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ベイエリア夏の恒例イベントが3年ぶりの復活!
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「ご近所半日旅」のすすめ! 〜こんなときだからこそ、安近短! 

2022/2/20 UP!

 今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、旅行作家の「吉田友和(よしだ・ともかず)」さんです。

 吉田さんは1976年、千葉県生まれ。デビュー作は、旅行記サイトを本にした『世界一周デート』。その後、会社員生活の中で海外旅行の体験を綴った本が話題になり、旅行作家としての活動を本格化。これまでに訪れた国はおよそ90か国だそうです。現在はライターのほか、編集者として旅行ガイドを手がけるなど、旅のスペシャリストとして幅広い活動をされています。

 きょうは、こんなときだからこそ、安くて近くて、短い旅のすすめ! 吉田さんに、ご近所を「旅感覚」で楽しむコツや、大人も楽しめる自然豊かな公園めぐりのお話などうかがいます。

☆写真協力:吉田友和

吉田友和さん

身近な場所でワクワクドキドキ!

※それでは早速、吉田さんにお話をうかがいましょう。

●現在、海外どころか国内の旅もままならない状況が続いていますけれども、そんな中、吉田さんが去年出されました「半日旅」のシリーズが注目されています。

 そのシリーズのいちばん新しい本が、去年出された『ご近所半日旅』ということで、私も読ませていただきました。他人が見たら、ただの散歩に見えるかもしれないけれど、自分の中で旅であるならばそれでいい! ということで、いつもの道でもプチ冒険気分を味わえるな〜という風に感じたんですけれども、この「ご近所」というのがポイントなんですよね?

吉田さんの著書を手に

「そうですね。単純にちょっと遠出がしにくいという状況なので、家の近くで楽しめないかっていうところが出発点なんですけど、自分の場合はもともと、旅行先でどんな行動していたかなっていうと、知らない街とかをぶらぶら歩いて、ちょっとした探検気分を味わうような、そういうことは、通常の近所じゃない旅行でもしていたんですよね。

 それって、ご近所でも同じことがやろうと思えばできちゃうわけで、見方を変えるとご近所の散策なんですけど、それがちょっと旅目線で見るっていうところが面白いかなと思っています」

●散歩ではなく、あくまでも旅なんですよね?

「そうですね。旅行で知らない街へ行った時のような気持ちで向き合うというか、そういう感じですね」

●本の中で例えば、こんな「ご近所半日旅」はどうですか? っていう提案がありました。その中でレインボーブリッジを歩いて渡るというような項目があって、私も早速やってみました!

「あ、本当ですか(笑)」

●何度も、ゆりかもめでレインボーブリッジを渡ったことはあったんですけど、歩いて渡るのが初めてだったので、とっても楽しかったです。

「そうですよね。すごく身近な存在なのに体験自体は新鮮ですよね」

●ですね〜。30分ほど歩いて渡るという感じでしたけれども、マスクを着けながらですし、ソーシャルディスタンスも保たれていますし、しかも眺めも最高で、スリリングでもあって、まさにワクワクドキドキ冒険気分というか・・・。

「自分的にはドキドキのほうが大きかったですけど(笑)。ちょっと恐いじゃないですか、結構高いので・・・」

●高さもありますからね。いや〜こういうことか〜という風に思いました! ご近所半日旅、いいですね、楽しいですね!

写真協力:吉田友和

近所ほど知らないことが多い!?

※吉田さんはご近所を旅されていて、どんな発見がありましたか?

「そうですね。近所って意外と、普段は素通りしてしまうというか、そんなに熱心に見ていなかったんですけど、改めてご近所半日旅をしてみると、結構見どころがあるんですよね。

 全国区で有名な観光スポットではないんですけど、地元で知る人ぞ知るようなスポット、例えばお城があったりとか、古墳があったりとか、だいぶ前からあったんでしょうけれども、全然今まで自分が意識していなかったんで、気がついていなかったっていう、そういうのを発見して、ちょっと得したような気持ちになれるというところが、ご近所半日旅の魅力かなと思います」

●半日旅を楽しむコツがあれば是非教えてください。

「短時間でもできるので、思い立った時にすぐ行けるっていうところがコツというかメリットというか、魅力でもありますね。
 普通、旅行って、前もって計画を立てて、どこに泊まって、どういう移動手段かって考えるんですけど、ご近所半日旅だと思い立ってすぐ行けるので、特に身構えずに、行きたいな〜って思った時に行くのがコツじゃないなかなと思います」

●気の向くままに、ですね。

「気の向くままに、実際出発してからも別に予定通りじゃなくてもいいと思うんですよね。ちょっとここの路地を曲がってみたいなって思ったら曲がってみたりとか、気になるお店を見つけたら入ってみるとか、思いつくままに行動するというのがいいですね」

●自分が住んでいる街を知ることにも繋がりますよね?

