音楽生活50周年、サックス奏者・渡辺貞夫さんを迎えて
   1.ORANGE EXPRESS
GLORIA ESTEFAN & MIAMI SOUND MACHINE
 本日のゲストは、マエストロ渡辺貞夫さんです。実は、この曲、貞夫さんのオリジナル曲に、歌詞がつけられてグロリア・エステファンが歌うという貴重なカヴァー・ヴァージョンなんです。オリジナルのカリビアン・スタイルの楽しさを失っていない、なかなかのカヴァーだと思います。1984年、マイアミ・サウンド・マシーン時代の『アイズ・オブ・イノセンス』というアルバムに収録されたナンバーです。
   2.メイド・イン・コラソン  
                   渡辺貞夫
 68年、初のブラジル録音アルバムの裏に横たわっていた面白いエピソード。やはり貞夫さんとブラジルは切っても切れない縁があるようですね。この曲はブラジルで録音された『メイド・イン・コラソン』というアルバムのタイトル・トラックです。ブラジルの人気シンガー・ソングライター、トッキーニョとの共演曲です。
   3.黒い瞳
             渡辺貞夫
 貞夫さんは本当に子供が好きなようで、テレビでも、アフリカの子供たちと遊んだりジャム・セッション(?)したりという映像を見たことがあります。この曲は同名のアルバムのタイトル曲で、日本の中学生との共演になっています。
   4.UP ON THE ROOF
          JAMES TAYLOR
 貞夫さんが大好きだというチベットは、気象の上では日本にも強い影響を及ぼしている存在だったんですね。まさに世界の屋根。そこで、こんな曲が頭に浮かんでしまいました。ややこじつけっぽくもあり、苦しい選曲かもしれませんが、いい曲だから許して下さい。もともとはキャロル・キング夫妻の曲で、様々なアーティストが取り上げているスタンダード・ポップスです。ここではジェイムス・テイラー・ヴァージョンを選んでみました。1979年のアルバム『フラッグ』に収録されています。ほのぼのとしていていい感じ、じゃないですか?
   5.パストラル
                    渡辺貞夫
 油井さんは本当に顔が広い!なんと、目の前で天下の渡辺貞夫さんの演奏、それも即興曲を聴いていたなんて。この曲は、僕が個人的に貞夫ワールドに触れた最初の曲なんです。原信夫とシャープス&フラッツのコンサートにゲストで登場した渡辺貞夫さんがその時吹いた曲なんです。ここでは50周年記念CD『マイ・ディア・ライフ』に収録されていたヴァージョンを選びました。
   6.アフロジル
              渡辺貞夫
 このまま行くと地球は終わるという、貞夫さんの言葉、その通りだと思います。この曲では熱帯雨林らしい自然音も聞こえてきます。地球を愛する渡辺貞夫さんのイメージにピッタリの曲だと思います。98年のアルバム『ヴィアジャンド』に収録されています。
   7.マイ・ディア・ライフ
    (50th Anniversary Vocal Version)
              渡辺貞夫
 最後を締めくくるのは、どうしてもこの曲じゃなきゃだめ。もう、貞夫さんのテーマ・ソングのようなものですから。この曲のこのヴァージョンは、ブレンダ・ラッセルがつけた歌詞をランディ・クロフォードが歌って新たにレコーディングされたヴァージョン。ちなみに今回放送した渡辺貞夫さんの曲は、すべて50周年記念アルバム『マイ・ディア・ライフ』に収録されています。