2010年1月31日
島系環境ライター・有川美紀子さん
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●有川さーん!
「はーい。こんばんは。」
●今年最初のレポートなんですが、今回はどんなお話でしょうか?
「小笠原といえばこれというものが、段々とピークに近づいています。それは、ザトウクジラです。先月のレポートで、12月3日に初確認されたという話をしましたけど、段々と島の周りでも見られるようになりました。 そこで、こちらにある“小笠原ホエールウォッチング協会”という、クジラの調査研究などの活動をしている、鯨類専門の研究施設があるんですけど、その協会の方が今日、よくクジラが確認される陸上の丘からチェックをしたら、30分の間に13頭もいたって言っていましたね。。」
●すごいですね!
「30分で13頭といったら、1分何頭? みたいな感じですよね。」
●(笑)。それは絶対に見られますよね。
「絶対に見られますね。私がいるのは母島で、今、お話した施設は父島にあるんですけど、母島でも、夕日の名所というのが、大体クジラが見える場所になっていまして、昨日、その場所で20〜30分立ち止まって『クジラいないかな』って見ていましたら、何か小さいものが水しぶきをあげていたんですね。それでみんなで『あれは、ここで生まれた子クジラが北に帰る準備で飛ぶ練習をしているんだね』って話していたんですよ。そのような、親子の活動というのも最近は行なわれています。元々は、アラスカから、はるばる繁殖活動のために小笠原や沖縄に来るんですけど、ここで生まれたクジラが、元気にピョンピョン跳んだりしています。」
●いいですね!夕日をバックにその姿を見ることができるんですよね?
「夕日をバックに見ることができますし、生活しているすぐ後ろでクジラがジャンプしたりしています。そういうことが小笠原では普通ですね。。」
●もう羨ましいのかなんだか分からないですね(笑)
「そうですね(笑)。それと、2月の初旬から4月の半ばぐらいまで、おがさわら丸で訪れた方のために、入港日の夕方の4時〜5時まで、父島に“ウェザーステーション”という夕日の名所があるんですが、そこで先ほどお話しました、ホエールウォッチング協会の解説員の方が、無料でレクチャーを行なってくれます。もしそこでクジラが見られれば『今の行動は○○です』というようなお話をしてくれますので、是非、おがさわら丸でお越しになる方は、そのチャンスを逃さないでください。」
●これは、この時期に行くしかないって感じですね。
「来ないと損です。」
●そうですね(笑)。私はちょっと無理だと思うんですけど、代わりにたっぷりと見て、写真をバシバシ撮って、フリントストーンに送ってください。
「分かりました。」
●お待ちしております。有川さんありがとうございました。