2010年3月28日

島系環境ライター・有川美紀子さん
小笠原電話レポート第10弾・2010年3月編

有川美紀子さん

 THE FLINTSTONEでは2009年6月から、小笠原で“島系環境ライター”として活動されている有川美紀子さんに小笠原特派員として、月に1回、電話でレポートを入れていただいているんですが、今回はどんなことをレポートしてくれるのでしょうか。さっそく呼んでみましょう。

●有川さーん!

「はーい。こんばんは。」

●今回は、どんなレポートですか?

「今回は、小笠原豆知識的な山のお話をしたいと思います。」

●お願いします。

「皆さんは、小笠原って、海という印象が強いと思うんですが、実は、島がたくさんある、伊豆諸島と小笠原の中で、最高峰の山が小笠原にありまして、小笠原諸島の南硫黄島にある山が917メートルありまして、これが伊豆諸島と小笠原の中での最高峰となります。ただ、人が住んでいる、父島・母島に限定すると、私が住んでいる母島の462メートルの山が1番高い山になっています。この山は、集落からすぐ登山口がありまして、遊歩道が整備されているんですが、雲霧林帯という、ちょっとジュラシック・パークのような森が広がっていて、登っていくと、300メートルぐらいから、いつも霧がかかっている印象がある山なんですね。なので、植物が好きな方だと『空気が変わったな』って思うと、植生も変わっているので、山歩きがとっても楽しいですので、是非、小笠原に来た際には、乳房山に登っていただきたいと思います。」

●気軽に行けて、462メートルぐらいなら、すぐに登頂ができそうな高さですよね。

「小学校の遠足で行くぐらいなので、それほどキツくないと思います。ただ、見どころがたくさんあるんですね。例えば、島の東側を見るには、乳房山の頂上がビュー・ポイントとしてはいいんですね。そういったところで、ゆっくり休むことを考えると、半日〜1日かけて登ると、楽しいと思います。」

●なるほどねぇ。

「ちなみに父島の方は、ちょっと標高が低くて、中央山(319メートル)に展望台がありまして、そこから父島の全部が一望できるんですね。あと、母島の姿も見えますし、父島の北にある聟島(むこじま)列島も見えて、非常に眺望がいいので、父島だけ行くときは、そちらに行っていただいて、島を実感していただきたいと思います。」

●いずれにしても、小笠原って海というイメージだけではなくて、気軽に楽しめる山もあるという感じですね。

「そうですね。溺れる心配はないですし、ネイチャー・ガイドと歩けば、小笠原固有の自然の話も聞けますので、山の魅力も、小笠原の魅力の1つかなって思います。」

●これから、山登りにいい季節になっていきますので、小笠原を訪れる方は、海だけではなく山にも、目を向け、足を向けていただければと思います。有川さんありがとうございました。

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