2003.07.20放送

『海の日記念・海を感じるオムニバス』
featuring TINGARA
　今週のザ・フリントストーンは、明日7月21日の海の日を記念して、海の日スペシャル。「海を守り、海と遊び、海に学ぶ」というテーマで、いつもとは若干パターンを変えて複数のゲストのオムニバスでお送りした1時間でしたが、ご登場いただいたのは、快適生活研究家、田中ケンさん、国際ラリー・ライダー、そしてエッセイストの山村レイコさん、国際イルカ・クジラ教育リサーチ・センター、通称・アイサーチ・ジャパンの山口ひろみさんと松本美雪さんです。
　田中ケンさんは、先日開催され、私たちも参加したイベント「オープンエア！フェスタ／ドッグ＆サーフinドッグデプト・ガーデン鵠沼」のプロデュースをなさっていたんですが、そんなイベントの中から「ビーチ・クリーンアップ・ウォーキング」の模様をメインにお送りしました。そして山村レイコさんには、先日、伊豆で開催された「伊豆アドヴェンチャー・レース」についてお電話でお話をうかがった他、アイサーチ・ジャパンの山口さんと松本さんには、表参道の地球環境パートナーシップ・プラザで開催中のイルカやクジラを好きになる、知るための展示イベントについてうかがいました。
　また、曲の方も海の日スペシャルということで趣向を変えて、 7月23日に発売される沖縄の音楽ユニット、TINGARAのニュー・アルバム『みるやかなや』を全面的にフィーチャーしてお届けしました。

　そんな今週のザ・フリントストーン・海の日スペシャル。まずは「オープンエア！フェスタ／ドッグ＆サーフinドッグデプト・ガーデン鵠沼」での「ビーチ・クリーンアップ・ウォーキング」の模様からお届けしましょう。ワンちゃんと一緒に鵠沼海岸を江の島までゴミを拾って歩いたこのイベント、参加者は100人を超え、それぞれがワンちゃんを連れてゴミを拾い歩く光景には迫力がありました。そんな中で、ひときわ目立っていたのが、やはり司会進行の田中ケンさんと愛犬ケルティーちゃんペア。早速お話を伺ってみました。
●やっぱり、ゴミはいっぱい落ちていますね。その中でも吸い殻が多いですね。
「多いですね、煙草を吸うことには文句はないですけど、こうやって落ちているのを見ると複雑な思いですね」

●こういうイベントはよくやっているんですか？
「ビーチでは初めてですけど、普段は東海自然歩道の清掃登山をやったり、イベントごとにゴミ拾いをやっていますよ」

●ビーチで波の音を聞きながらのゴミ拾いも、気持ちいいですね。
「イイ感じですよね、夕方で少し涼しくなってきたし」

●今日も大勢の人が集まっていますが、犬を連れながらみんなで歩くと、迫力ありますね。
「今日も100名くらい集まっていまして、大型犬もいますので目立ちますね（笑）」

●（笑）。目立ちますね、結構圧倒される雰囲気で。ここで今、ゴミは捨てられないぞという。
「メッセージを残せますよね。しかしこの辺は花火も多いですけど、花火をしても、しっかり掃除をして帰って欲しいですね」

●他のところでは、どういうゴミが多いですか？
「やっぱり煙草の吸い殻ですね。山なんかだと、休憩所がある周りですね、いろんな自治体が気を利かせてベンチとかを造ってくれるんですけど、そういうところに限ってゴミが多い。自然の中にそういう設備を造るのもどうかな、というのもありますが、せっかく造ってくれたんだからもっとキレイに使って欲しいですよね」

●そうですよね。逆にごみ箱があるということは、人が清掃をしている、管理しているからいいだろう、という気の緩みもあるんでしょうか？
「そういう感覚なのかもしれないですね、ちょっと寂しいことですね」

●でも、みんな飼い主さんと一緒に静かにゴミ拾いをしていますね。
「そうですね。最低限マナーの出来ている方と言っておりますので、安心してこういうところでも問題が起きないですね」

