2008年8月17日

アホウドリの人工飼育に世界で初めて取り組む
山階鳥類研究所の研究員、出口智広さんを迎えて

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンは、出口智広さんのインタビューです。
出口智広さん

 以前この番組で、国の特別天然記念物、アホウドリのヒナ10羽が、今年2月に繁殖地である伊豆諸島の鳥島からヘリコプターに乗せられ、およそ350キロ離れた小笠原諸島の聟島に移されたというニュースをご紹介したのですが、覚えていらっしゃいますか?
 世界でも鳥島(とりしま)と尖閣諸島の2ヶ所でしか繁殖が確認されていないアホウドリは、その数、世界でおよそ2,500羽という絶滅危惧種。
 そんなアホウドリは、大型の海鳥で、翼を広げると2.4メートル、体重はおよそ7キロ。生後40日ほどのヒナでも体重は4〜5キロあるそうなのですが、そんなヒナたち10羽を、山階鳥類研究所の研究員の方たちが無人島の聟島(むこじま)に移住させ、5月末までおよそ4カ月間、滞在し、ヒナたちの親代わりとなってエサを与え育て、巣立ちまで見守りました。
 アホウドリの人工飼育は世界初の試みで、今年は5カ年計画の1年目。巣立ちから数年で故郷に戻る習性があるアホウドリですが、果たして聟島が新しい繁殖地になるのか、人工飼育はうまくいったのか、気になるところです。
 というわけで、今週のゲストはアホウドリの人工飼育プロジェクトのメンバーで山階鳥類研究所の研究員、出口智広(でぐち・ともひろ)さんです。先日、千葉県・我孫子市にある山階鳥類研究所を訪ねて出口さんにお話をうかがった時の模様をお送りします。

絶滅を避けるための移住

●そもそもアホウドリを移住させるというプロジェクトを始めたきっかけ、いきさつを教えていただけますか?

アホウドリのデコイ

「もともとアホウドリという鳥は、世界に2つしか繁殖地がないんですね。1つは鳥島という火山がある島で噴火の危険性が非常に高いところです。もうひとつは尖閣諸島でして、日本と中国と台湾が領土問題でもめていて、政治的に不安定な場所ですね。その2つしか繁殖地がないわけです。そういう状況で個体数が非常に少なくなったんですけど、そんな状況でも今、細々と増えつつあるんですね。ただ、やはり鳥島では噴火の危険性がありますし、かつ繁殖期が終わったあと、夏場にアホウドリが飛んでいく海域があるんですけど、アリューシャンのほうに飛んでいくんですね。そっちのほうで漁業者の釣り針にかかってしまうっていう事故が結構、頻繁に起きまして、それが大きな問題になったのが原因ですね。それで、アメリカのほうと国際問題に発展しまして、何とかアホウドリの数をもっと増やせれば、多少漁業者に捕獲されても大丈夫なんじゃないか、無視できる範囲内で済むんじゃないかっていうことで、絶滅の危険性を避けるために、2つしかない繁殖地をもう1カ所増やしてあげられれば、少なくともアホウドリは今後確実に存続できるのではないかということで、鳥島のほうから聟島(むこじま)へ移すという計画が決まりました」

●プロジェクト自体はかなり大規模なものですね。その移住先の聟島はアホウドリが移住するのに条件もよかったから選ばれたんですか?

「そうですね。聟島っていう場所限定ではないんですけど、聟島列島という聟島を含むいくつかの島がある場所があって、そこは1930年まではアホウドリが繁殖していた場所なんですね。最近もアホウドリが数羽、毎年訪れています。で、ほかにもアホウドリに近い種類のクロアシアホウドリや、コアホウドリなどがいて、アホウドリを呼び寄せてくれるっていう効果もあるんですね。で、そういう理由で聟島列島を選びまして、その中で一番安定してヒナを育てやすい場所っていうことで聟島を選んで、実際に今年から始めることになりました」

●そもそも、アホウドリの繁殖地に適した条件ってあるんですか?

