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清水国明さんの定点観測27回目!〜ベトナム、パクチー、ネコニャンキャップ

2022/5/22 UP!

 今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、芸能界きってのアウトドアズマン、清水国明さんです。

 清水さんは1950年、福井県生まれ。73年に原田伸郎(はらだ・のぶろう)さんとのユニット「あのねのね」でデビューし、「赤とんぼの唄」が大ヒット!90年代からは、アウトドア活動に夢中になり、2005年に河口湖に自然体験施設「森と湖の楽園」、その後、瀬戸内海の無人島に「ありが島」という名前をつけて、同じく自然体験施設を開設するなど、いろいろなプロジェクトを手がける実業家でもいらっしゃいます。

 清水さんには、毎年この時期にご出演いただいて、そのとき、どんなことに夢中になっているのかをお聞きする定点観測をやらせていただいています。きょうはどんなお話が飛び出すのでしょうか。

☆写真協力:LIVER HOUSE

清水国明

LIVER HOUSE TV、ベトナム編!?

●今週のゲストは、芸能界きってのアウトドアズマン、清水国明さんです。清水さんにお話しをうかがうのは1年ぶりとなります。きょうはよろしくお願いいたします!

「はい。よろしくお願いいたします。27年目になりますか?」

●そうですね。清水さんの定点観測、今回で27回目! いや〜本当に長いお付き合いありがとうございます!

「いや〜本当にありがとうございます! これはいわゆる研究素材になるんじゃないかなと思いますね」

●本当ですね!

「つまり、人間ってやつは1年経つと、どれだけ言うことが変わっていくというかね(笑)。俺、自分で去年言ったこと覚えていないから、つき合わせて調べていくと、とんでもなくいい加減な奴になると思いますけど(笑)」

●この番組も30周年なんです。

「すごいですね」

●はい、この4月から31年目に入りました〜。

「うわ〜おめでとうございます」

●きょうもいろいろとお話しをうかがっていきたいと思っています。

「はい、お願いいたします」

清水国明さん

●まずはこの話題からいきましょう。LIVER HOUSE TV! これはYouTuberでもある清水さんが配信されている動画コンテンツですよね?

「そうですね。今やYouTuberというよりもLIVERですよね。生配信しながら、しかもそれによって投げ銭っていうんですか、スーパーチャットっていうんですか、そういうのもあると同時に、自分がおすすめする商品をECサイトにあげて、販売もしていくという・・・。

 これからの物が売れるというプロセスは、誰かそれに関してだったら一晩中しゃべっていられますわ〜っていうような奴がいて、その人の熱意でファンの人が増えるとする、リスナーとかフォロワーっていうのかな。そういう人に対して、俺はこれがいいと思うんです! って言った時に、それは買うじゃないですか。

 商品力だけではなくて、それに惚れ込んだ人のメッセージで物が売れていく、動く時代だと思うんですね。確かに欲しい物とか、いい物はいっぱいあるけれども、それを誰がすすめるかによって物の流れが変わってくる。つまりその人の信用力で物が売れる、信用がお金になるという時代だと・・・受け売りでーす(笑)」

●あはははは〜(笑)

「そう思いませんか?」

●そうですよね。LIVER HOUSE TVのコンテンツはいろいろありますけれども、ベトナム編がありましたよね?

「そうなんです。これね、グローバルっていうのかな、世界にどんどん広がっていって、この間、ベトナムに行ってきたんですけど、“ベトナムLIVER HOUSE”というスタジオが開局してですね。ベトナムも世界どこでもそうですけど、スマホをみんな持ち歩いて、それでいろんな情報を得てますよね。そこからデビューする人たちもいるし・・・。

 そういう意味では、ベトナムのLIVER HOUSEはエンターテイナーとか、商品を売るようなスペシャリストを育てて、そこからベトナムだけではなくて、日本にも発信する。で、逆に日本の商品を、日本のエンターテイナーをベトナムに紹介する。まずはこの2国間で、直にやりとりしようと、スタートしたわけですね」

●ベトナムに行ったのは初めてですか?

