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◆ 夜間走行のポイント

2021/2/19 UP!

今週は「夜間走行のポイント」をご紹介します。

【夜間は死亡事故が多い】2月15日(月)放送分

梅の花が見頃を迎え、昼間の時間も日に日に長くなってきましたね。とは言え、今は2月。おクルマを、夜の暗いなか運転する機会、まだまだ多いんじゃないでしょうか。

そこで今週は、「夜間走行のポイント」をテーマに、お送りしていきたいと思います。

初日のきょうは、夜間の死亡事故の多さについてです。みなさんは、夜間の方が昼間より死亡事故が発生しやすいってご存知ですか?令和元年のデータで、人身事故1000件当たりの死亡事故件数で比べると、昼間はおよそ4.5件なのに対して、夜間はおよそ15.2件と、3倍以上も多いんです。その原因の一つとして、まず挙げられるのが、危険の認知が遅れること。夜は当然周囲が暗いので、見えづらくなりますよね。特に、歩行者や無灯火の自転車などがそうで、その結果、死亡事故につながりやすくなるんです。ということで夜間は、とっさの危険にも対応できるよう、昼間よりもスピードを落として走行するのが基本です。そしてもう一つ、夜に死亡事故が多い原因としては、スピードを出しやすいこともあります。というのも夜間は、周囲が暗く見えづらいことで、速度感覚が鈍ってしまいがち。それに、交通量も少ないので、よりスピードを出しやすくなってしまうんです。そこで夜間は、自分のスピード感覚に頼らず、スピードメーターをしっかりチェックしながら運転しましょうね。

【積極的にハイビームに切り替え】2月16日(火) 放送分

今週は「夜間走行のポイント」をテーマにお送りしています。

ところでみなさんは、ヘッドライトを点けている時、上向きのハイビームと下向きのロービームを、適切に切り替えていますか?

「対向車などにまぶしい思いをさせたくない」「切り替えるのが面倒くさい」と、ロービームばかり使っているという人、多いんじゃないでしょうか。でも道路交通法では、ヘッドライトは、ハイビームが基本とされていて、ロービームは、あくまで他のクルマとすれ違う時などに使用するものとされているんです。

では、どうしてハイビームの方が基本なんでしょうか?その理由は、それぞれが照らせる範囲にあります。ロービームで照らせるのは、およそ40メートル先まで。対するハイビームは、100メートル先まで照らすことができます。この差がポイントなんです!例えば、時速60キロで走行している場合、ブレーキを踏んで停車するまでの制動距離は、およそ45メートルといわれています。つまり、ロービームで危険を発見して急ブレーキを踏んでも、間に合わない計算になるんです。そのため、対向車や前にクルマがいない場合には、積極的にハイビームに切り替えた方がいい、というワケです。

ちなみに最近は、前のクルマや対向車のライトを認識して、ハイビームとロービームを自動で切り替える、「自動ハイビーム」を備えたクルマも増えてきましたね。ただ、ドライバーさんがイメージした通りに切り替わらない場合もありますので、状況に応じて手動で切り替えることも必要ですよ。

【蒸発現象に注意】2月17日(水)放送分

ところでみなさんは、目の前にいる人が、突然消えてしまうなんてこと、あると思いますか?マジックじゃない限り、普通は考えられないですよね。でもクルマの運転中には、そんな現象が、実際に起きることがあるんです。

それは夜、対向車のライトと、自分のクルマのライトが交錯する道路中央付近で、横断中の歩行者などが、光に包まれ、突然見えなくなってしまう現象です。これを「蒸発現象」といい、別名「グレア現象」とも呼ばれます。特に雨の日は、路面が濡れているためクルマのライトが乱反射して、さらに見えにくくなるので、注意が必要です。そして、この蒸発現象が怖いのは、原因がヘッドライトなので、ドライバーさん側から、ほぼ防ぐことができないという点です。

そこでポイントとなるのは、そうした事態が起こるということを念頭においた運転です。例えば「蒸発現象によって、見えなくなっている歩行者がこの先いるかもしれない」と意識し、「安全確認を徹底する」「スピードを抑える」など、危険を予測した、慎重な運転を心がけることが求められます。夜間走行中、ライトに照らされた道路の中央付近で、何か動く気配を感じたら、最善の注意を払うことが必要ですよ。

【ライトで照らされていない所にも注意】2月18日(木) 放送分

夜間の運転中は、ライトが照らす範囲だけに、ほとんどの注意が集中してしまう傾向があります。そのため、歩行者などを見つけるのが遅れ、事故を起こす確率が高くなりがちです。そこで、ヘッドライトが照らしている範囲以外へも注意を払うことが大切です。

例えば、交差点を左折する時。左折時の巻き込みは、昼間でも確認が必要ですが、夜間は周囲が暗くなるため、歩行者や自転車などが確認しづらくなります。特に無灯火の自転車は、見落としやすいので、十分に注意しましょう。

また、右折時も気を付けなければいけません。というのも、交差点を右折する際、特に右方向から横断してくる歩行者や自転車に気付かないことがあります。これは横断してくる歩行者などを、ヘッドライトで照らすことができないため、見落としてしまうことが原因です。さらに右折時は、対向車が切れた時など、慌ててクルマを走らせる傾向があります。より丁寧に、周りを確認するようにしましょう。直進している時も要注意です。特に、ライトで十分に照らされていない道路右側から歩行者が横断してきた場合は、発見が遅れ、事故になる危険性が増します。横断者がいないか、道路の右側にもしっかり意識を向け、みなさん、安全運転してくださいね。


【ライトで目がくらんだら】2月19日(金) 放送分

「夜間走行のポイント」最後は、「ライトで目がくらんだら」。

夜間、対向車とすれ違う時など、相手のドライバーさんにまぶしい思いをさせないよう、ハイビームからロービームに切り替えるのがマナーです。でも、時には切り替えるのを忘れてしまったり、そもそもハイビームになっていることに気付かないで走っていたりするケースもあります。では、そんな対向車のライトのまぶしさで目がくらんでしまった時、どのように対処したらいいのでしょうか?

まず、強い光で目がくらんでしまったら、とっさに状況を確認し、道路脇へ停車、そして視力が回復するのを待ちましょう。そのまま運転を続けるのは、目をつぶって運転をしているのと同じで、大変危険ですよ。しかし出来るなら、目がくらむことなく運転をつづけられる方が、いいですよね。そのためのコツがあります。対向車のヘッドライトにまぶしさを感じたら、ブレーキペダルに足を置いて、少しスピードを落としながら、目線を左側前方に置くようにしましょう。この時、目を細めておくのがポイントですよ。くれぐれも、そのままライトを見続けることは、しないようにしてくださいね。

今週は「夜間走行のポイント」をテーマにお届けしました。ぜひ心に留めて、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

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