「はい、そうですね」

●歴史を含めてやはり知らないことって多いですよね。

「特に自分の住んでいる街のほうが知らなかったりするんですよね。知らない遠くの街とかに行った時って、色々調べたりするじゃないですか。意外と自分の住んでいる近所のほうが知らなかったりするので」

●そうですね〜。普段、通勤や通学でいつも乗っている電車の沿線に行ってみるっていうのも楽しそうですね。

「そうなんです。普段から毎日乗っているような電車で、途中下車したりとか、あるいは、いつもと逆方向に乗ってみたりとか・・・その電車の終点の駅名とかって特に長い路線であればあるほど、結構、長時間乗らないと終点まで行けないんですよね。
 ”なんとか行き”とかって見慣れているんだけど、実際行ったことがなくて、どんなところなんだろうなって、ずっと思っていたところにあえてちょっと行ってみたりとか、些細な行動ですけど、そういうのも面白いですね」

東京都の公園数は全国一!?

※吉田さんは去年、『大人の東京自然探検』という本も出されています。この本では東京都内にあるお勧めの公園が紹介されているんですが、東京にはたくさん公園があるんですね?

「そうなんです。実は都内が日本の全都道府県の中でいちばん公園の数が多いみたいなんですよね」

●それ、知らなかったです! 

「結構意外なんですけどね」

●特に私が気になったのが、洋も和も一度に楽しみたい欲張りな人に、っていうことで「旧古河庭園」っていう所がありました。

「あ〜、はいはい」

●ここに行ってみたいな〜と思いました。すごいですね。薔薇もあって、洋館があって、ちゃんと和もあるんですね

写真協力:吉田友和

「そうなんです。高台に洋館が建っていて薔薇が咲いているんですけど、そこからちょっと階段を降りて、なんか下界に降りるみたいな感じで降りていくと、そこは全部、日本庭園になっていて、和の世界なんですよ。高低差があるところが面白くって、上のフロアと下のフロアで違うみたいな・・・」

●へぇ〜、斜面を下っていくと今度は和の世界が広がっているんですね。

「そうなんですよね〜。不思議なところですよね」

●吉田さんが特におすすめしたい公園ってありますか?

「僕、結構人が少ないところが好きなんですよね。空いている公園というか。逆に混んでいるところが好きではなくて、分かりやすい言葉でいうと穴場みたいなところだと思うんです。そういう意味でいうと”小山田緑地”っていうところがあるんですけど、ここが特におすすめですね。

 町田市なんです。ここって谷底で、そこに緑地が広がっていて・・・ここもさっきの旧古河庭園と一緒で、エリアが高低差によって別れているんですよ。
 最初に(緑地に)着くと谷底から始まるんですけど、そこから段々上に、谷の上のほうに上がっていく感じになっています。いちばん上は展望台で、本当に富士山が見えるような、見晴らしがいいようなところまであるんです。

 そこは何段階かエリアに別れていて、いちばん下が本当にうっそうとした谷底の、自然の野生的な雰囲気なんですけど、少しずつ開けていくみたいなところで、途中、野球場がある階層があったりとか、サッカー場があったりとかもするんです。結構敷地も広くて、人口密度も薄いというか、人も少ないので、開放的ですね」

写真協力:吉田友和

(編集部注:東京都にある都市公園の数は、東京都の2020年のデータによると、8,287箇所! ちなみにその内訳は国営公園が2箇所、都立公園が82箇所、残りが区や市町村の公園。

 お話に出てきた北区にある「旧古河庭園」は都立公園。現在は、新型コロナの影響で臨時休園となっています。町田市にある「小山田緑地」も同じく都立公園で、こちらは通常通り、ご利用できます。詳しくはそれぞれの公園のホームページをご覧ください)

初の海外が世界一周の新婚旅行

※吉田さんが旅行作家になったのは、もともと旅好きだったからなんですか?

「それが違うんですよね、よく聞かれるんですけど。もともと全然、旅行はしていなくて、新婚旅行で世界一周したんですよ。それが初めての海外旅行でして・・・」

写真協力:吉田友和>

●え〜〜〜っ! 

「それ以来、旅行の本を書いたりとかってことをやるようになったんですよね。なので、きっかけがその新婚旅行なんですけど、それより前は全然旅行はしたことなかったです」

●作家としてのデビュー作が『世界一周デート』なんですよね?

「そうなんですよ」

●初めての海外で、いきなり世界一周っていうのは、すごく色んな衝撃があったんじゃないですか?

「逆に初めてなので色々全部、偏見がなく、フラットな目線で色んなものを楽しめるっていうのはありましたね」

●何日かけて、何ヵ国行ったんですか?

「その時は607日で、45ヵ国です」

●え〜〜! いいですね〜。どこ行くのかは奥様と一緒に決めたんですか?

「そうですね。まずタイのバンコクに行きまして、そこまで行けばなんとかなるからという感じで、その後は完全にノープランだったんですよね」

●ええ〜!? 

「何も決めていなくって、とりあえず、タイのバンコクへ行ってから、行き先をその都度考えていったみたいな感じですね」

●タイのバンコクで、その後の予定をどうやって決めていったんですか?

