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ベイエリア夏の恒例イベントが3年ぶりの復活!
ベイエリア夏の恒例イベントが3年ぶりの復活!
Aloha〜ハワイアンの知恵や自然観に学ぶ

2022/4/24 UP!

 今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、自然写真家「高砂淳二(たかさご・じゅんじ)」さんです。

 高砂さんは1962年、宮城県石巻市生まれ。ダイビング専門誌のカメラマンを経て、1989年に独立。これまでに世界100カ国以上を訪れ、自然や生き物、星空や絶景などを捉えた、まさにミラクルな写真を発表、数多くの写真集も出されています。

 そんな高砂さんの最新の写真集が『Aloha〜美しきハワイをめぐる旅』。ハワイの島々で撮った海や山のダイナミックで美しい風景、生き物や植物など、素晴らしい作品を掲載した集大成的な写真集なんです。

 きょうはそんな高砂さんに、30年以上通い続けるハワイの自然や先住民のハワイアンから学んだ知恵のお話などうかがいます。 

そして、今週はスペシャル・プレゼントがありますよ。
最新の写真集『Aloha〜美しきハワイをめぐる旅』を直筆サイン入りで3名のかたにプレゼントします。 応募方法はこちら

☆写真協力:高砂淳二

高砂淳二さん

大事な言葉、Aloha

※写真集のタイトル『Aloha〜美しきハワイをめぐる旅』にはどんな思いが込められているんですか?

「”アロハ”っていうのは、みんな聞いたことがある言葉だと思うんですけど、ハワイの人たちの間ではいちばん大事にしている言葉です。ひとことで言うと愛とか、慈悲だったり優しさだったり、色んな意味合いがありますね。ハワイアンはこれをいちばん大事にしています。

 僕はハワイに長くずーっと通っている中で、先住民のハワイアンの、色んな人に色んなことを教えてもらっていて、ふたことめには、”アロハでいきなさい。アロハをシェアしなさい”って言われています。それで僕の中でもアロハがいちばん大事な言葉になったので、タイトルはこれだよね! と思って付けたんですね」

●そうなんですね。今回の写真集は、ハワイの魅力がぎゅっと詰まったような集大成的な作品集ですよね。

「そうですね。初めて行ったのは、1986年とか1987年とかそんなもんなんですよ」

●もう30年以上前ですね。

「そうですね。真剣にというか、通い始めたのは2001年からですから、いずれにしても長いですよね」

●写真集に掲載されている写真の中から、特に気になった作品についてうかがいたいと思います。まずは、この夕方の空の写真! これすごいですね〜。グラデーションになっていて、薄紫、青、黄色、オレンジ、赤・・・って、なかなか日本では見られない空の色ですよね。

「そうですね。日本でも出ないことはないと思うんですけども、なんだろうね・・・ハワイにいる時って割と気持ちもゆったりして、空を見上げたりする気持ちのゆとりがあるっていうのも、あるんだと思うんですよね」

写真協力:高砂淳二

●そうなんですか。私、ヤシの木が大好きなんですけど、下からヤシの木を撮っている写真がありましたよね。青い空に向かってヤシの木が伸びていて、すごく気持ちのいい写真だなって思ったんですが、これはどこで撮った写真ですか?

「これはカウアイ島のカパアっていう町の、ショッピングセンターから少し先に行った所って言いますか・・・割と人も住んでいるようなところなんですけどね。ヤシ林があって、そこに入り込んで真上を見たら、こんな感じでニョキニョキっと空に向かって、そびえ立っているみたいな感じでしたね」

●やっぱりハワイと言えば、ヤシの木っていうイメージもありますよね。

「そうですね。南国のイメージで、日本人もやっぱりヤシの木を見ると、憧れが
わき上がってくる感じですよね」

●私のひとり暮らしの家にも、ヤシの木の写真を飾ってあります(笑)。

「そうなんですか。僕も昔、大きいヤシの木を事務所に飾ったりしてましたね。でも実はハワイには昔、ヤシの木はなくて、ポリネシア人が持って入ったんですよ」

●そうなんですか。

「ヤシの木は、もちろん実も食べられるし、中のジュースも飲めるし、あとはココナッツの内側の繊維を使ったりとか、木の幹を使ったりとかね。全部が使える有用な木で(ポリネシアの島から)運んで、そこからなんですよね。ハワイの今のシンボルですけどね」