「アホウドリは飛び立ちが上手ではないんですね。体が重たくて、羽が非常に長いものですから、小刻みに羽ばたくことができないんですね。離陸・着陸が非常に苦手なものですから、崖際とか上昇気流がある場所でないと、まず難しいですね。また、当然私たちがヒナを育てて帰ってきてもらうんですけど、見えやすい場所じゃなければアホウドリが気付いてくれないので、見晴らしのいい場所っていうのも1つの条件ですね」

●そういう条件にピッタリの聟島があってよかったですよね。鳥島からそう遠くない場所に適した場所があったっていうのは幸いでしたね。これがもし、聟島じゃなければ他に候補地ってあったんですか?

「ほかにはミッドウェイの可能性もありました。今、ミッドウェイにもアホウドリが訪れているんですね。過去に繁殖したっていう歴史はないんですけど、毎年訪れているものですから、向こうのほうは同じようにコアホウドリとかがいっぱいいるんですね。かつ、調査員の方がずっと定住していまして、条件もいいものですから、聟島が難しければミッドウェイという案もありました。やはり過去に繁殖地があった場所というのが望ましいですから、聟島に決定したということなんですね」

●では、今後いずれもっと増やそうということになれば、次の候補はミッドウェイになるんですね。

「そうですね。今年からミッドウェイにも2羽ぐらい訪れるようになっていまして、これが繁殖をしてくれれば聟島だけではなくて、ミッドウェイにも繁殖できるので、いくつもたくさん増えれば、アホウドリが絶滅するリスクを減らすことができますから、うちのチームでは望んでいます」

重さ15キロを背負って、150メートルの崖を上った移住作業

●アホウドリの移住プロジェクトなんですけど、世界初の人工飼育でヒナたちが育ったわけじゃないですか。そもそも、鳥島からヒナを移す作業もかなり大変だったと思うんですけど、その辺を教えていただけますか?

アホウドリ・鳥島からの運び出し
アホウドリ・鳥島からの運び出し
山階鳥類研究所提供

「鳥島の運搬に関しては、私とは別の調査員の部隊が鳥島に入ったんですけど、繁殖地は崖の斜面にあるんですね。で、150メートルほど登らないといけないんですよ。で、調査員は1人で2羽のヒナを持ったんですけど、アホウドリは持ってきた時期が若い鳥っていうのは、非常に骨がもろいんですね。ですから、ちょっとした傾きとか衝撃に弱くて、それを揺らさないようにしながら、かつ150メートルの崖を登るっていうことをしたんですね」

●ちなみに、1羽はどれくらいの大きさなんですか?

「その時期のヒナで4.5キロくらいでした。で、箱に入れていたんですけど、箱が2〜3キロあるんですね。それを背負って登るんですけど、1人当たり背負っている重さが15キロくらいになるんですね。それを揺らさずに、かつ傾けずに崖を登るっていう、非常に大変な作業を鳥島の方にはしていただきまして、それをヘリコプターを使って聟島に運びました」

●聟島に着いて、ヒナ達はすぐに落ち着きましたか?

「そうですね。運搬になるべくストレスをかけずに持ってきてくれたせいもあると思うんですけど、ヒナはおとなしくしていまして、動き回ることもなかったですね。ただ、はじめの1〜2週間は自分の居場所っていうのがなかなか決まらないのか、本当に小規模な範囲内ですけど、ヒナがあちこちに多少場所を移動しているっていうことはありましたけど、大きく点在をするっていうことはなかったですね」

●通常だと、親鳥がヒナたちに餌をあげているわけじゃないですか。ということは、移住したあとの鳥島では親鳥が「あれっ!? 子がいない!」っていう状態にはならなかったんですか?

「調査員に話を聞きましたら、やはり1週間くらいはヒナがいなくなっても親鳥は戻ってきたみたいですね」

●ヒナたちも「あれ? パパもママもいない」、出口さんはメガネをかけていらっしゃるんですが、「このメガネの人がパパ?」ってなったんじゃないですか?(笑) 人間に対する警戒心って強いんですか?

「強いですね。少なくともこれまで予行演習としてハワイでコアホウドリ、聟島でクロアシアホウドリのヒナを飼育したんですけど、アホウドリは一番警戒心が強い鳥ですので、人に対する慣れはなかったですね。今回、孵化から40日経ったヒナを持ってきたんですけど、この時期になると親は子にずっとついてはいないんですね。ヒナが独りぼっちで残っている時間が多くなりますから、その点ではヒナが聟島に独りでポツンと残されてもそれほど不安はなかったんじゃないかなと思います。ただ、やっぱり知らない土地だなっていうのはあると思いますけどね」

●餌はどういうものを与えていたんですか?

