三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「明日への力を充電できるパワースポット・千葉」として各地の魅力を支えている、
地元でがんばる人たちの活動や想いや、その想いから生まれるストーリーを現地取材の声を通してご紹介していきます。

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第73回 養老渓谷の紅葉と山の駅「喜楽里」

2021/11/26 UP!

養老渓谷は大多喜町から市原市を流れる養老川によって作られた渓谷で四季を通じていろいろな景色が楽しめます。中でも関東一遅くまで紅葉が楽しめると言われていて、この季節には、たくさんの方が訪れているんですが、実は、昨年8月、養老渓谷にもともとあった山の駅がリニューアルされて、なかなか好評、、、特にバイクのライダーにはものすごく人気になっているんです。

この人気スポット山の駅「喜(き)楽里(らり)」の運営している観光地域づくり法人、登録DMO わくわくカンパニー大多喜の鳥居浩さんに、まずは、山の駅リニューアルのいきさつを 伺いました。

鳥居さん:

わくわくカンパニー大多喜の鳥居でございます。一言でいえば、観光地域づくり法人地域の観光のつなぎ役、舵取り役。こういう役割を今、担っております。一時、別会社で7年間ほど経営してたんですねただし、ちょっと高齢化の関係で、やむを得ず解散せざるを得なくなった。そこで養老渓谷の入り口が灯がない、暗いというのは非常にあの寂しいと言うことで、なんとかここだけをあかりをつけて、元の活力ある施設にしてほしいという地域の願いがあったわけです。わくわくカンパニーだけではなくて、わくわくカンパニーが70%、道の駅たけゆらの里さんが20%、養老渓谷観光協会さんで10%。運営共同企業体を作って町から指定管理を受けている建物でございます。山間部ですから、地域ぐるみで1つのことをみんなでやっていくっていうことでないと、パワーアップできませんし、いいものが作り上げられて、いい知恵も浮かんでこないわけですね。みんなの知恵で経営しているというのが、 正直言って今の喜楽里のやり方、仕方でございます。

鳥居さんによると、運営会社、観光協会、そしてそれをつなぐ会社が、それぞれの強みを持ってバランスよく、盛り上げているということです。素敵ですよね。ところで養老渓谷といえば、紅葉。今年はどうなんでしょうか?    地元の皆さんの新たなチャレンジも伺いました。

鳥居さん:

新緑から始まって川遊び、それからもみじの養老渓谷・・・だいたい今月11月の末ぐらいから12月の半ばぐらいまでがですね、ちょうどもみじの見頃になりますですね。1番いい時期を迎えます。まもなく。台風の影響も今年は受けずにですね。おかげさまで葉っぱもしっかりしてますので、これから寒くなってきますと、いい色合いが見ごろの時期を迎えますので、楽しみにしてます。大多喜町「養老渓谷を日本一のもみじの里にしよう」という 現在構想を抱えておりまして、昨年からスタートをいたしました。72本を昨年は植樹しましたけど、今年もやっぱり300から400本ぐらいの植樹をする予定で、日本一のもみじの里づくりを観光協会、それから養老渓谷の旅館組合の経営者の皆さん達と一緒に、現在わくわくカンパニーで音頭を取りながらやっております。日本一のもみじの里をつくります。言い出してしまって、そうせざるを得ないのかなと覚悟しております。

日本一のもみじの里を目指す。もう後には引けませんね。

台風の影響が今年は少なくて、葉っぱも沢山残っているということですので、今年は燃えるような紅葉が楽しめそうですね。鳥居さんも仰っていましたが、プロジェクト2年目は初年度の3倍以上の 木を植えて、来年以降はもっと植えていく計画で準備が進められています。

この山の駅は、実は房総半島をツーリングするライダーたちにとっては人気のスポットです。

その理由についてお話しききました

鳥居さん:

お陰さまで、ライダー非常に多いです。この施設そのものも2輪に優しい施設でございますので、バイク駐車場も30台から40台は特別に分けて、気軽に止めて頂けるように・・大型車とか、あるいは普通車と接触しないように、2輪だけの駐車場をあえて設備として設けております。キャンピングカーはですね2台その停める用の施設を作りました。キャンピングカーは電気を使いますので、電気を使えるように夕刻の4時から朝の10時まで自由にお停めいただけるように。1泊3500円ですが、泊めていただくことが可能でございます。お陰さまで、あの道も非常に整備されてきていますので、ここを中心に四方八方東西南北ツーリングができるようになっております。その起点としての位置づけで、2輪に優しい施設でございますので、ここから集合していただいて、ここからスタートして頂いて。霜とか雪とかそういう路面凍結が非常に少ない場所なんですね。他に比べますと。ですから、ライダーも安心して、その千葉県の房総をツーリングして頂けるということになります。

アユの塩焼きなどのおいしいものや、休憩場所のすぐ隣には「遠見(とおみ)の滝」という滝があって、

皆さんスマホやカメラを取り出して撮影しています。そして、写真といえば、自慢の車やバイクを、セットアップされた柿の木の前で撮影できるフォトスポットもあるんです。 「映(ば)える写真」が撮れるとあって、人気だそうです。

ちなみに、こちらは取材スタッフの車で撮影したものです。

鳥居さんに、そのほかのおすすめも伺いました。

鳥居さん:

ならではのものをやっぱり召し上がっていただきたいと言う事で、他にないもの。例えばここで1番の、今の売りは、ビッグハンバーガーというハンバーガーですね。

ちょっと、大きいんですけどハンバーガーこれ美味しいですよ。それからですね。鮎の塩焼き。お餅を焼いたりですね。あるいはこれからやろうとしてますけど、やっぱりこういう場所ですから養老渓谷にふさわしいジビエ料理みたいなものもこれから考えているところでございます。大多喜というと、まず皆さん思い浮かべるのが、大多喜城なんです。徳川4天王の1人本多忠勝が築城をした大多喜城があるんですが、まあ、ちょっとそこから30分ほど離れますと、養老渓谷温泉郷に入ります。自然に恵まれた場所ですから、四季折々の顔があります。春の顔、夏の顔、秋の顔、冬の顔・全部顔が違いますので、いつ来ていただいても、それなりのその顔、皆さんにご覧になって頂く事が出来ますので、何回でもおいでいただきたいと思います。

養老渓谷の紅葉はほかの名所より比較的色づくのが遅いので12月中旬まで楽しむことができます。12月5日までは、粟又の滝など5か所でライトアップもしているそうです。ゆったり、のんびり温泉にでも入りながら、養老渓谷の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

https://yourokeikoku-kirari.jp/

第69回 恋する豚に恋しちゃう!

