三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「明日への力を充電できるパワースポット・千葉」として各地の魅力を支えている、
地元でがんばる人たちの活動や想いや、その想いから生まれるストーリーを現地取材の声を通してご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら

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第98回:食のちばの逸品を発掘2022 寝た芋けんぴ

2022/5/20 UP!

今回は、「食のちばの逸品を発掘2022」で金賞を受賞した「寝た芋けんぴ」をご紹介します。

「食のちばの逸品を発掘2022」千葉県産の食材を使った美味しい加工食品を通じて、多くの人に千葉県の食の魅力をご紹介する「食のちばの逸品」。コンテスト方式で2022年は4つの商品が選ばれましたが、今日はその中からおいしいサツマイモを更に美味しい商品にした農業会社が開発した、「寝た芋けんぴ」に込められた想いをご紹介します。

作っているのは香取市にある芝山農園。その成り立ちについて芝山農園の統括部長、平野二朗さんにお話お聞きしました。

平野さん:いまから300年ぐらい前にですね、現社長の先祖にあたる方々が、この福田(地域名)中央地域を開拓し始めまして、それとともに農業を開始したことがきっかけです。法人化したのが10年ほど前なんですよ。で、その際にやっぱり焼き芋ブームというか、そういったものがありまして、焼き芋自体の需要というものが増えてきたので、その頃からさつまいもの方の生産に重点を置いて始めましたね。実際、生産していく中で、一般の消費者の方々にサツマイモの美味しい味わい方であったりとか、そういった部分が届けられて無いと思ったんですよね。なんでかっていうと、まあメディアとかでも紹介されているとは思うんですけど、サツマイモ熟成したら美味しいですよとか。今じゃ主流になっている考え方なんですけど、当時は全然皆さんに浸透してなかったんで、少しでも私たちの農家ならではの知識みたいなものがしっかりと付加価値になるんだよっていうものを皆さんに伝えたくて、で、それから独自自社の生産商品で焼き芋始めようと、焼き物商品開発に取り組みました。

収穫したサツマイモは、掘り立てよりも、低温で長期保存することで、甘みがググーーっと増すんです。中でも「寝た芋けんぴ」は熟成に向いたお芋を厳選し、貯蔵。味を審査し、合格したお芋だけを使っているんです。 こちらの芝山農園では社長自ら、自分達が育てたサツマイモの甘味を最大限に引き出すよう、「お芋を焼く機械」のヒーターの温度・時間などを調整されているんです。ほかにも、いろいろ工夫して、「冷やして食べても美味しい芝山農園の焼き芋」を苦労して作り上げたそうです。

そして次に何をしようかということになり、サツマイモの作り手だからこそ、その美味しさを伝えられるもの、、と考えて、「芋けんぴ」となったそうです。

平野さん:お芋といえば、やっぱり芋けんぴだったんですよね。それなら芝山農園らしいおいしい芋けんぴを作りましょうって考えた上で、まずはお芋にこだわりましょう。寝た芋っていうブランドでちゃんと熟成された管理されたお芋を使って、そして紅あずまというブランド芋使って、それで芋けんぴに仕上げましょうって考えたんですよね。で、実際、なかなかね、そういうブランド芋って、紅あずまって、まあ単価自体もいいものなんで、素晴らしいものなんで、なかなか使っている所がなかったので、これは面白いんじゃないかということで、紅あずまのその風味であったり、甘さであったりを生かすために何度も試行錯誤をしました。いや、本当に焼き芋と違って油使ってますんで、実際揚げて、その後に食感を感じたりとか、試食段階で、もう本当お腹いっぱいになりましたね。はい、やっぱり美味しいって言う一声いただけたのは嬉しいですし、実際それ以上の評価を頂いたんですよ。レビューの中で、口コミの中で、例えば「これを食べたら他のものは食べられない」とか、「もう今までのものとは全然違う」と「寝た芋さんが一番おいしいですね」っていう嬉しい評価をいただきましたね。

味は甘味、塩味、青のり味の3種類。

代々農業をなりわいとし、生産だけではなく加工にもこだわる芝山農園さん。さまざまな努力の裏には、こんな農業への想いがありました。

平野さん:千葉の逸品グランプリ金賞を頂きましたので、本当に嬉しいことなんですけれども、4年間ずっといろいろ試行錯誤、実際、商品を開発した後も色々といい物、いい物でやった上で、要は千葉県全体というか、皆さんに評価していただけたことは今までの努力が報われたというか、もう社員一丸になって取り組んだ結果だと思います。弊社はもともと「面白農業」っていうものを大々的に進めていますんで、実際、農業をして行く上で、その中でどのように面白みを発見できるかとか、そういったものを皆さんに実感できるように、農業者が少なくなっていると高齢化も進んでいると若者をどうやって農業に従事させられるのかと、そういったことを考えた上で「面白農業」っていう発想になったわけですよね。ただ作るだけじゃなくて、それをどのように、お客様に届けるとか、その美味しさを伝えられるかとか、まあやりがいを感じていかに続けていけるかっていう事をはい、今考えてますね。

農作業、、例えばサツマイモだけを作っていたら、忙しい時期とそうでもない時期というのができると思うんですが、農作業に余裕がある時期は「芋けんぴ」など、食品加工をやることで、年間通して仕事がある状態を作っているそうなんですね。農業に携わる人たちが減っていく傾向の中でこういった工夫をしていくのは大事なことでしょうね。焼き芋、芋けんぴの次はどんな展開をしてくれるのでしょうか?

平野さん:今、香取市の旧佐原地区の中で、実はカフェを経営しておりまして、カフェネタイモというお店なんですけど、そこにはもちろん、今紹介した芋けんぴであったりとか焼き芋が販売されているんですけど、一番がそこの売りが、芋ぺチーノっていうものなんですよ。それはどういった商品かっていうと、フローズンドリンクではあるんですけど、要はうちの紅はるかの美味しい焼き芋を原料として使って、紅はるかの甘味を生かした芋ペチーノ、販売してるお店なんです。この美味しさをやっぱり農家自体が再現しているというそういったところも考えて、飲んでいただければ、今後の例えば、私共というか、農家全体、農業界全体の評価につながるんじゃないかなと考えております。

農作物を作るだけでなく、おいしく食べてもらう方法まで提案するのがこれからの

「農業」を盛り上げるのかもしません。取材ディレクターがこっそりと教えてくれたんですが、更に次のプランが今進行中みたいです。そして人気の「寝た芋けんぴ」は今お話にあったカフェ、、佐原の小野川沿い「さわら町屋館」の中にあるんですが、こちらで購入できるほか、公式サイトからお取り寄せすることができます。(大人気で少し時間がかかることもあるようですが)番組ブログに芝山農園さんと食のちばの逸品のリンクを貼っておきますのでチェックしてください。そして芝山農園さん、次のチャレンジも注目していきたいと思います。

寝た芋オンラインショップ

芝山農園

第96回 千葉のクラフトビール

2022/5/6 UP!

