2014年4月5日

冒険家・風間深志さんの挑戦!
〜モンゴル・ゴビ砂漠 ラクダ・キャラバン〜

 今週のベイエフエム/NEC presents ザ・フリントストーンのゲストは、風間深志さんです。

風間深志さん

 今回の放送で23年目に突入しました!今回のゲストは、毎年4月の第1週にご出演いただく、冒険家でNPO法人・地球元気村の大村長・風間深志さんです。風間さんはオートバイによる史上初の北極点、そして南極点への到達、日本人で初めてパリ・ダカール・ラリーに参戦するなど、冒険家として輝かしいキャリアを持ってらっしゃいます。そんな風間さん、2004年に22年ぶりに出場したパリ・ダカール・ラリーで事故に合い、左足に傷害を負ってしまいましたが、それを機に障害者と健常者が一緒にチャレンジするキリマンジャロ登山を行なうなど、益々精力的に活動されています。今回は主にモンゴル・ゴビ砂漠のラクダ・キャラバンのお話をうかがいます。

ゴビ砂漠の満天の星空!

●今回のゲストは、冒険家、そしてNPO法人・地球元気村の大村長、風間深志さんです!

「ハハハ! 大船長だぞ! あ、違う、大村長だ! ガハハ(笑)」

●(笑)。もしかして、そちらの方も始められたんですか?

「いやいや、俺はまだ船には乗ってないよ(笑)。大船には乗ったつもりではいるけどね、ガハハ(笑)」

●今年も最初から飛ばしてくれてありがとうございます(笑)。今年もこうして無事にお会いできて嬉しいです!

「あれから1年ですか。早いねぇ。1年なんて本当一瞬のうちに過ぎちゃうね。あれから俺はどこに行ったのかな? そうそう、ゴビ砂漠に行ったね! ラクダに乗って行きました。」

昨年出ていただいたときに「障害者の方と健常者の方と一緒にゴビ砂漠に行って、みんなで満天の星空を見るんだ!」っていう話をされていたので、どうだったのか気になっていました。

「まさに満天の星空を観にいった感じでした。満天の星空を目の前にすると、みんな言葉を失ったね。足元では焚き火がパチパチと燃えていて、星がすごく輝いてるのよ。それを見てると、すごく気持ちがいいね! これ以上は何もいらなかったね。星は暗いところほどよく見えるじゃない。でも、日本はほとんど明るくなったじゃない。でも、サハラやゴビに行ったらすごいよ!」

●輝きが違いますか?

「違うね! すばらしくいいね! ああいうものを時々見るのはいいと思うね。心が洗われる気がするからね。『昔の人たちも、この夜空に魅了されたのかな?』と思うと、『俺たちも生きてるぞ!』っていう気持ちになって、心が温まるよね。」

●美しいものはたくさんありますけど、風間さんにとって、夜空に輝く星空が一番だということですね!

「ザ・フリントストーンはそういったことの原点を伝えていきたい番組でしょ? 今回、夜空を見る日の昼に羊を食べたんだよ。向こうの遊牧民の方たちは羊を振舞うんだよね。羊をさばいてくれたんだけど、一滴の血を流さなかったんだよね。一目見たときは可愛いと思った羊を、振る舞いだから食べたんだけど、一種のショックがあるじゃない。それを昼間に体験して、夜に満天の星空を眺めると『これが“人間が生きるということ”なんだな』って思ったね。それに気持ち悪さとか何もないんだよ。そこに一つの生命が自分の命に宿っていくんだよ。そして夜空を眺めて、『この夜空の中にも無数の生命があるんだろう。地球のような生命体があるんだろうな』と思うよね。そう思うと、真髄に触れた気分になるんだよね。そういうのって、普段の日常じゃ感じ取れない旅の素晴らしさだと思うんだよね。」

次は南極点だ!!

※風間さんは、障害者という立場で取り組んでいる活動の1つとして、障害者と健常者の方が一緒にチャレンジする冒険ツアーを企画されていて、去年9月に行なったモンゴル・ゴビ砂漠のラクダ・キャラバンもその一環なんです。旅を終えて、参加者の方はどんな反応だったのでしょうか?

風間深志さん

「『どう?』って聞くと『最高です!』っていって、すごく喜んでくれたね。そういう風に感動してくれたことで俺らも感動したりしましたね。そこに行くまでにもお互い助け合いながら行ったんですけど、それは普段の生活でも一緒じゃないですか。それをもっと良くするには、コミュニケーションを取ることで理解を深めていくことだと思うんだよね。そんなことをやってます。自分に障害を負ったものだから、特に力を入れてやってますね。」

●前回、キリマンジャロ登山を行なったときに「健常者の方がどこまでサポートをするのか、戸惑いがあった」とお話されていましたが、今回はどうでしたか?

「今回もありましたよ。手は出さないといけないけど、出しすぎちゃいけない、“やってくれるのが当たり前”だと思っちゃいけない、自分でベストを尽くすということが自然な形で出てくるといいよね。何かやっても、必ず学んでいってますよ。それが俺の役割だと思って、これからも変わらずガンガンやっていきますよ。今年は世界の障害者を集めて、南極点に行くよ! これは、俺の中で一番でかいプロジェクトだね! かつては、南極点はエキスパートの人たちが行く場所だったけど、今では障害者も行って、夢を実現することができるんだっていうことを形にしたいね。そうすることで、行動することの素晴らしさや、夢を捨てなければ叶えられることを障害者だけじゃなく、健常者の方たちにも伝えていきたいと思っています。すごく美しいことばっかり言ってるように思うかもしれないけど、本気だからね!」

●風間さんは南極にも行ってるので、私の中では“風間さん=南極”というイメージがあるので、是非ともそれを実現してほしいなと思います!