「主にはトビウオとスルメイカを与えていました。で、野外のアホウドリはイカとか魚卵が結構多いんですね。で、できるだけ野生に近いものを与えたいと思って、イカは同じようなものを用意したんですけど、トビウオの卵だけっていうのは難しいものですから、トビウオに関しては魚と一緒に与えていました。初期の頃はなるべく消化に負担をかけないために、親もドロドロのまま与えているものですから、こちらとしてもミキサーにかけてドロドロにしたものを、初めの頃は絞り袋で与えていましたね。途中からはシリコンを出すガン、シリコン・ガンを使って与えていました。やはり、量が多いものですから、はじめは絞り袋だったんですけど、ヒナが大きくなってくると、1回の餌の量が1キロくらいになるんですね」

●それを絞り袋で与えるのは大変ですもんね。

「そうですね」

●今回、世界初ということだったので、手探りのこともたくさんあったんじゃないかと思うんですけど、今回、初めてやってみて、「次回はこうしてみよう」っていうこともありましたか?

「ヒナを選ぶときですね。結構、ヒナの個性って強くて、違いがあるんですね。で、最初から警戒心の強いヒナっていうのは、最後まで警戒心が強いんですよね。逆におとなしくて、私たちからいえば扱いが楽なヒナは、最後まで楽なんですね。で、警戒心が強いヒナっていうのは、私たちが餌を与えても、何度も何度もすぐに吐いちゃうんですね。警戒をして、警戒行動の1つなんですけど、餌をベッて吐くんですよ。で、私たちとしてはなるべく、健康に大きくヒナを育てたいんですけど、与えた餌を全部吐いてしまうものですから、何度も餌を与えなくてはいけなくて、そういう手間のかかるヒナっていうのは大変ですので、それっていうのは、どうやらヒナを運ぶ段階で分かるそうなんですね。捕まえるときに警戒心の強いヒナっていうのは、最後まで警戒心が強いものですから、来年以降に関してはヒナの選定も配慮すれば、もう少し楽に飼育できるかなと思っています」

無人島生活で一番つらかったこととは!?

●聟島は完全な無人島ということで、1日の過ごし方を教えていただけますか?

アホウドリ・トビウオ給餌
山階鳥類研究所提供

「毎日、ヒナに餌を与えているんですけど、まず、ヒナの餌の準備から1日が始まります。まず、調査員は朝5時に起きまして、冷凍している餌を溶かすんですね。で、餌をヒナの数だけ冷凍庫から出しまして、それを海へ持っていって溶かします。浜の中でなるべく早く溶かすんですね。解凍時間が長いと、雑菌が繁殖しやすいものですから、短時間で解凍させるために、かごに入れてポンと海に投げ入れて、30分ぐらいで溶かします。その間に私たちは朝ごはんを済ませまして、そのあと餌をミンチにしたり、ミンチが終わったら細かく切るだけにして、食べやすいサイズに切る処理をしてから、朝8時とか9時くらいにキャンプ地を出発しまして、30分〜40分かけて歩いていって、飼育地に着きます。そこで、1〜2時間ヒナに給餌をしまして、帰ってきて、器具を洗って、大体12時くらいなんですね。で、そのあと、お昼ごはんを食べれば、やっと仕事は終わりです。そのあとに関しては自由時間になりますので、趣味をされる方もいれば、学生さんも私共のほうで預かっているものですから、学生さんは自分の調査を午後行なっているっていう方もいますね」

●出口さんはどんなふうに過ごされていたんですか?

「私はその時間帯に研究所とか環境省から連絡が入ったりするものですから、そういう情報連絡をその時間帯に行なっています」

●マイ・プレジャーでやっていたこととかってあるんですか?(笑)

「(笑)。暖かくなれば海で泳いだりしていました」

●聟島での無人島生活、期間はどれくらいだったんですか?

