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第224回 CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長/CEO 山海嘉之(さんかい・よしゆき)さん

2021/1/20 UP!

山海さんのプロフィール

1958年生まれ。1987年、筑波大学の工学博士。筑波大学助教授、米国ベイラー医科大学客員教授を経て、現在、筑波大学システム情報系教授、サイバニクス研究センター研究統括、未来社会工学開発センター長を務める。また、文部科学省グローバルCOE サイバニクス国際教育研究拠点リーダー、国の大型研究支援授業「FIRSTプログラム」、内閣府「ImPACTプログラム」の責任者、スウェーデン王立工学アカデミーのフェローなども。

2004年6月 大学発ベンチャーとして、サイバーダイン株式会社を設立し、代表取締役社長/CEOに就任。
2014年 日本で初めて、決権が制限された種類株式での上場を達成。

サイバーダインは、人とロボットと情報系が融合複合した新しい学術分野「サイバニクス」を創生し、人の身体機能を改善・補助・拡張・再生するため、世界初の装着型サイボーグ「HAL(ハル)」の基礎研究開発から社会実装までを一貫して推進。脳・神経系・筋系疾患患者の機能改善・機能再生を行う革新的ロボット治療機器「医療用HAL」の医療機器化、保険適用化などを達成。同時に、超高齢化社会の複合課題を解決するため、革新技術創生・新産業創出・未来開拓型人材育成も展開。
「HAL」は、これまでに、2006年 グッドデザイン賞金賞、2007年 経済産業大臣賞、2014年 エジソンアワード金賞、2017年 日本ベンチャー大賞 内閣総理大臣賞など、国内外で多数の賞を受賞。

山海さんは、さらに、世界経済フォーラム グローバル・フューチャー・カウンシル・メンバー、日本ロボット学会フェロー、計測自動制御学会フェロー、国際標準化機構(ISO)や、国際電気標準会議(IEC)などのパーソナルケア・ロボット、及び、メディカルロボット委員会のエキスパートメンバーとして、国際規格の策定にも従事している。

サイバーダイン株式会社 HP ⇒ https://www.cyberdyne.jp/

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2週にわたっての登場ですが、今回は、山海先生の提唱している「人とロボットと情報系が融合複合した」新しい学術分野「サイバニクス」から生まれた、世界初の装着型サイボーグ「HAL(ハル)」について伺います。

「HAL」は、装着(皮膚に密着)することによって、人をサイボーグ化できるテクノロジー。人が体を動かすときには、脳が体を動かしなさいという命令をつくります。その運動の意思が、脳、脊髄、運動神経、筋肉と伝わって、私たちは動くのです。脳神経系の信号が最後に伝わるのが筋肉ですが、その際に皮膚の表面に漏れ出してくる微弱な信号を検出。HALはそれを処理して、人間の意思と同期して体の一部のように動くのです。

HAL®自立支援用下肢タイプ 

HAL®︎自立支援用単関節タイプ
膝装着時

HAL®︎自立支援用単関節タイプ
肘装着時

完璧なフォルム。

例えば、病気で体が動かしにくい状態になった方がいたとすると、その状況下でHALを装着して、体を動かそうとする(考える)とHALがその動き受け取り、同期して体を動かします。その感覚神経の情報が脳に戻って、脳は、この神経系のループはちゃんと人の体を動かせるループなんだと認識。それにより、また神経系を強化するループとして動き出すのです。
こうして、人とHALの間で神経系の機能を改善させるループが作り出されます。治療でも使えるし、人を支援する作業でも使える。そういう技術になっているのです。

山海先生はこのことを「人間の意思と連動させた状態で動いていくことがさらに一歩、超えたところになるんでしょうね」とおっしゃっていました。

ちゃんとした動きをするためのループを形成する方法として、HALを2体準備すると、相手の人の動きやすさ、動きにくさを自分で感じることもできるということも。

筋力サポート的にパワーアシスト。アシスト率をあげると補助ができる。治療にも使えるし、作業補助にも使えるし、パワーアシストにも使えるし。人と人の関わりをデバイスを通して使える。

こちらは、HAL®︎腰タイプ自立支援用。

HALは、進行性の神経筋難病疾患の医療適用になっていますが、最初にこの分野で効果を上げたことにより、薬も効果がないと思われた分野にも非常に大きな効果があるとして、サイバニクスが1つの領域としてみてもらえるようになったとのこと。

現在は、脳卒中の治験が終わり、今年の半ばには、治験総括報告書を当局に提出し、その後、段階を経て、許認可をもらい、保険への道が広がる予定です。

⇒ HALについて詳しく知りたい方は、こちらで。
https://robocare.jp/what-is-hal/

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聞き逃した方は、radikoタイムフリーで、どうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2021/01/19/火 24:00-24:30
https://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20210120000000
(関東以外の方はradikoプレミアムに入らないとお聞きになれません)
聞けるのは、1月26日(火)29時まで。

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山海さんのインタビューのフルサイズ、そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルホールディングス株式会社のグループ。セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。 


こちらでは、山海さんが、人を支援することを主な目的としてつくった新領域「サイバニクス」のこと。
さらに「テクノピアサポート時代」のお話しも。
「テクノピアサポート時代」とは、人とテクノロジー(仲間としてのテクノロジー)が相互に支援し合う時代。
実は、すでにそういう時代になっている・・・
など、興味深いお話しも伺えます。

https://www.central-engineering.jp/legendengineers

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