2021/10/22 UP!

今回は、千葉県で注目の豚をご紹介します。

今、香取市にある「恋する豚研究所」が大変注目を集めているんです。千葉県は酪農発祥の地でもありますが、養豚もとても盛んで、全国第4位。県を代表する銘柄豚肉を「チバザポーク」としてPRを展開しているんですが 「恋する豚」もその「銘柄豚肉・チバザポーク」の1つなんです。

養豚をされている方は、今までも もちろん「美味しい豚肉」の追求に一生懸命だったんですが、新しいアプローチも必要なんじゃないかということで、いろんな試みを始めている方が増え始めているんですね。その一つがこの名前に現れているようです。恋する豚研究所の小泉裕さんのお話です。

小泉さん:「恋する豚」の名前の由来ではあるんですけれども、豚が恋をすれば美味しくなるんじゃないかということでつけた名前です。養豚をずっとやっていて、市場に出して終わりだったんですけれども、美味しい豚をずっと作っていたというところもありまして、自分たちの豚がどういったところに売られてるとか、逆に食べた方からの反応とかもなかなか分かりづらかったんですけどブランド化をきちんとして、自分で売っていくことで自分たちの豚がどこで売られているか、お客さまからの味の評価とかをいただいて、さらにより良いものにしていこうという方針で、自分たちで売っていこうということでやり始めました。

在田農場、という場所で作られている豚を「恋する豚」と称してやってらっしゃるということなんですが、流通も含めて生産者が、消費者の口に入る前までを一貫してやってみよう。そうすることでより消費者の声が聞けるんじゃないかと思ったそうなんですね。

「恋する豚研究所」は2012年2月に設立されました。それから約10年、在田農場の恋する豚は、他とどう違うのでしょうか?育て方のこだわりについて、教えていただきました。

小泉さん:豚の品種自体は一般的なものなんですが、餌を自分たちで作っているというのが1番の特徴です。主にパンの耳とかを主原料としまして、それを殺菌粉砕して生きた乳酸菌とか、麹菌多く含む菌を加えて発酵させます。発酵させた飼料を食べているのが1番の特徴になります。それを食べるとどういうことになるかと言いますと、豚自体はすごく健康的で、味が豚特有の臭みが無くなったりですとか、脂が非常にさっぱりと仕上がってきまして、甘味がある豚肉になります。どちらかというと、女性の方に非常に美味しいと言って頂くことが多く、普段食べている豚、結構臭かったりして食べれなかったんだけれども、まあこれだったら食べられるとか、子供がすごく好んで食べるとかっていう評価をいただいています。私も毎日食べても飽きなく美味しいと思っていて。さっぱりしているので、毎日食べても美味しいです。

スタジオでもいただきました。

この在田農場のお肉を誰でも食べられる場所が香取市にあるんです。そのレストランの名前が「恋する豚研究所」。どんなお料理が食べられるんでしょうか?

小泉さん:恋する豚が食べれるお店なんですけれども、お肉の美味しさが分かるように、1番はしゃぶしゃぶでご提供しています。他の部位を使ったハンバーグを蒸して食べていただくような定食など

も ご用意しておりまして、こちらに来れば、恋する豚のことがすべてわかるようになっています。その他に、地元の食材を使って、季節に応じて月替わりの定食をご提供していますので、毎月定食違ったものが食べれるので、それを目当てに来る客様も多くいらっしゃいます。あと、東京の下北沢の方にもコロッケ店内でひき肉から引いて手作りしているコロッケの定食をご提供している「コロッケカフェ」がございますので、東京の方でもご利用いただければ幸いです。

香取市のお店では、そのほかに「作りたてのソーセージ」や「ハム」なども販売しているんです。

加工の途中で肉を冷凍することがないので、どの製品も、歯応えが違うそうで、レストランで食事をした方が、お肉や加工品をお土産で買って帰るそうです。この加工品はレストランの1階の加工場で丁寧に作られていて、障がいのある方や高齢者の方の貴重な働く場所にもなっているそうです。

小泉さんに千葉県の豚のこれからについて、お話聞きました

小泉さん:今の日本の豚、千葉の豚も含めてなんですけど、スーパーさんとかですと、非常に今、輸入の豚が多く入ってきているところもありますので、自分たちで売っていくことで、「千葉の豚」ですとか「国産の豚」っていうのを多く知ってもらって、より養豚を長続き、活性化させるためにも、こういった活動は必要かなと思っています。気温も下がってきて、どんどん秋、冬になってきますので、お肉、お鍋とかしゃぶしゃぶとか必要になってくると思いますので、そういった際に、是非恋する豚を食べていただけたら嬉しいです。

恋する豚研究所

第64回 幻の大豆 小糸在来

2021/9/24 UP!

今回は君津市に流れる小糸川近くに取材に行ってきました。小糸在来の取材です。

小糸在来というのは、千葉県君津市小糸川の流域を中心に栽培されてきた在来種の大豆の登録商標です。やや緑色で大粒の「幻の大豆」ともいわれている話題の豆なんです。取材に行ったのが8月の末でしたので、まだ枝豆はできていませんでした。

この美味しい大豆を栽培し、品質の維持・向上に取り組んでいるのが「小糸在来愛好クラブ」の皆さんです。早速、いつ頃からつくられているのか、なぜ幻と言われているのか など、会長の鈴木芳昭さんにお話を伺いました。

鈴木さん:昔から、田んぼの脇の、いわゆる田んぼのあぜ道ですね。我々いわゆるクロというのはあるんですけども、そこに、食料といいますか、お正月の煮物の豆とか、味噌とか、そういうものを作るため、食べるために作りました。自家消費と言いますか・・自分のところで各農家は作る、そんな形ですね。戦前からあったように見受けられます。その時には、昔は醤油だとか、そういうものも自家製で作ってみましたので、その材料として使っていたんじゃないかなと思われます。

特別な感じで作っていたわけではなく、自分たちの生活で使うために空いている土地で作っていたというようなんですね。戦争の後、一時は栽培が途切れそうになったこともあったそうですが、復活させようという動きがありました。

