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山の感動をポケットに〜「マウンテン・コレクター」プロジェクト

2022/5/15 UP!

 今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、山岳収集家の「鈴木優香(すずき・ゆか)」さんです。

 山岳収集家とは鈴木さんオリジナルの肩書で山に登って、写真を撮って、景色を集め、それをもとに物づくりや、文章を書いたりする人のことだそうです。

 鈴木さんは2011年に、東京藝術大学大学院を修了後、アウトドアメーカーに入社、商品企画やデザインを担当。その後、独立し「マウンテン・コレクター」プロジェクトをスタート。現在は山と旅をライフワークに、写真、デザイン、執筆などを通して表現活動を行なっていらっしゃいます。

 きょうはそんな鈴木さんに山の風景をハンカチに仕立てる「マウンテン・コレクター」プロジェクトや山への思いをうかがいます。

☆写真協力:鈴木優香

鈴木優香さん

ハンカチ、こだわりは透け感!?

※鈴木さんが進めている「マウンテン・コレクター」プロジェクト、改めて、どんなプロジェクトなのか、教えてください。

「これは2016年から私が始めたプロジェクトなんですけども、山で見た景色をハンカチに仕立てていくプロジェクトです。具体的には、山に登ってそこで撮影した写真を布に落とし込んで、日記を書いていくようなイメージで、山の景色を表現しています」

●どうして始めようと思ったんですか? 

「このプロジェクトを始めたきっかけは、ずっと山で撮りためてきた写真を何か手に取れる、形のあるものにして残していきたいと思ったからです」

写真協力:鈴木優香

●どうしてハンカチだったんですか? 

「ハンカチにしたのは、もともと私は大学が美大に通っていたんですけれども、そこでずっと布を扱う作品を作っていたことと、あとは大学卒業したあとにアウトドアメーカーに勤めていました。
 そこでも登山用のウェアなどを作っていて、ずっと布を扱う仕事をしてきたので、私が写真を落とし込むのであれば、やはり紙にプリントするのではなくて、布に載せるのがいいのではないかなと思ってハンカチになりました」

● Tシャツとかではなくハンカチなんですね。

「そうですね 。Tシャツなどにしてしまうと、やはりそのものに意味が生まれてきてしまうので、やっぱり山の美しい景色を純粋に表現するのであれば、ただの四角い布のほうがよかったんですね」

●鈴木さんのサイトで商品を見させていただいたんですけれども、ハンカチが透ける素材なんですね。

「そうですね、とても透け感があって、光が当たるとその柄が見えなくなってしまうくらいの透け感のある生地を使っています」

写真協力:鈴木優香

●透ける素材っていうのは、具体的にどういった素材なんでしょうか? 

「このハンカチで使っている素材は綿の素材なんですけども、とっても軽やかで、私のイメージとしては山にいる時の澄んだ空気を思わせるような透き通った感じとか、あとは二度と出会うことはできない山の景色の、儚い感じを表したような薄い生地になっています」

●作品いろいろ見させていただきましたが、どの商品も本当に色も美しくて、その場の空気感が伝わってくるような、本当にもう何枚も集めたくなるような素敵なハンカチでした! 

「ありがとうございます」

●最初は、ほかの素材とかでも試されていたんですか? 

「もう最初からあの透ける素材のイメージが頭に浮かんでいて、もう絶対にこの生地がいいなということで、それで決めてしまいました」

(編集部注:鈴木さんが作るハンカチ、お話にあったように透け感のある生地が特徴なんですが、初めて試作品を見た時にご本人も感動し、そして自信も芽生えたそうです)

素敵!山の景色がポケットに

※鈴木さんは物づくりのポリシーとして、実体のあるものが重要だということで、デジタル・カメラではなくフィルム・カメラで撮影されています。フィルムは撮れる枚数が限られているので、1枚1枚を大切に撮っているそうです。

被写体は山の風景だけじゃないんですね?

「山全体が写っている写真ももちろん撮るんですけれども、もっと寄った被写体、例えば水面を撮ったものとか、あとは岩の色を撮ったものとか、そういうものも多いですね。あとは山小屋のご飯とか、ちょっと身近に感じられるようなものも撮っています」

●写真を撮りたくなる被写体は、どんなものなんですか? 

「やっぱりその時々で自分の流行りがあって、最近は岩の色とか、あと木の幹の枝のラインとか、そういうものに注目して撮ることが多いですね」

●ハンカチにする写真は、どんな目安で選んでるんですか? 

「やっぱりその山行の中で、いちばん印象に残った写真をハンカチにすることが多いですね。例えば、花がとっても美しい山だったら、花の写真になることもあるし、あとは眺めのいい山であれば、遠くの山を撮ったものとか、山によっていろいろな写真をハンカチにしています」

●鈴木さんの商品はすごく色合いも素敵だなって思ったんですけど、色に関してのこだわりはあるんですか? 

「そうですね。色はほとんど加工などはしていなくて、撮ったものをそのまま使っている感じですね。やっぱり山の景色って本当に何もしなくても綺麗なので、撮ったそのままをなるべく活かしたいなと思って作っています」

●実際に購入されたかたがたの反応は、いかがでしたか? 

