2008年9月7日

信越トレイル全線開通
NPO法人・信越トレイルクラブ 大西宏志さん電話インタビュー

 1年ほど前に、この番組で信越トレイルというトレッキング・ルートをご紹介したんですが、みなさん、覚えていらっしゃいますか?
 この信越トレイルは、長野県と新潟県の県境に位置する、標高がおよそ1000メートルの関田山脈(せきだ・さんみゃく)の尾根づたいに延びるルートで、西側の起点、斑尾山(まだらおさん)から、東側の天水山(あまみずやま)まで、総延長は80キロなんですが、番組で取材したときは、まだ50キロの開通に留まっていました。
 そんな信越トレイルの残りの30キロが、いよいよ9月13日に開通。名実共に80キロのロング・トレイルとしてお目見えします。
 そこで今回、トレイルの整備や維持管理を担っていらっしゃる、NPO法人・信越トレイルクラブの大西宏志(おおにし・あつし)さんに電話でお話をうかがいました。

●大西さーん! よろしくお願いします。

「よろしくお願いします」

●いよいよ全線開通しますが、トレイル全部の整備、大変だったんじゃないですか?

「そうですね。80キロに及ぶトレイルですので、かなりの労力を要しました」

●今回、残りの30キロがいよいよということで、30キロとはいえ、それも長い区間ですよね。

「そうですね。全く道がなかったといいますか、森にかえろうとしていたところを再び復元した作業でしたので、迷いながら、草木をかき分けながらルートを整備していったという感じです」

●今回、開通した区間というのは、どこからどこまでなんですか?

「牧峠(まき・とうげ)というところから、天水山までが新たに開通いたします」

●この区間の特徴というと、どういったところが挙げられますか?

「とても立派で美しいブナ林が広がっていまして、新潟県側は日本海の眺望が広がるという場所です」

●改めて、80キロというロング・トレイルになった信越トレイルの魅力を教えていただけますか?

「トレイルと名前をつけているだけあって、山頂を目指す登山とは違って、のんびり自然を楽しみながらトレッキングが楽しめる場所ということでは、国内でも珍しい場所ではないかなと思います」

●いよいよ総延長80キロが9月13日に開通ということで、これからはまさに紅葉が見られるトレッキング・シーズンになるわけですけど、見所というのはやはり、そういった紅葉でしょうか?

「そうですね。この辺り一帯はブナとかナナカマド、カエデといった落葉広葉樹が非常に多いんですけど、それらがパッチワークのように赤や黄色が入り混じって、とてもキレイな紅葉が見られます」

●今回の全線開通のイベントも盛りだくさんだそうですね。

「はい、そうなんです。9月9日から13日にかけては、最終点検スルーハイク・ツアーというのを予定しておりまして、新たに開通した部分と、これまで運用していた区間を合わせた80キロを5日間で歩き通すイベントがあります。そして、9月13日には全線開通シンポジウムというのがありまして、これは、信越トレイルクラブの理事でもある、バックパッカーの加藤則芳さんにゲストとしてお越しいただきまして、色々シンポジウムを行ないます。あと、9月14日と15日は記念トレッキングといたしまして、新たに開通した区間、牧峠から天水山までを2日間で歩くというトレッキングのイベントも予定しております」

●記念トレッキングが日曜日と月曜日の祝日、そして、シンポジウムが土曜日ということで、この週末にかけて遊びにいくのがいいですね。

「そうですね。涼しくなってきましたので、歩くのがとても気持ちがいい季節がやってきました」

●私たちザ・フリントストーンもまたうかがいたいと思っていますので、そのときはよろしくお願いします。

「是非、よろしくお願いします」

●どうもありがとうございました。

NPO法人・信越トレイルクラブの大西宏志さんにお話をうかがいました。みなさんも是非、信越トレイルの全線開通イベントにご参加ください。

問い合わせ:NPO法人・信越トレイルクラブ事務局
  TEL:0269-69-2888
  HP:http://www.s-trail.net/index.html

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