●では、しっかりゴミを拾いましょう！

　真剣にワンちゃんと一緒にゴミ拾いを続けていらっしゃった参加者のみなさん。実際に数人にお話しを伺ってみましたが、「吸い殻が多すぎ」ということで悲鳴を上げている方が多かったですね。また「捨てるのは簡単だけど、拾うのはすごくエネルギーがかかるから、やっぱり捨てるの止めましょう」、「一人では照れ臭いけど、みんなで相棒の犬を連れてやるのは恥ずかしくなく出来る」という意見もありました。みんな汗をかきながらゴミ袋いっぱいにして戻ってきたこのビーチ・クリーンアップ・ウォーキング、ケンさんもおっしゃっていましたが、少しでもゴミを拾うことで、海岸にいた方々にもメッセージを残せたのではないでしょうか。

　ザ・フリントストーン海の日記念スペシャル。最後は、現在、東京・表参道にある「地球環境パートナーシップ・プラザ」で開催されている、アイサーチ・ジャパン主催の総合展示企画、『TOKYOイルカ・クジラ・ステーション2003』にスポットを当て、“イルカやクジラを通して、今、私たちが考えなければいけないこと”、というテーマで進めていきたいと思います。
　まずは、実際にイルカ／クジラ・ウォッチングを実践していらっしゃる、アイサーチ・ジャパンの松本美雪さんに、ズバリ、“イルカ／クジラから学ぶことは何か”うかがいました。
「最初は、ただカワイイとかデカイという、はしゃぐような感動でした。でも、だんだん生き物としてどういう生活をしているかとか、私がガイドをしている座間味島は捕鯨で一時全然いなくなったけど20年かけてまた戻ってきてくれたこと、地球の半分を移動していること、子育てを1年かけてお乳を飲ませながら育てているということなどが分かってきて、勉強になります。また、あんな大きい個体でも他者に優しい泳ぎ方をしているように見えるし、人間とか簡単に飲み込めるし船もぶつかったら壊れるのに、殺し合いはしない。そういうところを見習って、お互いが優しくなるような、自分たちの仲間を大事にする、クジラみたいにゆったり暮らせればいいなと思います。ウォッチングに来る方も、以前は派手なジャンプが見れないからつまらないとかそういう意見も多かったけど、最近は見れなくても海が気持ち良かったとか、ゴミが浮いている状態や、沖縄のサンゴが白化で弱くなっているのを見て、何も言わなくてもそういうのに気付いてくれる人が多いです。それが嬉しくて、これからもそういう活動が出来ればいいと思います」

　同じくアイサーチ・ジャパンの事務局長で、『TOKYOイルカ・クジラ・ステーション2003』に携わっていらっしゃる山口ひろみさんにも、“イルカ・クジラを通して感じること”をうかがいました。

「私にとってはクジラの大きさに魅かれて興味を持ったんですが、人生において刺激を与えてくれてます。夢を叶えること、地球の中での自分の存在、地球で生きている自分ということ気付かせてくれたのが、イルカやクジラです」

　お二人とも最初の出会いの印象は“大きい”ということだったみたいですが、イルカやクジラのことをもっと知りたい、会ってみたいという方にとっては、現在開催中の『TOKYOイルカ・クジラ・ステーション2003』は、きっと参考になるのではないでしょうか。そこで山口さんにこの総合展示企画についてのガイドをしていただきました。

「トータルテーマは「イルカの海へ、クジラの時間へ」。私たちと野生のイルカ・クジラとの出会い＝「イルカ・クジラ・ウォッチング」にフォーカスしながら、イルカ・クジラや自然に親しみ、理解を深められる場となっています。１番の目玉は、会場の床に敷いてあるカーペット。それはザトウクジラの等身大のシルエットになっていて、ピンと来ない大きさを分かっていただけると思います。子供も楽しめる仕掛けもたくさんありますので、家族で遊びに来て下さい。7月26日、8月9日の土曜日は「イルカ・クジラまつり」を行ないます。これは12時から16時まで、自由に参加でき、途中退出も大丈夫です。スタッフが展示内容を分りやすくご案内する他、ミニレクチャーや粘土や折り紙でイルカ・クジラを作るクラフトコーナーも設置。子ども教室などのプログラムを楽しむうちにイルカ・クジラがもっと好きになれるイベントです。ぜひ気軽に遊びに来て下さい」

　大人から子供まで楽しめて、イルカ・クジラ・自然をもっと好きになれる『TOKYOイルカ・クジラ・ステーション2003』。詳しくは下記のホームページもご覧下さい。