ドローン撮影の利点

※最新の写真集には、去年10月にハワイに行って、ドローンで撮影した写真も掲載されています。ドローン撮影の良さはどんなところにあるのか、お話いただきました。

「ヘリコプターとかセスナでも、もちろん空撮はできるんですけど、真下の写真を撮ることはちょっと無理なんですね。ヘリコプターでも斜め下くらいは撮れますけれどね。あとは細かいところに、あそこにピンポイントで行きたいとか、そういうことはなかなか(ヘリコプターは)難しいですけど、ドローンだと、許可されているエリアの話ですけど、例えば、あそこの崖っぷちに僕がいたら、こんな風景が見えるのにっていうような、イメージのまんま、要するに自分の目だけをそこに運んで撮れる感じなんですよね」

写真協力:高砂淳二

●例えばこの写真集では、どの写真をドローンで撮ったんですか?

「表紙の写真、これはビーチと海が写っていますよね。どこの海だろうって思うかもしれませんけど、日本人には有名なアラモアナ・ショッピングセンターの前のアラモアナ・ビーチなんですよ」

●へぇ〜! 真上から見ると、こうなっているんですね。

「そうなんですよ。しかも去年の10月はコロナで日本人は全然行っていないし、アメリカ人もやっと行き始めていた頃なので、水もすごく綺麗になっています」

●そうですね〜。エメラルド色というか、またこれもグラデーションになっていて綺麗ですね。

「上からよく見ると、ビーチサンダルが並べてあって、そこからみんな海に入った様子とか、細かく見ても結構楽しいですね(笑)」

●ドローンだと、こういう楽しみ方ができるんですね〜。

「そうですね。海に潜るとか、波の上でカヌーに乗りながら撮影したりすると、実際になんて言うかな・・・そこに棲んでいる生き物も、自分もそこにお邪魔して撮ることで、臨場感とか(生き物との)関係性を持って撮れたりしますね。波乗りしている人の写真だとしても、こっちも波に一緒に乗って撮ることで、波に乗っかっている感がやっぱり違うんですよね、陸から撮るのとは」

●確かに、今回の写真集は生き物の写真も多いですけれども、例えばイルカが高く飛んでいるような写真は、よし飛ぶなっていうのは、なんとなく分かるものなんですか? 

「そうですね。イルカは一回(海面から)飛び出すと、上手くすればですけど、何か所かで何頭かがジャンプし始めたりするんですよ。一頭が飛ぶともう一回そのイルカが飛ぶ可能性も結構あって・・・だから一発飛んだの見つけたら、すぐにそこにカメラを向けてピントを合わせておいて、来い来いって(笑)、そうするとたまにビュンと飛んでくれるんですよね」

●すごく躍動感にあふれる写真でした!

「そうですね。なかなか簡単じゃないですけどね」

高砂淳二さん

月の光で出現する夜の虹

●夜の虹の写真「ナイトレインボー」がとっても印象的でした! 夜に虹が出ることを私は知らなくて・・・この写真はどの島で撮ったんですか。

「マウイ島で、まさに(ハワイに)通い始めた2001年に見たんですよ! その時はちょうど先住民の人に出会って、不思議なハワイの、先住民の色んな知恵とか自然感みたいなものが面白くって、そういうのを聞いてハマり始めた時に、ナイトレインボーの話を聞いて、数日後のある夜に、バン! と出たんですね」

写真協力:高砂淳二

●へぇ〜〜! 夜の虹が出る条件っていうのは?

