自然/環境にまつわるインタビューや雑学、写真など、番組で放送した内容を随時更新していますのでぜひお楽しみ下さい

2019年10月5日

山登りは気楽に♪
〜47都道府県の最高峰にチャンレジ!?〜

 今週から、新パーソナリティとして小尾渚沙(おび・なぎさ)さんが、ベイエフエム/ ザ・フリントストーンを担当します!

 今週のベイエフエム/ ザ・フリントストーンのゲストは、山岳旅行家の半田久(はんだ・ひさし)さんです。

 半田さんは1953年、岐阜県・飛騨白川郷(ひだしらかわごう)生まれ。子供の頃から自然に親しみ、高校生の時に北アルプスの3,000メートル級を踏破。社会人になってからは、国内の山のみならず、海外へも遠征。国内外の山を登り尽くしてらっしゃいます。現在は植木屋さんになるべく、庭づくりを学んでいるそうですよ。
 そんな半田さんの新刊が『誰でも登れる47サミッツ〜都道府県最高峰登頂ガイド』。今回は、らくらく山頂まで登れちゃう!?そんなお話や、おすすめの紅葉スポットについてうかがいます!

登山は辛いって、誰が決めましたか?

※まずは、50年以上、登山にハマっている半田さんに、山の魅力についてうかがいました。

「天気が悪いことを含めても、まぁ自然ですね。やっぱり、夏に行けば涼しい。冬に行けば寒すぎる。ですけど、高山には低山にはない魅力がある。逆に、低山には高山にない魅力がある。ヒマラヤといっても、ヒマラヤはもちろん、(標高が)高いことでみなさん、“凄いね!”って言うんだけど、ヒマラヤにも当然、高いところと低いところがあるのでね。低いところにもいいところがあるしね。それを含めて、山登りというよりは、自分は山岳旅行家と名乗っているんですけど、山頂だけでなく、下の麓(ふもと)の面白さなんかも含めると、なかなか飽きないですね!」

●頂上に立つことだけが目標ではないということですね!

「そうですね。本当に若い時から思っているんですが、頂上は登ったら降りなきゃいけないんですよ。だから、あんまり楽しくないというか、要するに山登りっていうのは、降りてきて初めて山登りになるので、降りるまでが山登りじゃないですか。そうするとね、山頂にいること自体があんまり楽しくないんですね。
 それよりは、途中の沢で魚を釣ったり、難しい滝を登ったり、今の季節だったら栗を拾ったり、トチの実も拾うし、クルミも拾うし、帰ったら干して割って食べようかな、とか……。そういうことのほうがかなり楽しいので、“山頂に立ったー!”って言って喜んだことは、あんまり記憶にないですね」

●山=登山=山頂、というイメージだったんですけど、いろんな楽しみ方があるんですね!

「春だったら山菜があるし……もちろん今もあるけどね。花も綺麗だし……」

●半田さんの本のタイトルに、“誰でも登れる”っていうふうにあるんですけど、本当に私のような全くの初心者でも登れるんですか?

「はい、多分行けると思います」

●山って、すっごく苦しい思いをして登る、というイメージがどうしてもあったんですけど、大丈夫なんですかね?

「休めばいいじゃないですか」

●(笑)。

「よくテレビの映像で、高所登山で“ハァ、ハァ、ゼェ、ゼェ……”って言っているのを見ると、“お前、そんなに息したら、喉枯れちゃうだろ!”と思うんですね。風邪引いちゃうんですよ! なので、はぁはぁぜぇぜぇ言うような登山はしないです」

●半田さんの本の中で、“出来るだけ楽をして頂上に立つ”という言葉が凄く印象的だったんですけど、楽して行けるのかなって思ったんですが……?

「うん、行ける、行ける! あのね、みんな勘違いしているよね。凄いとか厳しいとか、辛いとか危ないとか……。“誰が決めました?”って感じだよね!」

●そんな“辛い、大変だ!”っていうイメージが強いので、どうしても登れなかったんです。

「雨が降ったら傘をさせばいいし、風が吹いてきて傘をさせないんだったら、雨具を着ればいい。お腹すいたら食べればいいし……。何にも普段と変わらないというか、テレビを見ているよりは本物の体験だったり、知らない鳥も多分でてくるかもしれない。知らない風景とかも、やっぱり初めて登る登山にはある。初めてだから不安だけど、不安だったら誰かに聞けばいいし、スマホを持っていればGPSで現在地が分かるし……。だから、危ないという感覚はあんまりないですけどね」

車で山頂まで!?