「結構綺麗なのであんまり使いたくないというか(笑)、飾っておきたいというかたも多くて、お部屋に写真を飾るような感じで飾っていただいているかたも多いですね。
 ただ私はやっぱりハンカチとして使っていただきたいなと思っていて、山の景色がポケットに入っているってすごく素敵だと思うので、そんな感じで山に出かける時とか、あとは旅行に行く時とか、日常でも使っていただけたらいいなと思っています」

(編集部注:鈴木さんは、ハンカチにする写真は、しばらく寝かせて・・・1ヶ月とか長い時には1〜2年おいて選ぶそうですよ。その理由として、山から戻ってすぐに選ぶと、どれもいい写真に見えて、たくさん選んでしまうからだそうです)

憧れのエベレスト街道

※鈴木さんが山登りを本格的に始めたのはアウトドアメーカーに入社した2011年から。コロナ禍になる前は月に2〜3回のペースで国内の山へ出かけていたそうです。

ところで鈴木さん、以前、ネパールに行ったそうですね?

「そうですね。2018年の秋に初めてネパールで山登りをしました」

写真協力:鈴木優香

●どうしてまたネパールを選ばれたんですか?

「やはり、世界最高峰のエベレストがあるということと、あとはエベレスト街道というエベレストに登る人たちが必ず通る登山道があるんですけど、そこに強い憧れがあったので、いつか行ってみたいなとずっと思っていたんですね。
 で、ちょうどいいタイミングで友人に行ってみないかと誘ってもらったので、ちょっと勇気を出して行ってみました」

●実際に行かれていかがでした?

「山のスケールが日本と全然違うんですよね。標高が7000メートル、8000メートルを超えている山がほんとうにたくさんあって、見上げないと視界に入らないくらいの景色がずーっと続いているというような感じで、ほんとうに衝撃を受けるような、世界観が変わったと言ってもいいほどの景色でした」

●日本だと、どのあたりによく行かれるんですか?

「日本で好きな山は、立山ですね。富山県の立山です」

写真協力:鈴木優香

●どんなところが魅力なんですか?

「立山は、ロープウェイとかケーブルカーを乗り継いで、2400メートルくらいのところまで行けるんですけど、そこからわりと簡単に3000メートルの山頂に立てるというのもあって、よく足を運んでいます。
 そこから見る景色が本当に、なんというか広大で壮大な素晴らしい景色なので、何度も足を運んでしまいます」

●鈴木さんが楽しみにしている、山での時間ってどんな時ですか?

「やはり稜線から見晴らしのいい景色を見ながら歩くことが、いちばんの楽しみですね」

1週間だけのオンライン販売

※「マウンテン・コレクター」プロジェクト、今後はどんな展開になりそうですか?

「マウンテン・コレクターのハンカチを、山に登ってハンカチを作るという活動はずーっと同じようにコンスタントに続けていって、私が山に登り続ける限り、続いていくというような感じですね。
 あとはやっぱり今は行きにくくなってしまったんですけど、海外の山にまた登って、そこで写真を撮って作品にしていく活動もしたいなと思っています」

●ハンカチ以外での何か企画はあるんですか?

「以前、ハンカチ以外に、『トレッキングジャーナル』という冊子を作ったことがあって、山ごとに一冊ずつ作るような写真集と、それにエッセイを付け加えたものを作ったんですけども、そういうものもやっています」

写真協力:鈴木優香

●どんなことを伝えたいっていう思いがあるんですか?

「本当に私がやっている活動は、山を歩いた自分の記録としてやっているので、誰かに何かを伝えたいという気持ちが強くあるわけではないんですけど、やっぱり私の写真を見て、山ではこんな綺麗な景色が見られるんだなとか、あとは行ってみたいなという気持ちになってくれたら嬉しいなと思っています」

●鈴木さんの商品はどこで手に入るんでしょうか? リスナーさんが欲しいと思った場合はどうしたらいいのでしょうか?

「はい、通常はオンラインストアがメインで販売していて、ちょうどきょう5月15日から1週間、オンラインストアをオープンしているので、もしよろしければ、そこで見ていただけたらいいなと思います」

●販売期間が1週間ということですか?

「そうですね。基本的には月に1週間だけオープンして、それ以外はずーっと閉めています」

●どうして1週間だけの販売なんでしょうか?

「制作する時間をしっかり取りたいというのと、それと販売して発送するなどの時間と、あとは制作活動と・・・あとは山に行ってしまう時間が長くなったりとか、長期で遠方に取材に行ってしまったりすることもあるので、1週間と決めて、それ以外はほかのことをするというようにメリハリをつけています」

●そのメリハリがあるからこそ、あんな素敵な商品が生まれるんですね!

「はい、そうだといいですね」

●改めて、この「マウンテン・コレクター」を含め、活動を通してどんなことを伝えたいですか?

「先ほどお話ししたことと同じになってしまうのですが、私の作品を見て、山の綺麗な景色に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいなと思います」


INFORMATION

写真協力:鈴木優香

 ぜひ鈴木さんが作っているハンカチをオフィシャルサイトで見てください。山の風景が透け感のある生地で表現されていて、とても素敵なんです。ハンカチを広げた状態でも、もちろん綺麗なんですが、畳んでも、なんともいえない美しさがあるんです。

 5月15日から1週間、オンラインストアで販売されます。プレゼントにもおすすめです。ぜひポケットに山の風景を!

 詳しくは鈴木さんのオフィシャルサイトをご覧ください。

◎オフィシャルサイト:https://www.mountaincollector.com/

◎オンラインストア:https://mountaincollector.stores.jp/

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