「基本的には、昼間に雨が降って太陽の光で虹が出ますけど、これが太陽の代わりに月なんですよ。ある程度、光が強くないといけないので、満月とかそういう時のほうが出やすいんですね。
 太陽の昼間の虹の時も、朝とか夕に出ることが多いと思うんですけど、光源が高いと出ないんですね。なので、朝とか夕方の(光源が)低い時に出る。夜の虹も同じで、月が低い時に出ますね。でもなかなか条件って揃わないんですよ」

●そうですよね〜。

「昼間は割と、にわか雨的なものとか、通り雨とかありますけど、夜はあんまりそういうのは・・・大地が暖められて雲ができるっていうのがないので、結構珍しいですよね」

●初めてご覧になった時にいかがでした?

「いや〜もう震えましたよね。ちょうど3日前にそのナイトレインボーの話を聞いたばっかりだったんですね。そんなタイミングで見たもんだから、うわ〜やばい! (笑)って感じでしたね」

●本当に簡単には撮れないものだと思うんですけど、次からの撮影では、よし来るぞっていうのは、なんとなく予感があったりするんですか?

「いや〜全然ですね。もうそこから結局、ナイトレインボーにハマって、それを探す旅に何度も何度も行くことになって・・・でもなかなか見られないので、本当に苦労しましたね」

●ナイトレインボーは、今まで何回くらい撮影に成功されたんですか。

「そうですね・・・ハワイで10〜15回くらいでしょうかね。あと他の国でも、ニュージーランドとか、それからアフリカとか南米でも見ましたね」

写真協力:高砂淳二

ハワイアンの知恵に学ぶ

※先住民のハワイアンから生き方とか、自然との接し方のようなことを教えてもらったそうですが、どんなことを教わったんですか?

「そうですね。まず”アロハ”が大事だよということですね。アロハは、色んな人が色んな表現の仕方をするんですけど、僕が感じた言い方だと、基本的には”愛”なんですね。
 この空間は、本当はそれで満たされていて、僕らの中もいつもアロハがいっぱいあるんだけど、それをちゃんとシェアしたり、アロハを与えようと、そういうふうな意識を持った時に、それがぐるぐる回り出して、自分の中を駆け巡るというのかな・・・外からどんどん入ってくるみたいな感じになるような気がするんですね。

 だからそういうことをやればやるほど、なんか自分も元気になっていくっていうのかな・・・日本でいう”気”とか、色んなエネルギーみたいなのがありますけど、
 そういうものの温かいバージョンというか、そういうものかも知れないですね。

 そんな大切さを教わったことと、あとは”ホオポノポノ”っていうのを聞いたことが、もしかしたらあるかもしれませんけど、自分を取り巻く色んなものとの接し方をすごく大事にしていますね。
 基本はアロハなんですけども、必ずなにか、例えば誰かと接するとか、それから動物もそうだし、自分と地球との関係もそうだし、そういう時にちゃんとアロハを持って接しようっていう気持ちを持つとかね。

 それから尊重する。例え相手が人間であっても地球であっても生き物であっても、尊重することとか。それから物を食べたりする時も、何かをもらう時も感謝の気持ちを持つとか。いさかいになりそうな時には、許そうっていう気持ちを持つとかね。

 そういうのをちゃんとやっていくことで、周りとの関係が構築できて、もっと言うと、ハワイアンの人たちは、自分の周りの環境は自分が作り出していて、自分を写している鏡みたいなものだって言うんですよ。
 だから、そういうふうに接すれば、多分周りもそんなふうに返してくれるから、気づいた時にはそういうものが周りにあるっていう状況なんだと思うんですよ。だからすごくシンプルだけど、すごい知恵だなと思いますね」

高砂淳二さん

※高砂さんは、カウアイ島のフラの指導者「クムフラ」のプナ・カラマ・ドーソンさんと一緒にいる時に、こんなことがあったそうですよ。

「ある時に、崖に行って海見ていたら、ウミガメが顔を出したんですよ。それを見たプナさん、”まあ〜私たちの兄弟のウミガメだわ〜”って。ホヌって言いますけど、ウミガメは。”ホヌだわ〜”って感動して。いつも見てるだろうって思うんですけど、感動して。なんていうのかな・・・兄弟姉妹に会ったみたいな感じで喜んで、アロハを示していましたね。やっぱり僕らみたいに都会に住んでいる人と、本当に感覚が違うんだなっていう気がしましたね。