「2月の頭から5月の最後まで入っていましたから、4カ月間入りっぱなしでしたね」

●どうでしたか?(笑)

「(笑)。ただ、連続で入ったわけではないんですね。実は、今回の調査は5名で行なっていまして、4名が聟島に入って、1名だけ父島でバックアップとして残るっていうことをしまして、1回聟島に入ると約1カ月間入って、1週間だけ父島に帰るという生活をしていたんですね。ですから、1カ月おきに休みがあったんですけど、1カ月間って長いですよね(笑)。向こうにいて何が大変かというと、やはりお風呂に入れないというのが一番大変なものですから、そこはつらかったですね」

●2月から5月というと、気温はどうなんですか?

「小笠原は5月になるともう夏なんですね。朝から25度以上になりますからね」

●海に飛び込むくらいしか、涼をとる方法がないですもんね。

「そうですね。ただ、海に入ってしまいますと、今度は体がベタベタになってしまいますからね。そうなると必要な淡水の水っていうのが、船から運ばれてくる限られたポリタンクの水だけなんですね。それは無駄にできないものですから、その水が枯渇してくると『海にも行けないね』っていう話になってしまうんですよ」

●じゃあ、ヒナたちが飛び立って御役御免になって、我孫子の山階鳥類研究所に戻られたときは、色々な意味でホッとしたんじゃないですか?

「そうですね。終わったあとは本当にホッとしましたね、事故なく終えられましたし、今回はヒナも10羽全部巣立ってくれましたから、非常にホッとしましたね」

巣立ったヒナが帰ってくるのは3年後

●聟島に移住したヒナたち全部が無事巣立ちました。これは予定通りの感じで巣立ってくれたんですか?

アホウドリ・巣立ち間際の羽ばたき雛
山階鳥類研究所提供

「そうですね。全く予定通りで、むしろ予定外のことが起こるんじゃないかと思ったんですけど、5月20日前後に約1週間の間に全部見事に巣立ってくれて、むしろちょっと拍子抜けの部分がありましたね(笑)。あまりうまくいき過ぎてしまって、『これでよかったのかな』という気持ちも少しありました」

●第1回目がこれだけスムーズにいってしまうと、来年以降、2回目、3回目というのが、ある意味大変になってくるかもしれませんね。

「そうですね。今年が成功してしまった分だけ、ハードルが高くなってしまいますから、そこは大変かなと思っていますね」

●期待もどんどん高まりますからね。今回、巣立ったヒナたちには発信機をつけたということなんですけど、10羽全部につけたんですか?

「10羽のうち、5羽につけました。3日おきに居場所が受信できるんですけど、現在、5羽中、4羽のデータが取れているんですけど、アリューシャンのほうまで飛んでいっていますね。同じものを鳥島のほうでもつけています。今回、つけた理由っていうのが、ヒナを持ってきたことによって、夏場に飛んでいく海域が変わってしまわないか、また、人工飼育をすることで影響が出ないかっていうことで、今回つけたんですけど、鳥島のヒナも聟島のヒナも変わりなく、みんなアリューシャンのほうに飛んでいきました」

●アホウドリって通常、どれくらいの距離を飛ぶんですか?

「親鳥だと1日で数百キロくらい飛びますね。で、鳥島のほうだと育雛(いくすう)、ヒナを育てるのを終えた親鳥がアリューシャンのほうに飛んでいくんですけど、大体10日くらいで5000キロ飛びます。ですから、1日あたりにすると、500キロくらい飛びますね。ただ、ヒナはそれほど飛べなくて、1カ月以上かけて飛んでいって、うまく飛べないのか、はじめの1週間くらいは島の周りの海流に乗って、漂っているっていう状況みたいですね。それから、徐々に飛行時間が長くなっていって、アリューシャンのほうに飛んでいったんですけど、親鳥っていうのはキレイに直線的に真っすぐ飛んでいくんですね。ヒナはあちこち回り道をしながら、方角は遺伝子に組み込まれたプログラムだと思うんですけど、ちょっとアバウトなんですよね。ですから、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり振れながら、1カ月くらいかけて飛んでいきましたね」

●親鳥に比べれば小さいですから、道草をして休憩をたくさんとらないと、行きにくいっていうのもあるんじゃないですか?

