2019年10月12日

家族の絆と健康は、アウトドアとローフードにあり!

 今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは、モデルでローフードマイスターのAYUMIさんです。

 AYUMIさんはモデルとして、ファッション雑誌「LEE」や「リンネル」、生活情報誌「ESSE」などで活躍中。ナチュラルなライフスタイルを目指していて、野菜や果物を「生」で食べる食事法ローフードを食生活に取り入れています。
 そしてローフードマイスター1級ほか、スーパーフードマイスター、オーガニックアドバイザー、そして温泉ソムリエなどの資格の持ち主。『ローフード・発酵・雑穀でつくる AYUMIごはん』という本も出しています。
 また、5年ほど前にアウトドアに目覚め、家族でキャンプや山登りも楽しんでいます!

 今回はそんなAYUMIさんに、家族で行く山登りやローフードのお話をしていただきます。

家族で楽しむ山登り

※そもそも、登山を始めたきっかけは何だったんでしょうか。

「私が登山を始めたきっかけは、旦那さんがもともとアウトドアが好きだったんですね。私はどちらかというと、温泉でのんびりして宿に泊まりたいなぁ〜っていう派だったんですけども、どうしても“自分の誕生日にテントを買って欲しい!”と言われて、“ええ〜!? 私が買うの!?”と思ったら、“いや、俺が買うから、テントを買うのを許してくれ!”と言われたんですね。それでテントを買ったことが、我が家のアウトドアのきっかけとなりました。

 子供たちが成長していくうちに、元気で体力が有り余って、今度は登山を始めようっていう話になったんです。子供が2人いるんですけど、下の子が5歳になったその月に、家族登山デビューをしました。初めは凄く登りやすい小さなお山を探して、箱根にある矢倉岳という、標高870メートルの山を選んで初登山に行ってきました。

 子供たちは凄くゆっくり登るんですけれども、木の根を超えたり、石の道があったり土があったり……。子供たちにとってはそれがアスレチックのようで、凄く楽しく、あっという間に登頂することが出来ました。
 そのお山は、山頂が原っぱになっているんですよね。そこでいきなり子供たちが追いかけっこを始めちゃって(笑)。私は初めての登山で、下山もあるので、“あまり走り回らないで〜! 体力使わないで〜!”なんて心配したんですけれども、親の心配はなんのそので、山頂でも走り回って元気よく下山して、家族みんなで箱根の温泉に入って帰ってきました。

 この楽しい思い出が、凄く家族みんなの登山熱に火をつけてしまって(笑)、それから家族登山をよくするようになって、休みの日でお天気がいい、という条件が揃うと、近くの山に登るようになりました。
 いろんな山に登りました。陣馬山、日の出山……。東京から行きやすい山ばかりなんですけれども、あと金時山にも3回くらい登りました! どの山も、いつも汗だくになって登って、“この山が限界だ〜!”なんて子供たちも言いながら登っているんですけれども、我が家も気がつくと来月で家族登山歴5年になります。

 去年2018年の夏は、娘が8歳になった時に、家族で富士山に登頂しました。去年の夏の目標が富士山ということで、ちょっと心配もありながら、そこでは初めての山小屋体験もして、家族で個室(に泊まれるような)ところがあって、“えっ、個室? 山小屋にあるの?”なんて予約をしていってみたんですね。そしたら2段ベッドの広い、ちょうど4人がぎっちり寝られるぐらいのスペースが個室になっていて、もちろん立てないぐらいの高さなんですけれども、でもその仕切られた、家族だけの狭い空間が凄くワクワク楽しくて!