「そうですね。なにしろね、余談ですけどね。私自慢じゃないけど、パクチーを食えないんです(苦笑)。あれはカメムシですよ! いや本当に! 化学的に成分を分析した人がいて、カメムシとパクチーの臭いはおんなじ成分なんだってね。

 俺、小さい頃、桑の実、口がむゎーっと紫になるやつを、駄菓子がないド田舎だから、つまんで食べていたら、ちっこいカメムシの子が桑の実にくっ付いていて、それを知らずにガシッと噛んで、ぐわーって、ぺっぺっぺって、カメムシを何回か噛んだことがあるのよ。だからそれがあってパクチーは全然(食えないんだよね)。

 ただね〜パクチーの花は好きなのよ。パクチーの種をもらってきて、ベランダで育てたら、綺麗な真っ白い花が咲いて、綺麗やな〜と思って顔を近づけるとパクチーの臭いがするんだよ! なんじゃこりゃ〜刈り取ったろうかーと思うくらい・・・(笑)。

 ところが今回ベトナムに行って、8日間行きましたけれども、もしパクチーが食えなかったら、ベトナムの食事って食べるものないんですよ。ほんで俺はやっぱりね〜苦手を克服する人生だから、1日でパクチーを食えるようになりましたね。

 そしたら、びっくりしたんだけど、周りの今まで俺に気を遣っていた人たちが大喜びしたんですよ。こいつパクチー食えないって言ってるけど、これから8日間、なに食わそうかと思っていた人が、やったー! とか言って大変喜んでもらって、私のパクチー克服でね。まあそんなことがあって、楽しく8日間過ごさせていただきました」

ネコニャンキャップ復刻!?

※パクチーを克服した清水さん、ベトナムではこんなビジネスも進めてきたそうですよ。

「ベトナムは、こっちのLIVER HOUSEで販売する商品、自社製品やね、そういう物を開発しようと。人様の物をお預かりして売るというのがLIVER HOUSEなんですよ。人とか物とか事を応援する会社なんで、そういう風にやっているんです。でもマージンが少なくてなかなか儲けにならないから、自社開発した物を売りたいなぁと。

 それで考えてみたら、私は一から十までアウトドアの人間だから、テント! それを自社ブランドで、LIVER HOUSEというマークの付いたテントをどこか作ってくれないかなと言ったら、いいのがあるんだ〜。向こうの人の紹介で飛び込んでいったんですけど。

 行ってみたら、日本で言う最高ブランドが使っているのと同じ材質で同じ縫製で、ここに(日本のブランドが)頼んでいるんちゃうかなと思うような工場を見つけて、それで一目で惚れてですね。そこにとりあえず500個テントを頼んできて、それだけではなくて、その会社の工場の株を出資してきましたですね。約半分くらいうちのグループの出資になって、ということは、ベトナムに我が社のテント製造工場ができたということです」

●すごーい! ベトナムに!

「すごいでしょ! で、そのほかにぬいぐるみ工場みたいのがあって、そこへ行ってどうしても今回、発注してきたいものがあったんですよ! 何かというと、お若いかただからご存じかもしれませんが、今TikTokで『ネコ、ニャンニャンニャン』(*)がバズっているんですって! この間、聞いたら、一億回再生されたというぐらい!

写真協力:LIVER HOUSE

 その『ネコ、ニャンニャンニャン』がむちゃくちゃバズっているというのを聞いて、さらにその時にむちゃくちゃ売れたのが『ネコニャンキャップ』というやつなんです! これ、私が考案したんですけど、バズっている間にベトナムで作ってきちゃろ! と思ってですね。これも500個限定で・・・だからみなさん、『ネコニャンキャップ』を家宝にしていただこうと思いますけれど(笑)」

(*編集部注:『ネコ、ニャンニャンニャン』はあのねのねの79年の大ヒット曲)

●ベトナムでの収穫はすごくたくさんあったんですね!

「そうですね。ほかにもベトナムのブレーンに頼まれて・・・ニャチャンというところがあるんですよ。これからはハワイじゃなくてベトナムのニャチャンだと、新婚旅行もね。そのくらい良い観光地なんですが、その村に日本人村を作るプロジェクトがあって、そのプロデューサーということで・・・いわゆるアウトドア系のグランピングとかコテージとか、いろんなものを作る、湖もあって、そういうところの要請があって行ったというのもひとつですね」

「森と湖の楽園」をリニューアル!