鈴木さん:平成11年頃に、君津市で、ブランド物を作ろうとか、作物を発表しようとかっていう動きがあって、市と県J Aを含めて農協も含めて、この小糸在来種はいいんじゃないかなという動きができて、私どものところにいわゆる農家に生産の依頼が来たわけです。私は農家なりたてといいますか、新規就農みたいな感じで途中から親から引き継いでやった時だったので、あまり分からなかったんが、先輩諸氏に聞きますと、大豆なんか儲からないし、そんなもの生産性も悪いし、ものになるわけないからやめた方がいいという、ほとんどの人がそうでした。前から大豆を作っていた2人の大先輩がいたんですが、その人たちを加えてたかだか6人で始めました。平成16年です。その年が。だからもう15、6年前ですかね。5、6年で終わるのかなという感覚でした。今は84~5名、いろんな人たちを入れると、100名近くになってますね。

地域の名物になればという感じだったのでしょう。でも六人から百人にまで仲間が増えてきたのは、やはり大豆が美味しいからなのでしょう。鈴木さんは、主にカブなどの根菜類を作っておられる農家さんでなので、先輩農家さんのお話も聞いて、最初6人で始めた時は本当に心細かったそうです。認められるのか?君津の農業の特産品になれるのか?そのうち、みんな諦めちゃうんじゃないかと、正直みんなが思っていたそうですがつくってみると、うれしい驚きがありました。

鈴木さん:食べてみても実感としてわかるんですが、あ、甘いな・・甘み強いなっていうのは、我々でも分かるし、それと非常に香りが、独特のその香りがあって、やはり美味しいですね、食欲を誘るといいますか。加工品も、お味噌を、豆腐、納豆はもちろん、ちょっと変わってて、焼酎だとか、むき豆みたいなものとか、あとそれを使っていろんなお菓子だとか、そういうものを結構皆さん作ってらっしゃいますね。なんて言いますか、外国から来る輸入物の枝豆が、あれが枝豆の味なのかなと(いう)感覚でしたので。小糸在来を作って初めて小糸在来の枝豆を食べたんですけども、もう全然違いますから。正直言ってね、びっくりしたし、我々もハッと我に帰ったといいますか、なんでこれは早くやらなかったかなという、今も思いますね。

JAきみつ味楽囲(みらい)のおびつ店とさだもと店、それから袖ヶ浦市農畜産物直売所・ゆりの里などで購入できるそうです。大豆の加工品というと、私たちの生活の中にはいろいろありますが、「小糸在来」で作ってみると、すごく美味しくて、評価がぐんぐんと上がっていったそうです。こうしたクラブの栽培拡大・商品化の取り組みが評価され、小糸在来は 全国農業協同組合中央会(JA全中)の第40回日本農業賞特別部門・第7回 食の架け橋賞の大賞を受賞するなど、大人気になりました。

鈴木さんに、これからの小糸在来についてもお話聞いています。

鈴木さん:今までもずっと続けてきたことですが、まだまだ知られてないっていう方がいらっしゃるようなんですよ。もうちょっと、いろんな面で宣伝と言いますか、広報して行きたいと思って、また広げていきたいですね。食べてもらうのがやっぱり1番いいですね。だから、少なからずトップセールスやって東京の東京市場に行って、仲買さんの人たちに試食してもらったり、小さいところでは直売所だとかで試食会を開いたり、そういうものをして行きたいなとは思っています。お蔭様でうちの方の地域、素晴らしい新規就農者で大きくやってる人も2人ぐらいいらっしゃるし、その方が一生懸命、今作ってるんですけど。頼もしいです。まだ40代ですから、その人たちが私どもの後を継いで行ってもらって広めていただきたいですね。

ちなみに、小糸在来の枝豆は、奥手(シーズンが遅め)なので、今年は10月10日ぐらいから買うことができるようになるということでした。

ぜひ一度試してみてください。今回お話をお聴きした鈴木さんが会長を務められる「小糸在来愛好クラブ」のHPはこちら!⇒小糸在来愛好クラブ

第63回:千葉都市モノレール

2021/9/17 UP!

9月17日はモノレールの日!ということで、今回はギネス記録を持っている千葉都市モノレールをご紹介します。

本社のある動物公園駅に行って車庫の隣で取材です。

2001年6月27日付けで「懸垂型モノレールとして営業距離世界最長(15.2km)」のギネス認定を受けています。(正式には、「the longestsuspended monorail train system in the world, at 15.2km」として登録されています。)千葉都市モノレール、正式には路面電車などと同じ軌道なんです が、一般的には鉄道の仲間ですね。

県内には、東京ディズニーリゾート周辺を回っているディズニーリゾートラインと、今日ご紹介する、千葉都市モノレールの2本のモノレールが走っています。千葉市動物公園や総合スポーツセンターに行くときに利用された方、いらっしゃるかと思いますが、今回は、こちらに2名いる女性運転士のうちの一人、吉川佑香(よしかわ・ゆか)さんにお話を伺いました。まずは、運転士になるきっかけを伺いました。

吉川さん:入社は11年目になります。最初は駅員として働いておりました。スポーツセンター駅あと都賀駅千葉駅が有人駅でして、その有人駅の窓口業務を担当しておりました。もともと千葉都市モノレール、私が入社したときは、女性の運転手はまだ居なくて、会社の方針というのもありまして「女性の運転手を誕生させたい」というお話を聞いて、まあやってみないかということで、私もチャレンジしてみたいなと思ってやらせていただくことになりました。結構家族に話した時は想像してなかったみたいなので、けっこうびっくりはしていたんですけど、やるなら頑張ってねということで、応援をいただきました。養成期間が約半年間でして、そして国交省の試験を 受けまして、私の場合は、割とすぐ運転士の方に声がかかったので、約一年ぐらいでひとりだちということになりました。

鉄道の運転をするのには国家資格の免許証が必要で、その養成期間が半年ということでした。自動車なら教習所でという感じですけれども、鉄道も免許証がいるんです。

千葉都市モノレールは「懸垂型」という方式です。そのメリット、特徴についても伺いました。運転するときに気をつけていることについても伺いました。

吉川さん:天候に左右されにくいという点では、特に雨や雪に強くて、線路がやはり覆いかぶさっているような形状をしておりますので、雪の日でもほかの鉄道会社さんが、遅延や運休してしまっている日でも、モノレールは普通に動いていることが多いのが強みだと思います。気をつけていることは、乗り心地の良さを気を付けておりまして、発車する際になるべく衝動がなかったりとか、あとブレーキかける時に乗ってるお客様が特に立ってるお客様なんかが衝動ないように、ゆっくりブレーキをかけるようにしております。気に入ってるラッピング・・・マリーンズ号が好きですね。結構白で白と黒でなく、爽やかな色合いなので。はい、車内までちゃんとラッピングされているので、 車内もすごい綺麗です。

