三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第11回:君津市

2020/9/18 UP!

今回の取材先は、君津市役所。

お忙しい中、石井宏子市長が市のマスコットキャラクターのきみぴょんと一緒に迎えて下さいました。ありがとうございます!

君津というと、木更津、君津、富津というように内房の海岸沿いのイメージがあると思います。また、製鉄の町というイメージをお持ちの方も多いでしょう。日本の高度成長を支えた製鉄の町である臨海部。一方、内陸には房総丘陵の豊かな自然が広がっていて、まさしく風光明媚なんですね。最近ではジブリの作品に出てきそうな風景だとして「濃溝の滝」が人気になっています。また、鹿野山展望台からの「九十九谷」の眺望も素晴らしいのだそうです。房総の山々がつらなって、まるで墨絵の世界。冬の寒い朝には「雲海」が広がって、そこから上る日の出は幻想的で最高だそうですよ!

そして今回石井市長が熱く語ってくれたもうひとつが、「君津は美味しい水の里である」こと。JR久留里線の終点、久留里駅があるこの地区では、清澄・三石山系の山林に降った雨が天然の地層を通る事でろ過され、地下水脈を通ってきた豊富な地下水が、春夏秋冬、24時間、自噴井戸よりこんこんと湧き出ているのだそうです。この水は、「生きた水・久留里」として、千葉県で唯一「平成の名水百選」に選ばれている名水で、とても美味しいそうなんですね。

久留里観光交流センター前水汲み広場のほか、ご厚意で一般開放されている井戸が5か所あり、市内外から多くの人が水を汲みに訪れています。

美味しい水と美味しいお米があれば、できるものは美味しいお酒!

市長のお話によると、市内には6蔵の酒蔵があり、江戸時代から酒が造られているそうです。伝統産品である日本酒をはじめとした地酒のPRと消費拡大、さらには酒造、酒づくりという市の伝統文化を継承するために、「きみつの地酒で乾杯を推進する条例」も制定されています。これは食事会等での最初の乾杯のときに、「きみつの地酒」を使っていただくことを推進するもの。今は時勢柄大人数での乾杯は難しいかもしれないが、ぜひご家庭でも「きみつの地酒」を召し上がってほしいとのことでした。面白い取り組みですね。

また、市内の酒蔵では、伝統的な技術を継承した酒造りのほか、新たな商品として、焼酎や発泡清酒、甘酒、ウイスキーなど、それぞれ蔵で工夫を凝らした様々な取り組みを行っているそうで、できたばかりのウィスキーを見せていただきました。

日本酒だけでなく洋酒も作っているとは知りませんでした。飲み比べを楽しみたいですね。

井戸の話がありますが、君津が発祥の「上総掘り」という掘り方があります。明治時代に、竹から作られた「竹ヒゴ」と、水車のような「ヒゴ車」を使って掘る画期的な工法として生み出され他ものです。井戸水は生活用水のほか、田畑の農業用水としても利用されており、君津市が生産量日本一を誇るカラーの栽培にも使われています。また、少ない人力で深く掘ることができるため、水不足に悩む東南アジアやアフリカの地域でも、その技術が生かされているそうですよ。昔からのすごい技術なんですね。

久留里地区で一般開放されているそれぞれの井戸は、井戸がある各自治会や観光協会等で管理、定期的に掃除や、設備の維持補修、水質検査を しているので、安心して飲むことができます。わざわざ遠方からいらっしゃるとか。井戸に関わる人たちが、みんなで「生きた水・久留里」を守っています。

「名水」「地酒」「井戸」と自然の恵み豊かな君津の魅力をお話しいただきましたが、これからは紅葉のシーズンです。亀山湖近辺の紅葉は水面に写って美しさが倍増するそうなので、お出かけになってみてはいかがですか?

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