※河口湖にある「森と湖の楽園」をリニューアルしているそうですが、どんなところを変えているんでしょうか。

「まず第一のリニューアルは、私がリニューアルされてしまいましたね(笑)」

●清水さん自身が!?

「そうそう、私の名前入り、顔入り写真の看板が外されてしまいました(苦笑)」

●あははは〜(笑)

「これは、ビジネスや事業にとって絶対乗り越えないといけないことで、いつまでも清水国明の名前で事業するわけにもいかないし、中西という私の懐刀というか右腕というか、そいつがずーっとやっていて・・・それから田中とかね。そういう人にどんどん任している、人的なリニューアルが行なわれています。

 私があの頃、一生懸命頑張ったデッキ作り! 広いデッキを作っていて、この間行ったら壊されていました(苦笑)。薪だらけになっていましたけど、それでいいんですよ。木も腐っちゃうからね。そういうのに若い連中がどんどん取り組んでくれているから、それはそれで嬉しいなと。

 だからと言って、俺は老兵は去るのみではなくて、新しく千葉県の鴨川に、LIVER HOUSEキャンプ場というのを作りました。今、手賀沼というところにも、今度ツリーハウスキャンプ場を森の木の上に、今はとりあえず10棟作るんですけど、木の上でテントを張ったり、小屋を作ったりする、そういうウッディなキャンプ場をふたつ作ってます。さっきのベトナムを入れると3つ、それから山口県の“ありが島”も入れると4つ作ってますかね」

写真協力:LIVER HOUSE

●「森と湖の楽園」は研修施設としても利用されているということなんですよね?

「そうなんですよ。キャンプ場をやってすごく苦労したのが、シーズナリティって言うらしんだけども、季節変動があるじゃないですか。いい季節、春から夏にかけてとか、まあ秋もしばらくはいいんだけど、寒くなるとぴたーっと(お客さんが来ない)。ただ従業員を養っているだけになってしまう・・・。

 それを平均的に収入を得るにはどうしたらいいかというと、繁忙期、混んでる時じゃない時にお客さんが来るようなシステムというかニーズを開発しなきゃいかんということで、企業研修、内定者研修、幹部研修の野外版を考案しました。

 野外で焚き火を囲んで、自分の夢とかモチベーションとか、それからチームビルドっていうのをやったら、バカ受けでね。160社くらいが毎年リピートしていただき、これはほんとに背水の陣で、もういかんなという時に思いついた、ひとつのビジネスモデルなんですよ。
 これ、いろんな自然体験施設にもおすすめしていて、講師も要請していますので、これから役立っていくんじゃないかと思いますね」

(編集部注:お話にあった千葉県・鴨川のキャンプ場、そして手賀沼に作っているツリーハウスのキャンプ場は、LIVER HOUSEに登録すると利用できるそうです)

念願の漁師さんに!?

※YouTubeの「くにあきの自然暮らしチャンネル」の動画で、瀬戸内の漁業協同組合の正組合員になったと喜んでいらっしゃいました。これはプロの漁師さんになったということですか?

「これね、準組合員っていうのは、どこの漁業組合も年会費さえ出せば、組合員になれるんですよ。もう4年から5年くらい経つから漁業組合員長に、ねぇそろそろ正組合員にしてよ〜って、魚釣りの腕は認めてもらったからね。そうしたら、住民票もない奴を正組合にできないとおっしゃったんですよ。はっは〜そうくるかということで、俺はそれまで富士河口湖町の特別町民で、住民票を移せなかったんですね。東京にも暮らしていたんだけど・・・。

 で、去年の暮れに山口県大島郡周防大島町というところに住民票を移したんです。そうしたら、その組合長が、正組合員にせざるを得ないじゃない!? 男の約束ですから、いやおうなしに正組合員にして、私の船に正組合員の証っていうのがぼーんと(貼られたんですよ)! 

