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        2001.12.2放送 
        岩下浩子さんの『炭に魅せられて』 
            岩下浩子さんは、岩下環境研究所の代表。永年、炭の持つパワーを研究してこられ、生活に役立つ数々の「炭グッズ」を販売しています。炭の持つ、水の浄化や消臭などのパワーが、近年見直されているところ。岩下さんとともに生活に炭を取り入れるライフ・スタイルを探っていこうというわけです。 
         
         早速「炭」のパワーには一体どんなものがあるのか、教えていただきましょう。 
        『まずお部屋を生き生きとします。置いていただくとわかるんですが、炭を置いた周辺の空気は“凛”とした感じで浄化された雰囲気がします。それとテンプラ。ちょっともったいないんですけど、油が冷たいうちに炭を入れて温度を上げていくと、カラっと揚がるんです。炭は還元する力が強いので、おいしく揚がります。でも、一回だけしか使えないので特別な日にやっていただければ。それと、酸化を遅らせるという働きがあるので油の劣化も防ぎます。後はタンスや流しの下、野菜と果物と一緒に入れておくと、エチレン・ガスを吸着するので鮮度を保ちます。』 
         
        一番ためしてみたいのは「ご飯を炊く」ということなんですけど、人によってはどうしても“きれいじゃないのでは”というイメージがあるようですが。 
        『やっぱり注意しなくてはいけないのは白炭を使っていただくということです。堅くないとポロポロと黒いものが出ますので、必ずご飯や飲料水には白炭のような堅い炭を使ってください。』 
         
        幅広い使い方があるんですね。岩下さんが18年間研究してきた中で、何か意外な使い方はありますか? 
        『実は自宅兼研究所では今、水槽が20個ほどあって、魚やカエル、カメやイモリなどたくさん飼っているんですが、彼らの生活の中に炭というものを盛り込んでいます。その中に海水魚もいるんですけど、海水魚というのは飼育がとても難しいらしいんですね。循環システムとかを導入してけっこう費用もかかるようなんですが、私の場合は、ただの水槽にツブツブの炭を敷いて、その下に簡単な安い底面フィルターを入れて循環させて、備長炭などを飾ったりしているだけなんですけれども、それでサザナミフグが3年間元気に成長しています。最初はおたまじゃくしぐらいのものだったんですが、今では30センチぐらいに成長して、海水魚は難しいという常識を覆しているんじゃないかと思ってます。』 
         
        炭はもちろんなんですが、最近、木酢液(もくさくえき)も注目されるようになってきましたが、これは? 
        『炭を作るときの副産物として煙から集めた液体を、しばらく置いておくと三層に別れるんですね。その中間層を木酢液というんですが、それが農業とか畜産とか、人間にも、肌によかったりとかお風呂に入れたりとかに使える。炭焼きさんのほうから考えると、炭だけだとけっこう厳しいところもあるんですが、そういう副収入が得られるということで、そういう面でも非常にありがたい存在なんです。炭と木酢液と両方売れるということですね。使い方としては、今一番注目されているのが農業関係で、害虫駆除とか、発芽の促進とか、堆肥に混ぜて使ったりとか、ブタとかニワトリとかの飼料に混ぜてやると非常に元気に育つという。炭そのものも使うんですけどね。あと、人間においてはお風呂に入れるとか、雑巾がけなどに使うとカビが無くなったり、においが無くなったり、カラス退治にもいいんですよ。ゴミのところにシュッシュッとかけておくとカラスが来なかったりとか。』 
         
        岩下環境研究所では、このようなグッズを幅広く扱っていますが、何か目玉商品のようなものはありますか? 
        『とても人気があるのは「備長炭プクプク装置」というものです。ウチの商品はみんな分かりやすいネーミングになっているんですけど、文字通り、ガラスの容器に気泡をプクプク出して、そこにちょっと長めの備長炭を入れて、それにグリーンをアレンジしてインテリア的に楽しんでいただく、プラス、泡がはじけるときにマイナス・イオンが出るので、炭の効果との相乗効果で、見た目にキレイで、癒しを感じることが出来る、そういう装置です。装置というほどの大げさなものではないんですが、炭の黒い色が花の色をとても際立たせてくれるので、一輪、花をいけるだけでも場が華やぐし、物理的効果もあるし、けっこうおすすめです。』 
         