今日は、なんと千葉大学の教授と学生がそのクラフトビールを作ってしまったというお話をご紹介します。1994年の酒税法改正により、ビールの製造免許取得に必要な最低製造量が年間2000キロリットルから60キロリットルに大きく引き下げられたことにより、全国各地で、少量生産の地元に根付いた個性的なビールが作られるようになりました。千葉にもブルワリーがたくさんあり、それぞれの地域の特産品を 生かして個性的でおいしいビールが作られています。

この大学発のビールプロジェクトの中心人物である千葉大学の教授、萩原学さんに、作り始めたきっかけを教えていただきました。

数学の本の間にクラフトビール

萩原教授

専門は数学情報数理学という分野です。単純に私はビールが好きだっていうのがあります。学会とかで世界中を旅すると、世界中のクラフトビールを飲めて、それを飲むたびに美味しいなあと思ってました。で、周りの研究者の人と話していると、非常にビールに詳しい人も多くて、よりビールに興味を持っていました。理系の人で、ビールを作る人が多いということを知って、もしかしたら、自分も何か作れるチャンスがあるんじゃないかなというふうに思っていました。一番大きかったのは千葉市と栃木県の足利市というところが、百周年を同じ日に迎える。 ってことを知った時ですね。私が千葉市で仕事をしていて、そして生まれたのが、栃木県の足利市というところで、何かその運命的なところを感じてお祝いをしたい。お祝い事だったら何かみんなでお酒を飲んで楽しく過ごすというのがいいんじゃないかと思った。だったらもう百周年記念ビールを作ってみたらいいんじゃないかっていう風に考えました。

その醸造を行ったのは幕張にある幕張ブルワリー株式会社。限定クラフトビール「あしたのみち」(足楽味千)を千葉大学、潮風ブルーラボ合同会社と共同で開発・醸造しまして、2021年6月に約2,000本の数量限定で販売。あっという間に売り切れになったそうです。そして、このプロジェクトを知った他の学生たちからも「一緒に作りたい」との声があり、第2弾、「Chiba Dorado 0」が、開発されました。こちらは習志野にあるブルワリー「むぎのいえ」の協力のもと、今年の3月7日から 提供されて、すでに完売しているそうです。

このプロジェクトに参加している学生の皆さんのことについても伺いました。

萩原教授

いろいろな人たちの参加があって、それでいろいろな人たちの思いを込めたいっていうところが、まずありました。特に大学生は熱い思いを持って活動している人たちも多いですから。その学生たちが実際に麦をこう煮込んでいったりとか、材料を混ぜたりとか、その後の掃除をしたりとか。実は一回目のビールのときに、ラベルのデザインも瓶にビールを詰めるところもすべて実際、学生たちが関わってます。で、そういった思いは、やっぱり自分ひとりではなくて、たくさんの人たちの思いが集まるほうが、よりいいものができると思っていて。で、そこに学生たちがすごく賛同してくれたというのがありますね。今まで二回ビールを作っていますが、四つの学部、さらにその中でも、学科がバラバラになっています。実は私の研究室から参加してきてくれた学生は合わせて二人だけで、他はみんな、他の学部・他の学科から参加してくれてます。法学部の学生が来たり、教育学部の学生が来たり、工学部の建築系の学生が来たりと、かなりバラバラになってます。

学生さん、1作目では、ラベルのデザインや瓶詰なども担当されたいうことですが、2作目では「味」を決めるのに大事なホップの種類を、高校までには教わらない数学のテクニックを使って決めたそうなんです。2つのチームに分かれてどの系統のホップを使うのかを検討して、共通する味の方向性を取り入れてブレンドしたりレシピの制作にも深くかかわったそうです。ほかにもホップを量ったり、タンクの掃除や材料や搾りかすの運搬などの作業を通じて、ビール製造の工程への理解も深まったようですよ。

その学生のお一人にもお話を伺いました。

ビールが大好きという吉田優芽(千葉大生)さん:

ツイッターで萩原先生がクラフトビールの勉強会のメンバー募集してたので、ちょっとビールに興味あったので、思い切って応募しました。本当、イチからビールのことを教えてくださって、ビールにはこういう種類があって、ビールはこうやって作るんだよとかいうことから始まり、勉強してたことが形になるとは思ってなかったんで、まずはびっくりしたんですけど、協力してくれた「麦の家」さんにあの感謝で、今はいっぱいですね。お酒に興味があるけど、どうやって勉強したらいいんだろうっていう人たちが多くて、みんな好奇心、お酒に対して好奇心が強かったんで、色々情報交換したりとか楽しく過ごしてます。千葉大学内に醸造所を作りたいなって、ちょっと考えてまして。私が考えているだけじゃなくて、大学の偉い人たちも良いよって言ってくれそうなんで、本当につくっちゃいたいなと思ってます。

学生たちはビールづくりを通して、「多くの人に喜んでもらえる味とは何か?」や自分たちが思い描いていたものが実際にできるかなど、非常に熱心に取り組んだそうで、萩原教授もその熱意に感じるところがあったそうです。最後にこれからの展開についてお話しいただきました。

萩原教授:

学生たちも私もそして今回ビールの醸造を手伝ってくれた醸造所の人たちも、新たなステップを踏みたいというふうに実は考えています。それに合わせて、次の勉強会の開催ももう予定しています。新メンバーも参加したいという声も上がっていますので、何かどんどん広がる予定ではあります。実は、ビールには色々な科学が携われるチャンスがあります。で、今回私は数値計算という意味で、その数学的なところ。更に数値では絶対置き換えられないような香りであったりとか、ノーブルな雰囲気であったりとか、そういったものも扱える、大学でしか、実はですね高校までに教わらない特別な数学なども適用してます。数学もこういった実は身近なところで、しかもビールっていう 楽しいところで何か貢献できるんだっていうところを より何か広げていけたらいいなと思っています。数学がビールに役に立つっていうのは、ほとんどの人が考えてなかったんじゃないかと思うので、良い刺激になってたらいいなと思ってます。楽しい味、おいしいビールもっと作ってみたいと思ってます。

学生の吉田さんもおっしゃっていましたが、この勢いでいくと、千葉大学でできたビールがレギュラーで楽しめるようになるかもしれませんよね。例えば近畿大学の研究から生まれた近大マグロみたいに「千葉大ブランドビール」が日本を席捲する日が来るかもしれません。現在3作目も企画中で、ビールがおいしくなる夏、8月頃に次を発表したいと動いているそうです。 こちらも楽しみですね!

第95回:千葉のグランピング マザー牧場グランピングThe Farm

2022/4/29 UP!

ミンナノチカラ~CHIBA~ 第95回でご紹介するのは、マザー牧場グランピングTHE FARM です。

「グランピング」は新しく作られた言葉、造語でして、「グラマラス(豪華な)」と「キャンピング」を掛け合わせたもの。ちょっと大変なテント設営や食事の準備などの煩わしさがなく、キャンプができる、ということで今、とても人気なんですが、富津市(ふっつし)にあるマザー牧場にも昨年施設がオープン、大人気ということで、取材をしてきました。

まずはTHE FARMの概要を、マザー牧場 グランピングTHE FARMご担当の 野宮巧さんにお話を伺いました。

野宮さん:マザー牧場では、もともとコテージタイプのお部屋があったんですけれども、そちらの老朽化に伴いまして、新しく話題になっているグランピング施設をオープンすることになりまして、昨年の2021年6月15日からオープンしております。マザー牧場内にグランピングエリアがございまして、そちらにテントタイプのものが22棟、コテージタイプのものが2棟合計で24棟ございます。 各テント、2名様から5名様のご予約が可能となっております。今までのご宿泊の方を見てみますと、平日は、カップルや女子会などのご利用が多く、週末土日は、ファミリー層のご予約が多くなっております。グランピングのいいところとしましては手ぶらでご来場いただけるところになります。お持ちするものは、パジャマとお着替え程度で大丈夫です。基本的に、お食事アメニティ類全てご準備がございますので、お気軽にお越しください。

ひと昔前のキャンプというと、テントや寝袋、そして食材持っていくだけじゃなくてキャンプで作りやすいように下準備したり、いろいろ大変だったでしょうね。それがまた楽しくもあったんですが、やっぱり大変。ということで、グランピングではほぼ手ぶらでO Kなんですよね。中でもマザー牧場のグランピング、どんな風な楽しみがあるのか、野宮さんに聞きました。

野宮さん:オープンして十か月ほどたつんですけれども、多くの方にリピーターとしてお越しいただいております。テントタイプは様々なものがございますので、別のテントをご利用いただいたり、牧場で過ごす朝の気分爽快なものになっておりますので、そちらをご満足いただけるかと思います。こちらのグランピング施設、コンセプトとしましては「まきばで目覚める、朝」というものをコンセプトとしておりまして、さまざまなイベントを計画しているんですけれども、ただいま、アルパカのお散歩という朝のイベントを行っておりまして、各テントサイトにですね、アルパカが朝のご挨拶にお伺いします。そちらで餌やりをしたりとか、一緒に写真撮影もできるものとなっております。ご朝食と同じお時間にはなるんですけれども、皆さま早くアルパカ会いに行きたいとか、お子様が走って行ったりとかしているので、とてもご満足いただているかと思います。アルパカはですね、性格の優しいかわいいアルパカ、スタッフが連れて行きますので、お子様でも気軽に触れ合いができますので、ぜひお楽しみください。