 夜、外に出ると、本当に満天の星空があって、“そうだよね! 日本で一番高い場所から星を見ているんだね!”ってみんなで感動していました。
 そしてご来光も、空がだんだん明るくなっていって、あの空の色の変化を家族みんなで眺めて、最高の景色を見せてもらえた、本当に心に残る富士山の登山になりました」

※登山初心者へ、山登りのアドバイスをいただきました。

「まずは、無理をしないということが絶対だと思います! 低い山で“初心者用かな?”なんて思いながらも登ったら、結構な山道でハードなんですよ(笑)。私は最初、だいたい1時間30分ぐらいで登れる山を、家族で2時間30分ぐらいかけながら、ゆっくり休みながら登るのもまた楽しくて……。だから、あまり無理をしないで、低めの山から選んでみてください。

 後は、必ずお天気のいい日を選んで欲しいなと思います! ちょっとでも雨の降りそうな日、そんな日は登山の予定をしていても、別の日に変える。これを私は心がけています!」

<ローフードの歴史>

 AYUMIさんが後ほどお話してくださる「ローフード」の歴史を調べてみると、こんなことがわかりました。

 加工されていない生の食材「ローフード」を極力摂ろうという食生活「ローフーディズム」。その起源をたどると、なんと古代ギリシャまでさかのぼるという説もあります! 哲学者ピタゴラスやソクラテスが、食材を生で食べることの重要性を生徒たちに説いていた……なんていう話もあるそうです。

 その後、19世紀になってアメリカの医師たちにより「ナチュラルハイジーン」という酵素栄養学が提唱され、生のままの食物酵素を摂取することのメリットについて研究が進んでいったそうですが、あくまで健康哲学のひとつという位置付けでした。

 それがブームとして開花したのは2000年代、アメリカ・カリフォルニアにローフード専門のレストランがオープンし、ハリウッドセレブの支持を集めたことで、一躍注目を集めるようになりました。実は、ローフードには長い歴史があったんですね〜!

代表は、大根おろし!?

※では、ローフードとは何か、AYUMIさんにわかりやすく解説していただきましょう!

「ローフードっていう言葉、最近耳にしませんか? ローフードというのは、簡単に言えば、野菜や果物が持っている酵素を壊さず、そのまま生で食べるということなんですね。
 酵素というのは、加熱によって失われるんです。温度でいうと48℃以上。それ以上の熱が加わると酵素が失われてしまうので、そう思うと果物や野菜を生で食べるのが、一番酵素が摂れるんですね。だから私は、出来るだけ簡単に野菜や果物を食べるように普段も心がけています。

 ローフードは、思ったよりも普段の食事に取り入れやすいと思います。例えば普段、私たちが食べているサラダ、これもローフードなんですよね。だから食事を全部ローフードにしなくても、サラダを食事の中に意識して取り入れたり。
 凄く簡単に言えば、大根おろしとかもローフードなんですよ! 細かくすりおろすことで消化を助けてくれて、これは本当に私の中で一番のローフードの代表かな(笑)! 家族の体調が悪くなったり、自分の調子が悪くなった時にも、大根おろしはたくさん食べるようにしています。

 これからの季節、リンゴも美味しくなりますよね! 私はよく、スムージーにリンゴを使っています。スムージーには、これからの季節だとリンゴとミカン、そして小松菜。これにコップ1杯分ぐらいのお水を入れてミキサーにかけるだけです。

 朝一番に、このスムージーを家族に出しているんです。もうなんか、体がリセットされるというか、凄く胃腸も調子がよくなって元気が出ます! たまに息子とか娘がスムージーを残していったりもするんですけど、そういう時は、私はそれを水筒に入れて職場に持っていって、お昼にご飯を食べる前にそのスムージーをもう一度飲むんです。
 こうすると、次の日のむくみが少なかったり、腸の調子がよくなったり、体に変化を感じることが出来ると思います。ぜひ皆さんも試してみて欲しいです!」

6つのこだわり

※ローフードマイスターであるAYUMIさんに、普段の食事作りでこだわっていることを教えていただきました。

「私の食生活の基本は6つあるんです。その6つをご紹介します。
 ひとつめは、ローフード。食事の中に出来るだけ生の野菜や果物、ローフードの割合を増やしたい。

 2つ目は、発酵。普段、自分でお味噌や醤油麹を作って、日々の食事に発酵食品を取り入れているということなんです。

 3つ目が、意外に料理作りっていうのはシンプルでいいんじゃないかというところで、実はお塩だけの調理が私は凄く多いんです。例えば、ジャガイモを菜種油で焼いてお塩を振る。これだけでも凄く美味しかったり、人参のナムルもお塩だけで味付けをしたり、鶏肉のグリルやローストビーフなども、実はお塩だけで作れるんですね。だからミネラルが豊富な自然塩、海水の自然から出来ているお塩を使って、お塩だけのシンプル料理も実は凄く多いレシピになっています。