16本ある編成のうち15本がラッピング車両なんだそうです。空中で目立って、いい広告になっていると思いますが、利用する方もバラエティ感があって楽しいですよね。たくさんの路線が乗り入れている駅なんかだと、列車の色が大事だったりしますけど、乗り入れもない千葉都市モノレール、乗り間違える心配もなく、ラッピング車両を堪能できます。

そこに登場したのが、開業時から運転士をされているおかもとさん。吉川さんの許行く係も務められた方です。吉川さんについて、こんんふうにおっしゃっていました。

岡本:千葉都市モノレールの運転手岡本です。よろしくお願いいたします。そうですね。あの彼女は呑み込みが早くて、割と覚えも早かったので、指導する方も特にそんなに苦労するような点はありませんでしたし、現在もあの非常に丁寧に運転しておりまして、先日もおほめの投書がありました。千葉都市モノレールは懸垂式モノレールとしてとても良い眺望が得られます。ここでしか見られないような風景をお楽しみください。下りの都賀からみつわ台に向かうJRと交差するところなんですけども、晴れてる日は富士山がよく見えます。

吉川さん:千葉都市モノレール.、まだ乗ったことない方も景色、そしてラッピング、乗り心地、いろんなところで楽しんでいただけると思うので、1つのエンターテイメントとしてでもいいので、ぜひ遊びに来ていただけたら嬉しいです。

目的地があるのではなく「乗ること」が目的の旅も素敵だなと思うようになりました。このコロナが収まり、お出かけが自由にできるようになりましたら、皆さんにもぜひ空中散歩を楽しんでいただきたいです。県庁前からから千城台まで全18駅で乗車時間はおよそ30分です。もちろん、現在も、利用される方に安心して乗っていただけるように、新型コロナ感染拡大防止対策もしっかりと行なっているということですので、利用する私たちも感染対策徹底していきましょう。

最後に、取材に、同行した中西さん。運転シュミレーターがあり、その操作の仕方を吉川さんに教えていただきました。

千葉都市モノレール

第62回:食のちばの逸品の金賞!「房総真鯛と黄金鰺のお茶漬けセット“彩”」

2021/9/10 UP!

今週は『食のちばの逸品を発掘2021』の一般部門で金賞に輝いたお茶漬けセットをご紹介。館山にお話を伺いに行ってきました。

千葉県産の食材を使った美味しい加工食品の紹介を通じて、多くの方に千葉県の食の魅力を知っていただくことを目的に毎年コンテスト方式で選ばれるもので今年で9回目。一般部門と直売所部門がありまして、過去の受賞作品の中には全国規模のコンテストで受賞したものもあって、ここで評価されたものの商品力が高いと、とても注目されているんです。

今回ご紹介するのは、「食のちばの逸品を発掘2021」一般部門で、応募総数49商品の中から見事金賞に輝いた株式会社ろくやの「房総真鯛と黄金鯵のお茶漬けセット『彩(いろどり)』」です。

「ろくや」は、もともと網元として漁船をお持ちで、房総の海でとれた魚を販売していたんですね。その魚を使った料理を出すようになり、今ではレストランや「網元の宿・ろくや」をはじめとした温泉ホテルも経営されているんです。早速ですが、この商品を考案したろくやの総料理長 常住信行さんに開発の経緯をお聞きしました。

常住さん:主に旅館業ですが、他に道の駅やレストラン、専属のパティシエがいますので、パティスリーも完備しております。鯛のお茶漬けと黄金アジのお茶漬け、この2種類で、味は2種類ずつで計4種類を作成しました。元々はやってなくて、以前からこういうことも作っていきたいという社長の想いがありまして、なかなかできる機会が無くて、で、コロナになりまして、うちの方も休館に急遽余儀なくされまして、その期間に時間が有るので、ぜひピンチをチャンスに変えるっていうことで、社長にお願いしまして、商品開発にあたらせていただきました。

総料理長の常住さんは、生まれが館山、横浜や長野などで料理人として活躍されたあと、十数年前から故郷に戻られたそうです。いろいろな土地の美味しい食材をたくさんご存知なんですが、千葉県は特に「魚が美味しい」そして「野菜のポテンシャルも相当な高さ」というのを改めて感じて、そんな食材をもっと広く知ってもらいたい。その強い思いと努力が形になったのがこの「お茶漬け」なんです。

気になるパッケージの中身ですが?

常住さん:まず鯛茶ですが、オーソドックスですが、鯛というのは千葉の県魚で、この鯛をどうにか美味しく加工できないかと。料理屋さんで出すのとはまたちょっと違うので、冷凍したりとか鮮度をどういうふうに活かして行くのかとか試行錯誤したんですが、鯛を使用しまして。鯵の方はやはり房総ですので「黄金アジ」というものがブランドとしてありますので、それを使用しました。私としてはお手元に届いて召し上がった時に、その値段の価値あるねっていうふうに思って頂きたくて。高いとは思っておりません。食べていただいて、手のかかった・・・愛情もこもってますし、伝わるのではないかと思っております。

こだわっているところは?

常住さん:だしにこだわった鯛の骨など、余すことなくしっかりと出汁とりまして、それとかつおだしとブレンドして試行錯誤して生まれた出汁でございます。鶏白湯とかあると思うんですけれども、それの魚バージョンですね。あの濃厚な出汁を取りまして、鯛のアラを貯めるっていうことですね。骨と鯛の頭とか、そういう部分を全部とっておきます。お茶漬けのネタの方でタイを使うので、頭とか骨とかを全部全て取っておきます。時間を掛けて・・・。時間で言うと、一時間から一時間半くらいかけて濃厚な出汁をとっております。鯵も鯵の出汁も使っているんですけども、鯵の骨だとちょっと弱いので、鯵の粉末・・いぶしかかった粉末も、出汁と鰹出汁で合わせてあります。煮干しとかそういうイメージですね。開発1種類にするのに、やはり1週間弱、要しましたね。

ということでスタジオでも試食いたしました。

常住総料理長曰く、捨てるところはウロコとエラぐらいで、あとは海の恵みをしっかりと使わせてもらっているということでした。房総の海の恵み、そのままでも美味しいのに、さらに手をかけて旨味を倍増させる、まさに金賞に相応しい味ですね。

今後の展開は何かお考えなのでしょうか?

