、立った状態は筋肉を全く使わない立ち方だと思うのです。標本をそのまま立 たせるような。

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多分そういう動きの連続のような中に、本当に筋肉を使わなくてはいけない時だけ爆 発的に筋肉を使う、使う必要がないときは体の構造だけで筋肉はむしろ使わないで動 く、そういうことに通じていくと思うのです。

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羽生結弦さんは多分そういう、何か自分の体の本当の構造というもの、自分の体はど うやって動いているのかということを、怪我をして強制的に体がストップを出した時 に、ちゃんと受け取ったのだと思います。怪我をするという事は体からすると意味が あるのです。

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意味があって動けなくしているのです。頭では動きたいと思いますが、体は動くなと 言っています。そこにはとても深い体の知恵というか意志がある。羽生選手はそれを 素直に受け取った。実際に演技をした後に、僕が本当に印象的だと思ったのは、怪我 をした足のところを愛でるように触っていたのです。  

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実はそれがいちばん僕が感動したところです。得点であるとか、金メダルであると か、そういうものを超えたところで、生命とからだとの深い対話を、羽生選手はして いたのではないかと思います。  

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