今知りたいことを、毎週1つずつ時間をかけて、解き明かしていくプログラム。
平たく言うと座談会!あなたからのつぶやき大歓迎!

Every Fri. 19:00~

#33 11月20日放送分

2015/11/25 UP!

 

 

 今回のテーマは、

「“欠陥住宅”は見抜けるのか?」でした!

 

マンション杭打ちデータ偽装発覚!

最近、建築業界を揺るがすニュースが話題になっています。

 

先月、横浜市の大型マンションで“傾き”が見つかり、調査したところ

建物を支える杭52本のうち6本が支持層(固い地盤)に届いておらず、

しかもマンション4棟で計38本もの杭の施工記録が、別のデータを転用、

加筆したものだったことが判明しました。

 

地震の多い日本では、建物を地盤にしっかりと固定する“杭打ち工事”は、

基礎工事の中でも最も重要な施工のひとつで、建物の安全性に致命的な

影響を与えかねません。

 

そして、不正発覚から1カ月。

杭打ち”を行った”旭化成建材”は、過去10年で手掛けた”3040件”の杭打ち工事のうち

少なくとも”266件””データの偽装”があったことを発表しました。

 

また業界大手の”ジャパンパイル”も、一部の杭工事でデータを流用していたことが

明らかになっており、偽装の実態が広がっています。

 

(以上10月16日 ビジネスジャーナル 11月14日 朝日新聞 参照)

 

ということで、建設業界そのものの信頼を問われる事態が次々と

明らかになり、各地で住民の方々の不安が広がっています。

 

そこで、今回は「建築Gメンに聞く欠陥住宅問題!あなたの家は大丈夫?

住宅トラブルで悩んだことはありますか?家を買うとき、部屋を借りるとき

どんなことに注意していますか?」という質問をリスナーに投げかけ

「欠陥住宅」について座談会していきました!

 

各地で独自の調査開始!

横浜市のマンションの“杭打ちデータ偽装問題”を発端に、

全国に不正疑惑が広がり、一部の自治体では、旭化成建材以外の会社が

手掛けた工事を独自に調査する動きも出ています。

 

愛知県の大村秀章知事は、県が発注し旭化成建材以外が杭打ちをした

建物や土木施設、およそ340件を調査する方針を明らかにしました。

 

学校や公営住宅、水道や橋梁など対象は幅広く、職員を派遣して

“傾き”や“ひび割れ”がないかなどを確認するそうです。

 

また京都府は、横浜市の傾いたマンションと類似の工法で、

他の会社が杭打ちした、府が所有する施設を対象に、データ改ざんの

有無の調査に着手。

 

栃木県は、過去10年に発注した県有施設で、杭打ちに携わった

企業名などのリストアップを進めています。

 

”国土交通省”の有識者会議では、「問題となった旭化成建材以外の業者にも

調査の対象を広げるべきだ」という声も出たことから、杭打ちの業界団体である

「コンクリートパイル建設技術協会」は”自主点検”を行っています。

 

ただ国土交通省の担当者は、「”データ改ざん”と建物の”安全性”の関係が

不明のまま、対象を広げても不安をあおってしまう」と指摘。

まず、旭化成建材の物件でデータ改ざんが、施工不良につながる傾向を

分析した上で、他社のサンプル調査を行う案も検討されているそうです。

 

(以上、11月14日 日本経済新聞参照)

 

問い合わせが殺到!

国土交通省が指定している住宅専門の相談窓口、

住宅リフォーム・紛争処理支援センター”には、今回の横浜市の傾いた

マンションの問題をきっかけに、「うちのマンションは大丈夫なのか?」という

問い合わせが増加しているそうです。

 

同センターでは、“住宅のトラブル”に関する“紛争処理”のため、

弁護士や建築士などの専門家の“斡旋”、問題解決のための“仲介”、“調停”を行っています。

いわば“裁判外の紛争処理機関”です。

 

欠陥住宅問題では、“責任の所在”“補償の内容”をめぐって、

“業者”“住民”の”交渉”が”泥沼化”に陥るケースも少なくないようです。

 

2000年から2014年までの紛争684件のうち、

”調停”などが成立したのは,366件およそ半数(戸建も含む)。

 

不成立の場合は裁判を起こすか、訴え(申請)を取り下げることになりますが

住宅の構造は専門性が高く欠陥の立証が困難なことから、それが泣き寝入りの

一因になっているようです。

 

同センターによると、マンションの欠陥で争点となるのは、“隣の住人の騒音”

“ひび割れ”などが多く、「“傾斜”のような深刻なケースは極めてまれ」ですが

傾斜の場合は住民が気付きにくく、発覚していない可能性もあるそうです。

 

(以上、11月7日号“週刊東洋経済”参照)

 

≪ゲストコーナー≫

建築Gメンの会のメンバーで一級建築士の村田輝夫さんをお迎えして、お話を伺いました!

 

“建築Gメンの会”とは?

「欠陥住宅をなくして欲しい!」という被害者の方々や

安心、安全な住まいを求める声を背景に、2000年から東京都に認証された、NPO法人です。

 

主な活動は、”講演会”、”電話での無料相談”(住まい110番活動)、

求めに応じて、“工事”、“契約”などの“第三者チェック”や、

“欠陥住宅の調査”、“鑑定”などを行っているそうです。

 

なぜ“杭打ちデータ改ざん”が起こったのか?

