今知りたいことを、毎週1つずつ時間をかけて、解き明かしていくプログラム。
平たく言うと座談会!あなたからのつぶやき大歓迎!

Every Fri. 19:00~

#257 3月27日放送分 お好み焼き

2020/3/30 UP!

今回のテーマは、

「お好み焼き特集」でした!


今回は「あなたのおすすめのお好み焼きを教えてください!」という質問を

リスナーに投げかけ、座談会を行いました。


お好み焼きの発祥は?

江戸時代に“文字焼き”という食べ物がありました。


職人が火鉢の上に焼板をのせて、

その上で、文字や動植物などを描いていたそうです。


その後、職人が焼くだけでなく、子どもたちに焼かせる屋台と、

駄菓子屋が出現し、明治時代に入ると、それが“お好み焼き”に名を変えました。


明治末期から大正初期にかけて、牛天、えび天、いか天などの

“天ぷら系”のお好み焼きが大ヒットし、今日の基礎を作ります。


東京では、第一次お好み焼きブームが起こり、天ぷら系の具材の他に、

キャベツ、干しエビ、スルメ、牛肉といったものが加わるようになります。


そして、大正半ばから昭和初期にかけて、天ぷら系お好み焼きが

全国へと広がっていきます。

(以上、『お好み焼きの物語』 参照)


お好み焼きの発祥は、大阪でも広島でもなく、東京だったのです。


≪ゲストコーナー≫

オタフクソース特命研究員池上弘一さんをお迎えして、

「お好み焼き」についてお話を伺いました。


広島は独自に発展!

池上さんは、広島のお好み焼きをはじめ、

全国のお好み焼きの歴史やルーツを調べています。


生まれも育ちも広島です。


お好み焼きは、東京から始まって、大阪、広島へと伝わっています。


その後、広島では独自の進化を遂げています。


ボリューム競争!

戦後、日本人は飢えをしのぐため、“小麦”でお腹を満たそうとしました。


配給された小麦で、手軽に調理ができたのが、お好み焼きでした。


広島は原爆が落とされ、街が壊滅状態になってしまいます。


その復興のために、全国から若い労働者が集まってきたのです。


そうした人たちのお腹を満たすために、広島のお好み焼きは、

どんどんボリュームが増えていったそうです。


各店で、ボリュームを争ったそうです。


こうした結果、広島市内にあるお店のお好み焼きは、

ボリュームのあるモノが提供されるようになったのです。


カープと秀樹で全国区!?

昭和50年にプロ野球の“広島カープ”が初優勝をします。


このときに、広島のお好み焼きを食べるファンの姿がテレビで

全国に流れます。


さらに、広島が生んだ大スター・“西城秀樹”さんが

「広島のお好み焼きはちょっと違うんですよ!」と発言し、

注目が集まったそうです。


自分で焼かない!

広島のお好み焼きは、自分で焼きません。


お店の人が焼いてくれます。


お好み焼きが広島に入ってくるのは、昭和29年頃だそうです。


東京では、自分で焼くスタイルでしたが、

そのスタイルが広島には、戦後に入ってきたため、

それまで職人が焼いていたスタイルがそのまま定着したそうです。


自分で焼くというスタイルが広まらなかったのです。


定義は?

広島県内では、“8種類”の焼き方があるそうです。


多様化されていて、なかなか定義することは難しいですが、

お客ではなく、お店の人がすべて焼くというのが広島スタイルです。


広島でも、最初はお好み焼きに“麺”を入れてなかったそうです。


しかし、一緒にすることで、さらにお腹を満たせるということから

麺が入るようになったそうです。


その後、麺を入れるのが前提の焼き方が基準になっていきます。


ただ、三原市から宇部市あたりの地域では、

麺を重ねるのではなく、

先に焼きそばをつくってから乗せるそうです。


大阪のお好み焼きは?