「それもあるかもしれませんね。体のサイズ的にはほとんど同じなんですけど、筋肉の発達などに関しては親鳥と比べてかなり劣りますから、連続で飛べないっていうことも多少あると思いますね。また、多分途中で餌をとったりしていると思うんですけど、多分ヒナはいい餌場なんて分かっていないと思うんですね。しかも、手探りであっちへ行ったり、こっちへ行ったりして飛んでいくので、そういうこともあって回り道するのかなと思いますね」

●今年、聟島から巣立っていったヒナたちは、順調に行けば来年、繁殖のために聟島に戻ってくるんですか?

「いえ、早くても3年後になりますね」

●では、3年間分からないんですか?

「そうですね」

●発信機の情報はどれくらいの間、送られてくるんですか?

「大体、1年くらい持つということが分かっています。ですから、1年間くらいは私たちが育てたヒナがどこにいるのか分かるんですが、そのあとに関しては帰ってくるまで分からないですね」

●3年間も心待ちにするんですね。その間も随時、鳥島から新たなヒナたちを移住させて、全ては3年後の2011年に動き出すんですね。今、懸念されることっていうのはどういったことが挙げられますか?

「やはり、このあと巣立ったヒナが無事に帰ってきてくれるかですよね。少なくとも、帰ってくるルート、行ったルートを逆に考えてみると、途中に伊豆の鳥島があるんですね。で、伊豆の鳥島は大きなコロニーなんですね。少なくても全世界のアホウドリの8割がいますから、当然、帰る途中に大きな繁殖地があれば、たくさんの仲間を見ればそっちに帰ってしまうんじゃないかっていうのが懸念されますね。聟島で育ったというのが分かっていたとしても、たくさんいるところへ帰るっていうのは、人間だけではなくて、鳥も心情だと思うんですね。ですから、そっちへ帰ってしまうと、聟島で事業を行なっていても、みんな鳥島のほうに吸収されてしまうのかなってことはありますけど、それでも無事に生きていてくれれば嬉しいですけど、何羽かでも聟島に帰ってきてくれれば嬉しいですね」

●今年も半分以上過ぎてしまいましたから、次のヒナ移住計画まで半年もなくてあっという間だと思いますが、また是非、機会がありましたら、「今、こんな状況だよ」なんていうのをお知らせいただけたら嬉しいです。そのときはよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。

AMY'S MONOLOGUE〜エイミーのひと言〜

 今年、聟島を飛び立ったヒナたちが繁殖のために戻ってくるのは早くて3年後。研究員の方々の苦労が酬われるかどうかはまだしばらくわかりません。でも結果が出る前に、これからもアホウドリの鳥島から聟島への移住プロジェクトは続きます。私たちにできることは今年巣立ったヒナたちが無事、新しい繁殖地の聟島に戻って2世を育ててくれることを祈ること。そしてアホウドリたちがエサを捕る海を汚さないこと。更に、もっと具体的にプロジェクトを応援したいという方はぜひ山階鳥類研究所の賛助会員になってご協力くださいね。

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山階鳥類研究所
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「財団法人山階鳥類研究所」情報

賛助会員募集中
 鳥の研究を専門に行なっている日本で唯一の研究機関、山階鳥類研究所では、特にアホウドリやヤンバルクイナなど、希少種の保護に役立つ研究を行なっていて、随時、会員を募集しています。
 年会費は、個人の場合は1万円。会員になるとニュースレターか学術誌が送られてくるそうなので、興味のある方はぜひ入会して下さい。

山階芳麿賞の贈呈式と受賞記念講演
 鳥の研究・保護に尽力されたかたの功績をたたえる山階芳麿賞の贈呈式と受賞記念講演を9月23日(火・祝日)の午後1時30分から朝日ホール(有楽町)で開催。
 今回の受賞者、愛媛大学名誉教授、立川 涼さんの講演は「鳥から見える地球環境の変貌」。参加費は一般300円、会員は無料。

いずれも詳しくは山階鳥類研究所のホームページをご覧ください。
 山階鳥類研究所のホームページhttp://www.yamashina.or.jp/

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. LOVELAND, ISLAND / 山下達郎

M2. BIRDS / KATE NASH

M3. HIGH FLYING BIRD / ELTON JOHN

M4. ALL RIGHT / CHRISTOPHER CROSS

M5. WHEN WILL YOU COME BACK HOME / RYAN ADAMS

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M6. IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA / ALBERT HAMMOND

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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