常住さん:まず房総ですので、やっぱり貝が有名ですので、まあハマグリだったりアサリだったり。そういうのも着手して、あとは金目鯛ですね。金目鯛のお茶漬けだったり、ほかの調理方法。煮魚もそうですけども、そういうのも どんどんこれから商品開発していかなければならないなと思っております。やっぱり今までにない経験ですので、会ったことない方が美味しいと喜んでいただいている顔を想像する気持ちも生まれましたし、目の前に居るお客様だけではないなっていう。まだまだ料理人として、勉強する・しなければいけないという思いであります。とても嬉しいことです。「千葉の逸品の金賞受賞のお茶漬」検索して頂いたり「網元の宿ろくや」で検索していただければ、ホームページに繋がりますので、そこから閲覧できると思います。皆さん、よろしくお願いいたします。

今回は南房総のろくやのお茶漬けセットをご紹介していますが、インターネットで「千葉の逸品」で検索しますと、このお茶漬けを含む今年の受賞作、そして過去の受賞商品も見ることができます。これ、見ると本当に千葉って食材に恵まれているんだなというのがよくわかります。そして、お取り寄せもできるものがたくさんあります。おうちで、あなたの千葉の逸品、ぜひご堪能ください。

リンク

食のちばの逸品

網元の宿 ろくや

ウェブストア

第60回:「犬吠埼ブラントン会」

2021/8/27 UP!

銚子にやってきました。

今回は犬吠埼灯台の歴史的価値などを研究しながら灯台を盛り上げていこうという市民団体「犬吠埼ブラントン会」の代表幹事・仲田博史さんに、犬吠埼灯台の歴史について伺いました。

仲田さん:日本における西洋式灯台は、このリチャード・ヘンリー・ブラントンというスコットランド人の土木技師が明治元年に、来日しまして、政府に雇われたわけですけれど、それで日本国中の灯台整備を手がけた・・その技術者集団のリーダーとして活躍したんです。ブラントンは明治9年まで日本にいたんですけれど、その間、25基の大きな灯台を建設しました。代表的なものとしては、この犬吠埼のほかに、静岡県の御前崎、同じく静岡県下田沖の神子元島灯台、それから九州の角島灯台、同じく、下関の部埼灯台、六連島灯台というようなところがございます。

スコットランド人の指導によって作られたという犬吠埼灯台。

ブラントン会の設立の経緯についても伺いました。

仲田さん:インターネットのプロバイダーを地方でもやろうじゃないかという友達同士で話し合いまして。じゃあ、ホームページというものがどんなものか、そういったものをこうみんなに知ってもらうために、何をテーマにしたらいいか?そうすると、やはり犬吠埼の灯台というのが、やはり銚子のシンボルっていいますか?みんながそういうふうに思っていると、それをテーマにして取り上げました。ホームページ作ったんが、調べているうちに、ブラントンのこととか、それから元々がスコットランド風の灯台の流れを汲んだ、日本の灯台だということも分かって、調べることのほうが面白くなりまして、友達を誘ってですね、「ブラントン会」ということを立ち上げました。結構詳しく泥臭くあの犬吠埼灯台を紹介したものができました。

そして、お仲間がどんどん増えていくうちに、灯台の建造物としての歴史的価値が認められるようになって、更に、今も現役の灯台であるということから、犬吠埼灯台は「世界の灯台100選」「日本の灯台50選」に選定され、2010年には国の登録有形文化財、さらに2020年には、国の重要文化財に指定されることになったんです。

ところで、灯台というのは、夜、決まった間隔で光が点滅することで、位置を知らせてくれる、暗い中を航海する船にとって、とても大事なものですが、実は大きなレンズを回すことで点滅して見えるんです。でも150年前は一晩中、正確にレンズを回しつづけるのはかなり大変だったようです。この後は、犬吠埼灯台ができた頃のお話を伺います。

仲田さん:昔は、犬吠崎灯台にも「灯台守さん」っていうか「人」が1晩中宿直をして、機械を止まらないように、事故がないように見てたわけですね。これを回転させるのにですね、時計仕掛け・・鳩時計を連想していただければいいんですけど「クロックワーク」という仕組みで、鉛のオモリを灯台のてっぺんから下まで降りていく力を利用して、それを横の回転に変えて灯台を回してたと。しかもその重りが地上まで届くと、1晩のうちに何回かあのハンドルを回して上までもう一度も巻き上げる・・それを何回か繰り返したというようなことで、本当に昔は、狭い、灯室っていうんですけど、灯台の部屋で宿直をして、換気の悪い中、湿気のある中で、本当に苦労されて光を絶やさなかったという努力があったわけです。

灯台守さんの休みのないお仕事です。大変だと思います。昼間はお休みできるのかと思ったらそうでもないようです。

昔は、光の元は炎でしたから、昼間はススなどで汚れた灯台のレンズを磨いたり、時計仕掛けの回転機構の整備など灯台守さん、一日中お忙しいようなんです。しかも、おやすみなしの365日稼働です。もし灯台が止まってしまうと船の安全が守れない。その使命感は強く、大変なお仕事だということもよく知られていたので、灯台守さんを描いた映画も作られて、ヒットしたそうです。

今はレンズの回転はモーターですし、動力も安定してますので、今、灯台守さんがいる灯台はありません。海上保安庁が管轄し、定期的な点検などは行われていますが、基本的に人は常駐していません。最後に、仲田さんに、今後のブラントン会の活動や夢について教えていただきました。

仲田さん:価値や魅力を、ぜひこのコロナ禍が終息しましたら、日本国中から、あるいは世界から来て、是非この「日本の灯台の父・リチャード・ヘンリー・ブラントン」のシンボル的な灯台と言うことで、犬吠埼灯台を我々の会としても盛り上げていきたいと。2、3年すると150周年にもなりますので、是非その辺を目安にブラントンのモニュメント・・・できれば設置したり、あるいはもう少しその資料文献を整備して、アーカイブ化するというようなことも踏まえて進めていけたらなという風に思っています。  

訪問できるようになりましたら、ぜひ、詳しい説明を見ながら、灯台の偉大さを感じてみてください。

ブラントン会のページはこちら

http://www.inubo.net/brunton/

第58回:未来に受け継ぐ伝統の技「行徳神輿」

2021/8/13 UP!