今のお話にもあった通り、なんとマザー牧場でも人気の動物アルパカちゃんが朝、ご挨拶に各テントの前まで来てくれるというんですね。これなら、小さいお子さんでも、お目目ぱっちり目覚めちゃいますね。大人でも、盛り上がると思います。実際触るとふわふわらしいですよ。

設備も、昨年オープンしたばかりということで、バーベキューグリルもピッカピカ。もちろん電源もしっかり備わっていますので、携帯の充電の心配もありません。ただ、グランピングはすべて予約制で、特に連休などは早いうちから多くの予約があり、埋まっていますので、ご注意くださいね。

https://www.motherfarm.co.jp/glamping/

マザー牧場グランピング

さて、キャンプといえば、夜も盛り上がりますよね。マザー牧場グランピング THE FARMでは夜の楽しみも、こんな風に用意しているそうです。

野宮さん:先ほど手ぶらでご来場いただけると言ったんですけれども、食材に関しましても、バーベキューの食材はスタッフがご準備させていただいて、お部屋までお運びをさせていただきます。 あとはお客様でご自由に焼いていただくだけとなりますので、じっくりとご食事をお楽しみいただけます。食事以外にも夜のイベントとして、クラブハウス前でキャンプファイヤーを行っております。そちらではマシュマロ焼いたり火を見たり好きなことができるようになっておりまして、お子様はマシュマロ入れていただいて火を見ながら、お客様同士でお話をされたりもしているみたいです。クラブハウス前のキャンプファイヤーのほかに、24棟のうち5棟だけにはなってしまいますが、スウェーデントーチと呼ばれる焚き火のできる施設がございます。こちらはご自身専用のものになっておりますので、台風などで倒れた倒木などを有効活用しております。スウェーデントーチというものは30cmほどの丸太にですね、十字の切れ込みを入れて、真ん中に火をつけていただくと、中からじんわりと火が燃え広がっていくようなものになって、ゆっくりと、火の動きをご覧いただけるものになってます。

お話にもあった通り、自分達のテントの前でスウェーデントーチが楽しめるテントサイト、5つということで、これ狙いの方も多いんです。そのほか、屋外のテントサウナも人気で、共用で入れる屋外テントサウナやバンガロータイプでテントサウナがついているサイトも予約が早く埋まるんだそうです。

そして、マザー牧場ならではの特典も教えていただきました。

野宮さん:マザー牧場グランピングザファームは、マザー牧場の敷地内にありまして、チェックイン日の開園時間からチェックアウト日の閉園時間まで約2日分、ご自由にマザー牧場をお楽しみいただけます。マザー牧場ではお馴染みの手搾り体験を始め、仔豚のレースやシープSHOWなど動物イベントのほか、桃色吐息と呼ばれるピンク色のきれいな花が咲いたり、四季折々によって色んな花が咲いておりますので、そちらもお楽しみいただけます。一般的にキャンプといいますと「面倒くさい作業、準備などが大変」でとても億劫なものだと思われていたんですが、そちらすべてですね、スタッフが準備させていただきますので、お客様にはごゆっくり、準備なしでお楽しみいただければと思っております。まきばで目覚める朝は、とてもすがすがしい気持ちのいいものなので、是非ご体験ください。

1日1組限定の広めのドームテントは、テントの一部が透明になっているので星空がよく見える日は、ものすごく美しいそうです。しかもテントの中だから快適。とても贅沢な時間を過ごせます。これはぜひ体験したいですね。

今日ご紹介したマザー牧場 グランピング THE FARM、グランピング施設のご利用はすべて事前予約制となっています。公式サイトのリンクは、こちらです。

https://www.motherfarm.co.jp/glamping/

マザー牧場グランピング

まずはそちらでチェックしてみてください。

第92回 海辺のカフェ

2022/4/8 UP!

第92回でご紹介するのは、チャンスがあれば瀬人も訪れていただきたい南房総、千倉にあります海辺のカフェ「サンドカフェ」です。

サンドカフェのマスター込山敏郎さんにいろいろとお話を伺っています。サンドカフェは1994年にオープンした老舗のカフェなんですが、まず最初は、地元出身の込山さんがカフェを開くまでのいきさつをお話しいただきました。

込山さん:3月で28年経ちました。私は千倉の出身で、サーフィンにはまりまして、湘南とかもちろん千葉にも来てて、南房総って海、素敵なんだなと再認識しまして。それで卒業して帰ってきて、役場職員になりました。近くの海岸通りに写真家の浅井慎平さんの別荘が建ちまして、カリフォルニアにあるような板張りのかっこいい別荘だったんですよね。で、写真集持ってサインもらいに行ったりして、浅井さんになんか心酔してしまって。千倉に自分の美術館、「海岸美術館」っていう名前で作るっていう時に、12年勤めた公務員やめてそちらの方に転職しました。 

28年前にオープンしたサンドカフェは、ヘミングウェイの「老人と海」がモチーフになっています。それは、浅井慎平さんの美術館で働きながら、浅井さんの感性や言葉に魅了されていった込山さんのこんな想いがありました。

込山さん:「スタンダードなものが大事だ」っていうこととか、「年月の経過が味になるようなものが大事だ」ということとか。「チープだけどプアーじゃないっていうのもいいよね」みたいな。なんか独特のそういう言葉を我々はずいぶん新鮮に聞かしてもらいました。若い時から海とコーヒーのある時間が大好きだったので、どうしても千倉の海の雰囲気をうまく表したような、粗野だけれども、ちょっと味がある、詩情があるような(ものにしたかった)。そういうものとヘミングウェイの「老人と海」というものが、世界観が重なり合って、で「老人と海」をイメージしたカフェにしました。シンプルな文体だけど深いという、シンプル&ディープっていうところにすごく惹かれるものがありました。

浅井慎平さんは千倉の海とそこに差し込む光の独特さ・魅力をよくお話されていたといいます。そこにあるサンドカフェ、20年ぶりに訪れたお客さんも

「この雰囲気、変わってなくてよかった」と安心されていたそうです。もちろん、年月が過ぎれば建物も年期が入ってきますが、変わらないものがあるって大事なんですね。

そして、マスターの込山さんに、サンドカフェで大事にしていることについてもお話しいただきました。

込山さん:人に入れてもらうコーヒーっていうのがよりおいしくなることはなるんですけども、カフェに、空間に流れている空気感とか、ゆっくりした時間感覚、時間軸みたいなものとか、もしかしたら隣に誰か座ってちょっと緊張感を味わうかもしれないし、仲良くなっちゃうかもしれないみたいな。そういうトータルなところでしょうかね。使い勝手のいいカフェを目指してたので、コーヒー以外にも、軽食もあり、スイーツもありということで、手作りで店の雰囲気に合ったメニュー。で、地元でずっと食べられてきたサザエを入れたカレーを店の看板メニューにしております。

込山さん:サザエは茹でてスライスしてキモは裏漉ししてルーに入れて、ちょっと風味をつけております。地元の方、リピーターの方でいつも食べていただくような。大変ありがたい嬉しいことです。

このサザエカレー、大変な人気なんだそうです。コーヒーについては、定番の数種類のコーヒーで変わらない味を提供されているそうです。そしてカフェに流れる空気感や時間も大切にされている。。それが28年経っても、皆に愛され続けている理由なんでしょうね。

さて、南房総、千倉の海岸近くのこの雰囲気が好きで、ご自身も、時間ができたらたまにロングボードで波乗りを楽しむという込山さん、地元をこんなふうに思ってらっしゃいます。

込山さん:小さくて個性的なお店が点在しているってすごい素敵な街だなと思ってて、パラパラと点在する界隈みたいになったらいいリゾートになるんじゃないかなっていうことで、自分のできる中でサンドカフェの隣に「デッキシューズ」っていう海雑貨の店を。あと築90年ぐらいのわたしの実家でお袋が店番してるんですけども、アンティークと器の店「デイズギャラリー」。潮風王国という気軽に入れるカフェテリア「散歩カフェ」を現在営んでおります。南房総はやっぱり三方海に囲まれて、すごく変化に富んだ海岸線。ストレスなく車やバイクや自転車でドライブできます。カフェでちょっと一息入れて。ゆっくり流れる千倉時間をぜひ味わっていただきたいと思います。 

お話を伺う間、サンドカフェに訪れたお客さまは、犬のお散歩の途中とか、親子で来て、それぞれ別々の本をゆっくり読まれているとか、マスターとゆっくりとお話しされる方など、それぞれに「ゆっくり流れる千倉時間」を過ごされていたそうです。皆さんも、自分なりの南房総時間、千倉時間を探してみてはいかがでしょうか。

第91回 春の味覚!大多喜の白タケノコとは?