大阪では、“洋食焼き”という、重ねて焼くスタイルがあったそうです。


昭和12年頃に、東京から混ぜる焼き方が伝わります。


その後、洋食焼きが姿を消し、混ぜるお好み焼きが残ったそうです。


ヘラで食べれば好都合

東京で文字焼きを剥がす際に使われていたのが、“ヘラ”です。


それが広島にも伝わります。


広島では、焼くときは大きなサイズのヘラ、

そして食べるときに小さいヘラが使われます。


屋台が中心だった頃、割り箸だとゴミが出ます。


ヘラだと洗えば再利用することができます。


また、鉄板からヘラで直接食べれば、お皿もいりません。


お皿を洗う必要もなくなります。


こうしたことからヘラで食べるというスタイルが広まったそうです。


サンドイッチと同じ?

広島のお好み焼は、サンドイッチと同じ成層構造です。


サンドイッチを箸で突き崩して食べてもおいしくありません。


大きなサンドイッチを齧るように、一口ずつヘラで切り出して食べるのが

おいしく食べるコツだそうです。


広島風とは言わない!

自分たちが「お好み焼き」と呼んできたものが、

急に「広島風」と付けられてしまうのは、違和感があるそうです。


広島県民が、広島風という呼び方を認めないのは、

その違和感です。


お互いに、嫌だと思う呼び名は使わないほうがいいそうです。


例えば、ラーメンは“博多ラーメン”、“喜多方ラーメン”などと

“地名”+“ラーメン”という呼び方をします。


それと同じで、お好み焼きも“広島お好み焼き”、“大阪お好み焼き”と

呼べばいいのではと池上さんは考えています。


お店独特のソース

オタフクソースでは、そのお店専用のプライベートソースを出しています。


また、各店舗がソースをブレンドするなど、その種類は無数にあるそうです。


入れるものも違います。


そのため、お店ごとにソースの味も違います。


コンビニより多い!

広島には、お好み焼き店がおよそ“1600店”あります。


これに対して、コンビニは”1200店”です。


コンビニよりお好み焼き店の方が多いです。


かつては2000店あったそうです。


今でも、お好み焼き店の隣にお好み焼き店があるそうです。


テイクアウト専門のお店もあります。


鉄板テクニック

お好み焼きは、焼く人によって味が大きく変わるそうです。


そのため、店主が一人で焼いているお店がベストです。


例えば、鉄板の使い方にも技があります。


鉄板は場所によって温度が違います。


端っこと中心では温度差があります。


職人は、そのステージごとに、場所を変えて焼いていきます。


生地を伸ばす場所、キャベツを焼く場所など、それぞれ違うそうです。


店主が一人で切り盛りしているお店は、こうした焼き方、テクニックを駆使し

責任を持って焼いています。


おすすめのお店!

池上さんにおススメのお店を伺いました。


『かんらん車』


『八誠』 

オタフクデラックスソースを使用しています。


人生初の行きつけのお店

広島の人たちにとって、お好み焼き店は、

人生で最初の行きつけのお店になるそうです。


子どもが気軽にお昼を食べに行くような環境です。


自家製マヨネーズ!

元々マヨネーズは使っていなかったこともあり、

置いていないお店もあるそうです。


逆に、手作りマヨネーズを置くお店もあるそうです。


栄養バランスが良い!

広島のお好み焼きは、野菜をたくさん採ることができます。


PFC(たんぱく質、脂肪、炭水化物)バランスも良く、

完成された料理だそうです。


粉をほとんど使っていないので、ヘルシーです。


スーパーでも焼いている!?

広島のスーパーでは、店内の鉄板で焼かれたお好み焼きが

売られています。


お店独自のプライベートブランドソースも販売されているそうです。


今後は?

元々広島のお好み焼店は、その地域のサロンのような機能があったそうです。


今、その機能を復活させようと、子供食堂的な取り組みをする

お店も出てきているそうです。


コンビニより数の多いお好み焼き店は、広島では社会インフラです。


そのため、時代に即したもっと新しい取り組みができるのではと

池上さんは考えています。


池上さんの著書が好評発売中です!


『熱狂のお好み焼き』(ザメディアジョン) 


もっとお好み焼きについて知りたい!という方は

是非チェックしてみてください!!


次回4月4日は、ITメディアクリエーターニック土屋さんをお迎えし、

「スマートシティー」をテーマにお送りします!


聞いてちょーだい!!

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