今週は『未来に受け継ぐ伝統の技「行徳神輿」』について、神輿の製作、修理などをされている中台製作所の中台洋さんにお話を聞いてきました。もともとは3つあった行徳地区の神輿製作店さん、今は中台さんのところだけになってしまいました。今もつながる伝統の技やお祭りについてなどいろいろな想いを聞きました。

「やってることは宮大工さんに近いんですけど、扱っているものが建物じゃないので、小さいんですよね、簡単に言うと。宮大工さんは大きな建物をつくる、我々は、小さなやしろを作っているということで、あの道具もなので、大きい道具はあんま使わないですよね。神輿はもう単純に神の乗り物なので、御霊を移してね、氏子、地域を巡行するっていうのがメインの役割なので、それはもう昔から変わってないんですけど、それ以外にやっぱり地域の人々がお祭りっていうもので、ひとつになれるっていうことは、世代を超えて非常に地域のコミュニケーションツールとして、私は非常に、重要な存在ではないかなというふうには思いますよね。」

皆さんは、御神輿が担がれて街を練り歩く姿を見たことがあると思います。大変賑やかで、活気にあふれていますよね。「祭りの季節だな」と感じる方もおられるでしょう。中台さんは、その御神輿自体について、こんなふうにお話しされています。

「僕は神輿担ぐのもそうなんですけど、お客様にも言うんですけど、やっぱりそのつくりを見てもらいたいですよね。

彫刻とか、歴史を反映していることもあるし、やっぱり古くて豪華じゃないんだけど、その時代を反映して、その時代によくここまで作ったなって言うものもあるし。

だから本来はそのお神輿が渡御をしているところだけじゃなくて「神酒所」って、いわゆる担ぐ前に、お借り屋みたいな所にしまってあるのを、やっぱそばでまじまじと、あの神輿を見てほしいなあと思いますね。ありますよ。本当に昔の作りで何だろう?これってよくこんなのやったなあっていう。一年以上かかっただろうなっていう作りをしているものもあれば、その当時、お金が凄いあったのか、それは分からないですけどね。無い中でも、それだけやっぱりその神輿に対してお金をかけちゃおうっていうのが、やっぱり 信仰心の現れだと思うんですよ。だからやっぱそれは地域の力ですよね。」

神輿とは、その字が示す通り、神様の乗り物です。夏の終わりや秋に、その年の農作物がちゃんと出来ているのか?地域の人たちは健康でいるのかなど、地元の神様が、御神輿に乗って地域を見て回る。今でいう、視察のようなものでしょうか?ですから、神様への感謝の気持ちが御神輿の作りにも反映されているんですね。

御神輿は地域の結束力の象徴なんですね

中台さんは、中台製作所がある妙典駅近くに、ミュージアムを作られたんです。

入場無料。人数がそろえば、有料で制作工程を見る事ができるツアーもやってくれて、職人さんたちが道具や作業の仕方などを披露してくれるそうです。ミュージアムの中には、作り方の細かい解説が展示されていて、それを見ると、どれだけの時間と技術が結集されてできているのかというの がよくわかるようになっています。

御神輿は、近くで見ると、どこが作ったという、小さな看板のようなものがついている事があるのでそれを探すのもなんか「通」っぽいですよね。中台さんは、職人さんたちの技の継承も含め御神輿という文化を伝え続けていかないといけないと強く思っているとおっしゃっていました。

「お祭りって言えばなんか全て丸く収まるじゃないですけど、私の、ちょっと例えがいいかわかんないけど、その例えば学校の学園祭とか文化祭みたいなノリだと僕は思っていて、何かに向けてね、その盛り上げよう、それを成功させようじゃないけど、全然考え方も違う仲間が集って、そこでやっぱり議論し合うことが、で、その人となりが理解をできて、お祭りってやっぱある程度そういう平等というか、ある意味ね、いろんな歴史を知ったりとか、育っていくっていうと、やっぱり顔が見えるから、その地域に住んでても、普通に引っ越してきたんだけど、お祭りでいろんな人と会って話したら、なんかすごく溶け込んじゃって、やっぱ引っ越してきてよかったなあっていうふうになればいいじゃないですかって、私は思うんですね。」

みんなの心が一つになる、地域のコミュニケーションの大事なチャンスの一つとしても、お祭りっていいのかもしれないですね。みんなが挨拶しあえる街、防災にも大事なことかもしれません。地域をひとつにする、つなぐ、御神輿にはそんな役割もあるんですね。中台製作所は 地元だけでなく全国各地のお神輿の製作や修理、リニューアルを行っているそうです。個人で御神輿を発注する、っていうことはなかなかないと思いますが、素晴らしい職人さんたちの作品、伝統工芸を、まずはミュージアムでご覧になってみてはいかがでしょうか。

ミュージアムのほか、市川市役所1階にも中台製作所のみ御神輿が展示されています。

行徳神輿ミュージアム

http://www.mikoshiya.com/museum/

第57回:魅力たっぷり房総の山々

2021/8/6 UP!

今回のテーマは房総の山。ピンと来ない方も多いかもしれません。山というイメージ、あまりありませんよね。でも、魅力がいっぱいあるんです。

「房総の山」の魅力について千葉県勤労者山岳連盟会長の廣木国昭さんに お話伺いました。

「千葉県には山がないとか、「えー山があるの?」っていう風に言われるんですけども、 千葉県にもものすごいあのハイキングとかそういうのをやっているコースがあります。整備もされています。まず、あの交通の便が良くて、誰でも気楽に歩ける。家族連れも良いし、高齢者でも登れる。そんなに力を使わずとも登れますから。それで登った頂上からは太平洋、もちろん大島も見えます。で、東京湾から見るとずっとあの船橋の方、スカイツリーまで見えますから。それで僕のオススメは夕日が綺麗な時に東京湾に浮かぶ房総の山から眺めた時に1番目に付くのは富士山ですよ。富士山が夕日のシルエットになって羽田付近に飛ぶ飛行機がキラキラ光っているっていうのは千葉県でしか味わえない山だと思います。なだらかで誰でも登りやすいというのは房総の山だと思いますね。」