2022/4/1 UP!

千葉県産の筍、生産量は、令和2年の調査では関東地方で第1位。その量だけでなく、味もピカイチ!その中でも特に美味しいと言われている 大多喜のブランド筍、白タケノコについてご紹介します。

「白タケノコ」。日焼けのない白い皮とふくよかな形が特徴で、えぐみが少なく、柔らかいので、生でも食べられるというブランド品です。大多喜町では、地面に顔を出す前に掘り出された「白子筍」の中でも特に色が白いものを「シロタケノコ」と呼んでいて、これは相当珍しく貴重なものなんだそうです。(一説には100本に1本ともいわれているそうです!)

大多喜にある君塚農園の君塚啓二さんにお話を伺っています。まずは、なぜ大多喜で「白タケノコ」がとれるのか、教えていただきました。

君塚さん:君塚農園・園主の君塚啓ニです。筍農家としては、商売としては15年ぐらいになりますけれども、もう掘り始めは、祖父母について幼い頃から掘ってたんで、物心ついた頃ですから、もうそうですね、55年ぐらいにはなるんじゃないですかね。大多喜全体見て非常に竹林面積がまず多いということが、一つの絶対条件。それで一つには土壌ですね。酸性白土の重粘土質。経験上、傾斜の方がゆっくり育っていくと。平らだとすぐ頭出ちゃいますんで。じっくり養分と水分を蓄えて出てくるということ。である程度傾斜の方が、白タケノコが出やすいということ。そこで掘るたけのこですから、やはり白タケノコが多いという。そういったことがございますね。

筍は地下の茎、地下茎から真っすぐに上を目指して伸びていきますが、山などの傾斜があるところだと、地面から顔を出すまでの距離が長くなる。そこまでの間に養分をたっぷりと蓄えて、さらに光を浴びていないのでえぐみも少ないということらしいんです。人工的に陽の光を当てないで育てるウドやホワイトアスパラのイメージかもしれません。

では、白タケノコはどういう条件で育ち、収穫されているんでしょうか。

君塚さん:やはり土壌がまず違うということですね。えぐみが無いと同時に白いままでということですね。それと同時にあと管理の仕方もそうですけれども、うちなんかだと、例えば、抜竹から始まって5年ごとにある程度親竹を間引いていって、品質の良いものの親竹を立てて、品質の良い子を育てるということ。もう一つは、竹林整備をすることによって、これから筍最盛期に向かうわけですけれども、その時、表面の落ち葉だとか吹いて地面の地割れをみつける。通常筍は頭がだいぶ出て穂先が黒くなっただとか青くなったそういうタイミングで掘るっていう方が一般的に思うかもしれないですけども、うちなんかだと地面の中に潜っているもの、地面が割れて盛り上がった状態で筍を掘るということで、非常にえぐみがなくて白い筍を掘れるということです。

この地面の割れめ、お分かりいただけますでしょうか?これが筍のサインです。これを見つけるには、枯れ葉などがあっては難しいですよね。

君塚さんは早朝、太陽が昇る前からヘッドライトをつけて盛り上がった土を探しているそうです。この辺は、もうちょっとかなというところには目印を立てたりして、地面から顔出しちゃう前に掘り起こすようにする。相当な熟練の勘と技術が必要そうですね。実は今年はタケノコにとっては裏の年になるらしいんですが、どういった違いがあるのかお話しいただきました。

君塚さん:それはもう量ですね。質は一切関係ないです。量がただもうとにかく落ちるというだけで、その生産する量がとにかく落ちるってだけで、一つ一つの筍はきちんと筍になるわけですから。肥料蓄えて、やっぱり色々水分を蓄えてになるわけですから。やっぱり裏年だとその量が少ないというだけであって、きちっと筍になるわけですから、まったく品質については問題ないです。でも、それでもやっぱり試行錯誤しながら、じゃあ次はこういった栽培法しよう、こういった間引きだとか、親竹の立て方しようだとか、とにかく提供しなくちゃ意味ないんで。本当に自然に勝手に出たもんだと、やっぱり「もう今年は無いですよ」で終わってしまうし、毎年できるだけあたりはずれはあるにしても、それを最小限に抑えるような工夫をする。なんていうんですか、気の遠くなるような作業を、あの広い山の中で竹林の中でやってますね。年間を通して、そして提供し続けるということにやっぱり意味があるし、それが農業だと思っています。

ところで、味噌汁、天ぷら、煮物など様々な調理方法で楽しめる筍ですが、君塚さんに、もうどうしても紹介したい!というレシピをご紹介いただきました。意外なもの、そして外せない定番をご紹介いただきます。

君塚さん:スイーツですよね。うちなんかだとケーキなんかも昨年は作りましたね。筍でケーキ。その他にそうですね、私は個人的には唐揚げが好きなんですね。止まらない。もうスナック感覚でこうバクバクいっちゃう。特にお酒のおつまみとかで非常に合います。たまらないですね、やっぱり。今晩あたり、例えば唐揚げって言った場合には、その日はかなり楽しみにして。詳しいことはわからないんですけども、普通に筍にちょっと下味をつけて、めんつゆとかで。それであとは、少しつけといて、あとは片栗粉ですか、そういったものをふってカラッと揚げて、それでいいんじゃないですかね。もうそこは試す価値充分ですね。是非とも、逆にためしていただかないと困るぐらいのやっぱり美味しさはありますね。

大多喜には「たけゆらの里 おおたき」という道の駅があり、筍のシーズンになると、筍目当てのお客さんが開店前から行列をつくるのが定番なほど人気なんです。いろんな農家さんが出されているので、お客さんによっては、もうお目当ての農家さんが決まっているなんて方もいるそうですよ。量は少ないとのことですが、実は秋にも筍が収穫できます。秋子(あきこ)というそうで、こちらも小振りですが、ファンの方多いそうです。これから春の筍がまさに最盛期を迎えようとしています。特に白タケノコは、えぐみがないので、糠などを使ってのアク抜きは一切必要ないと君塚さんはおっしゃっています。「たけゆらの里おおたき」のホームページのリンクを番組ブログに貼っておきます。ぜひ掘り立ての美味しい筍を、大多喜でゲットしてくださいね。(※放送時4月1日の時点では「旬はこの後」でした。今年は裏の年にあたり収穫量が少なめの年ということですので、リンクから最新の情報をチェックしておでかけください)

https://www.facebook.com/kimizukaFARM/

たけゆらの里おおたき

https://www.takeyura.net/

第85回:11年連続日本一の水揚げ量 銚子漁港

2022/2/18 UP!

