2005年8月28日

田代ひろしさんに聞く「首都圏地震・備えあれば憂いなし」

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは田代ひろしさんです。
田代ひろしさん

 近い将来、首都圏を襲うであろうといわれている大地震。9月1日の「防災の日」を前に、「大地震マニュアル」を出版された日本医科大学の客員教授で、都議会議員の「田代ひろし」さんをお迎えし、大地震に対する備えや、起こってしまった直後の対処法、そして帰宅難民やライフラインの問題などうかがいます。

都市部での災害対策

●今回は9月1日の「防災の日」を前に、大地震に備えるノウハウを考えていこうと思います。
 そこで、つい先頃『大地震マニュアル』という本を、都議会議員の「土屋たかゆき」さんと共著でお書きになった、日本医科大学客員教授で都議会議員の田代ひろしさんに、やがて間違いなくやってくるであろうといわれている首都圏直下型大地震に際し、防災の観点から、何を考えて何を備え、地震に遭遇したらどう行動したらいいか、色々とうかがいました。
 阪神淡路大震災や中越地震を教訓に、また、つい最近起こった千葉県南部地震や宮城県沖地震の状況も踏まえつつ、皆さんも他人事だと思わずに、じっくり考えていただきたいと思います。
 とはいえ、実際には地震が起きる季節や時間、状況によって、とるべき行動は全く違うといいます。つまり、自分がどこでいつ地震に遭遇するかで対処法も違うわけです。「田代」さんにまずうかがったのは地下街の安全性についてでした。

大地震マニュアル

田代さん「基本的に地下街は比較的安全と言って構いません。水が出て来ないとは断言できないんですけど、水道管が破裂して地下街に瞬く間に水が溢れて溺れ死んでしまうということは、あまり考えられません。それほどひどい地震であったら、これはどこにいてもどうにもなりません。地下街というのは意外と安全に設計されておりますし、作られています。
 ただ、電気が切れて真っ暗闇になってしまうことはあります。そこで怖いのはパニックですね。ですから、必ず代わりに自家発電で電気が点くような安全装置がどこでも作られているわけですから、まず電気が点くのを待って、地下の商店街のものなどが倒れてきたりという二次的な怪我をしないように、非常口に争わないでパニックにならないで出ていく。地下で生活している商店の人達はそういうことを想定した訓練を受けておくべきというか、日頃の心構えというのがとても必要なんじゃないですかね。そこを通っていらっしゃるお客さんや、通行人の人達を安全に誘導するというのも、地下街商店街の人達の責務の1つではなかろうかと思っております」

●ビル街で歩いている場合では、ビルのガラスが割れてしまったりとか、揺れによってはビルの中の机やイスが、窓ガラスを突き破って飛んできたり、看板が落ちたりっていう恐れがいっぱいあると思うのですが、そういう危険に対してはどうしたらよいでしょうか?