 4つ目は、雑穀やスーパーフードを食事に取り入れるようにしています。雑穀っていうのは、日本古来、昔からある食べ物ですよね。だから私、この食べ物は絶対に凄く体にいいパワーフードだと思っているんです。それを出来るだけ食事に取り入れるように、例えば高黍(たかきび)とか、みなさんご存知ですか? 高黍は茹でて、餃子に使っています。お肉の代わりになるんですよ! 
 雑穀はほかにもいろいろあって、今、スーパーフードでも話題のキヌアとかもありますよね。キヌアは茹でておくと、冷蔵庫で3〜4日は日持ちもするので、普段のサラダにプラスして、ローフードに雑穀をプラスしたり、そんな使い方も気軽に出来ます。

 5つ目は、“お出汁さえあれば”! 実はお出汁を使うことによって、凄く調味料の数が我が家では減りました。このお出汁の力は偉大で、お出汁にお塩とお醤油をプラスするだけで、お鍋やおでんが凄く美味しく出来ますよ!

 6つ目に意識していることは、出来るだけお砂糖を使わないということです。お砂糖を使わないと、自分の感じとしては、お肌の調子がよくなりました! 意外にお砂糖を使わないで普段のお料理、作れるなって実感しています。
 例えばフレンチトーストなんですけれども、卵に豆乳を入れて、それだけで十分美味しいフレンチトーストが焼き上がります。甘みとして、焼いた後にメープルシロップをかけます。子供たちも大好きで大人気のメニューなんですよ!
 お砂糖を使わなくなって、私は甘酒をお料理によく使うようになりました。甘酒も発酵食品で、麹とお水で作れるんですよね。ぜひ、お砂糖の代わりに甘酒も、なかなか結構使えますよ!」

※最後に、こんなアドバイスをいただきました。

「私は凄くローフードに興味があって、でも実際に勉強してみると、“あ、なるほど〜、だから体にいいんだ!”と思うと、より日常生活に実践できるようになったんですよね。渚沙さんもぜひ、ローフードマイスター、どうですか?」

INFORMATION

ローフード・発酵・雑穀でつくる
AYUMIごはん

 主婦と生活社 / 税込価格1,430円

 AYUMIさんが今回、教えてくださったローフードのレシピは、AYUMIさんの本『ローフード・発酵・雑穀でつくる AYUMIごはん』にしっかり載っていますよ! 写真も豊富にあって、見ているだけでお腹が空きます〜! 詳しくは、主婦と生活社のHPをご覧ください。

 そして、AYUMIさんのトークイベントが11月にありますよ。
 まずは、11月2日(土)にインテックス大阪で開催されるモンベル・フレンドフェアに登場! 続いて、11月4日(月・祝)にはハウジング・デザイン・センター HDC名古屋でスペシャル・セミナーが予定されています。いずれも参加無料。

 そのほか、AYUMIさんの近況についてはオフィシャルブログをご覧ください。

 また、AYUMIさんがローフードマイスター1級の資格を取った「日本リビングビューティー協会」には、ほかにもさまざまな資格や検定があります! 詳しくは公式HPをご覧ください。

今週のオンエア・ソング

オープニング・テーマ曲
「KEEPERS OF THE FLAME  /  CRAIG CHAQUICO」

M1. SATURDAY IN THE PARK / CHICAGO

M2. LONGER / DAN FOGELBERG

M3. 晴れたらいいね / DREAMES COME TRUE

M4. CRAZY FOR YOU / MADONNA

M5. 毎日がスペシャル / 竹内まりや

M6. ベジタブル / 大貫妙子

M7. セロリ / 山崎まさよし

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」