“元請け”、“下請け”、“孫請け”という建築業界特有の“重層下請制度”や

工事に携わる技術者の“職業倫理観の欠如”、“コンプライアンス意識の欠如”などが

関係しているそうです。

 

また、かつては社員の目が行き届いていましたが、バブル崩壊を機に

”リストラ”が進み、足りない人材を”派遣”でまかなったため、“現場力”が落ちてしまいました。

 

実は、こうした不正は、時代時代であったそうです。

 

1978年(昭和53年)の“オイルショック”ときは、その影響で

“資材不足”となり、“コストが高騰”し、それを下げるために、

“資材を薄くする”など、“不正”が起きています。

 

2005年(平成17年)の起きた、“構造計算書偽造事件”(いわゆる姉歯事件)のときも

マンション分譲会社が、利益を上げるために、“コンクリート”“鉄筋”の量を減らしていました。

 

コストをギリギリに詰める“経済設計”が行き過ぎた例と言えます。

 

“不正”に“行政機関”は気付かなかったのか?

1998年(平成10年)の「建築基準法改正」により、“建築確認申請業務”や

現場検査”などが、“民間”の“確認検査機関”でも行えるようになり、

多くの物件が民間の期間を利用するようになりました。

 

民間の機関は、利益を上げるため、より多くの案件を捌かなければならず、

自然と”現場チェック”よりも、”書類上の審査”が多くなってしまう傾向になっていきます。

 

例えば、今回問題となった横浜市のマンションは、“設計”、“施工”、“管理”を

一社で行っているため、どうしても審査が甘くなってしまいます。

設計ミスしても、管理で誤魔化せてしまいます。

 

本来は、“立法権”、“司法権”、“行政権”の「三権分立」のように、3つが独立して

設計”、“施工”、“管理”はそれぞれ別々の業者が行ったほうがいいそうです。

”違う業者”がそれぞれを担当すれば、馴れ合いはなくなりますね。

 

最も多い相談は“雨漏り”

最近、“建築Gメンの会”に寄せられている“欠陥住宅の相談”で

一番多いのは“雨漏り”だそうです。

 

日本は“高温多湿”なため、雨をどう防ぐかは、住宅において

大きな課題です。

 

小島さんも自宅が雨漏りした経験があるそうで、

実際にどこから水が漏っているのか原因の特定が大変難しいと

言っていました。

 

欠陥住宅をつかまないためには?

専門家を身近に置く!

欧米では、”コンサルタント”に依頼するのが一般的ですが

日本人はなかなかそこまでやる習慣がありません。

 

建築Gメンの会では、1時間8000円程度で一緒に現地に行って

調査をしてくれるそうです。

 

例えば、”無料電話相談”で、業者に交渉することをアドバイスしても

実際に何の知識もない素人が、渡り合うのは難しいことです。

持っている建築に関する“知識量”が違います。

 

多少費用が掛っても、“専門家”に任せて、“調査”“交渉”をしてもらうほうが賢明です。

 

マンションは“管理”を買え!

マンションの場合は、“管理組合”がしっかりしているかどうかを見るのも大切です。

組合がしっかりしていれば、“資産価値”もキープすることができます。

 

また組合の“総会の議事録”を見せてもらうのも、欠陥住宅をつかまない術のひとつです。

”住人のクレーム”が出てないかなどチェックしてみましょう!

 

”賃貸住宅”を借りる場合でも、“管理”がきちんとされているかどうかは

”いい部屋”を選ぶ決め手になるそうです。

 

竣工図をチェックせよ!

マンション全体の設計図である“竣工図”には、工事中に起こった“変更点”

反映されています。

 

完成したマンションの細部情報が載っているため、不正があるかどうかも

チェックすることができます。

 

“竣工図”を手に入れて、”専門家”に見てもらい、”データが適性”かどうか

判断してもらいましょう!

 

いずれにせよ、”建築技術””施工過程”に自信を持っているなら、

情報を開示してくれるはずです!

 

第三者に立ち会ってもらおう!

“欠陥住宅”“財産的”な被害だけでなく、“精神的”ショックもあり、

中には”家庭が崩壊”した人もいます。

 

人間には”過ち”があるということを念頭に置き、

できれば“建築の知識”を持った、“第三者”に立ち会ってもらい

相手の言っていることを解説してもらったり、自分の言いたいことを

きちんと”代弁”してもらいましょう。

 

そうすることで、不正を行ったり、いい加減なことをされることへの

“抑止力”にもなります。

 

“欠陥住宅被害”は、自分の“意識改革”で、90%以上は防ぐことが

可能だそうです!

 

≪今週の金のつぶやき≫

“家”というのは、“生活の基盤”であり、“人生最大の買い物”でもあります。

ですから悩んだり、困ったときは、躊躇せず、”専門家に相談”することが

重要であることを今回は学びました。

 

もし、住宅のことで悩んでいる方がいましたら、

まずは”建築Gメンの会”のホームページに、アクセスしてみてください!

http://www.kenchiku-gmen.or.jp/

 

“建築Gメン”と聞いて、“ハードボイルド”“7人”“建築士”の方々が

“滑走路”“横一列”で歩く姿を、思い浮かべてしまいました…。

 

“懐かしい”と思ったあなたは、“住宅”で言ったら、“古民家”タイプです(笑)

 

 

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