銚子といえば、醤油の街、漁業の街としてのイメージが強いですよね。江戸時代には醤油をはじめ、お米や銚子・九十九里でとれた海産物などが利根川の水運を利用して江戸に運ばれ、銚子は大きく発展しました。さて、歴史の深い港町にある銚子漁港はなぜ11年連続で水揚げ量が日本一なんでしょうか?今日はその理由をご紹介していきましょう。

銚子の沖合は、水深200mの大陸棚が広がり、北上する黒潮と南下する親潮、そこに利根川の栄養豊富な水が流れ込み日本有数の好漁場となっています。でもそれだけではないようですよ。その訳を銚子市漁業協同組合の 常世田吉弘さんにお話聞いています。

常世田さん:よく言われているのが、この銚子の沖に親潮と黒潮のぶつかるところがありまして、そこで漁場ができやすいっていうのもありますけれども、銚子自体に製氷設備、燃油設備、買受人さんの冷蔵庫設備等を含めまして、買受人さんが買いやすい、量をさばき切れるっていうところがありまして、皆さん船が集まるのではないかと思っております。第一市場と呼ばれる場所は、はえなわ船の専門の水揚げになります。はえなわ船はマグロを中心とした水揚げになります。第二市場は、巻き網船がメインの水揚げになりまして、サバ、イワシ等の巻網で取ってくる魚の水揚げが中心になります。第三市場に関しましては、小魚専門の小船がメインの水揚げとなります。やっぱり 今からですとサワラとか、カツオ、あと底引き船でヤリイカを取ってるんですけども、ヤリイカも、これから春に向かって少しずつ増えてくるのではないかなと思っています。

たくさん水揚げがあるのは、流通から加工まで、それに対応できる設備を整えている、っていうのが大きいんですね。船、魚の種類によって揚げる場所が3か所に分かれている、というのも、規模が大きい銚子ならではの話なのかもしれないですね。だから銚子から離れた、東北沖などで漁をした船からもたくさんの魚が水揚げされているんです。さっき、「銚子漁港は太平洋に突き出ている」とおっしゃいましたが、例えば、東北沖で採れた魚を東京湾の内側の港にもっていくと、時間がかかりますよね。魚は鮮度が命、いち早く陸にあげるのには、銚子はとても都合のいい場所なんです。 そんな銚子漁港に水揚げされるのはどんなお魚なんでしょう。

常世田さん:銚子の街は基本、昔からサバとイワシの街と言われてますので、サバ・イワシが主体となって水揚げは行われております。他にも今ですと、太平洋側でのマグロの生マグロの基地局としても活動させてもらってます。昔からみますと、背黒鰯とか去年とかだいぶ不漁でしたが、サンマ等ですね、だいぶ水揚げ量が少なくなっているのが見受けられます。数年前は本当に全然漁獲がなかったイワシとかに関してはここ近年ですね、だいぶ水揚げの量が増えてきているなあと思われてますね。豊洲の方に卸している方とか、あとまあ、この辺のスーパーの方とかもだいぶ購入はしていただいてますけども。

ほかにも、季節ごとにマダイ、アジ、キンメダイ、ブリ、ヒラメなど、いろんな種類の魚が水揚げされる、お魚の種類の多さもまた、銚子漁港の魅力ですね。そんな銚子漁港では、「船から魚を揚げて、朝7時すぎから始まるセリ(入札)にかけ、トラックで消費地に運ぶ」という、従来の形とは違った新しいことにも取り組んでいて、それが大変好評なのだそうです。

さて、日本最大級の漁業基地である銚子漁港、最近は新しい取り組みも始めています。例えば、市場直営のオンラインショップ。その日にあがった鮮魚のパックなんかは大変人気で、入荷の情報が入ると即売り切れなんてことも多いそうです。そして、こんなことにも取り組んでいらっしゃいます。

常世田さん:ご紹介をいただきまして、東京のマルシェで販売をしてみないかと打診頂いたもので、高速バスを使って東京の方に何度かテスト配送はさせていただいております。ただ、ちょっとこのコロナ禍で、今のところはまだちょっとストップしてますが、今後、いいように進んでいくのではないかという見解も出ています。また、只今好評いただいていますのが、高速バス等を使って、道の駅の発酵の里こうざきの方に鮮魚の方を配送させていただいています。金目鯛含めました鮮魚の方を配送させていただいているんですけれど だいぶ好評をいただいておりまして、防災無線みたいなのを使ってでもですね、放送をしていただいて、銚子の魚入荷しましたよということで流していただいて、だいぶウケが良いと話を伺っております。

ちなみに、銚子に集まる魚介類、船からだけではないんです。例えば、茨城の港であがったタコがそのままトラックで銚子の市場に持ち込まれるというルートもあるそうです。海からも陸からも魚が集まってくるんですね。 最後に、常世田さんにリスナーの皆さんへのメッセージをいただきました。

袋に入っているのは大きなタコ!

常世田さん:

今このコロナの中でなかなか皆さん動けないとは思うんですけれども、落ち着きましたら銚子の町の方来ていただいて、銚子じゃなきゃ食べられない魚、鮮度は間違いないんで、がいっぱいありますので、ぜひ銚子の方にいらっしゃっていただいて、美味しい魚を食べていただきたいなと思います。金目はまあブランド化してるんで、もちろん食べていただきたいんですけれども、銚子の入梅時期に揚がるイワシ、とっても美味しいんでこちら刺身とかだとやっぱ地元じゃなきゃ食べられない部分もありますので、是非食べて頂きたいですね。

梅雨の時期、5月から7月ころに揚がる脂がのった「入梅いわし」という名前は銚子発祥と言われているそうです。手釣りによって銚子漁港に水揚げされることから「銚子つりきんめ」と呼ばれる銚子産のキンメダイは、2013年4月に千葉県内の水産物として初めて地域団体商標登録をしました。さらに、千葉を代表する優良水産物ということで、千葉ブランド水産物の生鮮水産物第一号に認定されました。それから銚子漁港に水揚げされるマグロは冷凍ではなく「生マグロ」なのが特徴で現地にいくと生マグロ専門のお店もあるそうですよ。銚子産の魚介類、たくさんあります。まずはお近くのスーパーなどでみかけたらぜひ手に取ってください。

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第83回 世界に味噌文化を発信! 田所商店

2022/2/4 UP!

みなさんは味噌、どのぐらい食べていますか?味噌汁や味噌煮込み、もろきゅうにつけてなど色々な食べ方がありますが、今日はラーメンを通じて世界へ「味噌文化」を発信して いこうという会社のお話です。

ご紹介するのは、 「蔵出し味噌 麺場 田所商店」です。千葉県内だけでなく、全国的に展開をされているお店で、行かれたことのある方も多いと思いますが、味噌ラーメンの味はもちろんのこと、その経営力の高さも評価され、「千葉県経営革新企業」として2度も表彰されているんです。

千葉発の味噌ラーメン店ってことだと思いますが、味噌ラーメンっていうと、 北海道!ってイメージだけど、このお店の成り立ちはどんなだったんでしょうか。社長の田所史之さんにお話を伺いました。

田所さん:味噌ラーメンの専門店を150店舗、国内で営業させていただいている会社ですね。それがメインです。私生まれ、福島です。まあ本当、小さい、小さい味噌蔵だったんですけどね。味噌で学校も出していただきましたし、味噌でご飯も食べさせていただきました。はい。私の実家はですね、私も35歳で一度倒産してるもんですから、倒産と同時にすべてなくなりましたんでね、実家の味噌は現在ありません。まぁ起業するつもりもなかったんですけど、たまたまの巡り合わせだと思うんですけどね、その時に何かにこう頼ると言いますかね。それやっぱりご先祖様と言いますか、私が育ってきたこの味噌に頼ったんだと思うんですよね。これがね、19年前ですね。あの味噌ラーメンの時代というと札幌味噌ラーメンの時代でしたんでね。おそらく35年、40年前、皆さん札幌に旅行に行かれて、あのラーメン横丁で味噌ラーメンを食べて帰ってくるっていう、それがあの「道産子」さんになって「くるまやラーメン」さんってチェーンになっていったんだと思うんですよね。それもまあ、あの一段落して実は下火になってた時代でしたね。横浜の家系ラーメンさんっていうのは、全盛の時代だったんですね。