確かに、おっしゃる通り。アクセスもいいですよね。

千葉県、南房総市にある愛宕山(あたごやま)が、標高408.2mで千葉県の最高峰で、実は各都道府県の最高峰の中では最も標高が低いんです。ということは、つまり、房総の山々は制覇しやすい、親しみやすいといえますよね。そんな千葉県には「山岳連盟」や「山の会」といった山登りをされる皆さんの集まりがいくつかあって、自分たちが楽しむだけでなく、もっと山登りの裾野を広げたいと環境整備などの活動もされています。2年前の千葉県を襲った台風の後では、さまざまな登山道やピクニックロードが被害を受けましたがその時も皆さんが活躍して、復旧に当たられたりしたそうですよ。

「関東ふれあいの道というのを県の方で中心になって整備して、すごくあの歩きやすくなったと思います。ただ、そういう道が台風で壊れちゃったので、じゃあどうしようかっていう時に、千葉県にある山岳団体が3つ集まって房総の山を守ろうとか、またあの台風で決壊した登山道を復旧しようというようなもので活動してきました。特に私たちの勤労者山岳連盟では鋸山とか嵯峨山、そういったところを中心に チェンソーを持参して、山道をふさいでいる大木をチェンソーで切ったり、また決壊して崩れた所をスコップ持っていって補修したり、そういうような早く房総の山を楽しんでもらえるために登山道の復旧活動というのを組織をあげてやってます。」

有難うございます。

山登りはきついというイメージをお持ちの方も多いと思います、。なんで、あんなに苦しんでいくのか?疲れるだけなじゃいかという方もおられるでしょう。でも廣木さんはこうおっしゃいます。

「山に行って楽しい思い出を残してほしい。苦しいことばっかりの山登りというのは長続きしないと思いますね。何が楽しいかって言うと、やはり事前にですね、一緒に行く仲間と一緒に計画を作る。今度いく山はこういう風なところだねとか、ここは気をつけなくちゃいけないねっていうようなことから始まって、あとは山に行ったらば、やはりどんな安全な山と言われても、つまづくこともあります。それとやはりあの先輩と言える人を1人作った方が良いのかなと思いますね。アドバイザーですよね。ですからそういった意味では長く楽しむ為には無理をしないでライフワークとして取り組んでいただければいいのかなっていうふうに思います。具体的な山登りで相談したい事とか知りたいことがあれば、ホームページの方にありますのでいつでも問い合わせをしてください。」

とのことでした。暑さが和らいだら、いい先輩を見つけて、山に目を向けてみましょう!

千葉県勤労者山岳連盟 https://www.cwaf.jp/

第56回:中世の遺構「山城」

2021/7/30 UP!

近年ブームの山城(やまじろ)なのだそうです。

かつて千葉県には1300もの山城があり、その数は関東一を誇ります。これは、中世に争いが絶えなかったことを示しているんです。理由は水運も含めた交通網の良さから、この豊かな土地を皆が己の領地にしようと考えたためだったと言われています。全国の山城に精通する「山城ガールむつみ」さんに山城に興味をもったきかっけや、千葉県の山城の魅力、県内での活動などを伺いました。

まずは、「山城」とは何でしょう?私たちがイメージしている白い壁の建物とは違うのでしょうか?

「山城というのは、お城の中の種類なんですけれども、まあ山の上もしくは山全体を要塞としてですね、山全体を人工的に加工して、その領地を守ろうとした。そういったものが山城というものになります。城というのは、「土」が「成る」という漢字を書きますので、建物ではなくて土で加工した・・・要は土木技術によって敵を防ぐ構造物のことを言うんですね。なので、みなさんが思うお城というのは天守閣になりますけれども、ああいうのはお城の中の1つのパーツであって、その全体を含めて「お城」。で、その中でも「山」を使って築かれたものが「山城」ということになります。」(山城ガールむつみさん談)

陣地というイメージなのかもしれません。

山城ガールむつみさんによると、他の県では都市開発によって崩されてしまう山城が多いんですが、千葉県には当時の姿を留めたものが多く残っているそうなんです。そんなお城の魅力は、土木技術のすばらしさを感じたりするだけでなく、地図を見て「ここに山城があるとなると、敵がこう攻めてきて・・」とかシミュレーションゲームができちゃうことなんだそうです。

そして、実際に現地に行ってみると、自分が想像していたところに新たな お城のあとを見つけたりして、妄想が止まらなくなっちゃうんだそうです。草木は生えてわかりづらくなっているとはいえ、ほぼそのまま残っているものも多いというのが驚きです。

そんな山城の魅力を積極的に発信しようと、山城ガールむつみさんは活動をしています。

「今千葉県は『城』の数もすごく多いので、そのお城をちょっとソフト化して皆さんに楽しんでもらおうという取り組みをやってます。それは『御城印』という絵はがきサイズのカード状のもので、1枚300円くらいのもの。お城の名前と歴史を図柄化して、道の駅やいろんな駅で売っているんですね。それを、お城観光の資源として、千葉銀行さんや千葉県観光物産協会さんらが 協力してくださって、お城を使った町づくり・町おこしで子供たち世代に地元の歴史を知ってもらうというような活動を広げています。(『御城印』は)今千葉県下で60ぐらい出てるんですね。全国的にはもう700を超えるんですが、ほかの県と違って、千葉県のものは私がデザインさせていただいて、カラフルな図柄で、その1枚を見ただけで、お城の歴史絵巻が広がるような、そんなものになってます。県内でまず100を目指そうというところで「歴史発信・お城発信」をやってます。」(山城ガールむつみさん談)

https://maruchiba.jp/miryoku/shun/allchiba/gojyoin2020.html

スタジオでも現物を拝見しながらトークしました。本当にカラフルで迫力があって、コレクター心がくすぐられるアイテムですね。現在多古町が積極的にこの取り組みを進めているんですが、そのほかの地域も『山城』のもつ魅力に気づいてきているということで、これからもっと広がっていくと思います。興味を持たれた方、千葉県観光物産協会のホームページでぜひチェックしてみてください。

山城ガールむつみさんは、山城の解説をするツアーの開催もしていらっしゃいます。詳しくは「山城ガールむつみ」で検索してみてください。

ご近所のこんもりとした山、や森、林、流れのない川のようなところ、もしかしたら、まだ発見されていない山城の跡かもしれません。地図を見ながらシミュレーションを楽しんでみてください。

https://www.rekitoki.com/

第55回:鮮度抜群!江戸前船橋瞬〆すずき

2021/7/23 UP!

