2020/11/27 UP!
今回はいすみ市の取材です。
いすみ市は大原を中心に広がる市で、太平洋の沖合には日本最大級の岩礁である器械根があり、イセエビの漁獲量では本家・伊勢を上回る年もある海の恵み豊かな土地です。
12月にはタコ漁が解禁になるそうです。タコは、実は東北の方の海で美味しいものをたくさん食べて冬に南に降りてくるんだそうです。 周辺ではイセエビも食べるからおいしいと言われる大原のタコ。一番美味しい時期を迎えと、港の朝市でもたこしゃぶが楽しめます。おいしそうですね。
美味しいものにたくさん出会えるいすみ市ですが、人口の減少や高齢化が課題になっている地域でもあります。平成17年の合併により「いすみ市」が誕生したのを機に、市内の若手商工業者を中心に地元について考えようという機運が高まりいすみ市では市役所と民間のN P O法人がうまく連動して、移住促進などに力を発揮しているそうなんです。どのような取り組みを行なってきているのか。取り組むことになった事情についていすみ市役所、水産商工課 移住・創業支援室の班長、土屋 佐津貴さんにお話伺いました。
土屋さんによりますと、10年ほど前に現市長の太田洋(おおたひろし)氏が提唱して始まったプロジェクトは、「これからどんどん移住を受け入れていこう」という内容のもの。最初は「移住」ということばもあまりしられていなかったものが、時間が経つにつれ徐々に理解が進んでいったそうです。
移住者の受け入れに当たって、N P O法人のいすみライフスタイル研究所という民間の団体と組んで活動をしているといういすみ市役所。「(民間の方は)行政では知り得ない情報の提供もしてくださる。不動産の情報・・・どこに空き家があって、そのお掃除をするとか間を繋ぎ手伝ってあげたりなど、いろいろしてくださっている。」とのこと。
実際に移住してきて、事業を始められた方も。
例えば「杢(もく)コーヒー」というお店は、まずは大原の港の朝市でコーヒーを出してファンづくりをしファンが増えてきたところで、市内に店を構えて、今では人気のカフェになっています。若い世代で米作り農家になった方や、その奥様で和菓子職人の方、また、ゲストハウスをやられる方も多くいらっしゃるとか。英語教室、写真屋さん、パン屋さん、民間図書室、チーズやさん、芸術家などさまざまな分野で若い方達が創業しているのというのは、その土地のエネルギーを感じますね。
さらに土屋さんの話は続きます。
「いすみ市には民間サークルで起業部というのがあって100人もの人がいて困ったことがあるとみんなで集まって話をしてます。行政ではなく、民間同士がアドバイスを出したりしているそうですよ。起業された皆さんは情報発信が上手。市を盛り上げようと、すごく話を繋いでくれる。活気のある方達が揃っているのをすごく感じています。」
いすみ市で起業すること、そしてそれを発信することで新しい仲間が増えていく。高齢化が進む社会の中で、人口減少に悩む地方都市にとって、いすみ市の在り方は大きなヒントになるのかもしれませんね。
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