田代ひろしさん

田代さん「机やイスがビルから飛び出してくるというのは、みなさんなかなか想像できないでしょうし、よく『なぜそんなものが飛び出しちゃうの?』『そんな、飛び出すくらいの地震になったら大変なことじゃない』って思われるんですが、超高層のビルっていうのは竹がしなるように揺れますし、ガラスを多用しているビルが多いので、マグニチュードでいうと7以上、震度でいうと6以上の非常に強い揺れの地震になってくると、そうやって竹がしなるような動きを超高層ビルがしますから、一番上の階っていうのはゆっくりですけど、かなり大きく横に揺れるんですね。その時にテーブルとか事務機器なんかにストッパーがついていないと、揺れたときにガラスを突き破って下に落下してくるということがあるので、これはちょっと気を付けないと、超高層ビルの上の階の事務室や仕事場っていうのは、テーブルなりロッカーなり、あるいは事務機器なりのちゃんとした設置をしとかなくちゃいけないだろうと思います。
 で、市街地で歩くのか、繁華街で歩くのかにもよりますけど、繁華街は当然看板が落ちてきたりと、落下物が多くなるわけですから、まず、頭を守っていく。鞄でもなんでもいいんです。その辺にあるものをなんか守るものを持って、堅牢に見える建物に避難するしかないですね。市街地の場合は電線が落ちてきますからそういうものに気を付けて、それからブロック塀にも気を付ける。今までブロック塀による死者が一番多かったわけですから、ブロック塀の横にはあまり行かない。なるべく公園のような、周りに建物、建造物がが少ないところに逃げていく。ということは日頃から自分達が動き回るところ、生活の場はある程度頭に入れて、『地震が起きたらどうやって行こう』と年に1回くらいは防災の日にでも御家族で考えていただければ、家族みなさんで意見を出しあって『僕はこっちへ行ったほうがいいと思う』『お母さんはこっちへ行ったほうがいいと思う』という話が出たらいいんじゃないかなと思いますね。
 会社に勤めていらっしゃる方は月に1回とは言いませんけど、年に1回か2回は会社まで歩いて行ってみる。あるいは会社から歩いて帰ってみる。帰宅困難者というのは非常に難しいので、下手に情報がなくて帰ってくると、とんでもない状況のところにわざわざ自分が歩いていっちゃうと大変なことになりますから、多少遠回りでもここへ行けば公園があるとか、交通の渋滞に巻き込まれないような帰り方を知っておいていただきたいんですね。最終的には車で逃げるというのは一番避けていただかなくちゃいけないことですから、そうなると車の渋滞に巻き込まれない道を自分で歩いて帰ってくるには、どうやって帰ってきたらいいかというのを覚えておいていただかなくちゃならないし、よく笑われるんですけど、会社のテーブルの中にチーズとペットボトルを1本とチョコレートを入れておいて下さいって言っているんです。最低、1日歩いて家に帰ってこられるだけのエネルギーのもとをテーブルの中に入れておけばいいんですよ。それで、半年に1回、チョコレートとチーズと水は食べて飲んでしまえばいいわけですから。そして、また新たに買い求めておいていただく。こういうちょっとした知恵を持っておかれると、全然違うんじゃないかなと思いますね」

避けては通れないトイレ問題

 “たまには会社から歩いて帰ってみることが大事”ということでさっそく我々FLINTSTONEも災害時帰宅を想定して、家まで歩いて帰ってみることにしたんですが、実は、災害時に歩いて帰宅するということを踏まえて作られた便利な地図があるので、今回はその地図を参考にしてみました。

 まず、番組プロデューサーの「太一」は幹線道路まで出るのに45分、家までは3時間かかったそうですが、幹線道路は歩道橋でしか横断できない交差点が多く、思いのほか、歩きにくかったそうです。
 また、普段使っている肩掛バッグは、1時間を過ぎた辺りから、非常に負担になった上、意外に道筋にトイレが少ないことが分かったそうです。

 次に、アシスタント・ディレクターの「良太」は極力、その地図にしたがって、敢て遠回りをしたそうですが、その結果、家までかかった時間は2時間。こちらもトイレが少なく、休憩できるようなベンチなどもあまりなかったようです。
 そんな「良太」の感想は、大きな地震が来たときは、無理に自分の古アパートに戻るより、会社にいるほうが得策だということでした。

 最後に、千葉方面に住んでいるホームページ担当の女性、「エビカモ」は、家までかかった時間が4時間半。
 彼女の場合、一番問題とされているのが、隅田川、荒川、江戸川など、6本もの川を渡らなければならないということなんですが、荒川や江戸川は、隅田川と違って、橋と橋の間隔がかなり離れているため、もし、橋が崩壊してしまった場合、違う橋まで行くのが大変なようです。
 ただ、こちらは避難所となっている公園やトイレはけっこうあったそうなんですが、千葉街道辺りから交差点が多いため、歩道にデコボコがたくさんできていて、かなり歩きにくかったようです。
 そんな「エビカモ」の感想は、特に女性の場合、歩く際に持ち物をかなり厳選しないと辛そうだということと、スニーカーだけではなく、足首まである厚手の靴下も用意しておくといいかもしれないということでした。

震災時 帰宅支援マップ

 というわけで、3人3様だったんですが、今回、私達が参考にした地図は、都心からそれぞれのベッドタウンにむけて、帰宅支援体制が整っている幹線道路を歩いて帰るために必要な情報が、色々掲載されたもので、目印になるところまでの距離や、最寄りの公園や広域避難場所の位置などはもちろん、ブロック塀があって危ないとか、放置自転車が散乱しているといった情報から、水場やトイレの位置など、かなり細かく記載されています。この地図『震災時 帰宅支援マップ』の首都圏版は、首都圏の書店やコンビニで定価630円で売られていますので、会社に一冊置いておくといいかもしれません。
 もちろん、落ち着くまで帰宅しない、会社に寝泊まりするというのも選択肢の一つですから、その時の状況に応じた判断が必要になりうそうです。また、復旧までの自己管理として、3日分の食料や水を、自宅だけでなく会社にも置いておけば安心かもしれませんね。みなさんも“備えよ常に”を心がけていて下さい。
 とはいえ、備えにくい問題のひとつがトイレ。大きな音楽フェスティバル会場でさえ、設置された簡易トイレがかなりすごい状態になっていますが、そんなトイレ問題についても田代さんにうかがってみました。