千葉県内の市町村をひとつづ紹介してきましたが、先週の一宮町で一段落。今週からは新たな視点で千葉県の魅力などをご紹介していきます。

今回はタイトルにもある通り、鮮度抜群!江戸前船橋瞬〆すずきです。

船橋港を拠点に東京湾で巻き網漁業をされている大野和彦さんにお話を伺ってきました。江戸前船橋瞬〆すずきあ千葉ブランド水産物にも認定されているんですよ。スズキは白身の美味しい魚。「セイゴ」→2~3年もの「フッコ」→4年以上「スズキ」と呼び名が変わる出世魚でもあります。

そんな「すずき」。漁師さんがとって、陸にあげるとすぐ劣化が始まります。魚は新鮮さが大事。でも、ちょっと時間が経つと熟成があって味に深みが出る。超新鮮か、熟成かのどちらかしかなかったんですが「瞬〆」という方法でしめると、その両方が成立しちゃうそうなんです。そんなウマイ話なんでできちゃうのか? 大野さんに教えていただきました。

「この〝活〆神経抜き〟をした「すずき」。船でまき網漁業でとって生かしたまま船橋漁港で水揚げをして、乗組員総出で血抜きをします。それから血液が良く抜けたらエアガンで神経を吹き飛ばすという締め方ですね。神経を飛ばすことによって、もう魚がそこで一瞬にして絶命をする、自分が絶命したことすら気づかないうちに、つまり死後硬直が遅れるんですよね。死後硬直すると魚の劣化が始まるんですが、その時間を稼げると。少し休ませてから不意を突いてしめると出る血液もすごいサラサラなんですよね。歯ごたえ食感も、こりこりぷりぷりと言うものが残っている。お陰様で、高評価いただいています。時期がはじまると「まだないの」とか「今日シケなの?なんだ~」なんて言う言葉もいただいていますし、直接飲食店さんの方からもオーダーいただいたりしてます。」

日本全国で、『すずきの水揚げ量日本一』が、実は船橋漁港なんです。「すずき」は日本の広いところに分布している魚なので、船橋が日本一というのは驚きでもあります。ところが、これ、大野さんによると「自慢できる話とはちょっと違う」んだそうで、むしろ心配なところもある、という ことなんです。

「すずきがたくさんとれるんですけれども、その背景には他に取る魚が少なくなったっていう現実があって。このすずきを大切に持続的にとっていかなければ、船橋の漁師すべてが死滅してしまうことに繋がる。だから、量で稼ぐのではなくて質で稼いでいこう、そういう資源管理型の漁業に切り替えたということですね。資源が豊富であれば、やすく消費者に提供できますけれども、そんなにない、なけなしのものをとっている中でたたき売る必要はないですよね。私は今年で船に乗って40年ですけれども、20年ぐらい前からそんなことを思い、悶々としてました。冬になるとすずきが産卵期を迎え、捕るものがなくなってしまうんですが、わざわざ産卵場に出向いて、卵を持ったすずきを捕っていた時期や、すずきの幼魚であるセイゴをとっていた時期もあった。そういうことをして売れるからいいや、買ってくれる人がいるからいいやということで捕り続けていた姿が今日なのかな。なので、ここで我々が改めないと、もう手遅れになってしまうということに気づいたという ことです。」

そんな思いの中、実は、東京でオリンピック、パラリンピックが開催されることが決まって「是非とも江戸前の魚を世界の人たちに食べてもらいたい。」と思った大野さん。交渉してうまくいけば納品できるのかと思っていたら、国際認証機関の厳しい審査を通ったものでないと提供できないということが判明しました。その基準には「とっている量は適切なのか?」「生態系に与える影響はどのぐらいのものなのか?」などの項目があり、「世界は、こんなにしっかり未来のこと、環境のことを考えてやっているんだ、日本はどうなんだろう?」と愕然とされたそうです。自分が悶々と思っていたこと、心配していたことはまさにこれだ!と気づき、とてつもなく高いかもしれないけれど、その壁を乗り越えようと決めたそうです。

大野さんは、こうお話くださしました。

「これは乗り越えなきゃならない壁だから、それにもまして江戸前の魚を東京オリンピックに出したいっていう思いの方が人1倍、やっぱり強かったんだと思います。『今この地球というのは、先祖から受け継いだものではなく、子供たちから借り受けているものだ。だから持続的な状態で子供たちに返さなければならない』というサンテグジュペリという星の王子さまの作家さんが言った言葉。非常に重い含蓄のある言葉だなと思います。我々東京湾の漁師って、長年『東京湾で魚が捕れるんだ』『捕れてもそれ食べられるの?』とか、負のイメージを払拭する戦いをずっと続けてきたんですが、今後(の戦い)は、例えば近畿大学の先生の調査に東京湾のセグロイワシの中からマイクロプラスチックがいくつ見つかっただとかありましたが、次の世代の子供たちにそういったプラスチック汚染をした魚を食べさせたくない。自分たちが努力することによって、そういったものを少しでも解消できる方向に導いていきたいなと。例えば、発泡スチロールの箱を自然に溶けるような生分解性の素材を使ったものに変えていくだとか、我々の使っているナイロンの網をですね、これもやはり生分解性の方に徐々に変えていくだとか、そういった取り組みを続けております。」

大野さんは、その想いを本にまとめられています。

「ただ獲れればいい」という考えを完全に捨てて、「未来にちゃんと返せるのか」をしっかりと考えたうえで漁をする。例えば魚を運ぶ発泡スチロールの箱、生(せい)分解性(ぶんかいせい)のものは、普通の十倍近いお値段がするんだそうです。でも、使いきりだったこの箱をお店との間で10往復以上させれば、コスト的にも成立するし、環境にも負荷をかけにくくなる、、、とか。目の前の魚のことだけじゃなくて、私たちが住んでいる環境もしっかりと見据えて色々と活動していかないと未来がないと、熱くお話しされていました。

大野さんのお話からは、海へのリスペクト、そして長年、それに気づかず魚をとってきた罪滅ぼし、責任、いろんなものを感じます。「船橋の瞬〆すずき」。海への感謝の気持ちも重なって、さらに美味しく感じる。是非皆さんにも食べてもらいたいです。

詳しくは以下のリンクからご覧になってみてください。「瞬〆すずき」の急速冷凍品は、解凍してお刺身でもいけちゃうそうです。他に、東京築地の『漬け人』がすずき本来のおいしさを最大限に引き出した逸品「漬け魚」や大野さんの著作本なども紹介されています。

https://kaikobussan.com/

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