近くの雑木林ではコナラやクヌギなど、そしてちょっと足を伸ばして野山に行くとミズナラやブナなど、様々な種類のドングリを目にしますが、ドングリは、ブナ科の硬い殻を持った木の実の総称で、実は日本はドングリをつける木が22種類もある、いわば「ドングリの国」なんです。
今回はそんなドングリを拾って帰り、自宅で上手に育てる方法を、我らがザ・フリントストーンの構成作家でもある、グリーンセイバー栗原が伝授します。
まず、拾い集める時のポイントは、虫が食ったような後がない、丈夫そうなドングリを選ぶこと。実は見た目には丈夫そうでも、中に虫がいたりする場合も多いので、家に持ち帰ったらドングリを水につけて、浮いたドングリはアウト。沈んだドングリだけを植えるようにします。ちなみに植えるのは、鉢でもプランターでもOK。庭がある方はもちろん直接植えても構いません。土もこれじゃなきゃいけない、という決まりはないようです。
植え方は、深さ2〜3センチの穴をあけて、ドングリを“横に寝かせた状態”で植えるのがポイント。つまり、自然の中でドングリが地面に落ちた時と同じ状態で植えるということなんです。
ドングリを植えたら、上から土をかけるわけですが、この時の目安は、水をやって1センチから1.5センチくらい土がかぶっていること。
冬の間は乾燥しないように日陰に置いて、表面の土が乾いたら午前中の暖かい時に水をあげて下さい。
ドングリは秋に根を出し、冬に根を伸ばし、春に芽を出すので、しばらくは見た目の変化はありませんが、春になって芽が出たらたくさん太陽にあてて下さい。またこの時期はどんどん成長しますので、水やりも多めにします。そして成長が一段落したら、鉢植えなどの場合は、大きめの鉢に植え替えてあげて下さい。
ちなみに鉢植えは、夏場の水やりには注意が必要です。また当然のことですが、エアコンの熱風が直接あたる場所には置かないで下さいね。
こうして育てたドングリの木は、小さくても落葉樹ならば秋になると紅葉し、落葉しますので、来年の秋にはちょっとした秋の風情を自宅でも感じることができることでしょう。皆さんも失敗を恐れず、ぜひチャレンジしてみて下さい!