田代さん「(トイレ問題を)一番重要視しているつもりです。というのは、医者の立場から2つ理由がありまして、まずひとつは快食、快眠、快便が人間にとって必要だとよく言われるんですけど、我々医者が診させていただくと、意外と都会の方からお通じの問題を相談されるんですね。男性からも女性からも今非常に多くなりました。で、特にウォシュレットがないと用がたせないという方が随分と増えたんですね。ウォシュレットなんか(災害時には)動きようがないわけですよ。『どうするの?』っていうのがひとつ。もうひとつは、私が中越地震の現場で救援活動をやったときにもそうだったんですけど、被災なさった方みなさんにもお話したんですけど、トイレに行きたくないからといって、水を飲むのをやめないで下さいと。そうして血液がドロドロになっちゃえばエコノミークラス症候群じゃないですけど、いろいろな障害が起きるわけです。トイレが面倒臭いって言ってやめちゃって、脱水になったあとの障害っていうのは非常に治しづらくなるので、医者の立場からもトイレの問題っていうのは非常に大きな解決しなくちゃいけない問題ですね。東京都は平成27年までに3000カ所、トイレを完備するという計画を持っているんだけど、平成27年までに地震が来なければありがたいんですが・・・」

●まだちょっと間がありますよね。

田代さん「ええ。ありますよね。しかも3000カ所でいいのかという心配があります。ですから、トイレというものはもっともっと真剣に考えなくちゃならない大きな問題じゃないかなと思います。排泄だけは羞恥心の問題だけではなくて、病気にも直結しますし、公衆衛生にも大変大きな問題を残すことですから、もっと真剣に全員で考えなくちゃならないと思いますね」

●最近では、簡易トイレなどがホームセンターなどでは売っていますが、それぞれが防災グッズの中に簡易トイレのようなものを加えておくと自分も安心ですよね。

田代さん「僕は絶対にそうだと思います。実はウチではそういう風にしています。トイレの問題って最初の3日間から1週間はどうしても大きな問題になるので、これだけはみなさんがお一人お一人自分で対処していただきたいですね。先ほど食事の問題を言いましたが、排泄の問題も3日分くらいは自分でコントロールできるようにしておくと、随分、混乱が避けられるような気がします」

ライフラインの復旧問題

●阪神淡路大震災や中越地震の経験を踏まえた、有効な対策が色々と書かれている本、『大地震マニュアル』をお書きになった、日本医科大学客員教授で都議会議員の「田代ひろし」さんに、やがて来るであろう首都圏大地震を想定して、私たちが日頃から考えるべき防災のポイントをうかがっているのですが、実はライフラインの復旧ということにも、阪神淡路大震災で貴重な経験を得たということです。

田代さん「一番大きな問題であった、阪神淡路大震災のときの教訓としては電気を早めに通してしまうと、通したことによって火災が発生してしまうということが分かりました。やはり1軒1軒確実にチェックをして、火が出ないということを見てから、通電するということが当然行なわれると思います。ただ早ければいいというだけではなくてね。水はかなり早くなくちゃいけないと思います。当然、電気も早くなくちゃいけないんですが、やはり火災を起こす可能性のあるものは、それなりに注意をして復旧させる。ガスも同じことになりますね。ガスはある程度の揺れになると自動的ににカットされるんですけど、それを復旧させるときに、ただやみくもにパッと復旧させちゃっていいかっていうのは問題がありますからね」

●ライフラインの復旧もただ早ければいいというものではないというお話ですが、安全を踏まえた上でという前提付きで、首都圏直下型地震の場合、実際にはライフラインの復旧にどれぐらいの時間を要するのでしょうか。シミュレーションではどうなっているのでしょうか。