 あと、フラじゃないんですけど、カイポさんていう、いちばん最初に色んなことを教えてもらった人がいます。その人は男の人で、”ヘイアウ”っていう、ハワイの聖なる、神社みたいなところって言ったらいいのかな、そういう場所が(ハワイには)何か所もあるんですけども、そういうところにお供えを持って行って、お祈りしたりとかして、よく立ち会ったんですね。
 自分でお供えものを作って、ここの神様はこういうものが好きだから、このプレゼントを用意してお供えして、それから歌って踊って捧げるんですね。

 それがやっぱりプナさんと同じ。そこに神がいて、本当に(神に)語りかけている感じ、形でやっている感がまるでないんですよね。僕らの大地とか神との付き合い方も信じ方も、全然違うんだなっていう感じがしましたね。
 多分本当にそこにはそれがあって、そういうのが大地を守って、そういうのに対してどんな気持ちかっていうのを、本当に心底、関係を作っているっていう感じがしましたね」

居心地、いいよね〜

※ハワイに行った時、やっぱりハワイはいいな〜と思うのはどんな時ですか?

「うーん、そうですね。ハワイって行くとなんか居心地がいいんですよね。それで空港に入った途端に係のおばちゃんとかが”アロハ〜”とか、おじちゃんが”アロハ〜”って言ってくれて、それでまず和むんですよ。
 で、空港に降り立ってちょっと外に出るとプルメリアの香りとか、特にあの辺でレイをかけてくれている人たちがいるから、そういう花の匂いがぷ〜んとして、なんかもうウェルカムされちゃった! みたいな感じですよね。

 やっぱりそういうのもハワイアンがいつも心がけているアロハが島に染み付いているというか、空気を作り出していると思うんですけど。それでもう居心地がいいなって、それに浸るとやっぱりいいよね〜って感じがします」

●いいですね〜。確かにひとりひとりがアロハを心がけることで、もう島全体が優しい温かい空気になりますよね。

「そうですね。本当なんです」

●今後もハワイには通い続けられますか?

「そうですね。自然との出会いって、頭で考えている以上のことが起こるのでね。最初にナイトレインボーと出会った時みたいに、全然そんな存在も知らなかったのに、ちょっとしたことで出会うことになって、そこからまたハマるとかってありますのでね。
 また次なる段階の出会いがあるのかなと思って、まずは行って、それで自然に触れて溶け込んで、撮影し始めたら、またなにか起きるんじゃないかなと思って期待しています」

☆この他の高砂淳二さんのトークもご覧下さい


INFORMATION

『Aloha〜美しきハワイをめぐる旅』

『Aloha〜美しきハワイをめぐる旅』

 ハワイで撮った作品の集大成的な写真集。ページをめくる度に、ハワイの日差しと風、そして匂いさえも感じられて、まさにハワイにいるような気分にさせてくれます。ドローンで撮った表紙の写真にも注目ですよ。ぜひご覧ください。パイインターナショナルから絶賛発売中です。詳しくは出版社のサイトをご覧いただければと思います。

◎PIE International :https://pie.co.jp/book/i/5617/

高砂さんのオフィシャルサイトも見てくださいね。

https://junjitakasago.com

<プレゼントの応募方法>

高砂さんの最新の写真集『Aloha〜美しきハワイをめぐる旅』を直筆サイン入りで、抽選で3名のかたにプレゼントいたします。
応募はメールでお願いします。
件名に「本のプレゼント希望」と書いて、番組までお送りください。
メールアドレスは flint@bayfm.co.jp

あなたの住所、氏名、職業、電話番号を忘れずに。
番組を聴いての感想なども書いてくださると嬉しいです。

応募の締め切りは 4月29日(金)
当選発表は発送をもって代えさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしています。
応募は締め切られました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

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