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路上日記
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最近までアフロヘアーでしたがいきなりストレートにして世間を騒がせております。スタッフのネモです。
東京に上京して早3年。え〜渋谷なんかあたしの庭だし〜 みたく言えるほど東京を知り尽くしたと言いたいとこですが、今年の春に葛西から荻窪へ引越し、吉祥寺へ初上陸。
まだまだ東京は広いです。これからいろいろTOKYOを発掘していくぞ!!と意気込んでいる割に、休日は家に引きこもりです。そんな私ですが、これからどうぞよろしく。

2006年5月14(月) 天気 晴れ
休日の夜の吉祥寺は明るく。人通りが激しく。ひとりでぼーっと歩いてると飲み込まれそうな恐怖に陥ってしまいます。友だちといると気が強くなるタイプな私なもんで。
ひとりの吉祥寺は少しもの悲しい雰囲気。こんなに人がいるのに。それを避けるためにヘッドホンをつけて音楽を。この日は青春時代を彷彿させるダフトパンク聴きながら、ばれない程度にノリノリで歩いてました。青春。




路上日記を書こうと考えたとき、まず頭に浮かんだのは、路上で絵を描いている人の話を聞きたい ということでした。実は去年の夏、原宿で1人の外国人に出会い、その人は路上で写真を売っていました。気球で世界を旅しながら写真を撮り続けているとのこと。写真はひとつひとつに何か感じるものがあり、見ていて涙が出そうに。1枚、一番感動した写真を買って部屋に飾っております。
そんなことを思い出しながら歩いていると、「現在一人で日本旅中約4周目」という手書きの看板が。そういえばいつもこの場所にいるなぁ。勇気を持って話しかけてみることに。彼の名前は 【陸奥直樹】くん。もうすぐ21歳。実は私と同い年!!

「いつもここでやってますよね〜」と話しかけると、ショックを受けたらしく、ふさぎこんでしまった。あ、やばい・・・と思いながら必死でフォロー。あわわわわ。
いつもこの場所にいるために、とうとう待ち合わせ場所にまでされてしまったらしい。吉祥寺のハチ公前 みたいな(笑)
道路の敷かれたビニールシートには、たくさんの言葉が黒と赤の墨で書かれて並んでいた。どれも、難しい言葉ではなく。でもそれがすごくココロにくる。そんな言葉達だった。





いろいろ話を聞いていると、なぜかドギマギした様子で。実は、昼間は井の頭公園にいたそうですが、そこでなんとテレビの取材をうけたらしく!緊張が夜まで延長線をたどっていたらしい。なんかこっちまで緊張してしまいそうなぐらいだったが、私と同い年!ちょっと親近感。でも同い年の人間でも、いろんなことしてる人がいるなぁ と、話をしながら頭でいろいろ考えさせられてしまった。
黄色いノートを見つけ、中を見てみると、今まで彼に言葉をもらった人からのメッセージでいっぱいだった。あまりにあたたかいメッセージばかりで、見ていて泣きそうになってしまった。でもお客さん、年齢層関係なしです。私が話をしている間も、40歳〜ぐらいかな?の、お母さんが娘さんと2枚買っていかれた。値段は決まってない ということにそのお母さんはすごく困った様子で。ん〜、確かに困るかもな〜(笑)
「目、見ていいか?」数秒間目を見られた。あんまり寝てなくて、眠くて、「ねも、最近顔死んでるよ」とまで言われるようなこの私の目をじーっと見つめる彼。・・・なんか恥ずかしくなって一瞬そらしてしまった。
「疲れてるやろ。」と一言。そしてスラスラと画用紙に描き始める。
ぼーっと見つめてしまった。この人は私の目を見ていったい何を描くのだろう。

出来たがった言葉を見て、「あ、この人ってすごい。」という単純な感想しかでなかった。
実は先日、友人から同じことを言われたばかりだったからだ。
目を見て、軽く会話を交わしただけで、この人は、相手の心の奥底までのぞいているんだと。
私みたく書いてもらった人は全国にたくさんいるんだろうが、みんな、同じ気持ちで彼から言葉を受け取ったのだろうか。あ〜、肩の荷が軽くなった気がした。
最後に、出来上がったものの中から気に入ったものをひとつ、いただくことに。
たくさんの中から私が選んだのはこちら。唯一、絵 っぽいもの。
「一日一回大笑」と描いてあります(わかるかな?)
笑うことは大切だ。確かに。笑いながら生きていきたい。そう思えた。
夕方7時ぐらいから深夜0時ごろまで、この場所で彼は道行く人に言葉をプレゼントしている。次の目的地は沖縄だそうで。その資金がたまるまで、吉祥寺近辺に毎晩出没中。
夜はマンガ喫茶や友人宅で過ごしているそうです。次会うときは、日本5週目ぐらい!って看板に書かれていることでしょう。
「自分のインスピレーションで人の気持ちを安らげてやりたい。自分と話してるときだけでも安らかに。」と、関西弁で言う彼を見てまた少し泣けてきた。これからまた濃い旅路をゆくのだな。がんばれ陸奥くん。
「写真って緊張するし苦手やねん(笑)」と陸奥くんは恥ずかしそうに言いながら1枚撮らせていただいた。
ありがとうございました。ほんとに。大事に家に飾らせていただいております。

私の自宅付近に出没する猫。通称「親分」
毎朝毎晩、決まった場所でぼーっと座っている。この場所からいろんな人やいろんな景色を見て、何を思っているんだろう。親分。
いつもこの場所にいる ってだけで安心してしまうのは私だけではないと思います。陸奥くんのように(笑)
今日も親分に「いってきます」とあいさつして、いざ出陣。


 
bayfm78