田代ひろしさん

田代さん「東京都の平成9年の報告書によりますと、水道は31日かかる。電力は7日かかる。ガスは57日間で復旧が完了する。徐々には回復していくんでしょうけど、完了するまでにこれだけ(日数が)かかるんですね。ですから、当初の一番大きなパニックを避けるためには怪我しないためにしっかりした履物を履く。スニーカーを会社に用意しておいて下さいと我々が頼むのはそういうことなんですね。サンダルかなんかで家を飛び出していって家まで帰るのはなかなか大変ですから、履きやすいものである程度足の裏をカバーできるもの。それからもうひとつは頭を守るもの。鞄でも座布団でもなんでもいいですから、頭部を保護できるもの。それから何と言っても火に注意しなくちゃいけないわけですから、火の元を注意する。いくつか覚えておいていただかなくちゃならないんですけど、何と言っても最初にパニックになってはダメなんですよ。まず、落ち着く。そして公共の施設にいるときは誘導を待たなければいけません。自分で判断するのが一番ダメです。電車の中であろうと、地下鉄の中であろうと、あるいは映画館の中であろうと、デパートの中であろうと、確かに倒れてきたものに気を付ける必要はありますけど、それ以上に脱出路はそこの責任者の誘導に従う。で、そこの責任者はいつでもどんな時間でもどんな状況の地震でも誘導ができる訓練ができていないといけない」

●本を読んでいてビックリしてしまったのが、石原都知事になるまで自衛隊が防災の日の訓練に参加していなかったということなんです。

田代さん「これはマスコミを通じて僕が言っていいことなのか悪いことなのか分かりませんが、阪神淡路大震災のときに非常に後手後手にまわって、政治的なメンツ争いではなくて、もっと人命というものを重要視して、自衛隊、あるいはアメリカ軍の救援があったわけですから断らないでいれば、少なくとも半分の方は助かっただろうといわれているんですね。ですけど、これは我々政治を行なうものたちが一番戒めなくてはならないんですが、自分達の思想、自分達の政党会派が掲げていることを曲げないために、何か大きな国なり地域なりを守らなくちゃいけない大きな事件が起きたときに、それよりも自分達の考え方を優先してしまうということがあれば、国民や都民、県民の方達の安全を守ることができないわけですから、やはり今、自衛隊が一番、交通インフラを始めとして、諸活動に必要なこと、ノウハウも実力もあるので、阪神淡路大震災のときは残念でしたけども、中越地震のときにはかなり早めに入っていただいて、道の確保をしたために臨時のトイレの設置も可能でしたし、食料品も運ぶことができたわけですね。
 まず、交通インフラが確保されないと、阪神淡路大震災のときにウチの医師会から日本で一番早く救援隊が2隊出て、現場に一番早く到達したんですが、中に入れないんですね。交通整理がされていないので、現場になかなか行けない。そして、白衣を着ていない人に自分の体の健康を見せることがなかなかできないってことを僕達、あの時に初めて知りました。急に暗闇の中で『はい、胸をはだけて大きな深呼吸をして下さい』なんて言われて、女性は『何言ってんの!?』『冗談じゃないわよ』『お前は誰だ?』ってことになるわけですよね(笑)。ですから、そういう行政がやらなくちゃいけない最低限、地震になったときにパニック状態を抑えていくテクニカル的なことがたくさんあるんですけど、それもまだまだ残念ながら日本では検討されていないというか、出来上がっていないのが現状ですね。
 絶対に必要なことっていくつかあるわけですよ。飲み水と食べ物と排泄物の処理。ある程度、これは絶対に必要、ここまではやっておかなくちゃいけない事っていうのは分かっているわけですね。で、私が申し上げたいのは、復旧の普段階で地域によっては、地域の産業の特性が全部違うから、全部ひとまとめにはできませんよということなんです。やはり、避難所を早く作らなくちゃならない。それに、どこに作るかというのも重要ですね。この辺に作れば早く作れるだろうというところにある程度のものの器材の用意をどうやって運搬していくか、シミュレーションはいくらでもできると思うんですね。ですから、まず災害が起きたときに県民や都民の人がどういう気持ちで対処しなくちゃいけない、パニックになっちゃいけない、持ち出すものは何であるか、いつもある程度頭の中で想定しておくことが必要です。行政のほうは行政のほうで、このマグニチュード、震度になった場合にはここまでは想像ができるんだから、まず最初の3日間はこうしましょう。あるいはどこに連絡しましょう、場合によっては米軍の救援を求めても構わないわけですね。そういうことをシミュレーションしておくことは、とても大切なことなんじゃないでしょうか」

災害時のコミュニケーション方法

田代ひろしさん

●最近誰もが持っている携帯電話、一方ではなかなか見つからない公衆電話、これらは地震が起きたときというのは繋がるんですか?