 この喜びはうまくは言い表せないんだけど、漁師群がガーッと釣りしている時に、プレジャーボートでは入っていけない漁場があるんですよ。もちろんそこには普通のボートは行けないんだけど、準組合員の時にもちょっと後ろめたいわけね。ところが正組合員だと、おらーどけどけ〜、おらおら〜とか言って、もう完全に漁師はちまきしながら、釣りができるっていうこの喜びはたまりませんね(笑)」

(編集部注:清水さんは山口県の周防大島の廃校を利活用してワーケションヴィレッジを作る事業も手掛けていらっしゃいます。5Gのサブシックスという通信方法が導入されれば、大容量のデータをあっという間に送信できるということで、地方創生にもつながる事業として注目されているそうです)

友だち再確認ライヴ

※清水さんは、自然を体験できる施設を、河口湖の林の中や、瀬戸内海の無人島、そして千葉県の鴨川や手賀沼にも作っていらっしゃいます。やはりそこには、自然体験が「生きる力」をつけるという思いがあるからなんですか?

「そうですね。これ人類のって(笑)また大きな話になるけども、我々の最終的な着地すべきゴールというのは、森から出てきて、やっぱり森に還る、海に還るというようなところなので、そのゴールを手放さずにっていうか、見失わずにずっとそっちへ漕ぎ続けて行かなければいけないんですよ。

 自然を遠ざけたり自然から離れようとする動きは、不自然なんですね。あんまり心地よい未来に到達しないと俺は思っているので、やっぱりなるべくみなさんを自然にいざないたいということとか、そういうところでの活動というのに、私は重きを置いているということでしょうかね」

●清水さんはいつもパワフルで、いつも何かに夢中になっているイメージがあるんですけれども、その原動力ってどこからくるんですか?

「う〜ん・・・これは、マイクの前では言えないようなこともあるんですけど(笑)、あのね、俺71歳になったんですけど、若い奴が、いやすげ〜なって・・・俺の想像の中では、71の爺さんが女の子を追いかけるのは一切なかったんですけどもね。ところが71になっても可愛い子がいたらね、声かけるしね。そういうことかな・・・急になんていうか歯切れが悪くなりましたですね(苦笑)」

●あははは。今後ライヴをされるっていうお話をうかがったんですが・・・?

「そうです。歌を忘れたおっさんみたいになってますが(笑)、6月12日! はい、メモしてください! 6月の12日に曙橋にある”Back in Town”というアコースティック専門のライブハウスがあってですね。すごく著名ないろんなアーティストが海外からも来ているところで、(キャパは)80人くらいなんですけど、そこで”ライバーハウス祭りNFT ”、” Non-Fungible Tomodachi”っていう、かけがえのない友だちというタイトルです。NFTでチケット販売するんですけれども、そのライヴをやります。

 ”清水国明 友だち再確認ライヴ”っていうんですけども、一回、友だち確認ライヴっていうのを横浜のほうでやったんですよ。その時に、いろんな友達とかアキラとか、いっぱい来ていただいたんですが、なんと! 原田伸郎が来なかったんですよ(笑)。なんでなんや、お前友だちじゃないのか!? ってことになって、もう一回リベンジで、友だち再確認ライヴというのを6月12日にやります。それに原田が来るかが勝負!(笑)まあそんなのやりますんでぜひぜひ! ヒマなかたはお越しいただけたらなと思います」

☆この他の清水国明さんの定点観測シリーズもご覧下さい


INFORMATION

『ライバーハウス祭りNFT- Non-Fungible Tomodachi -清水国明 友だち再確認ライヴ』

◎開催日時:6月12日(日)夕方6時から
◎会場:曙橋のバック・イン・タウン。チケット代は4,500円。

 果たして、あのねのねの相棒「原田伸郎」さんは来るのか!? Tik Tokでバズっている「ネコ ニャンニャンニャン」は聴けるのか!? ぜひあなたの目と耳でお確かめください。復刻した「ネコニャンキャップ」の販売もあるそうですよ。

 LIVER HOUSEオリジナルのテント、鴨川の専用キャップ場のことなど、いずれも詳しくは「LIVER HOUSE」のオフィシャルサイトをご覧ください。

◎「LIVER HOUSE」HP:https://liverhouse-xwin.com/

 清水さんプロデュースの、河口湖にある自然体験施設「森と湖の楽園」、瀬戸内海の無人島「ありが島」についてはそれぞれのオフィシャルサイトを見てください。

◎森と湖の楽園HP:http://www.workshopresort.com

◎ありが島HP:http://arigatou-island.jp

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