ラーメンブーム、色々ありましたよね。

田所社長は再チャレンジにあたり、家系全盛の時代に、醤油や豚骨ではなく、「味噌ラーメン専門店」に特化して展開されました。それが現在北海道から沖縄まで国内143店舗。もちろん「味噌ラーメンファン」は多いとは思いますが、なぜ ここまで受け入れられたのでしょうか。田所社長、こんな風にお話されています。

田所さん:ラーメンをやってるっていうイメージがあまりないんですよ。これ、うちの社員もそうだと思うんです。この間、鹿児島の駅の中にですね、あの味噌ラーメンを出させていただいたんですけど、実はラーメンが3軒並んでます。地元の昭和23年創業のラーメン屋さん。私どもの隣が24年創業のラーメン屋さん。で、私どものラーメン屋があるんですけどね。通常であれば、おそらくラーメン屋で考えれば出さないんだと思うんですけど、私はもう味噌を売ってるっていう感覚なんですね。ですから、もちろんラーメンの形にさせていただいているんですけれども「味噌を売ってる」という感覚なもんですからね。ですからまあ、鳥取県の米子で行きますとですね。人口15万人ぐらいの、小さい町なんですけどね。ここにラーメン屋さん何軒もありますけれども、私どもが出ていっても、よそのラーメン屋さんも売り上げ落ちてないと思ってますし、よそのラーメン屋さんが・・大きいラーメン屋さんが出てきてもですね、われわれの売上が落ちないんですね。ですから、あのラーメンなんですけれども、我々は味噌売ってるっていう。ラーメン屋なんですけど、ラーメン屋じゃないみたいなあの形でその営業させていただいているんだと思うんですよね。

味噌は日本古来の発酵食品。「手前味噌」という言葉がありますが、かつては日本全国、各地、各家庭でそれぞれの「味噌」が造られていました。海外で日本食が注目されるなか、栄養価が高く、必須アミノ酸・ミネラル・ビタミンが豊富で、ビタミンB2やカルシウムの補給にも役に立つほか、調味料としても重宝されてきた「味噌」。「味噌ラーメン」を通じてトライしている「海外への味噌文化の 発信」についてもお話しいただきました。

田所さん:あの2007年にですね、ブラジルが1号店だったんですけどね。海外の2号店の台湾、で、の後が、シリコンバレー、ニューヨークもこれもみそ専門でやってきましたけどね。ラーメンっていうくくりでいくと、もうラーメンやっぱりチャイニーズなんですよね。豚骨がジャパニーズになってきて、この味噌ってのはどこにも入ってないんです。未だにあまり入ってないですね。味噌ラーメンを食べると健康っていうか、その発酵食っていうこと自体ですね、よくわかってないと思います。なぜその日本食がですね、今ユネスコなんかにも登録されたりですね、やっぱりこう世界でブームになっているかと言うと、やはりこれは日本人が長寿だからなんだと思うんですよね。食べることがイコール健康というところにつながっていってるんだと思うんですよね。そういう意味での味噌という発酵食というところでのその認知をされてまして、ですね。そこからラーメンへの、ブラッシュアップをしていると言うかですね。そのまだ程度だと思っています。昔のね、その日本のことわざですと「医者に金を払うなら、味噌屋に払え」っていうぐらいのことわざがあったようですけどね。江戸時代にはですね。腸をきれいにしたのが、この発酵食であって、その代表だったのが味噌っていうことらしいんですけどね。まあ、そういう意味でのその健康食という言われるところなんだと思いますけどね。

300年以上前の医学と食に関する本『本朝食(ほんちょうしょっ)鑑(かん)』(1695)には、「味噌はわが国では昔から『1日も欠かしてはならないもの』であり、元気をつけて血のめぐりをよくする効果がある」と記されています。元禄の時代から知られていたこのパワーが海外の方にもっと伝わるといいですよね!

最後に田所社長の今後の夢についてお話しいただきました。

田所さん:海外での味噌の製造含め、ですね、そちらに入ってきたいというふうに思ってます。で、それを踏まえてラーメンの味噌ラーメンは、やっぱりまた世界にこう広げていけるようなですね。今ちょっとコロナでつまずいてますんでね、また、これを修正して前進をして行きたいという風に思っています。当初ですね、19年前にこれをさせて頂いた時に、なんとか50店舗作りたいと。各県に1店舗を作りたいということで始めたんですよね。今、こうやってでも150店舗させていただいたんですけど、でも、まだまだ作れるところいっぱいあるんですよね。北陸なんかまだ出てませんしね。そういうところにもどんどんあの出店をしていってですね、全国の、味噌屋さん、私の実家なんかもそうですけど、小さい味噌屋さんがやっぱりさらに、小さくなってるお店やさんもあるんでね。こういうところにそのもっと、もっとその活力と言いますかね、あのもう一回元気になっていただけるような、「味噌文化」を、ラーメンを通して、作れたらいいなと思ってます。

ちなみにこちらは田所社長からいただいた、オンラインショップで販売されている「味噌ラーメン」を自宅で作っていただくDJの中西悠里さん。お店でもおいしくいただいたそうですが、自宅でも本格的なお味噌の味が沁みたそうです。

田所商店の味噌は自社製造で、北海道・信州・九州・江戸前・伊勢など日本各地の味噌の中から各店舗ごとに選んだ三種類の味噌を基本にバリエーションを楽しめるようになっています。お近くのお店を見つけたらぜひいろいろ比べてみてください。(お店はこちらから検索できます)

https://misoya.net/

第79回:山武市のストロベリーロード順子のいちご園

2022/1/7 UP!

今年もよろしくお願いします。

山武市の国道126号沿いに いちご園や直売所が並ぶ「ストロベリーロード」があるのをご存知でしょうか?

このエリアには、およそ20軒もの観光苺園がありまして、イチゴ狩りシーズン、たくさんのお客さまをお迎えしようとみなさん、頑張っていらっしゃいます。およそ20軒の苺園から組織されるこの組合では、「真紅の美鈴(黒イチゴ)」や「白いちご」といった珍しい品種も含めると20種類以上のイチゴが栽培されているそうです。今回は、観光苺組合の組合長でインパクトのある名前のいちご園「順子のいちご園」の園主、中村隆幸さんに、お話を聴いてきました。まず、イチゴよりも先に気になるのがその名前。順子さんって、どなたなんでしょう?

中村さん:順子はうちの母でございます。イチゴっていう字が草かんむりに母という字を書きますので、まあうちの親父が母ちゃんの名前でうちはいこうと言うことで、この名前になりました。以前は中村いちご園ということで、名字での園名ではあったんですけれども、この方がインパクトがあるということで好評いただいております。東京の高級フルーツ店などに卸す出荷組合が母体となってまして、そこからだんだん観光に舵を切っていくのが、それが40年ぐらい前からということですかね。千葉県の耕作地の土壌の性質というのを地図で見ますと、この辺一帯はですね、黒土、すごく肥沃に富んだ土地柄でありまして、特に甘いイチゴを作る。そういう地力のある土と言うことで、すごく合ってたんだと思いますね。

取材時には順子さんはお出かけ中で会うことはできませんでした。

順子のいちご園では、12月初旬から直売所、年明けからいちご狩りが始まっています。8種類の美味しいイチゴを作られているそうで、食べ比べできるのも楽しいところ。「とちおとめ」「あきひめ」「ふさのか」「おいCベリー」「やよい姫」「かおりの」「紅ほっぺ」「チーバベリー」で8種類だそうです。それぞれに特徴があって、美味しい時期も少しずつズレているので、シーズン中 何回行っても楽しめます。

いろんな種類の中でチーバベリーという名前のものがありますが、これは一体どんな味がするのでしょうか?