「絶対に12月のXデーには南極点に到達しようと思っています。その前にはラクダ・キャラバンにも行きますよ! 今年は今の段階で2つありますね。思ったら絶対にやるからね! でも、いつも急すぎて周りに迷惑をかけるんだけどね、ガハハ(笑)」

●来年、そのお話を聞くのを楽しみにしています!(笑)

自然は人を強く前向きにさせてくれる

●地球元気村はどうですか?

「やってるよ! もう27年になるね。自然が大好きだから、自然に触れて、色々な形で感動してくれる人たちの笑顔や喜びは何物にも代えがたいものがあるよね。」

●子供たちに対しても力を入れてますよね。

「そうだね。子供たちは未来を背負っていくから、子供たちに健全な自然や生き方を教えていかないといけないなと思うんだよね。」

●そういう体験をした子供は違いますか?

「違うね。強いもん! フレキシビリティがあって、どんな場面でもポジティブに生きていくよね。それはやっぱり自然が教えてくれるんだろうね。人を強く、前向きにさせてくれるのが自然だね。その自然を大切にしないといけないよね。でもそういってると、俺たちの生活が二の次になってしまうんだよ。そうなると、色々な問題が出てくるんだけどね。」

●被災地で“がれきの学校”をやっていますよね。

「やってますね。今年も、4月18日から20日までの間にやります。被災地の方たちにとって一番怖いのは“忘れられること”で、“見てほしい”“関心を持ってほしい”って思ってるんだよね。だから、そこに行くだけでも役に立つんですよね。そうやって目を離さない、そのことを考える一員であり続けることは、社会人としての責任だよね。」

●どこでやるんですか?

「南三陸町だね。その上にも大船渡市や気仙沼市、大槌町があったりするんだけど、まずは行けるところから行こうと思ってます。」

●幅広いですね!

「幅広いよ! 東北トレイルが国立公園になったのは素晴らしいことだと思います。家を建てられないところを国立公園にするというのは最高な提案だよね。」

●地域の方も巻き込んで進めているみたいですよね。

「そこにそれまであった景観や歴史、文化などに触れながら汗をかくというのはいいことだよね。一緒に行きましょう!」

●そうですね! それは是非とも実現したいですね!

「やりたいことだらけだよ(笑)。だから、やれる夢から1個1個実現していくことが大事だよね。俺は自然志向だし、バイクが好きだし、旅が好きだから自分自身の夢を捨てないことはもちろん大事だし、それをみんな巻き込んで、それぞれのためになればいいなと思っているんですよね。冒険も自分だけが楽しいだけじゃなく、社会貢献に繋がっていかないといけないし、繋げていくことが大事だと思うんですよね。だから、これからも社会を巻き込んでいきたいと思ってます。」

●では最後に、地球元気村を通じて、一番伝えたい想いを教えてください。

「難しいこと言うなぁ(笑)。頑張っていこうね! そして、自然大好き!」

風間深志さん

(この他の風間深志さんのインタビューもご覧下さい)

YUKI'S MONOLOGUE 〜ゆきちゃんのひと言〜

 おかげ様でこの番組もなんと23年目を迎える事が出来ました! いつもお世話になっている方、ご出演下さったゲストの方、そしてなにより、リスナーの皆様本当にありがとうございます! これからもみなさんと一緒に“素晴らしい自然”を感じられる番組作りができればいいなあと思っております。そして今週のゲストは、まさにそんな素晴らしい自然をいつも豪快に伝えて下さる風間さん。私にとってはいつも元気を貰う太陽のような存在ですが、今年もたくさんパワーをいただきました。さらに次の計画、南極への旅も既に決心してらっしゃるということで、今年も風間さんから目が離せません! またお話をうかがうのが楽しみですね。

INFORMATION

『がれきの学校2014』

 お話にも出てきた、被災地に学ぶ地球元気村「がれきの学校2014」。宮城県南三陸町他を訪ねて、被災者の方にお話をうかがうほか、町内の数カ所を視察。また、森の間伐や復興住宅建設のお手伝いなど、ボランティア作業も行なう予定となっています。

◎日程:4月18日(金)から20日(日)まで
◎参加費:高校生以上・24,000円、小中学生・18,000円、小学生未満・15,000円
◎締め切り:先着25名

村民募集

 地球元気村では随時、村民を募集しています。村民になると年4回、会報誌が送られてくる他、特典も用意されています。

◎登録料(年間):個人村民・2,000円、家族村民(6人まで)3,000円

ブログ

 風間さんの近況はオフィシャルブログをご覧ください。写真もたくさん掲載されています。

今週のオンエア・ソング

オープニング・テーマ曲
「GRACIAS / LARRY CARLTON」

M1. SAKURA / MONKEY MAJIK

M2. APRIL COME SHE WILL / SIMON & GARFUNKEL

M3. DON'T STOP BELIEVIN' / JOURNEY

M4. CHERRY BLOSSOM / JERRY HARRIS

M5. 地球は元気 / 地球元気村の仲間たち

M6. LOVEFOOL / THE CARDIGANS

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」