※続いて、初心者でも登れる関東のオススメの山を教えていただきました。

「簡単な山というか、47都道府県の中で唯一、車で登れる山というのが、茨城県の最高峰です」

●何という山なんですか?

「八溝山(やみぞさん)です。標高は1,022mあります」

●車で登るんですか?

「もちろん、足で歩いて登ってもいいんですよ(笑)。それこそ、ヤマトタケルノミコトが開いたという八溝嶺神社がありますので、昔は当然、下から歩いて登っていくのが一般的だったんでしょう。けど、なぜか今、頂上まで車で行けますので、これは初心者とかいうんじゃなくて、一般の人でも、ドライブで行って、頂上の駐車場に車を止めてパッと覗けば、そこに頂上が映ります」

●あははっ(笑)! それならもう、誰でも登れますね!

「はい! お花見に来る人とか、今の季節なら紅葉を見に来る人とか……。車で行ける、とは言いますけど、茨城県一高いわけですからね!」

●それこそ、見晴らしもいいですしね!

「さらに、その頂上に見晴らし台を作っているんですよ!」

●ええーっ!?

「高さが3階建てぐらいですかね、20m以上のやぐらを組んでいますので」

●じゃあ、景色はもう素晴らしいですね!

「写真を撮る人とかもいますし、やっぱり茨城県は広いですからね、千葉も広いですけど! 茨城と千葉を合わせた関東平野の東端の一番高いところなんです。それこそ晴れた日には、遠くの富士山も(見えますね)」

●そこに車で登れるということは、山登りの格好じゃなくても行けますね!

「サンダル履きで僕は行きました」

●ええ〜、サンダルで山に!?

「“登りました”じゃないですよ、“行きました”ですよ(笑)!」

●(笑)。半田さん、関東にあるオススメの山でもうひとつ、何かありませんか?

「でしたら、埼玉県の三宝山(さんぽうざん)! 標高2,483mですね」

●おお〜、結構高いですね!

「そうですね。僕も都道府県の山頂巡りをやるまでは知らなかったというか……。見たことはあったんですね。なぜならば、隣が甲武信岳(こぶしがたけ)という、百名山に入っている山で、かなり有名なところなんですね。僕ももちろん、春も夏も秋も甲武信岳には登ったことがあったんです。
 この三宝山の何がいいかというと、アクセスが東京都からも長野県からも、もちろん埼玉県からも山梨県からも、三方以上から登ることが出来る。だけど、一番楽なのは長野県側からかな。それだったら日帰りが出来ます。ただし、百名山の甲武信岳が隣にあるので、駐車場がいっぱいになるかもしれない(笑)。
 特にいいのは、最初から標高の高い1,500mぐらいの駐車場から歩けるので、針葉樹の森……シラビソの森とか、そういうところからスタートできるし、千曲川(ちくまがわ)、要するに信濃川の源流ですね、その源流点で水を汲んで頂上に行ける!」

●わぁ、いいですね!

「さらに、富士山の眺望がめちゃくちゃいい! 何がいいかっていうと、人工建造物が一切ない! 三宝山から見る富士山、まぁ三宝山の頂上からは見えなくて、そこまで行く途中に見られるんだけど、三宝山自体が残念なことに、百名山の本には“眺望がいい”って書いてあるんだけど、初めて登ったら、360度全部、針葉樹! どこも見えない! ところが、ちょっと脇にずれるとか、頂上じゃないところのポイントからだと、かなりいい! “埼玉県の最高峰って、こんなにいい場所なんだ!”と思いましたね。結構、みんな知らないと思うよ!」

●はい、初めて聞きました!

気楽にいきましょう〜

※ところで、日本一高い山は富士山で、3,776メートル。これはご存知だと思いますが、では、日本で2番目に高い山は、知っていますか? 答えは、南アルプスにある北岳(きただけ)、3,193メートル。実は、北岳がある南アルプスの北部には、3,000メートルを超える山が4座あるんです。
 では、日本には3,000メートルを超える山はいくつあるでしょうか? 答えは、21座! 意外と多い印象を持たれた人もいるのではないでしょうか。

 それでは、半田さんのインタビューに戻りましょう。これから紅葉が美しいシーズンになりますよね! そこで、日本の山に精通している半田さんに、オススメの紅葉スポットを教えていただきました。

「まず紅葉の美しいポイントは、広葉樹ですよね。針葉樹は紅葉しませんので。となると、広葉樹が多い山域っていうと、やっぱり東北がいいと思います。
 中部山岳地帯は標高が高いので、当然、上は針葉樹。例えばハイマツってみなさんご存知でしょうけど、ハイマツは紅葉しません。そうなると雪と紅葉と緑っていう楽しさがあるんですけど、本当に葉っぱが綺麗っていうのが、例えば福島県の尾瀬だったり、岩手県の岩手山。
 それから、特に青森も八甲田山(はっこうださん)の周辺は、針葉樹も多いんですけど、麓がかなり自然豊富なので、十和田湖(とわだこ)とかは、いい大人でも涙を流すくらい感激する!」

●半田さん自身が一番綺麗だなと思った紅葉スポットはどこですか?