        炭には空気をすがすがしくする働きがあるのはもちろんですが、小児ゼンソクの子が少し良くなったりということも聞いたことがあるんですが、その辺は? 
        『そうですね。あります。ただ、そういうのに効きますよということは出来ませんが、そういう報告はありますし、一番多いのはお風呂に炭とか木酢液を入れることで、アトピーの方が非常に改善されたという話は非常に良く聞きます。』 
         
        実は以前C.W.ニコルさんのところにお邪魔したとき、相棒の松木さんというおもろいおっちゃんがいるんですが、その松木さんがブタを飼っていて、デザートに炭をあげていたんですね。(SPOKEN
        WORDS参照)あれってどういう効果があるんですか? 
        『ブタと役行者(えんのぎょうじゃ)というと、あまり結びつかないかもしれませんが、役行者さんたちも山歩きをするときに炭を食べていたそうで、整腸作用があったり、毒消しの作用があったりするんです。だから飼料に混ぜたりすると虫を押さえてくれる作用があります。』 
         
        18年間炭と接してこられた岩下さん。何がそんなに魅力なんでしょうか? 
        『炭というのはいろいろなものと結びつけることが出来るんですね。木酢液の中にニンニクやトウガラシを漬け込んで農業に使ったりするんですね。だから木酢液プラス・アルファとか炭プラス・アルファみたいに組み合わせによって使い方が広がるということもあったり、また茶道の面では文化的に深くていい世界があったり、香道の方でも灰とか香炭団(こうたどん)という炭の一種とかを使うように、炭文化を感じることが出来ますから、炭と一口にいってもすべてがそれぞれとても深くて素晴らしい、エコロジーなものですから、今の時代、ちょうど時があったかなという感じで、ただご飯がおいしくなるとかというだけではなくて、文化的な意味も加味して、炭と深く接していただけるといいと思います。環境問題においても教科書になるし、小さな子供からご老人まで接することが出来る大事なものだと思います。』 
         
        これからの研究は? 
        『一つやりたいと思っているのは、香道の方で、お香を作るときに炭を使いますので、オリジナルなものを作ってみたいなと思います。もう一つは木に関することなんですけど、ニームという木があるんですけど、これはインドから東南アジアに自生している木なんですが、害虫の忌避効果がある木なんです。その葉っぱや実を木酢液に漬け込んだりして農業やシロアリ退治に使っていきたいなと思います。』 
         
        そのニームを木自体で炭にして効果があるとか? 
        『素晴らしい点に着目しましたね。実はそれも考えてますが、秘密にしておこうかなと思ったんです。それもやってみようと思っています。だから、ここだけの秘密ということにしておいてください。』 
       
      
        
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             これがウワサの備長炭プクプク装置 
              (写真提供:岩下環境研究所) 
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      「岩下環境研究所」では「備長炭」を中心とした色々な商品を販売しています。 
      ご飯用の備長炭、2本入りで、600円 
      何でも用・備長炭、400gが、1,800円 
      お風呂用備長炭、約1キロ・ネット付きが、3,900円 
      炭と豆の枕が、2,000円 
      木酢液、500ミリリットルで1,200円 
      250ミリリットルが600円 
      枕入り贈答用Lセット、5,000円 
      木酢入り贈答用Mセット、3,000円 
      お試しギフト、1,000円 
      そして、インテリア感覚で使える大人気商品、備長炭プクプク装置は2万4,000円。 
      これらの商品は、松屋デパートの銀座店と浅草店や池袋・東武デパートの「岩下環境研究所コーナー」で販売されているということなので、ぜひ一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。 
      お問い合わせ先:岩下環境研究所/03-3780-4241
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