田代さん「先頃の東京の地震の時にも繋がりが悪くなりましたよね。やはり、当然制限されてきますから、すぐには通話できない状態があるわけで、そこはみなさん方もある程度、理解していただかないと無理だと思いますね。今、現在その場で全員が家族に携帯電話で電話がつながるという状況にはありません」

●逆にメールはどうなんですか?

田代さん「メールは携帯電話がかからない分、メールは違う方法で発信されていきますから、メールの分は確保されています」

●じゃあ「無事にここに着いたよ」っていう連絡は、電話よりメールのほうがいいということなんですね。

田代さん「そうです。ただメールも混んでしまうっていうことは考えられますけどね。ですから、電話がかからなければメールでというのはもうひとつの選択肢ですね」

●伝言ダイヤルがパンクするということはあるんですか?

田代さん「一応、今800万台用意をしているわけですから、そう簡単にはパンクしないといわれているんですけど、これこそ起こってみないと分からないですね。こういうことを言ってはいけないんですけど、多分、パンクはしちゃうだろうなと思ってはいます。話は全然違うんですけど、私の政策のひとつで防犯カメラを東京都内にもっと作ってくれと言っているんです。それは実は、地震の時にも大変役に立つ状態になるので、ひとつの巨大なイントラネットができるわけですから、どこかで地震が起きた場合にそれがちゃんと映って見えるわけですね。で、あるところではそこで何百人かの安全な子供達が手を振ってもいいわけですし、あるいはそれで名前のリストをずっと見せてもいいわけですね。
 個人情報保護法っていうのは僕にとっては非常に重要な、30年間続けてきたカルテ開示に関係するのでとても嬉しいんです。それとは同時に防犯ということを考えたら、ロンドンのせんだってのテロでも解決に役立ったように、ある程度のルールは絶対に必要ですけど、防災っていうことを考えると防犯カメラ、防災カメラがあるとありがたいですね」

●まず家族の安否が心配ですもんね。最後に地震対策、まとめていただきました。

田代さん「行政に全部を任せるのではなくて、個人個人がそういう気持ちを持ちながら当然、行政のほうもそういう気持ちを受けて、しっかり仕事を進めていく。知識をたくさん得ていくことしか自分の安全を守る方法ってないと思うんですよ。そして、いざとなったときに対応できる心構えをいつでも自分に与えておく。これしか地震対策はないと思いますね」


このページのトップへ

■“備えあれば憂いなし”震災に備える本の紹介

日本医科大学客員教授で都議会議員の「田代ひろし」さん共著
『大地震マニュアル』

しののめ出版/定価1,260円
 同じく都議会議員の「土屋たかゆき」さんと共著という形で書かれた、いずれくるであろうと言われている首都圏直下型大地震のためのマニュアル本。副題に“あなたの命を救う地震対策60ポイント”とあるように、Q & A形式で地震の知識から日頃の備え、けが人の応急処置や避難するときの注意点、避難生活などについて、60項目にまとめられている。一家に一冊、ぜひ常備してください。

 田代ひろしさんのHP:http://www.tashiroh.com/

『震災時 帰宅支援マップ 首都圏版』
昭文社/定価630円
 災害時に歩いて帰宅することを踏まえて作られた便利な地図。都心からそれぞれのベッドタウンに向けて帰宅支援体制が整っている幹線道路を歩いて帰るために必要な情報満載! 目印になるところまでの距離や最寄りの公園や広域避難場所の位置などはもちろん、ブロック塀があって危ないとか放置自転車が散乱しているといった情報から、水場やトイレの位置など細かく記載。すでに首都圏の書店やコンビニにて発売中!

このページのトップへ

オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. SURVIVAL / AMERICA

M2. BACK HOME / THE BEACH BOYS

M3. GET SET / TAXIRIDE

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M4. LISTEN TO WHAT THE MAN SAID / PAUL McCARTNEY & WINGS

M5. TAKE CARE OF YOURSELF / LEVEL 42

M6. HOW DO I LIVE / LeANN RIMES

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
このページのトップへ

新着情報へ  今週のゲストトークへ  今までのゲストトーク・リストへ  イベント情報へ
今後の放送予定へ  地球の雑学へ  リンク集へ  ジジクリ写真館へ 

番組へのご意見・ご感想をメールでお寄せください。お待ちしています。

Copyright © UNITED PROJECTS LTD. All Rights Reserved.
photos Copyright © 1992-2005 Kenji Kurihara All Rights Reserved.