「多分、十和田湖辺り! “自然が豊富”っていう言葉が、単純なんですけど、湖も大きいし、紅葉も見事ですね」

●いつ頃がいいんですかね?

「10月ですね。山の場所によっても違うんですけど、10月の前半から始まってくるし、10月の20日ぐらいまでは全然楽しめる! まぁ、その年によって違うので、そこは何とも言えないんだけどね。ちなみに関東の高尾山だと(紅葉の見頃は)11月に入っちゃいますよね」

●そうですよね。では、これから登山を始めようとしている人に、また初心者の人に向けてメッセージ、アドバイスをお願いします!

「みんな、気楽にいきましょう〜(笑)。そんなに山って危ないものでもないし、辛いものでもない。辛ければ休めばいいし、喉が渇いたら飲めばいい。そんな感じで、特別視しないで出かけてみたら、意外と誰でも、どこでも行けると思います」

◎日本の渚〜渚百選〜潮風みちのくトレイル◎

 今回は、番組新パーソナリティ 小尾渚沙さんにちなみ、日本の渚についてご紹介します!

 日本の海岸線を全て足した長さは、海上保安庁のデータでおよそ3万4,000キロ、世界第6位の長さなんだそうです。地球一周の長さがおよそ4万キロですから、いかに長いか、わかりますよね。
 千葉県は三方を海に囲まれているので、まさに「渚の宝庫」。鴨川市の前原・横渚海岸、銚子市の犬吠埼・君ヶ浜海岸、そして外房に広がる九十九里浜は、日本の森・滝・渚全国協議会による「日本の渚100選」に認定されています。
 船橋市在住の人気作家で、この番組にも何度か登場されている森沢明夫さんは、かつて雑誌の連載で、日本全国の渚を歩く「渚の旅人」という企画にチャレンジしてらっしゃいました。

 ところで、太平洋側の東北4県をつなぐ『みちのく潮風トレイル』というロングトレイルがあること、ご存じですか?
 青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸をつなぐ、総延長1000キロの自然歩道で、東日本大震災からの復興支援を目的に環境省が整備しました。
 最大の魅力は、海の景観をダイナミックに感じられるスポットの豊富さで、日本一美しい断崖や、リアス式海岸ならではの風景、世界有数の豊かな漁場などを、のんびりと巡ることができます。オフィシャルサイトには、歩く距離やルート、立ち寄りスポットなどが詳しく紹介してある、日帰りや一泊二日で歩けるオススメのモデルコースも掲載されています。ぜひサイトをご覧ください。

◎みちのく潮風トレイルのHP:http://tohoku.env.go.jp/mct/

INFORMATION

新刊『誰でも登れる47サミッツ
〜都道府県最高峰登頂ガイド

 山と渓谷社 / 税込価格1,650円

 47都道府県のいちばん高い山への登山ルートや、アクセス方法などが細かく載っています。
 半田さんは、「気楽に」いきましょうとアドバイスしてくださいましたが、事前にウエアや持ち物などをしっかり準備して、はじめて「気楽に」行けますよね。この本には、そのために欠かせない靴やリュックサックの選び方、歩く時にあると疲れが軽減するトレッキング・ポール、ヘッドランプ、レインウエアなどについての解説も載っていますよ!
 詳しくは山と渓谷社のサイトをご覧ください。

今週のオンエア・ソング

オープニング・テーマ曲
「KEEPERS OF THE FLAME  /  CRAIG CHAQUICO」

M1. BRAND NEW DAY / STING

M2. BETTER TOGETHER / JACK JOHNSON

M3. EVERYTHING HAS CHANGED / TAYLOR SWIFT feat. ED SHEERAN

M4. グッデイ / D.W.ニコルズ

M5. IT'S SO EASY / LINDA RONSTADT

M6. 茜色の約束 / いきものがかり

M7. 渚 / スピッツ

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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