「当時はまだ、それほどネットとか普及していなかったんで、航空券とかも旅行会社で買ったりしていたんです。現地のオフィスに行って・・・。
 タイのバンコクに行くと、安くて色んな航空券が買えるよっていうのがあったんですよね。なので、最初にまずそこに行ったんですけど、行ったらそこで仲良くなった人がカンボジアにこれから行くっていうので、じゃあ一緒について行こうみたいな感じで・・・タイの次は、2ヵ国目でカンボジアに行ったんですよね」

●おお〜! 

「だからもう、本当に成り行きで、そういう流れに乗って、どんどん色んな国を旅したっていう感じですよね」

●いいですね。ノープランの旅!

「その頃からあんまり考えていなかったんですね。旅行するのに計画を立てないっていうか」

●でも、いいですね。本当に半日旅のご近所旅と繋がりますよね。ワクワクさっていうのは・・・。

「世界一周と半日旅じゃ、全然スケール感が違いますけど、やっていることはあんまり変わっていないと思います」

●そんなに長く一緒にいて、夫婦喧嘩とかなかったんですか?

「もう、しょっちゅうです(苦笑)」

●そうなんですね(笑)。新婚旅行なのに・・・。

「お互い、家じゃないんで、ホテルの一緒の部屋にいなくちゃいけないじゃないですか、喧嘩しても。だからある日突然、ウチの奥さん宿出をしたりとか(笑)」

●あははは(笑)そんなことがあったんですね!

「連絡も取れなくなって、メールとか送っても返事来ないみたいな・・・。2〜3日したら近くの他のホテルに泊まっているところ見つけて・・・それがオチなんですけど(笑)」

●そうだったんですね! しっかりと仲直りは出来たんですね?

「一応そうですね、その時は」

●で、また別の国に行ったんですね。

「はい」

自分の中の地図が広がる

※海外でも国内でも、旅の醍醐味というか、面白さって、どんなところにあると思いますか?

「やっぱり色んな自分の知らないものを見たりとか、食べものだったら食べたりとか・・・体験するって自分は言っているんですけど、ちょっとだけかもしれないけど、自分の中で世界が広がるみたいなところがありますね。
 単純に旅行が楽しいから行ってるっていうのはあるんですけど、結果的に自分の中で視野が広がったりとか、知識が増えたりっていうのがあるので、そこはひとつ醍醐味ではあると思います」

●確かに世界が広がるっていうのはありますね、心も豊かになりますよね。

「はい。例えば、海外の何かニュースをやっていたりした時に、自分が行ったことのある場所だとピンとくるんですよね。見ていても、あそこだ! っていうのが・・・。行ったことのない場所より、やっぱり親近感が湧くというのがあるので、自分の中の地図がどんどん広がっていく感じというか、それが旅を繰り返していると積み重なっていくのかなと思います」

●今後、海外に気兼ねすることなく旅に行けるようになったとしても、半日旅っていうのは続けますか?

「そうですね。半日旅って今回始めてみて、非常にいいなって思ったので、半日旅は半日旅で、ちょっと海外旅行とは別の楽しみがあるので、継続したいですね!」

●そうですね〜。吉田さん、ご出身は千葉県だそうですね?

「はい。千葉県船橋市です」

●お〜〜、是非、千葉の半日旅の本を出してください! 

「はい。是非やりたい! っていうのをずっと言っているので、いずれ千葉県限定でやりたいですね」

●是非お願いします〜! 

「結構面白いところたくさんあるので、はい!」

●房総半島は水に囲まれた島ですから面白いですよね! 

「そうですね、はい。房総大好きなので」

●いいですよね。その本を楽しみにしています。最後に吉田さんにとって、旅とは何でしょうか?

「ひとことで言うと、エンターテイメントかなと思っています! 楽しむもの」

●その心は? 

「結果的に、先ほど言ったように、自分の世界が広がるっていうのはあるんですけど、世の中に数ある趣味のひとつというか、楽しいことだと思うんですね。辛いことじゃないし、修行とかでもないですし、実際に結果的に旅をして成長したりってこともありますけど、基本的には色んなところへ行って、美味しいもの食べて、綺麗な景色を見て帰ってくるっていうだけで、すごく楽しめるエンターテイメントなのかなと、そういう考えかたですね」


INFORMATION

『ご近所半日旅』

 こんなときだからこそ、吉田さんの本をぜひ参考にされて、ご近所、そして公園に出かけて、リフレッシュしませんか。ご自宅の近所を旅するときのヒントが満載の『ご近所半日旅』はワニブックスPLUS新書シリーズの一冊として発売中です。

『大人の東京自然探検』

 また、都内のお勧めの公園をタイプ別で紹介している『大人の東京自然探検』は、エムディエヌ コーポレーションから出ています。

 そしてもう1冊、海外気分を味わいたいかたには、産業編集センターから出版した『いちばん探しの世界旅』という本がおすすめです。読むだけで世界の国めぐりが楽しめるエッセイとなっています。

『いちばん探しの世界旅』

 いずれも詳しくは吉田さんのオフィシャルサイトをご覧ください。

◎吉田友和さんHP:http://tomotrip.net

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