中村さん:葉県の試験場で開発・育種された品種でして、もう10年以上前試験段階の頃から成東地区ではずいぶん作ってました。当時は千葉S4号という名前で試験栽培として、この辺で実証試験みたいなことをやってたんですけれども、もうこれを世に広めようということで「チーバベリー」という名前で皆さんから公募したと思います。はい。育種登録をし世に出たわけですね。特徴としては割と大果です。大きいです。粒が。甘みもあるんですけれども、酸味とほどよいバランスですごく濃厚芳醇な、果汁も多いので、そういった食べ応えのあるイチゴだって、そういう印象ですね。そこはやっぱり千葉県が満を持して世に出すイチゴですから、相当その試験場の方々も苦労なさったのではないかと思います。直売とイチゴ狩りの2本立てなので、うちは苺狩りのみなんですけれども、もちろん直売店で買える園もございます。

名前からも分かる通り、千葉で開発されたイチゴなんですね。

食べ比べも楽しいいちご狩りですが、だいたいは5月の大型連休ごろまで楽しめるのだそうです。まだ4ヶ月もありますが、長い期間私たちを楽しませていただくために、イチゴ農家の皆さん、大変なご苦労もあるようです。

たとえば、現在2022年のこの時期に収穫できるようにするためには2019年の秋から準備を始めなくてはいけないそうです。「夏の間は暇そうでいいね!」ってよく言われるけど、そんなことは全くなくて、サウナ並みに暑くなっているハウスの中で、イチゴの手入れをされているそうです。そして   令和元年、2019年の秋に千葉を直撃した台風ではこの地域に壊滅的なダメージを与え、次のシーズンを諦めようと考えた農家さんも多かったそうです。

中村さん:まあ、私共組合の中にはやはり高齢の方で70代半ばぐらいになる方もいらっしゃいます。ほぼほぼ台風19号でハウスが倒壊してしまい、正直どうするのかなと思ってたんですが、まあ、政府のいろんな支援もありまして、ハウスをまた立て直し、またね、いちごを作ってるんですね。おじいちゃんが言ったことがですね、やっぱりお客さんが待ってるからさっていうんですね。私の所も被害は少ない方だったんですけれども、それでも、もう本当にまさに途方にくれる、呆然としてしまう、何から手をつけていいんだろうっていうような感じでした。で、ちょうどやはり、どうかなと、大丈夫かなと思ってたんですけども、うん、やはりお客さんの顔がこう思い浮かぶんでしょうね、頭にね。待ってるお客さんがいるから、やっぱり苺作らなくちゃっていう。そういう思いがあってのイチゴ作りなんだと思いますね。

お客さんのためにというその思い。ありがたいです。その思いのお陰で味わえるこの美味しさ。スタジオでも楽しませていただきました。

この番組を聴いて、山武にいちご狩りに行きたいなと思った方、中村さんにいちご狩りに役立つ「アドバイス」伺いましたよ!美味しく楽しむために、何時頃行ったらいいんでしょうか?

中村さん:もうこれは朝イチに限りますね。早くから入った方から順番に、大きい実だとかおいしそうな実をどんどん口にして、だんだんそういう実が少なくなってきちゃいますので、できれば午前中に来ていただければ、もう充分かと思います。午後きたらちょっと、小さい粒、小ぶりな実にもね、ちょっと手を伸ばしてみてほしいと思いますね。割と小粒の方が美味しいって言って召し上がる方ずいぶん多いです。食べ放題なので、もう100個200個食べても全然大丈夫なんで、はい、とにかく美味しい実をいっぱい食べていってもらいたいですね。山武市成東観光苺組合はですね、感染症対策もキッチリとして皆さんのお越しをお待ちしております。ここに来ないと、なかなかこういったいちごってのは食べられないと言うのが、正直、お客様、いろんな方から聞く声なので、是非ともですね、私たちが最高の状態で捥いできたいちごをぜひ召し上がっていただきたいと思います。食べればわかります。これは間違いなくわかります。

朝イチからイチゴ三昧とは贅沢な感じですね。大きいのだけじゃなく小振りでもおいし〜いものもたくさんあるそうですから、しっかりと見極めたいですね。

山武市の「ストロベリーロード」、ぜひ皆さんも、現地で食べてみてください。完熟いちごはサイコーですよ!近くには人気の道の駅「オライはすぬま」もあって、地元の新鮮な野菜や水産加工品などもいろいろ買えるので、是非立ち寄ってみてください!

山武市成東観光苺協会

https://sanmu15.com/

第78回 千葉の郷土料理

2021/12/31 UP!

今回は、千葉の郷土料理を取り上げています。中でも、特色がある「太巻き寿司」です。かなり大雑把に言いますと、大きな海苔巻きなんですが、どんな特徴があるのでしょうか?千葉伝統郷土料理研究会会長の杉崎幸子さんにお話を伺っています。

杉崎さん:千葉伝統郷土料理研究会会長の杉崎幸子です。この会は千葉に伝わる郷土料理、これを伝えていこう、継承していこう、残していこうということで始まってはいるんですけど、今、中心的に活動しているのは太巻き技術。太巻き寿司の技術を皆さんにお伝えしていこう、広めていこうという活動が大体の活動にはなっています。千葉の太巻き寿司は独特です。切り口から色々な模様というか、図柄が出てきます。花であったり文字であったり、色々な楽しい図柄が出てきます。お寿司の中に色々な絵をかく想像して作っていくというのは独特ですね。いろいろな食べ物ではありますけど、まあ金太郎飴のようなイメージをしていただければいいかと思うんですけど、元気な男の子の顔も出てきますし、蝶々も出てきますし、凝る方は富士山まで作ってしまいますので。

みなさん、太巻き寿司といいますと最近は関東にも浸透してきました「恵方巻き」を思い浮かべる方もいると思いますが、千葉の太巻き寿司、まずは見た目も違いますし、使う素材も独特なんです。なぜこのような形になったのか千葉の太巻き寿司のルーツについて杉崎さんに伺いました。

杉崎さん:私たちの会を作りました、龍崎がいろいろ調べたんですけど、どうも紀州の方の漁民の皆さんが九十九里の方へ色々交流があった。その時に紀州の高菜漬で作る「めはり寿し」の、大きくまくっているのが原点になって、どういうきっかけかわからないんだけど、ちょっと工夫してみると中に色々な図柄ができるというのを発見したのが、ルーツではないかと、私たちにこう色々説明してくれる中ではあります。今のように華やかではなくて、もう少しシンプルな簡単な図柄だったんではないかなと思います。いろいろ江戸時代とか、いろいろおっしゃるんですけど、漉き海苔、今のような海苔ができて、農民の手から生まれているんですけど、農家の方々が海苔をちゃんと買えるようになった時代からではないかといわれています。ただ人によっては、江戸時代とか江戸時代の終わりからとは、まあ、古い歴史があるという風にはおっしゃってますけど、はっきり何年ぐらいからという文献はまた探せてないです。

お話にあった「めはり寿司」は、和歌山県、三重県にまたがる「熊野地方」や奈良の「吉野地方」の郷土料理で、大きな高菜の葉でまるくご飯を包んだ ものなんですが、見た目もあんまり似てないですし、作り方もかなり違いそう。ということで、実は先日中西さんが、特別に、杉崎会長に直接、作り方を教えていただくことになりまして、感染症対策をしっかりとした上で、作ってきました。

なかなか上手にできてますね

昔は、この太巻き寿司、専門の人が作っていたようなんです。

杉崎さん:冠婚葬祭ですので、お正月の人がたくさん集まる時とか、その他のお祭りの時とか、大勢の人が集まる時のおもてなし料理として作られていたものです。作る方によって、いろいろな図柄を作る、特異な図柄があったようです。今は100種類以上、140種類とか言われてますが、昔、素朴な図柄で作られていた時代は、すしつけ名人という男性の料理人の方いらっしゃって、女性たちは食材を準備してお待ちしている。そこへ名人が来るとお寿司を巻き上げて、切らずに帰ったんだそうです。伝え聞くところによると巻き簾と包丁をさらしの手ぬぐいに巻いて、(太巻きを)巻いたら、帰ってしまうというふうに伝え聞いております。で、それを準備をしていた女性たちがこういう風に作っていたよねっていうのを思い出しながら、実は終戦後、すしつけ名人の男性が作らなくなってから女性の手に移って、今のような華やかな図柄になったと言われています。

杉崎さんが会長をつとめる千葉伝統郷土料理研究会は、現在、コロナの影響でお休みしていますが、県内各地や時には海外でも「太巻き寿司製作体験教室」を行って、この伝統料理を伝える活動に取り組んでいます。この活動の今後についてお話いただきました。

杉崎さん:やはり止まってしまったら、もうそこで伝えるということが消えていってしまうような心配がありますので、常にこう情報提供をして郷土料理があるんだ千葉県にはこんな素晴らしいものがあるんだというのは、情報として発信し続けていきたいと思っていますので、早く再開したいなと思っています。千葉県いろんな食材がとれるので、その食材を使ったお料理がやっぱり地域で残されていて、それが今に伝わっています。地域で採れたもので作った郷土料理がちゃんと残っているということは皆さんに、知っていただきたいなと思います。

こちらはコロナ禍前の勉強会の様子

流通の発達によって、今や全国どこでも同じクオリティの食材が手に入る時代ですが、その場所でとれたてで土地の空気や水なども含んだ味わいを楽しめる「郷土料理」。ぜひあなたのまわりのさまざまな郷土料理、探してみてください。千葉伝統郷土料理研究会でも体験教室を徐々に再開していきたいということでしたので、番組ブログにリンクを貼っておきます。ぜひチェックしてくださいね。

千葉伝統郷土料理研究会

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第77回:千葉交響楽団

2021/12/24 UP!

第77回でご紹介するのは千葉交響楽団です。1985年設立。36年の歴史がある、地域に根差したオーケストラを目指して主に県内での演奏活動を行なっている楽団です。

音楽監督を務め、指揮者でもある山下一史さん、あの世界的に有名な指揮者・カラヤンのアシスタントをしていた時に、急病となったカラヤンに代わり黒のジーンズのまま指揮をして、演奏会を大成功させたと言うとんでもエピソードをお持ちの方なんです。まずは山下さんに「指揮者」ってどういう役割なのか聞きました。

山下さん:『音楽家なのに楽器を演奏しない指揮棒を振るだけ。これはおかしいですよね?普通の感覚からいくと。ちょっと考えていただきたいのは、お芝居の演出家。演出家っていうのは、台本をすべて理解して、もうセリフの言い回しも全部自分で理解した上で、それを色んな人に割り振っていく。または役者の個性もありますから、割り振るだけじゃなくても、役者の良さも引き出すとか、そういう役割ですね。演出家っていうのは本番でいつも客席の後ろの方ですね、手に汗握るしかないわけですけども、指揮者の場合は同じ舞台に立つことが出来るっていう。これは演出家より幸せなことだと思っています。』 

2016年4月から音楽監督として千葉にやって来られた山下さん。演奏活動をしながらいろんなことを感じたんだそうです。そこで出したスローガンが「おらが町のオーケストラ」。その思いについて伺いました。

山下さん:『まず僕が千葉に来た時に千葉交響楽団っていうのが、千葉の皆さんにそこまで知られてないという認識があったんですね。で、これをなんとか知っていただきたい。そのためにはどうしたらいいか。もちろん良い演奏することなんですけれども。やっぱり、これはたとえ話で、野球のチームとか、サッカーのチームで必ずあるじゃないですか。僕は広島生まれですから、広島東洋カープってことですね。それからサンフレッチェというのがあって、とっても強いからいいっていうんじゃなくて、自分の街のチームだから愛して行くんだっていう気持ちが地方都市にあったと思うんですよね。で千葉っていうのは、あまりにも東京に近すぎて、首都圏という括られ方しますよね。そういう意味で、もしかしたらそのローカルの気持ちが少ないのかもしれないけれども、それでもやっぱり千葉愛って絶対あるじゃないですか。その中に千葉交響楽団を加えていただきたいというふうに思って、わざとちょっとくだけた物の言い方で 「おらが町のオーケストラ」っていうふうに言わせていただいているわけです。最近、少しずつ千葉交響楽団も今言った仲間に県民の方々の口にのぼるようになってきたかなっていう実感はあるんですけど、、、』

これまで、定期演奏会はもちろん、県内各地での県民芸術劇場公演や学校に出向いての音楽鑑賞教室などをたくさの活動を通じて、県民の皆さんに音楽をより身近に感じていただけるようにと取り組んで来られたそうです。そんな思いがある千葉交響楽団ですが、コロナの影響で演奏活動ができない時期が続いていました。ですが、少しずつではありますが演奏活動を再開しています。

そんな状況の中もっと困ったのが練習です。個人練習は家などでそれぞれがすることができますが、オーケストラはいわば全員野球。演奏会当日に来て「はい、やりましょう」と言うわけには行かない。オンラインで繋いでやろうとしても、微妙にタイミングもズレるし、音のレベルも違う。昨年の8月に再開した演奏会に向けての久々の練習は、とても感慨深かったようです。そして、その演奏会で、オーケストラ、観客の両方の顔を見ることができる山下さんは、このように感じたそうなんです。

山下さん:『まあプロフェッショナルっていうとね、仕事っていうイメージがありますけれども、もともとは音楽好きが高じて、それが仕事になったという幸せな人種なわけで。逆にまた音楽できるっていうことが、こんなに嬉しいことなんだって再認識できたっていう面もあったんじゃないかと思うんですよね。お客様と我々、要するに、舞台の上とそれから客席、この距離がもう飛躍的に縮まったと思うんですよ。去年の8月1日のコンサート。これ我々にとって、半年ぶりのコンサートだったから、演奏するだけで嬉しかったんですけども。指揮者なんて、お客さんの顔はだから最初と最後しか見ることができないんですけども、まあ終わってホッとしてお客様の方を向いた時のお客様のその笑顔と拍手。ああー、その要するに音楽を求めてたのは我々プロフェッショナルの音楽家だけじゃないんだなと。聴衆の皆さんもライブの演奏を待ち望んでいてくださったんだ。それが言葉なしにね、もう一瞬にして通じたのがわかったんですよね。で、それから先っていうのは、いつでももう近くにいるっていう感じが。まあ、僕は個人的な意見ですけどね、してるんですよ。 』

地元に支えられている千葉交響楽団、年明けのコンサートが決まっています。「ニューイヤーコンサート2022」 千葉県文化会館大ホールで1月8日土曜日14時開演です。

山下さん:『特にニューイヤーコンサートの場合は、女性の団員はいつもはね、黒い衣装なんですけども、赤いドレスだったり、青いドレスだったり、中には着物を着てくる人もいるんですよね。そういう華やかな雰囲気をぜひ楽しんでいただきたい。やっぱり楽器からこう出てきた音が空気に乗って耳に届くわけですよ。これは何千万円のですね、オーディオ機器を使っても、電気に変換された音っていうのは、99.9%は本物に近づけるかもしれないけど、残りの0.01%、これが違う。その違いこそが、大きな違いなんだという事を訴えたいと思います。足を運んでくださって、もしお聴きいただけたら、絶対それは心を掴むね、自負は持っているんですよね。千葉交響楽団は「おらが町のオーケストラ」というスローガンを掲げて、やっております。これも心から千葉県民の皆さんに愛されるオーケストラになりたいと思っていますので、ぜひぜひコンサートに足をお運びいただければと思います。』

オーディオでは再現しきれない0.01%、それが最大の魅力。オーケストラに限らず、音楽イベント、これから色々と再開していくことになるでしょうがやっぱり、生の演奏に勝るものはないと思います。ニューイヤーコンサートについて、詳しくは千葉交響楽団のホームページに掲載されています。ぜひご覧いただき、コンサートにお出かけください。

千葉交響楽団 ニューイヤーコンサート2022

2022年1月8日(土)14時開演 / 千葉県文化会館大ホール

千葉交響楽団

https://chibakyo.jp/

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